2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    2,111名(単体) 2,469名(連結)
  • 平均年齢
    50.6歳(単体)
  • 平均勤続年数
    9.6年(単体)
  • 平均年収
    9,590,000円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    3.6%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1)【人材戦略に関する基本方針等】

①人材戦略に関する考え方

 当社グループは、半導体の開発・設計を中核とする知的集約型のビジネスモデルであり、従業員の約8割がエンジニアで構成されています。当社グループの付加価値の源泉は、エンジニア一人ひとりが有する高度な知識、技術、経験、およびそれらを組み合わせて成果を創出する組織的な協働力にあります。このため、高度専門人材の確保と育成は、競争力の維持・強化に直結するとともに、他社との差別化を実現する基盤であると考えます。

 一方で、技術進化のサイクルが速く、高い専門性と複合的なスキルが強く求められる環境であることに加え、エンジニアの年齢構成の偏りといった構造的な課題も存在しており、今後、実際に有するエンジニアリソースと、事業成長のために必要となるリソースに乖離が生じる可能性があります。このため、人的資本の質と量を中長期的に安定させることは、事業計画実現に向けた重要な経営課題であると考えています。こうした課題に対応するため、当社グループは、「人材確保」に加え、価値創出力の向上を目的とした「人材育成」「開発生産性の高度化」を人的資本戦略の中核に位置づけています。

 この考え方に基づき、当社グループでは、求めるエンジニア像を定義しています。当社グループが求めるエンジニア像は、中期事業計画で拡大を見込む各事業領域において、SoC設計の専門性に加え、グローバルな開発競争力を備え、顧客要求に沿った最適なアーキテクチャーの提案から設計・開発までを主体的に担い、事業価値の創出に貢献できる人材です。この考え方に沿って、求められる専門性や役割を整理したうえで、当社のビジネスに必要な4つのエンジニア像をロールモデルとして示しています(メソドロジスト・システムアーキテクト・エキスパート・プロジェクトマネジャー)。これらのロールモデルは、エンジニア一人ひとりが目指す姿や期待される役割を共有するための指針であるとともに、人材の育成、評価、処遇における共通の基盤として位置づけています。

 また、当社グループは、高度人材の継続的な獲得と育成に加え、従業員が長期にわたり能力を発揮し続けられる環境構築についても人材戦略の一環として取り組んでいます。人権・労働環境・ダイバーシティ&インクルージョン、健康経営を人的資本の基盤として一体的に推進し、エンジニアをはじめとする従業員一人ひとりの生産性と価値創出力を高め、事業成長と企業価値向上の実現を目指します。

 なお、人材戦略を含む人的資本戦略の詳細については、「第2事業の状況 2サステナビリティに関する考え方及び取組 (6)人的資本への対応」に記載しています。

 

②従業員の処遇の決定に関する方針

 こうした人材戦略の考え方のもと、当社は、事業計画と連動した形で、従業員の給与・報酬および昇格について決定しています。職務内容や求められる専門性、役割と責任の大きさ、および成果や事業への貢献度を踏まえ、公正かつ透明性のある評価・処遇制度の構築に努めています。

 また、高度専門人材の継続的な獲得と定着を図るため、市場水準や外部環境を考慮しつつ、競争力ある報酬水準の確保に努めています。さらに従業員の成長や挑戦を適切に処遇に反映する仕組みとして、年次に限定しない随時昇格制度を導入しています。

 人事評価においては、エンジニアをはじめとする全ての職能区分毎に期待される役割を全うした従業員を正当に評価することを基本とし、「役割達成度」と「行動姿勢」の2軸で評価を実施しています。各基準に基づく絶対評価を行ったうえで、全体のバランスにも配慮した評価プロセスを通じて、特に高い貢献や成果をあげた従業員を適切に処遇することで、各人の挑戦と成長を促し、中長期的な事業成長と企業価値向上につなげています。

 

 

(2)【従業員の状況】

 当社グループの事業セグメントは、「Solution SoC」ビジネスモデルで開発するSoCを主とする単一セグメントとなっており、セグメント情報に関連付けては記載しておりません。

 

