2025年12月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,755名(単体) 5,997名(連結)
  • 平均年齢
    40.8歳(単体)
  • 平均勤続年数
    15.1年(単体)
  • 平均年収
    6,949,736円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2025年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

日本

3,424

欧州

1,913

米州

434

オセアニア

74

その他

152

合計

5,997

 

(注) 1 従業員数は、就業人員を記載しております。

2 前連結会計年度末に比べ従業員数が1,081名増加しておりますが、主としてマニテックス・インターナショナルInc.と㈱タダノインフラソリューションズを連結子会社化したことによるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2025年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

1,755

40.8

15.1

6,949,736

 

(注) 1 従業員数は、就業人員を記載しております。

2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3 上記はすべて日本セグメントに含まれております。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループの労働組合には、タダノ労働組合があり、産業別労働組合「JAM」に所属しております。2025年12月31日現在の組合員総数は1,415名であります。(出向者90名含む。)

なお、組合結成以来労使関係は極めて円満で特記すべき事項はありません。

 

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 ①提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注)1

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1、3

全労働者

うち正規雇用

労働者

うちパート・

有期労働者

2.3

58.7

75.6

72.5

95.2

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3 労働者の男女の賃金差異については、人事制度上の男女賃金差異はございませんが、男女の役職者数の差及び平均勤続年数の差によるものであります。

 

 ②連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注)1

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注)2

㈱タダノアイレック

0.0

66.7

㈱タダノエステック

0.0

100.0

㈱タダノテクノ東日本

0.0

50.0

㈱タダノユーティリティ

17.2

66.7

㈱タダノインフラソリューションズ

2.8

66.7

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。常時雇用する労働者が101名以上の国内子会社を対象に、集計した数値を記載しております。なお、「0.0」は管理職のうち、女性労働者が無いことを示しております。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。常時雇用する労働者が101名以上の国内子会社を対象に集計した数値を記載しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

当社グループは、「創造・奉仕・協力」の経営理念のもと、企業価値の最大化と持続可能な事業活動を行うことで、地球環境の保全と持続可能な社会の実現に貢献し、世界にそして未来に誇れる企業を目指します。

当社グループではサステナビリティ課題全般及びテーマごとに「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標及び目標」の観点から考え方を整理し、取り組みを強化しております。

 

(1) ガバナンス

経営におけるサステナビリティの重要課題を定め、方針と目標、進捗を管理するため、社長を委員長とし、全本部長を委員とする「サステナビリティ委員会」を設置しております。同委員会のメンバーは、定例の経営報告会、経営会議・取締役会等の各会議において、各部署のサステナビリティ課題や重要事項について逐次報告・議論をしております。

また各部署における取り組み支援等の専任部署として「サステナビリティ推進グループ」を総務部に設置しております。さらに「サステナビリティ委員会」の下部組織として「リスク委員会」「コンプライアンス委員会」「環境委員会」「人財委員会」の専門委員会があり、全社的なテーマについて取り組んでおります。

なお、人的資本については人財委員会、気候変動については環境委員会にてそれぞれ対応しております。また2021年には、環境委員会の下部組織として「CO2・エネルギー削減部会」「廃棄物・化学物質削減部会」を設置し、具体的な施策検討や各部署の情報共有、長期目標達成に向けた改善継続に取り組んでおります。

 

テーマ

委員会もしくは主管部署

関連方針・規程・ガイドライン類

全般

サステナビリティ委員会

タダノグループサステナビリティ憲章

リスク

リスク委員会

タダノグループ
事業リスクマネジメント規程

人権・法令

コンプライアンス委員会

タダノグループ人権方針

タダノグループコンプライアンス規程

環境保全

環境委員会

タダノグループ環境方針

人的資本経営

・労働環境

人財委員会

タダノグループ人財育成基本方針

タダノグループ社内環境整備方針

コーポレート

ガバナンス

コーポレート本部

内部統制システム構築の基本方針

コーポレートガバナンス・ガイドライン

サプライヤー

(取引先)

購買本部

タダノグループ
サステナブル調達ガイドライン

 

 

(2) 戦略

当社グループは、「中期経営計画(24-26)」のもと、お客様の安全と地球環境に配慮した新たな価値を提供するための戦略を推進してまいります。「中期経営計画(24-26)」の内容については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 中長期的な会社の経営戦略、目標とする経営指標と対処すべき課題」をご参照ください。

