人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数695名(単体) 1,175名(連結)
-
平均年齢39.9歳(単体)
-
平均勤続年数13.4年(単体)
-
平均年収7,329,000円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況
|
(2025年3月31日現在) |
|
セグメントの名称 |
従業員数(名) |
|
オートオークション |
807 |
(145) |
中古自動車等買取販売 |
160 |
(15) |
リサイクル |
174 |
(34) |
その他 |
7 |
(-) |
全社(共通) |
27 |
(1) |
合計 |
1,175 |
(195) |
(注)1.従業員数は、就業員数(USSグループ外からUSSグループへの出向者を含み、USSグループからUSSグループ外への出向者を除く。)であり、臨時雇用者数(嘱託社員、契約社員、パートタイマーおよび派遣社員を含む。)は当連結会計年度の平均人員(1日7時間40分勤務換算)を( )内に外数で記載しております。
2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。
(2) 提出会社の状況
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|
|
|
(2025年3月31日現在) |
従業員数(名) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
|
695 |
(108) |
39.9 |
13.4 |
7,329 |
セグメントの名称 |
従業員数(名) |
|
オートオークション |
668 |
(107) |
全社(共通) |
27 |
(1) |
合計 |
695 |
(108) |
(注)1.従業員数は、就業員数(社外から当社への出向者を含み、当社から社外への出向者を除く。)であり、臨時雇用者数(嘱託社員、契約社員、パートタイマーおよび派遣社員を含む。)は当事業年度の平均人員(1日7時間40分勤務換算)を( )内に外数で記載しております。
2.平均年間給与は、賞与および基準外給与を含めております。
3.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。
4.平均勤続年数および平均年間給与は、社外から当社への出向者および当社から社外への出向者を除いております。
(3) 労働組合の状況
労働組合は結成されておりませんが、労使関係はグループ各社とも円満に推移しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
① 提出会社
当事業年度 |
||||
管理職に占める女性労働者の割合(%) |
男性労働者の育児休業取得率(%) |
労働者の男女の賃金の差異(%) |
||
全労働者 |
正規雇用労働者 |
有期労働者 |
||
3.9 |
38.5 |
61.0 |
72.2 |
62.5 |
(注)1.管理職に占める女性労働者の割合は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.男性労働者の育児休業取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.男女の賃金格差については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。なお、同一労働の賃金に差はなく、等級別人数構成の差によるものであります。
② 連結子会社
当事業年度 |
|||||
名称 |
管理職に占める女性労働者の割合(%) |
男性労働者の育児休業取得率(%) |
労働者の男女の賃金の差異(%) |
||
全労働者 |
全労働者 |
正規雇用労働者 |
有期労働者 |
||
(株)ユー・エス物流 |
0.0 |
-(注)3 |
57.6 |
86.9 |
78.5 |
(株)USSサポートサービス |
0.0 |
-(注)3 |
34.1 |
56.3 |
28.5 |
(株)リプロワールド |
12.5 |
0.0 |
66.4 |
73.9 |
43.6 |
(株)ラビット・カーネットワーク |
0.0 |
0.0 |
45.1 |
44.4 |
-(注)4 |
(株)アビヅ |
0.0 |
100.0 |
65.7 |
66.2 |
69.4 |
(株)ジャパンバイクオークション |
0.0 |
0.0 |
77.1 |
88.9 |
81.4 |
(株)SMART |
0.0 |
-(注)3 |
57.9 |
60.8 |
29.8 |