①連結会社の状況

 

2026年3月31日現在

従業員数(名)

2,469

(注)従業員数は就業人員(役員および当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数は従業員の総数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

 

②提出会社の状況

 

 

 

2026年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の

対前事業年度増減率

(%)

2,111

50.6

9.6

9,590

3.6

(注)1.従業員数は就業人員(役員および当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数は従業員の総数の100分の10未満であるため、記載を省略しております。

2.平均年間給与には、賞与および基準外賃金が含まれております。

 

③労働組合の状況

 当社において、ソシオネクスト労働組合を組成しております。なお、ソシオネクスト労働組合は、上部団体(全富士通労働組合連合会)に加入しております。

 2026年3月31日現在、当社従業員のうち、ソシオネクスト労働組合員数(当社グループからグループ外への出向者を含む)は1,533人です。なお、労使関係は円滑に推移しており、労働組合との間に特記すべき事項はありません。

 

④使用人等のみに対して付与した新株予約権の内容

 当社は、使用人等のみに対する新株予約権を付与しております。当該新株予約権の内容については、「第4提出会社の状況 1株式等の状況 (2)新株予約権の状況 ①ストックオプション制度の内容」に記載しております。

 

⑤管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の額の差異

提出会社

当事業年度

補足説明

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)

 (注)1

男性労働者の育児休業取得率(%)

 (注)2

労働者の男女の賃金の額の差異(%)

(注)1

全労働者

正規雇用労働者

パート/有期労働者

3.1

85.7

74.8

76.8

58.5

-

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方および取り組みは次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

 

(1)サステナビリティの基本的な考え方

 当社グループは、「Together with our global partners, we bring innovation to everyone everywhere.」 というミッションのもと、サステナビリティへの取り組みを重要な経営課題と位置づけ、新しいサービス/製品の差別化のために独自の先端SoCを開発するお客様のパートナーとして、また、進化する半導体のエコシステムにおいてファウンドリ/OSATをはじめ、IP/EDAツール/ソフトウエアに至るまで最新の技術を提供するサプライヤーのパートナーとして、お客様、さらにはその先にいる世界中の人々に新しい価値を提供し、持続可能で豊かな社会の実現に貢献していきたいと考えています。

 地球温暖化や気候変動等の環境問題および人権尊重や多様性等の社会的課題へのグローバルな関心の高まりを受け、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。当社グループは、世界全体の様々な課題が引き起こすリスクおよび課題解決によって創出される機会を正しく認識し、対策に取り組んでいきます。

 また、取り組みにあたっては、お客様、パートナー、社員、地域社会、株主等、当社グループを取り巻く様々なステークホルダーとの対話や協働を通じて、課題の理解に努めるとともに信頼関係を構築し、持続可能な社会の実現を目指していきます。

 

(2)マテリアリティの特定

 当社グループは、サステナビリティの基本的な考え方に基づき、解決すべき社会的課題と当社グループの事業成長における重要性を評価し、優先的に取り組むマテリアリティを特定しました。グローバルな潮流の変化や事業環境の変化に柔軟に対応し、持続的な成長を実現するため、サプライチェーン全体でマテリアリティへの取り組みを進めていきます。

 

〔マテリアリティ特定プロセス〕

 マテリアリティの選定にあたっては、当社グループの「基本理念」をもとに、お客様、パートナー、社員、地域社会、株主等、当社グループを取り巻く様々なステークホルダーと当社グループの事業のそれぞれの側面から、マテリアリティを抽出し、SASB/WEF/CSRD等のグローバルな要求や基準を踏まえ、「ステークホルダーからの期待度」と「当社グループとしての重要度」の両面からマテリアリティを評価しました。最終的には経営層での議論を経て、取締役会における承認により決定しています。

 なお、外部環境の変化や当社グループの事業環境の変化を踏まえ、毎年度マテリアリティの妥当性および見直しの必要性を検証しています。

当社グループの「基本理念」をもとに「ステークホルダーからの期待」と「事業成長」のそれぞれの側面からマテリアリティを抽出

抽出したマテリアリティに対して「ステークホルダーからの期待度」と「当社グループとしての重要度」の2軸で整理/評価

経営層での議論を経て、優先的に取り組むマテリアリティを特定し、取締役会で承認

 

