ストーリー・沿革
サマリ
波動歯車装置ハーモニックドライブ®を核に、減速機からメカトロニクス製品までを統合した「トータル・モーション・コントロール」を追求する会社。小型・軽量でバックラッシがない高精度を武器に、産業用ロボット、半導体製造装置、医療機器、航空宇宙へ広く入り込む。次の成長はフィジカルAIを見据え、一体型アクチュエータを“定着させる製品”として磨き、挑戦文化と全社コスト革新で収益体質も鍛える。
過去
現在
未来
目指す経営指標
・2026年度:営業利益率15〜20%
・2026年度:EBITDAマージン25〜30%
・2026年度:ROE10%以上
・2026年度:ROIC10%以上
・2026年度:自己資本比率70%以上
・2026年度:配当性向30%以上
・2024〜2026年度累計:設備投資90億円、研究開発費130億円
トップメッセージの要約
一体型アクチュエータ
刈り取りの年
“脳力”を解き放つ
会社としてやり遂げる姿勢
用語解説
金属の「たわみ」を利用した独自構造の精密減速機です。部品点数が少なく小型・軽量にでき、歯車の“遊び”(バックラッシ)がほぼないため、高精度な位置決めや位置の再現性に強みがあります。
■トータル・モーション・コントロール
HDSが掲げる考え方で、減速機だけでなく、モータ/センサ/ドライバ/コントローラなど複数の要素を組み合わせて「狙い通りに動かす」制御全体を提供していく、という方向性を指します。
■ウェーブ・ジェネレータ/フレクスプライン/サーキュラ・スプライン
ハーモニックドライブ®を構成する主要部品(仕組みの中核)です。ウェーブ・ジェネレータがフレクスプライン(柔らかい歯車)を楕円状にたわませ、サーキュラ・スプライン(剛性の高い歯車)とかみ合うことで、独自の減速原理が成り立ちます。
■バックラッシ
歯車同士のかみ合い部分に生じる“すき間(遊び)”のことです。バックラッシが小さいほど、狙った角度にピタッと止めやすく、位置決め精度が上がります。HDSは「バックラッシがない」点を強みとして説明しています。
■フィジカルAI
生成AIなどの「考えるAI」を、ロボットのような“身体を動かすもの”に落とし込み、現実世界で自律的に動けるようにする領域を指して使われています。HDSは、この分野の需要拡大を見極めつつ、基盤技術を深める方針を述べています。
■一体型アクチュエータ
減速機・モータ・センサに加え、ドライバまでを「一体化」した駆動ユニットです。外部ドライバを長い配線でつなぐ従来方式は移動体ロボット(フィジカルAIのような用途)に不向きなため、よりコンパクトで高機能な構成として開発を進める、とされています。
■デファクトスタンダード
「事実上の標準」という意味です。公式な規格で決まっていなくても、多くの企業・製品で広く使われ、結果として“標準扱い”になる状態を指します。HDSは一体型アクチュエータを、将来的にフィジカルAI制御のデファクトスタンダードにしたいと述べています。
■QCDS+Speed(QCDS+スピード)
HDSが重視する顧客価値の指標で、Q(品質)、C(価格)、D(納期)、S(サービス)に加えて、もう1つのSとしてSpeed(対応スピード)を特に改善対象として掲げています。
■全社コスト革新プロジェクト
単なる年率1〜2%のコスト削減の延長ではなく、「モノづくりの在り方そのものを問い直す」改革活動として位置づけられています。既存製品をベースに機能・仕様の最適化を進め、付加価値を守りながら収益性を高める取り組みも含む、と説明されています。
■HDS協力会
調達・供給面で重要な、サプライヤーとの連携基盤(協働の枠組み)として登場します。需要変動への対応力を高めるうえで、サプライヤーとの協働や供給体制の強化が必要だ、という文脈で語られています。
■開発購買
調達部門が「買う」だけでなく、サプライヤーに技術・生産支援も行いながら、開発段階から一体で進める購買の考え方として使われています。
■“脳力”を解き放つ(中期経営計画スローガン)
HDSが中期経営計画の合言葉として使う独自表現で、従業員一人ひとりの力(知恵・発想・能力)を引き出し、価値創造や変革につなげるという意図で用いられています。
沿革
2 【沿革】
当社(旧会社と同一商号である株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズとして1989年2月23日設立。額面50,000円)は、旧会社(1970年10月27日に株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズの商号で設立された、営業の実質上の存続会社。額面50円)の100%子会社として設立されました。旧会社の営業の全部(一部の資産を除く)が当社に1989年3月15日付をもって譲渡され、以降当社が旧会社の営業の活動を全面的に継承し、今日に至っております。設立時及び営業譲受け時の当社の役員全員は、旧会社の役職と同一の役職で就任しております。なお、旧会社は1989年4月20日に株式会社光電製作所により吸収合併され、解散しております。
従いまして、以下の記載につきましては、別段の記載がない限り、営業譲受け日の前日(1989年3月14日)までの事項は、営業の実質上の存続会社たる旧会社について記載しております。また、当社の当時の従業員全員は旧会社から同一の職位で当社に移籍しておりますので、従業員の勤続年数は、旧会社における勤続年数を通算して記載しております。
事業年度の回次につきましては、旧会社としての事業年度を通算せずに、当社としての事業年度を記載しております。
旧会社と新会社との関係を簡略に図示しますと次のとおりであります。
関係会社
4 【関係会社の状況】
(注) 1.特定子会社であります。
2.上記の会社はいずれも有価証券届出書又は有価証券報告書を提出しておりません。
3.議決権の所有及び被所有割合の(内書)は間接所有割合であります。
4.ハーモニック・ドライブ・エルエルシーについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。ただし、当連結会計年度におけるセグメント情報の北米セグメントの売上高に占める当該連結子会社の売上高(セグメント間の内部売上高又は振替高を含む。)の割合が90%を超えておりますので主要な損益情報等の記載を省略しております。
5.ハーモニック・ドライブ・エスイーについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。ただし、当連結会計年度におけるセグメント情報の欧州セグメントの売上高に占める当該連結子会社の売上高(セグメント間の内部売上高又は振替高を含む。)の割合が90%を超えておりますので主要な損益情報等の記載を省略しております。