2026.06.22更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: Integrated Report 2025

サマリ

三菱製鋼は、特殊鋼とばねを起点に120年以上成長してきた企業です。「素材から製品までの一貫生産」を強みに、開発・設計する力、モノづくりの力、協創する力を磨いてきました。自動車、建設機械、洋上風力、特殊合金粉末、精密ばね部品などで、時代の変化に応える製品を生み出しています。

目指す経営指標

・2030年のありたい姿として、売上高2,200億円
・2030年度目標として、ROE10%・PBR向上
・2023中期経営計画で、2025年度営業利益110億円、ROE8%
・2030年までに戦略事業の事業構成比率を50%、売上高1,100億円
・2030年度自己資本比率目標40%
・2025年度方針として、配当性向40%、1株当たり下限値80円/年
・2030年度でGHG排出量50%削減目標

用語解説

■素材から製品までの一貫生産
三菱製鋼の中核となるビジネスモデルです。素材である「特殊鋼」から、製品である「ばね」などの部品までを一貫して扱うことで、材料と部品の両方を深く理解し、顧客のニーズに合った提案を行える点が強みです。

■特殊鋼
一般的な鋼に特定の性質を持たせた鋼材です。三菱製鋼では、ばねや建設機械部品などに使われる重要な素材として扱われています。強度、耐久性、品質が求められる産業部品を支える基盤となっています。

■ばね
力を受けて変形し、元に戻ろうとする性質を活かした部品です。三菱製鋼では創業期からの主力領域であり、自動車、鉄道車両、トラック、建設機械などに使われています。安全性や乗り心地を支える重要保安部品として位置付けられています。

■自動車用ばね・スタビライザ
三菱製鋼の基盤事業の一つです。自動車の走行安定性、乗り心地、安全性に関わる部品です。車体の動きを支え、揺れを抑えることで、快適で安全なモビリティ社会に貢献しています。

■精密ばね部品
小型で高い精度が求められるばね関連部品です。電子機器や自動車関連部品などで使われます。三菱製鋼では、戦略事業の一つとして位置付け、新分野への拡販や高付加価値化を進めています。

■特殊合金粉末
合金を粉末状にした素材です。三菱製鋼では、スマートモビリティや3Dプリンタ向けなど、さまざまな用途への展開を進めています。戦略事業の一つであり、今後の成長市場に応える素材として扱われています。

■洋上風力関連
洋上風力発電に関わる製品や設備の領域です。三菱製鋼では、大型加工設備を活かし、風車や洋上風車建設時に使われる装置などに対応しています。再生可能エネルギーの普及に貢献する戦略事業の一つです。

■商用車・車両用ばね
トラックや鉄道車両などに使われるばねの領域です。三菱製鋼では、創業初期から車両向け部品を手がけてきた歴史があり、現在は戦略事業の一つとして位置付けています。

■海外鋼材
海外市場で展開する特殊鋼鋼材事業です。三菱製鋼では、ASEANの成長市場を捉えるため、インドネシアのJATIM社などを通じて事業を拡大してきました。国内需要に依存しすぎない収益体質をつくる役割を担っています。

■戦略事業
三菱製鋼が将来の成長を期待する事業群です。海外鋼材、商用車・車両用ばね、特殊合金粉末、洋上風力関連、精密ばね部品などが含まれます。成長市場の需要や社会の変化に応えるため、資源を重点的に投入する領域です。

■基盤事業
三菱製鋼の現在の収益を支える中核事業です。国内鋼材と自動車用ばね・スタビライザが該当します。長年培ってきた顧客基盤や技術を活かし、会社の土台として位置付けられています。

■開発・設計する力
三菱製鋼のビジネスモデルを支える力の一つです。素材と加工の両方のノウハウを活かし、顧客の製品開発の初期段階から課題解決に関わる力を指します。

■モノづくりの力
三菱製鋼が長年積み重ねてきた製造技術と品質を指します。自動車用ばねなどの重要保安部品を担ってきた経験を活かし、顧客が求める性能や品質を形にする力です。

■協創する力
顧客や社会のニーズに応え、ともに価値をつくる力を指します。三菱製鋼では、製品開発の初期段階から顧客の課題に向き合い、素材と加工の両面から最適な提案を行う姿勢を表しています。

■ONE TEAMエンジニアリング
三菱製鋼の価値創造プロセスに登場する考え方です。営業、エンジニア、製造部門などが一体となり、顧客の課題を発見し、開発・設計とモノづくりを結び付けて価値を生み出す取り組みを表しています。