〔マテリアリティマップ〕

 

 

優先的に取り組むマテリアリティ

当社グループの考え方

コーポレート・ガバナンス

健全かつ透明性の高いガバナンスが、グローバルな事業成長の基盤となる。

インテグリティ・コンプライアンス

グローバルに事業展開を進めるうえで、高いインテグリティ意識やコンプライアンス遵守が不可欠となる。

(新規技術の追求による)
イノベーションへの貢献

当社グループのサービス/製品の差別化を図ることが、中長期的な事業成長を実現し、企業価値を最大化するために必要な要素となる。

GHG排出量削減

お客様の製品におけるGHG排出量削減に貢献することが、社会的課題の解決と当社グループの事業成長につながる(低消費電力/省スペースSoCの提供による貢献)。

持続可能なサプライチェーン

ファブレスでの事業運営において、サプライチェーン全体での高度なCSRマネジメントが不可欠となる。

人材確保・リテンション & 人材育成

グローバルな開発競争力を維持するため、技術開発をリードし、イノベーションを生み出す人材の確保/育成が必須となる。

社員のエンパワーメント・エンゲージメント

社員がいきいきと働き、継続的に成長/挑戦していくことのできる環境/企業文化の醸成が、さらなる事業成長に必要となる。

人権・多様性

一人ひとりの人権を尊重し、配慮することはもとより、さらなる事業成長には、多様な人材とその人材が活躍できる環境の構築が必要となる。

品質と信頼性

高度な技術力のみならず、高い品質と信頼性が当社グループの差別化/競争力の源泉となる。

安定供給

お客様の要求に応え、また、社会的責任を果たすために、優れたQCD、安定供給、および事業継続が求められる。

設計データ資産管理
(情報セキュリティ、サイバーリスク)

設計資産/ノウハウの厳格な管理が事業の基盤となり、お客様の信頼獲得に不可欠となる。

労働・安全・健康
(ワークライフバランス)

社員がフレキシブルに勤務場所/時間を選択し効率的に働くことや、心身ともに健康であることが、事業成長に必要となる。

 

(3)サステナビリティ情報開示の考え方

 サステナビリティ情報の開示においては、GRI(※)スタンダードに則り、ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標の4つの観点に沿って行う方針です。

※:

グローバル・レポーティング・イニシアチブ(Global Reporting Initiative)の略語です。

 

(4)当社グループの取組内容

①ガバナンス

 当社グループは、サステナビリティ活動を推進し、中長期的な課題を経営レベルで継続的に議論していくため、ESG推進室を設置し、社内関連部門と連携した推進体制を構築しています。この推進体制を活動の基盤として経営委員会の実行指示のもと、活動を推進しています。取締役会は、重要なサステナビリティ課題への取り組み方針/実行計画の審議/承認や、進捗確認等の監督を行っています。

 

 

〔取締役会〕

 サステナビリティ活動に関する決定機関として、方針/戦略/施策等を審議/承認します。また、半期毎に各種施策の進捗を監督し、必要に応じて是正等の指示を行います。

 

〔経営委員会〕

 取締役会での審議に先立ち、サステナビリティに関する方針/戦略/施策等の計画案を策定します。また、各施策に対する執行責任を持ち取締役会での承認のもと、実行部門への指示を行い、施策等を推進します。

 施策の推進に当たり、ESG推進室は、方針/戦略/施策等の計画策定および計画実行のサポート、施策の実行状況について取りまとめ、経営委員会への報告を実施します。

 

②リスク管理

 当社グループは、様々な経営リスク、事業リスクの抑制/低減および事業機会の創出に向け、半期毎に全社リスクマネジメントを実施しています。このフレームワークの中で、気候変動/人的資本/多様性といったサステナビリティに関するリスクや事業機会創出の可能性についても対象とし、リスクアセスメントの実施、対策立案/実行、進捗/効果確認を定期的に実施しています。リスクマネジメントに関する基本的な考え方および体制については、下記「3 事業等のリスク」を参照ください。