(注)1.管理職に占める女性労働者の割合は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.男性労働者の育児休業取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.「-」は対象となる労働者が無いことを示しております。
4.「-」は男性の有期労働者または女性の有期労働者が在籍していないため、比較ができないことを示しております。
5.男女の賃金格差については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。なお、同一労働の賃金に差はなく、等級別人数構成の差によるものであります。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
USSグループは、中古車流通総合企業として社会に貢献し、お客様や社会に信頼される企業を目指して事業を行っております。その実現にあたっては、ステークホルダーの皆様がUSSグループに求めるものや期待することを適切に把握し、事業活動に反映していくことが重要であると考えています。
グループの内部では、透明性の高い経営体制と健全かつ安定的な財務状況を確立するとともに、事業を担う自立した人材の育成を進め、グループ総合力を高めていきます。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであり、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。
(1) ガバナンス
① 取締役会
取締役会は、経営上のサステナビリティ関連のリスクおよび機会を含む重要事項の決定と、業務執行の監督について責任を負う機関です。取締役会の構成、構成する各個人のスキル、および監督責任を果たすために適切な取締役を選任するプロセスについては、第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等の「(1)コーポレート・ガバナンスの概要」および「(2)役員の状況」をご参照ください。また、取締役の報酬等の決定方針におけるサステナビリティ関連のリスクおよび機会に係るパフォーマンス指標の考え方については、同「(4)役員の報酬等」に記載しています。
なお、サステナビリティ関連のリスクおよび機会に関しては、サステナビリティ関連施策、サステナビリティ関連開示が報告事項となっているほか、取締役会または社長が必要と認める事項が付議・報告されます。また、取締役会に付議される投融資案件が重要なサステナビリティ関連のリスクおよび機会を含む場合は、経済的側面だけでなく、環境・社会性面も含めて審議がなされています。
② 監査役会
監査役会は、会社法等諸法令や定款・諸規程等に基づき、サステナビリティに関する取組みも含めて、取締役の意思決定の過程や職務執行状況の監査を実施しています。
監査役会の構成、活動状況は、第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等の「(2)役員の状況」および「(3)監査の状況」をご参照ください。
(2) リスク管理
① 取締役会
当社は、事業が経済・社会・環境に与えるインパクトと当社が取り組むべき重要課題について、長期的な財務インパクト(リスク・機会)を視野に入れて検討し、取締役会において承認・決定しております。また、重要課題ごとに管理指標(KPI:Key Performance Indicator)を策定しており、その進捗についても取締役にて監督しております。
② サステナビリティ関連のリスクおよび機会を識別、評価および管理するプロセス
イ.GRIスタンダードやSDGs(持続可能な開発目標)などを参照し、候補となる社会課題を網羅的に洗い出し。
ロ.当社グループの事業特性、長期的な事業戦略、およびステークホルダーの要請を踏まえて優先度を決定。
ハ.取締役会の承認を経て、5つの重点課題を特定し、マテリアリティごとに長期的なインパクトを明確化。
ニ.重点課題ごとに取り組みのPDCAを管理していくために、KPIを設定。
(3)TCFD提言への対応
USSグループは、地球温暖化を抑制して、自社グループの気候変動によるリスクの低減と、人やその他の生物が生息できる環境を守り持続可能な低炭素社会を形成していくため、エネルギー消費を抑え温室効果ガスの排出が少ないオークション運営をしていくことが、大きな社会的使命と考え、TCFDのフレームワークに基づき、情報開示(ガバナンス・戦略・リスク管理・指標と目標)を進めています。
① ガバナンス
<取締役会の監督体制>
移行計画を含むUSSグループの気候変動問題に関する重要決定事項(ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標に関連する内容)については、取締役会における決議事項としています。取締役会は、少なくとも四半期に1回以上、代表取締役社長より気候変動に関する課題への取組みおよび設定した目標への進捗状況に関する報告を受け、モニタリング・監督するとともに、経営戦略、経営計画、年間予算、収益目標等の代表取締役社長が重要と判断した事項については、必要に応じて気候変動のリスクと機会を検討したうえで取締役会にて意思決定がされています。