サステナビリティ推進の基本方針として、「人権の尊重」「公正・誠実な事業活動」「社員の尊重と働きがいの確保」「取引先(サプライヤー)と共に成長」「社会貢献」「地球環境の保全」「適切なコミュニケーション活動」の7項目から成る「タダノグループサステナビリティ憲章」を制定しております。上図のとおり関連方針・規程・ガイドライン類を整備し、各部署・グループ会社の年度方針・事業計画から具体的施策へとつなげております。サプライヤー(取引先)におけるサステナビリティ推進については「タダノグループサステナブル調達ガイドライン」を2024年1月に制定しております。

また、人的資本活用については、「タダノの人財に対する考え方」を次に定め、変革を支える足場固めとして「タダノグループ人財育成基本方針」「タダノグループ社内環境整備方針」を2024年3月に制定しております。

 

(タダノの人財に対する考え方)

・当社グループは、環境変化に柔軟且つスピーディーに対応し、社会に新しい価値を提供することで世界にそして未来に誇れる企業を目指します。

・人財は競争力の源泉であり、「持続可能な経営」を実現する重要な要素のひとつと捉えています。人種、宗教、性別、性的指向・性自認、年齢、障がい、国籍、出身地、社会的出身、経歴等のあらゆる違いを尊重し、多様な人財の雇用と育成を強化・継続します。

・多様な人財一人ひとりが、自らの能力や個性を活かした組織パフォーマンスの最大化を実現するため、公平な成長機会の提供と組織文化を醸成します。

 


 

①人財育成基本方針

当社グループは、社員一人ひとりのパフォーマンスの最大化と更なる価値創造に向けた「組織マネジメント力」と「ソリューション力」に資する人財育成を推進しています。多様な人財が集まり、個の潜在能力を発掘/開発し、高い専門的な発揮能力に変える機会を通じて、変化を捉え、チームでイノベーションを起こし続ける社風「学習し、成長し続ける組織文化」を醸成します。

 


 

②社内環境整備方針

当社グループは、タダノで働くことが、生活全般の満足度(Well-being)につながるという考え方の下、安全を第一に、心身ともに健康で活力に満ちた職場環境を築き、仕事と生活のバランスのとれた働き方を推進します。

 


 

③「中期経営計画(24-26)」人事戦略

 

人事戦略

 

取り組み

 

 

 

採用強化・研修拡充と再配置の促進による人財ポートフォリオの再構築

•専門性の高い開発・技術人財

•金融・IT・DX経験のある人財

•グローバル人財

•多様性と適材適所

 

自律型キャリア開発促進

•次世代リーダー

•スペシャリスト

 

エンゲージメントの向上

•働きがいのある職場環境づくり

•健康経営の促進 (心とからだ)

 

•評価と報酬体系の見直し

•勤務形態の多様化

•採用ブランディングの強化

•女性活躍促進

•障がい者・外国籍社員の採用強化

•LGBTQ+の理解と浸透

•シニア活性化・再雇用制度の見直し

•人財活性化制度拡充 (FA/公募/自己申告)

•リスキリング支援

•グループ内での人財交流

•積極的な社外交流

•サーベイのグループ展開・フォローアップ強化

•ストレスチェックの強化

 

 

主な取り組み

a. 多様な人財採用の取り組み

社員それぞれが持つ背景や能力、経験などを含むさまざまな価値の多様性を受け入れ組織に活かすことが、社員の働きがいや生産性の向上、付加価値の創出につながると考え、国境を超えたダイバーシティ推進の一環として、留学生や、外国の学生、外国人キャリア人財の採用を強化し、2026年度には新卒者3名の採用を内定しております。

また、障がい者雇用の取り組みにつきましては、特別支援学校への訪問や、障がい者職業センターの見学等で情報収集や理解を深めておりますが、従業員総数の増加により法定雇用率に達することができておりません。今後は、障がいの特性に関わらずより多くの方が活躍できるよう環境整備や、周囲の社員と協力して支援を行い、雇用の継続をしてまいります。