 

③環境に関する戦略

〔環境方針〕

 当社グループは、先進の技術によって環境性能に優れたSoCおよびそれを核とするソリューションビジネス/サービスの設計、開発および販売を通じて、お客様とともに豊かな地球環境の保護に貢献します。また、以下の行動指針により、当社グループは、開発から調達、生産、流通、販売、使用、廃棄にいたるすべてのライフサイクルを通じて、環境負荷の低減と環境汚染の予防に努めます。

 

1. 省電力、軽量化、含有化学物質の適正管理など、環境に配慮した製品の開発を積極的に推進することにより、温室効果ガス排出の削減、廃棄物の削減など、地球環境の負荷低減に積極的に貢献します。

2. 開発から調達、生産、流通、販売、使用、廃棄にいたる、サプライチェーン全体での活動を通して、環境負荷の最小化を追求するため、エネルギー/原材料/水資源の有効活用、温室効果ガス/廃棄物/水の排出量管理、材料や副資材に含まれる化学物質の確実な管理に取り組みます。

3. 持続可能な社会を実現するため、資源の有効活用を促進するとともに、環境汚染の予防と、生物多様性や森林保全に配慮した事業活動と貢献活動、およびプラスチックの使用削減を推進します。

4. 各国、各地域の環境関連法規制、およびそれらに関するお客様との個々の合意事項を遵守します。

5. すべての役員および従業員の環境への意識向上を図り、地域社会への環境貢献を推進します。

6. これらの環境活動を有効に実施するために、環境マネジメントシステムを継続的に改善します。

7. 地球環境の保全/負荷低減に向けた活動への賛同、および支援を行うとともに、環境情報の適切な開示や地域環境への貢献を推進することにより、ステークホルダーとの連携/協働を図ります。

 

〔環境マネジメントシステム(ISO14001)構築/認証〕

 当社は、環境方針の実現に向けた具体的な取り組みとして、国際標準規格ISO14001に基づく環境マネジメントシステムを構築し、外部の認証機関による第三者認証を取得したうえで環境活動を推進しています。

 環境マネジメントシステムは、トップマネジメントのもと、環境活動の具体的行動計画の策定、実施および結果のチェック、EMS委員会、マネジメントレビューの実施により、PDCAサイクルを確実に回し、継続的な改善に努めています。環境マネジメントシステムの構築により、活動状況の把握をはじめ、順法や緊急事態への対応など、より実効性の高い活動を可能にしています。

 

〔環境マネジメントシステム(ISO14001)登録証〕

 

〔環境マネジメントシステム(ISO14001)推進体制〕

 当社は、環境管理統括責任者(担当役員)のもと、組織単位で環境責任者を設置し、環境活動を推進しています。また、サステナビリティ推進部門であるESG推進室と連携し、サステナビリティ活動との連携を図っています。四半期毎に開催するEMS委員会では、環境活動の結果をレビューし、情報共有を図っています。

 

〔環境活動内容〕

 当社は、各部門が環境への影響/課題を評価/抽出し、環境目標の設定および四半期毎に結果確認を行うことにより、環境活動を推進しています。

部門

環境への影響・課題

環境目標および活動事例

営業部門

販売したLSI製品の市場での電力消費、廃棄。

環境配慮型製品(低消費電力、小型化)の販売により、電力消費、廃棄物の量を削減。

事業/開発部門

環境配慮型製品(低消費電力、小型化)の開発により、電力消費、廃棄物の量を削減。

LSI製品不良品の廃棄。

開発/製造/試験工程の見直しによる歩留改善。

品質・製造技術/生産/調達部門

LSI試験時間増によるテスターの電力消費。

試験最適化、同測数拡大などによる試験時間短縮。

LSI製品への規制化学物質の含有。

各国の製品含有化学物質規制の遵守。

流通におけるエネルギー消費。

流通ルートの短縮/効率化に向けた製造拠点、倉庫拠点の最適化。

コーポレート部門

環境を考慮したIT機器の導入推進。

PC、ディスプレイ、CPU/サーバー、ストレージなどIT機器のPCグリーンラベル製品、EPEAT認証製品などの導入。

気候変動、環境規制等への対応体制、プロセスの構築。

環境取り組みの社外への情報開示。

開発および不良品解析に使用する化学薬品の保有。

保有化学薬品の管理、SDS評価。

地球環境への貢献。

清掃ボランティア活動、ペットボトルキャップのリサイクル。

 