<気候変動に関する統括者>
気候変動に関する事項は、代表取締役社長が統括します。代表取締役社長は、定期的に各事業およびグループ会社の排出量の推移、SBT目標の達成に向けた排出量削減施策の進捗状況について報告を受けながら、モニタリングを行うとともに、次の事項に掲げた気候変動問題の実施責任を負い、USSグループの環境管理活動に対して指示を行います。
(1) 気候変動問題が事業に与える影響の評価の実施(少なくとも年1回以上)
(2) 特定したリスクの最小化と機会の獲得に向けた方針・戦略の策定、計画・予算・目標等への反映
(3) 排出量の削減目標を柱とする移行計画の策定
(4) 気候変動問題に関するKPIの設定、KPIの実績レビューなどの進捗状況の評価
(5) 気候変動問題に関する重要事項を取締役会に報告
②戦略
<気候関連のリスク・機会の特定と評価>
USSは、気候関連のリスク・機会の重要性評価に向け、「移行リスク」「物理リスク」「機会」の区分でリスク・機会を特定し、複数のシナリオを設定して評価を実施しました。
<シナリオ分析>
USSは、当社の事業およびステークホルダーにとって重要となる可能性のある気候変動リスク・機会を特定し、複数の気候変動に関するシナリオ群を参照しながら、当社の「1.5℃シナリオ」と「現行推移シナリオ」を策定しました。さらに、シナリオ群の根拠データ(パラメータ)と社内外の情報に基づき、気候変動リスク・機会による事業インパクトと財務的影響度を評価しております。
・対象範囲: オートオークション事業 ※サプライチェーン全体をカバー
・対象期間: 現在から2050年まで
<シナリオ群の定義>
1.5℃シナリオ |
現行推移シナリオ |
①政策・法規制の強化 ・カーボンニュートラルに向けた急速な排出量削減 ・炭素税の導入本格化 ②世界的なEV化の拡大 ・EV販売比率(乗用車)の急激な上昇 18%(2023年) → 95%(2035年) |
①世界的なEV普及の遅れ ・全世界のEV販売比率(乗用車) 18%(2023年) → 55%(2035年) ②気候変動の影響が顕在化 ・年平均気温: 約4.5°C上昇 ・大雨や短時間強雨の発生頻度: 約2.3倍増加 ・日本沿岸の平均海面水位: 約0.71 m上昇 |
<外部参照シナリオ>
・IEA NZE、IEA STEPS |
IEA 「World Energy Outlook 2024」 |
・RCP 1.9、SSP1-1.9、 RCP 8.5、SSP5-8.5 |
IPCC 「AR5」「AR6」 (https://www.env.go.jp/earth/ipcc/5th/)、(https://www.env.go.jp/earth/ipcc/6th) |
用語の定義補足
<顕在時期> 短期:5年以内 中期:5年~10年 長期:10年~30年超
<発生可能性> 高:発生可能性が高い 中:50%程度 低:発生可能性が低い
<財務的影響度> 小:1億円以内 中:1~50億円 大:50億円超
<重大な影響の定義> 発生可能性が「高」かつ財務的影響度が中または大
<リスク・機会一覧>
区分 |
項目 |
シナリオ分析結果 |
顕在時期 |
発生可能性 |
財務的影響度 |
対応戦略 |
|
1.5℃シナリオ |
移行リスク |
政策・法規制 |
温室効果ガスの排出量実質ゼロ実現のため、欧州に準ずる形で日本でも炭素税(カーボンプライシング)が導入され、エネルギーコストが増加 |
短~中 |
高 |
中 |
再生可能エネルギー(太陽光発電)導入の推進 |
ガソリン車の販売を禁止する国が増え、日本からの中古ガソリン車の輸出需要が低下するため、当社のオークションの成約率が低下 |
短~中 |
中 |
大 |
公正・公平な取引と資源循環のためのスキームを創造し続けるための事業ポートフォリオの拡充 ・リサイクル事業の拡大(循環型社会への貢献) ・オークションデータ(ビッグデータ)の有効活用 ・オークション周辺事業の創出(オートローン) |
|||
サーキュラーエコノミーの進展により、シェアリングサービスが普及し、EVを購入して保有する人が減る。また、EV製造メーカーが、自身のサプライチェーン内でEV流通の囲い込みを行う |
短~中 |
中 |
大 |
||||
評判 |
投資家による気候変動リスクを踏まえた投資行動や、投資先へSBT認定を求める動きが定着・拡大 |
短~中 |
高 |
中 |
SBT認定の取得(2023年10月にSBTイニシアチブによる認定取得) |
||
機会 |
エネルギー源・市場 |