 

b. 女性活躍に関する取り組み

人事戦略の重要施策として全従業員に占める女性従業員比率の向上を目指し、女性活躍推進に取り組んでおります。多くの女性が活躍していくために柔軟な働き方ができるよう、仕事と育児・介護の両立支援制度及び育児休暇取得者が昇進の遅れをとることがないよう人事考課規程の改定を行いました。これらの取り組みが評価され、2025年には「プラチナくるみん認定」を取得しております。

今後も女性従業員比率を上げていくための環境整備や、管理職登用を見据えた女性リーダー研修の導入、人事制度の変革など、女性活躍推進への取り組みを強化してまいります。

 

c. シニア活性化に関する取り組み

 定年後の社員の活躍促進を目的として、2026年1月1日より再雇用制度を見直し、役割と責任に応じた処遇体系へと変更しました。再雇用社員全体の給与水準を見直すとともに、役職を継続する社員は定年前と同等の処遇とすることといたしました。

 さらに、再雇用時の生活に応じた多様な働き方を可能とするため、短日・短時間勤務を柔軟に選択できる制度を導入いたしました。

 

d. 従業員エンゲージメント調査の実施

会社も社員も一緒に変革を推進・実践していくために、年2回の従業員エンゲージメント調査を通じて組織状態を可視化し、組織改善のPDCAサイクルを回しております。健全な職場環境でONE TADANOの実現に向けて日々の業務を推進できているか、何が課題なのかを可視化し、本部長及び管理監督者が今後の方向性のヒントを掴むツールとして2019年にトライアルで実施後、2021年度より全社展開をしております。
 調査結果のレビューでは、全社の本部長及び部長を対象にエンゲージメント向上ミーティングを開催しております。スコアが伸び悩んでいる組織に対して事務局が直接職場に出向き、現状分析及び課題の特定を実施するとともに、必要に応じて改善施策の立案および実行を支援しております。特定された課題に対する施策を実行し、効果をチェックするPDCAサイクルを着実に推進することにより、エンゲージメントを向上させてまいります。

 

e. ストレスチェックに関する取り組み

年1回のストレスチェックに加え、新卒社員研修や年代別健康教室(25・30・35歳)を通じて、ストレスやメンタルヘルスに関する理解促進とセルフケア能力の向上に努めております。さらに、新任管理職・新任監督職研修では、健康管理やラインケアなどメンタルヘルス体制を周知し、組織的な支援力の強化を図っております。5名の保健師は健診後の個別面談やストレスチェック結果の説明、超過勤務者への疲労度チェックを行い、心身の状態への気づきと早期対応を支援しております。また、保健師がメンタル不調者と会社の橋渡し役として機能することで、高ストレス者の割合は年々減少しております。

 

※上記の主な取り組みに関する詳細及びその他人事戦略に関する取り組みは、2026年7月発行予定の「統合報告書2026」をご参照ください。

 

(3) リスク管理

当社グループは、開発・製造の拠点を日本・欧州・米州に、販売・サービスの拠点を世界各国に有しており、グローバルに事業を展開しております。

当社グループの業務には、事業戦略リスク、法的リスク、製品安全リスク、情報セキュリティリスク、環境リスク、自然災害リスク等様々なリスクがあります。当社グループは、リスク管理について「タダノグループ事業リスクマネジメント規程」に基づき、リスク委員会を通じて、定期的に社内のリスクの洗い出しと評価を行い、リスク毎に対応部署を定めて対応策を講じることにより、リスクマネジメントの強化を図っております。リスク委員会における評価結果については、原則年2回、取締役会に報告しております。

 

(4) 指標及び目標

(長期環境目標に関する指標と目標)

製造業である当社グループにとって特に重要となる指標及び目標として、2021年に「タダノグループ長期環境目標」を制定しました。「2030年までに事業活動におけるCO2排出量25%削減、製品におけるCO2排出量35%削減、並びに事業活動における産業廃棄物排出量50%削減(いずれも2019年度比)」と目標を定め、地球環境の保全・貢献に取り組んでおります。

また、気候変動対応については、CO2・エネルギー削減部会で、いわゆる2℃シナリオに伴う移行リスク・機会、4℃シナリオに伴う物理リスク・機会を検討し、当社グループのリスクと機会について以下のとおり分析しております。

電動化など製品の気候変動

対応が生み出す変化と影響

(移行リスク&機会)

