2025.10.21更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: クボタグループ統合報告書 2025

サマリ

クボタは「食料・水・環境」を一体で捉え、機械(農機・建機)と水インフラの技術、そしてKSAS/KSIS等のデジタルを束ねたトータルソリューションで価値を提供する企業。北米ではCTLを拡張、インドではベーシックトラクタを軸に攻勢。長期ビジョン「GMB2030」で“命を支えるプラットフォーマー”を目指す。

目指す経営指標

・2025年度:売上高3兆円、営業利益3,600億円、ROE11%以上(中期計画目標)
・2021–2025年度:営業キャッシュ・フロー8,800億円(累計)
・総還元性向:40%以上(50%を目指す)
・2030年度:スコープ1・2のCO₂排出量を2014年比50%削減
・2030年度:女性管理職比率7%(単体)
・2025年度:外国籍執行役員10% ※上記はIR原文の開示値・期限に基づく。

専門用語

■KSAS(ケーサス)
クボタの「Kubota Smart Agri System」の略称で、圃場や機械のデータをクラウドで一元管理し、作業計画・記録・収量分析などを見える化して営農の効率と品質を高めるデジタル支援プラットフォームです。

■KSIS(ケーシス)
「Kubota Smart Infrastructure System」の略称で、水道・下水道・ポンプ場などの設備を遠隔監視・診断・制御するクボタのICT基盤です。施設の状態を常時把握し、運転最適化や故障予兆検知、災害時の迅速な復旧支援につなげます。

■GMB2030
「Global Major Brand 2030」の略称で、クボタが掲げる長期ビジョンです。食料・水・環境の領域でデジタルと機械・インフラを組み合わせ、地域に合わせたトータルソリューションを提供する“命を支えるプラットフォーマー”の確立を目指します。

■One Kubota
事業・機能・地域が縦割りを超えて連携し、グローバルに同じ価値観と仕組みで顧客課題を解くという経営スローガンです。開発・生産・販売・サービスを一体で動かし、意思決定と実行速度を上げる狙いがあります。

■K-ESG経営
クボタ独自のESG意思決定フレームで、事業ポートフォリオや投資・開発・オペレーションの各判断に環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)の観点を組み込み、財務と非財務の両立を図る経営の考え方です。

■CTL(Compact Track Loader)
ゴムクローラで走行する小型建設機械で、軟弱地や悪路でも高い走破性と作業安定性を持つ機種です。クボタは北米でCTLの品ぞろえを拡張し、既存の小型建機市場から用途領域を広げる成長ドライバーと位置づけています。

■エントリープレミアム(インド)
インド市場で投入する、基本性能と価格を重視しつつ、使い勝手や耐久性で差別化した新シリーズのトラクタ群を指します。初めての購入層にも手が届きやすい設計で、農家の生産性向上と販路拡大を狙います。

■O&M型水・環境ソリューション
水道施設や下水処理場などで、設備の納入に加えて運転(Operation)と保守(Maintenance)を継続的に受託する提供形態です。KSISによる遠隔監視や診断を組み合わせ、ライフサイクル全体でコスト最適化と安定稼働を実現します。

■デジタルツイン(KSIS文脈)
現実の水インフラ設備の状態や運転データをデジタル空間に再現し、シミュレーションや最適制御に活用する仕組みです。計画・施工・運用の各段階で効果検証ができ、工期短縮や断水・漏水リスクの低減に役立ちます。

■2030年コミット11ヵ条
水インフラ分野でクボタが掲げる具体的な価値約束の総称です。例えば「断水・漏水ゼロ支援」「工期30%短縮」「水を支える人が生き生き働く未来」など、成果指標を伴うコミットメントで取り組み内容を明確化します。

■KATR(CES受賞)
クボタがCESで評価された将来技術コンセプトの名称です。自動化や電動化、AI活用など次世代の農作業を見据えた要素技術を統合し、スマート農業の実装に向けた方向性を示します。