脱炭素化に向け、ガソリン車からEVへの買い替え需要が加速し、当社のオークションへの出品台数が増加 |
短~中 |
高 |
大 |
EVの出品台数拡大に向けた施策推進 ・EVの評価基準や車両検査体制などの確立に向けた研究開発
オークション出品時の出品票のデジタル化の拡大を初めとする業務の効率化推進 |
|
製品・サービス |
EVに関する業界をリードする新検査技術やルールの開発により、当社のオークションへの出品台数が増加 |
短~中 |
中 |
中 |
|||
現行推移シナリオ |
物理的リスク |
急性 |
台風等によってオークション会場等への被害が発生し、営業停止などが起こる。また、設備復旧への追加コスト等が発生する。損害保険料も増加 |
中~長 |
低 |
中 |
BCP(事業継続計画)の定期的な見直し |
慢性 |
海面上昇に伴って洪水や高潮が増加し、沿岸部にあるオークション会場が被害を受けることで、オークション会場の建て替えや移転などの対応コストが発生 |
中~長 |
低 |
大 |
|||
平均気温が上昇し、従業員の熱中症リスクが増加 |
中~長 |
高 |
小 |
<気候変動に対する移行計画>
USSグループは、気候変動を緩和するための移行計画(ロードマップ)を策定し、取締役会にて審議・決議して2023年6月より運用を開始いたしました。USSグループの移行計画の中核をなすロードマップについては、最新の社内外の環境変化を見直し、必要に応じて更新することで、計画の精度を高めてまいります。また、移行計画に対する進捗状況を毎年取締役会に報告することで、取締役会より適切な監督を受ける体制としております。
<目標の達成に向けた移行計画(ロードマップ)>
|
2023年度までの取り組み |
2024年度の進捗 |
2030年度に向けた取り組み |
科学的根拠に 基づく目標設定 |
SBT認定取得(2023年10月) |
毎年の排出量・対策進捗の報告 |
SBTで定められた5年ごとの目標見直し検討 |
検証付きの スコープ1・2・3 排出量 |
スコープ1・2・3の第三者検証実施 (2022年度より) |
スコープ1・2・3の第三者検証継続 |
GHG排出量以外の第三者検証の実施検討 |
スコープ1・2 排出量の削減 |
CO2フリー電気の購入開始(2会場)
オンサイトの太陽光発電導入開始(7会場) |
高効率な省エネ空調機器への更新(3会場)
非化石証書の購入開始 |
太陽光発電の推進
高効率な省エネ機器の導入
非化石証書の活用 |
スコープ3 排出量の削減 |
スコープ3排出量全カテゴリの算定開始 (2020年度より) |
カテゴリ11における算定方法の精緻化 |
スコープ3の具体的な削減施策の実施 |
情報開示 の拡充 |
TCFD開示に移行計画を追加(2023年) |
スコープ3の具体的な削減施策開示 |
気候変動開示の更新・拡充 |
外部評価 |
2023 CDP 気候変動スコア「B」 |
2024 CDP 気候変動スコア「A-」 |
CDPへの回答継続 |
<GHG排出量削減に向けた取り組み>
スコープ1・2 |
1.再生エネルギー由来の電力の活用 (1)オンサイトの太陽光発電導入の推進 新たな再生可能エネルギー電源を世の中に追加し増やしていくことで、社会の脱炭素化に貢献するという観点から、オークション会場の屋根にオンサイトPPAの太陽光発電設備導入を推進しています。(2025年3月末時点: 全19会場のうち7会場) (2)CO2フリー電気の購入 オンサイトの太陽光発電で賄えない電力については、再生可能エネルギー由来の電力メニュー購入を進めております。(2025年3月末時点: 全19会場のうち2会場) (3)非化石証書の活用 オンサイトの太陽光発電、CO2フリー電気に加え、2025年3月期の排出量より、FIT非化石証書の活用による排出量の間接的な削減を実施しています。 |
2.高効率な省エネ設備機器への更新 空調機器等について、最新の省エネ機器への更新により、消費エネルギーの削減を実施。 |
スコープ3 |
1.カテゴリ11(販売した製品の使用) Scope3のうち、カテゴリ11の排出量が最も多く、50%以上を占めており、具体的には、販売した自動車の走行に伴う燃料消費が主要な排出源となります。 日本政府は、「2035年までに、乗用車新車販売で電動車100%を実現する」という目標を掲げており、今後5~10年間で、電動車(EV、FCV、PHEV、HEV)の販売比率が大きく向上することが見込まれます。これら電動車の排出量を正確に算定するため、2025年3月期の排出量より、算定方法の精緻化を行っております。 |
2.カテゴリ2(資本財) 購入した設備などの資本財に関する排出であるカテゴリ2についても、以下に挙げた施策等を組み合わせて削減を行っていきます。 ・オンプレミス型ソフトウエアや自社サーバでの運用から、クラウド型への切り替え検討 (自社保有ハードウエアの調達・償却・保守に伴う排出の削減) ・オークション会場設備の修繕等による継続使用の検討 (固定資産に関するライフサイクル排出の抑制) |
