2026.02.02更新

用語解説

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: Integrated Report2025
■異方性導電膜(ACF)
微小な導電粒子を均一に含んだフィルム状の接続材料で、加熱・加圧すると粒子が上下方向(厚み方向)だけ電気を通し、左右には電流が流れにくい特性を持ちます。液晶パネルやタッチパネルと基板など、微細な電極同士を高密度に接続しつつ、隣り合う回路のショートを防ぐために使われます。デクセリアルズは粒子を整列させたタイプなどで高い競争力を持っています。

■光学弾性樹脂(SVR)
ディスプレイパネルとカバーガラスの間の隙間を埋めるために使う透明な樹脂で、デクセリアルズの製品ブランドがSVRです。空気層をなくし、光をまっすぐ通すことで画面の反射やにじみを抑え、屋外でも見やすい表示を実現します。また、衝撃を吸収して割れにくくしたり、曲面ディスプレイなど複雑な形状にも対応しやすくする役割もあります。

■反射防止フィルム(ARF)
ディスプレイ表面に貼ることで、外光の映り込みやまぶしさを抑えるフィルムです。光の反射をコントロールすることで、文字や映像がくっきりと見えやすくなり、車載ディスプレイなどではドライバーの視認性向上や安全性にもつながります。デクセリアルズは高い反射防止性能と耐久性を両立させた製品を展開しています。

■精密接合用樹脂
ディスプレイモジュールなどの部品同士を、非常に薄いクリアランスで正確に貼り合わせるための接着樹脂です。硬さや粘度、硬化後の寸法変化を細かく制御することで、段差の少ないフラットな外観を保ちつつ、振動や熱変化にも耐えられるよう設計されています。大型化・高精細化が進むディスプレイ分野で採用が広がっています。

■表面実装型ヒューズ
プリント基板の上に直接実装するタイプのヒューズ(過電流保護部品)で、電流が一定値を超えると回路を遮断して機器を守る役割を持ちます。小型・薄型でも確実に保護動作を行えるように設計されており、バッテリーや電源系統など安全性が重視される回路に用いられます。デクセリアルズは高い信頼性と実装性を強みに展開しています。

■シングルソース製品
特定の用途や顧客の製品において、「その部材はデクセリアルズからしか調達していない」という状態になっている製品を指します。最終製品の仕様設計段階から入り込み、他社では代替しにくい性能や品質を実現することで、結果的に唯一のサプライヤーとして選ばれ続けているのが特徴です。この状態が、同社の収益性と事業の安定性を高める要因になっています。

■デザイン・イン
最終製品の企画・設計のごく早い段階から、顧客と一緒に最適な材料や構造を考え、自社の部材を組み込んだソリューションとして提案するスタイルを指します。デクセリアルズは、業界トップクラスのブランドメーカーと技術ロードマップを共有しながら、「この機能を実現するにはどんな部材が必要か」をコンセプト段階から議論し、製品化まで伴走することを重視しています。

■スペック・イン
顧客の製品仕様書に、特定の部材として正式に採用・記載されることを意味します。たとえば「ディスプレイ接続用材料はデクセリアルズ製の○○を使用」とスペックに書き込まれるイメージです。一度スペック・インされると、量産時に他社製品へ切り替えるハードルが高くなり、長期にわたり安定的な出荷が期待できます。デザイン・インの結果としてスペック・インにつなげるのが同社の基本モデルです。

■パーパス「Empower Evolution. つなごう、テクノロジーの進化を。」
デクセリアルズグループが自らの存在意義として掲げる言葉で、「技術と人財を磨き、世界に新しい価値となる製品・ソリューションを提供することで、テクノロジーの進化と社会の進化を後押しする」という意思を表しています。単に部材を供給するのではなく、顧客や社会の課題に真摯に向き合い、その解決を通じて未来の姿を形にしていくという姿勢を示したフレーズです。

■フォトニクス事業
光を使って信号を伝えたり、電気信号と光信号を変換したりする「フォトニクス」技術を軸に展開する事業領域です。IoTやAIの進展で急増するデータを、高速かつ省エネルギーでやり取りするために欠かせない光半導体や光デバイスをターゲットにしています。デクセリアルズは、データセンター向けなどのデータ通信分野を中心に、AI時代のインフラを支える成長事業として位置づけています。

■デクセリアルズ フォトニクス ソリューションズ株式会社
光半導体に強みを持つ株式会社京都セミコンダクターを買収し、グループに迎えたうえで改称した子会社です。フォトニクス事業における「光半導体」というミッシング・パーツを補う役割を担い、光センサーや光通信用デバイスなどの技術・製品を通じて、グループ全体のフォトニクス領域での競争力を高めています。

■バックキャスト
「今あるものから何ができるか」ではなく、「将来こうありたい」というゴールを先に描き、そこから逆算して必要な技術や人財、投資を考えるアプローチです。デクセリアルズでは、2030年に目指す事業ポートフォリオや知財の姿を定め、その姿から逆算してどの技術を強化すべきか、どんな人材をどれだけ確保すべきかを検討する際に、このバックキャストの考え方を使っています。

■中期経営計画2028「進化の実現」
2028年度までを対象期間とするデクセリアルズの中期経営計画で、「進化の実現」というテーマのもと、事業ポートフォリオの拡大と変化に強い経営基盤の構築を進める方針を示したものです。フォトニクス事業と自動車事業を成長領域と位置づけ、技術と人財への投資、M&Aや設備投資、株主還元までを一体的にマネジメントしていくロードマップとして機能しています。

■J-ESOP(株式給付制度)
社員に自社株式を給付することで、社員一人ひとりが「働き手」と同時に「株主」の視点も持てるようにする仕組みです。デクセリアルズでは、一定期間ごとに国内の全社員を対象に株式を給付し、株価の動きと自分たちの仕事の成果を結びつけて考えてもらうことを狙いとしています。これにより、企業価値向上への当事者意識やオーナーシップを高めることを目指しています。

■次世代経営人材育成プログラム/変革リーダー輩出に向けたプログラム
将来の経営リーダー候補となる社員を選抜し、経営視点やグローバルな視野、事業を変革する力を高めるための社内教育プログラム群です。海外拠点のメンバーも含めて一緒に学ぶ場を設け、多様なバックグラウンドの人と議論しながら、戦略思考やリーダーシップを鍛える内容になっています。新家社長が大切にしてきた「チャレンジするカルチャー」を次世代につなぐことを目的とした取り組みです。