■無いならば自分たちで特殊鋼をつくろう
三菱製鋼の原点を示す言葉です。ばねの材料となる特殊鋼の入手が難しくなった時代に、自ら特殊鋼の生産へ踏み出した姿勢を表しています。失敗を恐れず挑戦する企業文化の象徴として語られています。

■勝てる領域
三菱製鋼が次期中期経営計画で重視する考え方です。戦略事業の中でも、成長性と収益性の両立が見込める分野を見極め、経営資源を重点的に投入する領域を指します。

■JATIM社
インドネシアの特殊鋼電炉メーカーです。三菱製鋼は資本参加後、連結子会社化し、海外鋼材事業の重要拠点として位置付けています。トップメッセージでは、人材とチームの力で成長を実現した例として紹介されています。
2026年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

当社は、1904年創業のわが国最古のばねメーカー東京スプリング製作所を前身としています。この会社は、1917年にばね材料調達を目的に鋼材事業に進出し東京鋼材㈱として法人化した後、1940年に三菱鋼材㈱と改称しました。

また、1919年に設立された三菱造船㈱(1937年三菱重工業㈱と改称)長崎製鋼所がもう一方の前身です。その後、1942年長崎製鋼所が独立し三菱製鋼㈱となりました。
 

両社は、1942年に合併し三菱製鋼㈱となりました。
 その後、1949年に企業再建整備法により東京鋼材㈱と長崎製鋼㈱に分割しました。

 

1949年12月1日

長崎製鋼㈱及び東京鋼材㈱を設立

1950年10月

東京鋼材㈱を東京証券取引所に上場

1951年4月

長崎製鋼㈱を東京証券取引所に上場

1952年12月

商号を東京鋼材㈱から三菱鋼材㈱に変更

1953年6月

商号を長崎製鋼㈱から三菱製鋼㈱に変更

1964年2月

三菱製鋼㈱と三菱鋼材㈱が合併し三菱製鋼㈱となる

1975年1月

三菱長崎機工㈱を設立

1986年7月   

MSM CANADA INC.をカナダに設立

1991年10月
1992年3月

MSM US INC.を米国に設立
室蘭特殊鋼㈱(1994年1月三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱に改称)を設立

1992年4月
1993年2月

三菱製鋼磁材㈱(1976年8月に当社磁性材料部門を分離し設立)を吸収
千葉製作所を設置

1994年10月

BANGKOK MAGNET CORPORATION Co.,Ltd.(現MSM (THAILAND) CO.,LTD.)をタイに設立

2000年8月

精密部品事業の拡充を目的として、プレシジョンスプリング㈱の海外工場PSKセブ、
PSKマニラを100%子会社化。
(2004年7月 社名をMSM CEBU, INC.、MSM MANILA, INC. に変更)

2002年12月

寧波菱鋼精密部件有限公司を中国に設立

2005年4月
2005年4月

プレシジョンスプリング㈱(1956年2月設立)を吸収
菱鋼鋳造㈱(1983年2月に当社広田製鋼所を分離し設立)を吸収し、広田製作所を設置

2006年2月

寧波菱鋼弾簧有限公司を中国に設立

2006年7月

PT.MSM INDONESIAをインドネシアに設立

2006年10月

ヒューマン電機㈱を吸収合併

2009年10月

Meritor Suspension Systems Company、Meritor Suspension Systems Company U.S.の持分を合弁先より買い取り子会社化し、それぞれ社名をMSSC CANADA、 MSSC USと改称

2013年1月

宇都宮製作所を閉所

2013年4月

北米(カナダ・米国)の投資会社と事業会社の7社(MSM CANADA INC.及びMSM US INC.を含む)を、MSSC CANADA INC.、MSSC US INC.、MSSC INC.の3社に統合

2013年9月

MSM MANILA,INC.を閉鎖

2014年4月

インドのStumpp Schuele & Somappa Springs Pvt.Ltd.との間にMSM SPRING INDIA PVT. LTD.とSTUMPP SCHUELE & SOMAPPA AUTO SUSPENSION SYSTEMS PVT.LTD.の2社の合弁会社を設立 

2014年8月

特殊鋼の製造技術に関する技術援助契約を結んでいるインドネシアのPT.JATIM TAMAN STEEL MFG.に資本参加

 

 