・電動化製品の開発・製造・販売においてLE業界で遅れを取る/業界をリードする

・電動化製品の製造・サプライチェーンにおいてハード面・ソフト面での備えが必要となる

気候変動がもたらす社会・

経済構造の変化と影響

(移行リスク&機会)

・当社グループ製品が使われている市場・お客様に大きな社会・経済構造の変化が訪れる(化石燃料市場の縮小や各国CO2排出規制の強化/風力発電などGX投資の増加)

・気候変動対応でLE業界において遅れを取る(レピュテーション・リスク)/業界をリードする

気温上昇・災害増加による

現場への影響

(物理リスク&機会)

・建設現場や製造現場での労働環境悪化、当社グループ工場・サプライチェーンの被災リスク増加(AIやロボット活用による自動化・作業容易化、災害増加による製品需要増加の可能性も)

 

 

①事業活動におけるCO2削減

志度工場では2008年に設置した最大出力260kWの太陽光パネルをさらに1,593kW追加設置し、2025年7月に運転を開始、生産・エネルギーの両方の側面から効率化・再編に取り組んでおります。また、香西工場では、エネルギー使用量をリアルタイムで把握できるEMS(エネルギーマネジメントシステム)を導入し、2021年に最大出力1,182kWの太陽光パネルを設置しました。両工場においては、エネルギー効率が良くCO2排出の少ないバージ船を利用した製品輸送にも取り組んでおり、モーダルシフトも積極的に推進しております。
 2023年1月には、多度津工場に最大出力606kWの太陽光パネルを設置し、取り組みをさらに加速させております。また同じく2023年から、香川県在住のグループ社員が自宅で発電した太陽光の余剰電力を、電力会社を通じて買い取り、志度工場で活用する取り組みを開始いたしました。2026年2月時点で54世帯が参加しています。
 国内外におけるその他の事業所でも、太陽光パネルの設置やエアコンや照明の節電、社有車のEV化・HV化等、環境負荷低減に取り組んでおります。国際的なNGOであるCDPの2025年レポートでは「気候変動」「水セキュリティ」の2分野でBスコアを獲得することができました。

 

CO2排出量の推移(SCOPE1・2)

項目

2019年度

(2020年3月期)

2025年度

(2025年12月期)

CO2総排出量(t)

39,927

32,120

(内訳) 日本(注)1

22,496

19,678

海外(注)2

17,431

12,441

(参考値)売上高原単位(注)3

17.51

9.19

 

(注)1 日本国内全拠点(グループ会社・工場などを含む)を対象としておりますが、㈱タダノインフラソリューションズは呉工場のみとなっております。

2 海外生産拠点を対象としております。今後、算定範囲をその他海外拠点にも拡大予定しております。

3 グループ売上高を分母とした原単位を表記(CO2:トン/売上高:億円)しております。

4 対象会社の範囲については、企業結合等により、基準となる2019年度以降の数値を毎年見直しております。また、2025年度には一部海外拠点について算定基準を見直し、基準値の再計算を行っております。

 

②製品におけるCO2削減

建設機械のライフサイクルにおけるCO2排出量は、製品の稼働と走行における排出が大部分の割合を占めております。このため、ラフテレーンクレーン CREVO G5 シリーズでは環境に配慮した新世代エンジンに加え、無駄なエンジン回転を抑制する「オートアクセル」、クレーン非操作時にPTOポンプを停止する「ポンプオートストップ」を搭載しております。また、エンジンを起動せずにクレーン作業を可能にする電動パワーユニット「e-PACK」を欧州、そして日本に市場投入(2026年1月にはバッテリ式e-PACKを発売)するなど、CO2排出量の削減や、燃料消費量の改善、低騒音作業など作業効率と環境に配慮した操作をサポートしてまいりました。
 「Tadano Green Solutions」としてさまざまな環境配慮型製品を市場に導入しています。2023年12月には、世界初となるフル電動ラフテレーンクレーンEVOLT eGR-250Nを日本で発売し、GX建機にも認定されました。2024年11月にはアメリカ・カナダ向けに第2弾となるEVOLT eGR-1000XLL-1を発売しました。いずれも電気の力でクレーン作業・走行を行うことができ、製品からのCO2排出量をゼロにすることができる画期的な製品です。また同じく2024年12月には有線式電動CC 88.1600-1(超大型クローラクレーン)の開発を、2026年1月にはEVトラックに対応する高所作業車AT-121TTEのフル電動化試験完了・発売をそれぞれ発表いたしました。
 当社グループの製品ラインナップの中で、超大型のクレーンや高揚程の高所作業車は、今後GX(グリーントランスフォーメーション)で増加するとみられる風力発電等の建設現場でも大きな活躍が期待されております。また風力発電設備のメンテナンス用途に特化した、新たな製品開発にも取り組んでおります。
 今後も脱炭素化・地球環境の保全に貢献する製品開発を加速してまいります。