|
3.その他のカテゴリ その他のカテゴリについては、請求書の電子化(カテゴリ1: 通信費削減)、オンライン会議の活用促進(カテゴリ6: 出張排出量削減)、デジタル出品の促進(カテゴリ5: 廃棄物削減)等の施策を継続的に行うとともに、削減効果がある業務改善についても積極的に実施していきます。 |
③リスク管理
<気候変動のリスクと機会を特定し評価する仕組み>
気候変動に関する事項を統括する代表取締役社長は、気候変動の影響について、社内の関係部署とグループ会社の協力を仰ぎながらリスクと機会の特定を主導し、状況の把握を行います。リスクの評価については、検討した対応方法とともに、少なくとも年1回以上、また必要に応じて取締役会に報告されます。取締役会は、リスク管理の状況と対応を含めた気候変動に関する事項について、代表取締役社長より報告を受け、課題への取り組みや設定した目標を監督します。
<気候変動のリスクを管理する仕組み>
気候変動に関する事項を統括する代表取締役社長は、気候変動の影響を特定・評価するプロセス、特定した影響を管理する仕組み、組織全体のリスク管理の中に統合する仕組みを含め、気候変動に関する企画・立案、管理を行い、取締役会に報告・提言するとともに、全社的な気候変動への対応を推進します。また、特定した気候変動の影響と対応について、少なくとも年1回以上、また必要に応じて取締役会へ報告・提言を行うことで、気候変動の影響を全社リスクに統合する役割を担っています。
取締役会は、報告・提言された気候変動の影響と対応について審議を行い、評価します。さらに、特定したリスクの最小化に向けた方針・戦略の策定、計画・予算・目標等への反映など、全社的なリスク管理の観点から適切に適応していくための審議・調整を行います。
④指標と目標
USSグループでは、気候関連リスク・機会の管理に用いる目標として、SBT基準に基づくGHG排出量の削減目標を設定し、2023年10月にSBTイニシアチブによる認定を取得しました。
この目標を達成するため、再生エネルギー由来電力比率の目標を設定し、オンサイトの太陽光発電設備導入やCO2フリー電気への切り替え、高効率な省エネ機器の導入等によるGHG排出量の削減に取組んでいます。
項目 |
目標 |
基準年 |
温室効果ガス排出量(スコープ1+2) |
2031年3月期までに42%削減 |
2022年3月期 |
温室効果ガス排出量(スコープ3) |
2031年3月期までに25%削減 |
|
再生エネルギー由来電力比率 |
2031年3月期までに50%達成 |
- |
(4) 人的資本に関する取り組み
①人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針
USSグループの成長性や競争力を支えているのは、一人ひとりの社員です。このため、社員が持てる能力を最大限に発揮し、積極的に業務を遂行できる環境を整えています。
また、社員が安心して働くことができ、互いに尊重し合いながら能力を伸ばすことができるような職場づくりや評価・処遇制度の構築にも力を入れています。
(女性活躍方針)
当社グループでは、雇用機会や待遇において、性別に関わらない公平の実現に努めています。採用については、将来性のある人材を多数採用するとともに、中途・新卒に関わらず、優秀な人材を積極的に登用しています。また、当社の取締役のうち2名は女性の社外取締役で、取締役における女性比率は28.5%となっています。
2022年5月には、女性の活躍を促すための研修をスタートしました。管理職層と女性社員のそれぞれに対し、組織づくりや働き方改革に関する研修を実施しています。2024年度の女性管理職比率は3.9%ですが、2025年度に5%、2030年度に10%を目指しています。
女性管理職比率の実績および目標(株式会社ユー・エス・エス単体)
|
当連結会計年度末(実績) |
2025年度(目標) |
2030年度(目標) |
管理職(課長職以上) |
3.9% |
5%以上 |
10%以上 |
管理職候補層※ |
全体 320名 (うち女性62名) |
- |
- |
※ 次世代の管理職候補となる役職者(課長補佐、係長、主任、副主任)を管理職候補層として定義しております。
(外国人の管理職への登用)
外国人については、採用者が若干名であるため、管理職への登用に関する具体的数値目標を設定しておりませんが、今後、更なる多様性の確保に向け、その設定の必要性について継続して検討を進めてまいります。
(中途採用者の管理職への登用)
当社は、中途採用者の割合が高く、既に中途採用者が管理職の中で相当程度の割合を占めております。このため、中途採用者の管理職への登用に関する具体的数値目標を設定しておりませんが、中途採用・新卒採用に関わらず、優秀な人材の積極的な登用を徹底しています。