2016年3月

PT. MSM INDONESIAのジャカルタ支店を開設

2016年4月

千葉製作所構内に技術開発センターを設置

2016年4月

MSSC MFG MEXICANA, S.A. DE C.V.をメキシコに設立

2016年11月

寧波菱鋼精密部件有限公司を寧波菱鋼弾簧有限公司に吸収合併

2018年1月

資本参加をしているインドネシアの特殊鋼製造メーカーPT.JATIM TAMAN STEEL MFG.を連結子会社化

2018年4月

ドイツのばねメーカーGebrüder Ahle GmbH & Co. KGを買収し、100%子会社化
(2018年9月 社名をMSSC Ahle GmbH に変更)

2021年4月

MSM CEBU, INC.は、セブ工場に加え、マニラ工場の再稼働に合わせ、商号をMSM Philippines Mfg. Inc.に変更

2024年7月

MSSC Ahle GmbHが倒産手続きに入ったことにより、同社を連結子会社から除外

 

 

関係会社

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

主要な事業
の内容

(注)1

議決権の
所有割合
(%)

関係内容

役員の兼任等

営業上の取引

資金の
貸付

当社役員
(名)

当社従業員等
(名)

(連結子会社)

 

 

 

 

 

 

 

 

三菱製鋼
室蘭特殊鋼㈱
(注)2

東京都中央区

 

百万円
3,000

特殊鋼鋼材

70.0

(兼任)2

(兼任)2

(出向)3

同社製品を当社が販売

PT.JATIM TAMAN STEEL MFG.

(注)2

Sidoarjo,61257
Jawa Timur, Indonesia

百万インドネシアルピア

2,209,387

特殊鋼鋼材

75.0

(兼任)1

 (兼任)5

 同社製品を当社が
 販売

PT. MSM INDONESIA

Gresik,61123
Jawa Timur,
Indonesia

百万インドネシアルピア

3,304

特殊鋼鋼材

100.0

(兼任)2

(出向)1

MSSC CANADA INC.
 (注)2、4

Chatham,
Ontario,
Canada

千カナダドル

109,000

ばね

100.0

(兼任)2

当社が材料を供給

MSSC US INC.
(注)2

Hopkinsville,
Kentucky,
U.S.A.

千米ドル
70,900

ばね

100.0

(兼任)2

MSSC MFG MEXICANA,
S.A. DE C.V.
 

Aguascalientes, 
Ags.,Mexico

千メキシコペソ

525,178

ばね

100.0

(兼任)2

寧波菱鋼弾簧
有限公司
(注)2

中国浙江省
寧波市

千米ドル
32,900

ばね

100.0

 (兼任)3

 (出向)1

当社が材料を供給

MSM SPRING INDIA PVT.LTD.

(注)2、3

Tamil Nadu,India

千インドルピー

869,000

ばね

97.7

 (兼任)2

 (出向)1

当社製品を同社が販売

MSM Philippines Mfg. Inc.

Lapu-Lapu
City,Cebu,
Philippines

フィリピンペソ
24,000

ばね

100.0

 (兼任)2

 (出向)3

同社製品を当社が販売

MSM (THAILAND)
CO.,LTD.

Sriracha,
Chonburi,
Thailand

千タイバーツ

154,200

素形材

100.0

 (兼任)1

 (兼任)2

 (出向)2

同社製品を当社が販売

三菱長崎機工㈱

(注)2

長崎県長崎市

百万円
900

機器装置

69.2

 (兼任)2

(出向)1

当社製品の加工を委託

菱鋼運輸㈱

千葉県市川市

百万円
99

その他

86.1

(兼任)2

 (転籍)1

(兼任)2

当社製品を運送

その他5社

 

 

 

 

 

 

 

 

(持分法適用関連会社)

北海道室蘭市

百万円
80

特殊鋼鋼材

20.0

 (兼任)2

北海製鉄㈱

STUMPP SCHUELE & SOMAPPA AUTO SUSPENSION SYSTEMS PVT.LTD.

Bangalore,
Karnataka,
India

千インドルピー

10,814

ばね

26.0

 (兼任)1

その他1社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(注) 1.「主要な事業の内容」には、セグメントの名称を記載しております。

2.特定子会社に該当いたします。

3.債務超過の状況にあり、その額はMSM SPRING INDIA PVT.LTD. 24百万円であります。

4.MSSC CANADA INC.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。同社の主要な損益情報等は次のとおりであります。

 

MSSC CANADA INC.

 

売上高

30,112

百万円

経常損失(△)

△1,221

  〃

当期純損失(△)

△20

  〃

純資産額

4,320

  〃

総資産額

16,582

  〃