 

③SCOPE3のCO2排出量について

CO2排出量のうち、SCOPE3の排出量については以下のとおりであります。GHGプロトコル・環境省ガイドラインに沿って、対象となる主だった活動が存在するカテゴリーについて算定しております。

各カテゴリーの算出方法、条件につきましては別表のとおりであります。

(単位:t)

カテゴリー

2025年度

(2025年12月期)

購入した製品・サービス

490,403

資本財

Scope1、2に含まれない燃料及びエネルギー活動

輸送、配送(上流)

18,016

事業から出る廃棄物

3,813

出張

5,147

雇用者の通勤

1,294

リース資産(上流)

輸送、配送(下流)

8,980

10

販売した製品の加工

68

11

販売した製品の使用

1,391,867

12

販売した製品の廃棄

756

13

リース資産(下流)

14

フランチャイズ

15

投資

排出量合計

1,920,347

 

 

また、当社グループの長期環境目標の一つである、カテゴリー11「販売した製品の使用」によるCO2排出量について、2019年度(基準値)と2025年度の数値は以下のとおりです。

SCOPE3(カテゴリー11)                  (単位:t)

主要品目別

2019年度

(2020年3月期)

2025年度

(2025年12月期)

建設用クレーン

1,252,210

908,671

車両搭載型クレーン

500,788

340,529

高所作業車

186,435

142,667

運搬機械

0

0

その他

1,394

0

合計

1,940,828

1,391,867

 

 

(別表)カテゴリーごとの算出方法・条件

カテゴリー

算出方法・条件

購入した製品・サービス

・直接調達(海外からの購入分も含む)

購入金額※1×生産者価格ベース排出原単位

・間接調達

購入金額※1×購入者価格ベース排出原単位

(※1 輸送コストは含まれない)

輸送、配送(上流)

輸送コスト×生産者価格ベース排出原単位

事業から出る廃棄物

・リサイクル処理

廃棄物重量(廃棄物処理方法・種類別)×廃棄物輸送段階含むリサイクルの原単位

・焼却・埋め立て処理

廃棄物重量(廃棄物処理方法・種類別)×(廃棄物輸送の排出原単位+廃棄物処理・種類別排出原単位)

出張

移動:支給交通費(交通種別)×交通区分別排出原単位

宿泊:宿泊日数×出張・宿泊日数あたり排出原単位

(日本から海外への出張も含む)

雇用者の通勤

公共交通機関:通勤費×交通区分別排出原単位

自動車:燃料消費量×燃料別排出原単位

輸送、配送(下流)

国内輸送:省エネ法で定める荷主による貨物輸送に係るエネルギー起源CO2排出量の算定方法で算出

海外輸送※2:製品1台あたり輸送ルート別船舶輸送CO2排出量※3×出荷先別台数

(※2 国内から海外への輸送のこと)

(※3 日本郵船株式会社提供の船舶輸送におけるCO2排出量データ)

10

販売した製品の加工

架装1台あたりCO2排出量×架装台数

(日本国内の車両搭載型クレーンの架装が算定対象)

11

販売した製品の使用

各製品モデルの販売台数×燃料消費量×製品寿命×燃料別排出原単位

12

販売した製品の廃棄

製品重量×販売台数×(廃棄物輸送の排出原単位+廃棄物処理・種類別排出原単位)

 

(注)1 集計対象は、日本国内となっております。

2 カテゴリー5の集計対象は、日本国内全拠点(グループ会社・工場などを含む)および海外生産拠点(タダノ・ファウンGmbH、タダノ・デマーグGmbH、マニテックスInc.、ピーエム・オイルアンドスチールS.p.A.、アウトグル・ピーエム・アールオーS.r.l.、マニテックス・ヴァラS.r.l.)ですが、㈱タダノインフラソリューションズは呉工場のみとなっております。