(多様性の確保に向けた人材育成方針、社内環境整備方針、その状況)
当社グループは、企業の構成員として、互いに人種、民族、国籍、性別、宗教、信条、障がいの有無、性的指向・ジェンダーアイデンティティなどによって差別してはならないことを「USS行動・倫理規範」で明文化し、徹底を図っています。
当社グループは、経営方針として、将来の当社グループを担う自立した人材の育成を打ち出しております。これを実現するため、新入社員教育、接客マナー・身だしなみ教育、管理職向け研修、車両検査員の教育・育成などを実施しています。
また、当社グループでは、繁忙期における長時間労働を削減し、働きやすい職場を目指して、残業の管理を徹底してきました。長時間労働を防止・改善するため、業務の効率化やシフト制を導入するほか、会場ごと、子会社ごとの労働時間について取締役会等で報告を行うとともに、必要に応じて対策を協議しています。2023年度の月間平均残業時間は29.2時間、2024年度の月間平均残業時間は30.0時間となっております。引き続き、月間平均残業時間20.0時間以内を目標として、業務の効率化や先進技術の導入により、働きやすい職場環境づくりを進めてまいります。
(検査員育成制度の導入)
当社は創業以来、公正・公平なオートオークション運営に取り組んでおり、当社検査員が出品車両を10段階で厳正に評価しております。各会場では、当社独自の資格を取得した車両検査員が検査を担当しております。当該資格を取得するまでに平均2年以上かかっておりましたが、出品台数の増加、検査品質の向上および就業環境の改善等に対応していくため、2023年4月より「検査員養成研修制度」を導入しました。名古屋会場にて集合研修を行い、8か月での検査員育成に取り組んでおります。
②指標及び目標
USSグループでは、上記において記載した、人材の多様性の確保を含む人的資本に関する目標および方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は、次のとおりです。
指標(KPI) |
対象範囲 |
実績(年度) |
目標 |
||
2022 |
2023 |
2024 |
|||
車両検査員資格3級以上 |
株式会社ユー・エス・エス |
255 |
272 |
291 |
- |
車両検査員資格3級取得にかかる平均期間 (月) |
株式会社ユー・エス・エス |
26 |
15 |
8 |
8か月での車両検査員資格3級取得 |
女性の役職者登用(%) (副主任以上) |
株式会社ユー・エス・エス |
7.6 |
8.9 |
9.4 |
社員全体の8%以上 |
管理職の女性比率(%) |
株式会社ユー・エス・エス |
0.0 |
0.0 |
3.9 |
2025年度5%以上 2030年度10%以上 |
有給休暇取得率(%) |
株式会社ユー・エス・エス |
63.3 |
69.6 |
61.4 |
60%以上を維持 |
障がい者雇用率(%) |
株式会社ユー・エス・エス |
2.48 |
2.25 |
2.47 |
法定雇用率(2.3%)以上を維持 |
月間平均残業時間(時間) |
株式会社ユー・エス・エス |
29.3 |
29.2 |
30.0 |
20.0時間以内 |
離職率(%) |
株式会社ユー・エス・エス |
6.0 |
6.0 |
5.1 |
5%以下 |
労働災害件数(件) |
株式会社アビヅ |
3 |
2 |
9 |
0件 |
休業災害度数率 |
株式会社アビヅ |
9.33 |
6.27 |
27.28 |
6.0以下 |
休業災害強度率 |
株式会社アビヅ |
0.05 |
0.00 |
0.08 |
0.5以下 |
外部研修受講率(%) 正社員以上対象(出向者除く) |
株式会社アビヅ |
100.0 |
46.0 |
64.0 |
50%以上 (2023年度から実施方法を集合研修からeラーニングに変更し、対象者の受講促進に取り組んでおります。) |
※2023年度より外部研修の方法を集合研修から時間や場所を問わずに受講者の都合のよいタイミングで学習に取り組むことができ、幅広い受講内容を提供できるeラーニングに変更しました。
(5) サステナビリティ課題への取組みに対する社外からの評価
当社がこれまで継続してきた、事業を通じたサステナビリティ課題への取組みに対し、第三者機関から高い評価をいただいております。特に、CDP(気候変動)については、着実にスコアアップを実現しております。今後も持続的な企業価値向上のために、サステナビリティ課題に積極的に取り組んでまいります。
第三者機関からの評価の推移
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2022 |
2023 |
2024 |
MSCI ESG レーティング |
A |
AA |
A |
CDP(気候変動) |
C |
B |
A- |