3 カテゴリー11の集計対象は、日本国内および海外拠点(グループ会社含む)で生産された製品となっております。

4 カテゴリー12の集計対象は、日本国内の全拠点(グループ会社含む)で生産された製品となっております。

5 対象会社の範囲については、企業結合等により、基準となる2019年度以降の数値を毎年見直しております。

6 排出原単位につきましては、「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位(Ver.3.5)」及び「LCIデータベースIDEAv2.3(サプライチェーン温室効果ガス排出量算定用)」の数値を使用しております。

 

④事業活動における産業廃棄物削減

当社グループでは、2008年の環境マネジメントシステムISO14001の認証取得を契機に、事業活動における産業廃棄物の削減に取り組んでおります。

当社グループにおける産業廃棄物のおよそ9割は生産拠点から排出されております。分別の徹底、有価物化の推進、部品梱包材の脱プラスチック推進、余剰部品の有効活用等により、産業廃棄物の削減を図っております。2021年には、有価物化の推進として「廃油」をリサイクル化し、2022年にはプラスチック資源循環促進法の施行を受け、廃棄物分別ルールの改訂と「ビニール系プラスチック」の有価物取引を導入いたしました。また2024年には「木製ワイヤドラム」や事業所排出の「ペットボトル」について有価物化するなど、廃棄物削減を着実に進めております。2025年には長らくの課題であった「廃塗料」の有価物化と生産における工法改善を実施することができました。また、部品の納品時に使用する通い箱等の再利用やリサイクルを促進することで、事業活動の中で排出される産業廃棄物の資源化もさらに推進しております。

 

産業廃棄物排出量の推移

項目

2019年度
(2020年3月期)

2025年度
(2025年12月期)

 

 


産業廃棄物総排出量(t)

4,562

3,923

 

(内訳) 日本(注)1

2,451

2,079

 

海外(注)2

2,110

1,844

 

(参考値)売上高原単位(注)3

2.00

1.12

 

 

 

 

 

(注)1 日本国内全拠点(グループ会社・工場などを含む)を対象としておりますが、㈱タダノインフラソリューションズは呉工場のみとなっております。

 

2 海外生産拠点(タダノ・ファウンGmbH、タダノ・デマーグGmbH)を対象としております。今後、算定範囲をその他海外拠点にも拡大予定となっております。

 

3 グループ売上高を分母とした原単位を表記

(産業廃棄物:トン/売上高:億円)しております。

 

4 対象会社の範囲については、企業結合等により、基準となる2019年度以降の数値を毎年見直しております。また、2025年度には算定基準を見直し、基準値の再計算を行っております。

 

 

 

 

 

(人事戦略に関する指標と目標)

人事戦略の課題に対応していくうえで特に重点的に実施している施策について、当社の指標及び目標を以下のとおり設定しております。

指標

2024年度実績

2025年度実績

2026年度目標

管理職に占める
女性労働者の割合(注)1

2.4

2.3

4.0

男性労働者の
育児休業取得率(注)2

58.5

58.7

62.0

労働者の男女の
賃金差異(注)1

74.3

75.6

76.0

係長級に占める
女性労働者の割合

4.3

5.1

5.0

女性従業員比率(注)3

10.7

10.9

10.0

エンゲージメントスコア(注)4

51.6

 

51.7

 

55

以上

エンゲージメント・レーティング(注)4

B

 

B

 

BBB

 

 

 

指標

2024年度実績

2025年度実績

2030年度目標

ストレスチェックにおける
高ストレス者率

11.3

10.4

10.0

%未満

 

(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3 女性従業員比率については、2024年度実績にて目標値に到達しておりますが、サステナビリティの観点から継続的に目標水準を達成することが必要不可欠と認識し記載しております。

4 株式会社リンクアンドモチベーション「モチベーションクラウド」によるエンゲージメントスコア及びエンゲージメント・レーティングであります。

 

※上記の指標および目標に関する詳細及びその他人事戦略に関する取り組みは、2026年7月発行予定の「統合報告書2026」をご参照ください。