〔環境教育〕

 当社は、役員および従業員一人ひとりの環境意識を高めるため、環境への取り組みに対する考え方や、業務との関わり、環境法令や当社の取り組みについて、すべての役員および従業員に対しe-Learning環境教育を毎年実施しています。

 また、社内のイントラネットへ当社の環境活動の目標を含む活動状況を掲載し、すべての役員および従業員への周知と意識高揚に努めています。

 

〔気候変動への対応〕

(a)環境に配慮した製品の提供

 当社グループは、環境負荷の低減に向けて、再生可能資源の利用促進、エネルギー効率の向上、有害物質の削減、低消費電力型製品の開発を行うことで環境に配慮した製品を提供し、かつ各国の様々な法規制にも対応することで、お客様に安心をお届けします。

 ソシオネクストの製品、および包装梱包材は、EU REACH規制(※1)、EU RoHS指令(※2)、中国RoHS指令(※3)、などの法規制に対応しています(使用禁止措置適用除外項目を除く)。

 当社グループでは、これらの環境に配慮した製品の提供や、法規制への対応を確実にするため、独自の開発フロー(「デザイン・レビュー」の仕組み)を策定・運用し、開発プロセスの各段階において確認を行っています。

※1:EUにおける化学品の登録/評価/認可および制限を目的とした規制(Registration, Evaluation, Authorization and  Restriction of Chemicals)

※2:EUにおいて販売される電子/電気機器に特定有害物質の使用を禁止する指令(Restriction of Hazardous Substances)

※3:中国で販売される電子/電気機器に特定有害物質の使用を禁止する指令(電子情報製品生産汚染防止管理弁法)

 

 当社グループは、我々の提供するSoCによって、お客様のもとでのGHG排出量の低減に貢献し続けていくことが、サステナブルな社会の実現につながると考えています。グローバル市場をリードする主要なお客様との共同開発や、独自のマルチコア設計技術・低電力なAIエンジン/アクセラレータ等の活用等による高性能なカスタムSoCの開発を通じて、お客様の製品のさらなる小型化、高集積化、低消費電力化を実現することで、お客様のイノベーションおよび製品の環境負荷低減に貢献します。

 また、設計開発に使用するデータセンターにおいては、CPU/サーバーの消費電力低減、および再生可能エネルギーの導入などを順次進めています。

 

(b)リスクと機会およびシナリオ分析

 当社グループは、2026年3月期において、事業活動における気候変動に関連する「リスク」と「機会」を以下のとおり認識したうえで、シナリオ分析を通じた財務/事業インパクトの算出を行いました。

 

〔気候変動に関連する主なリスクと機会〕

区分

気候変動が当社グループに及ぼす影響

当社グループの対策







政策/法規制

省エネ/GHG排出量削減に向けた取り組み/施策によるコスト増(カーボンプライシング等のエネルギーコスト増等)。

グローバルな動向/法規制の変化を早期に捉えた計画的な施策の検討/実行/評価。

サプライチェーンGHG排出量の把握、パートナーへの削減の働きかけの継続的な実施。

技術

市場競争力維持/向上のための研究開発費増。

市場競争力維持/向上のための製造コスト増。

お客様、パートナーと連携した低消費電力/省スペースな環境配慮型デバイスとソリューションの開発/提供、およびその開発プロセスの効率化。

市場/評判

環境配慮型デバイスを提供できないことによる売上減およびレピュテーションリスク。

GHG排出量の低減に貢献するサービス/製品の開発/提供。

規制による材料/電力等仕入れ価格のコスト増。

使用部材の見直し、データセンターにおける導入機器の効率化などによる消費電力の削減検討。





急性

異常気象の激甚化による製造委託先/製品倉庫/データセンターを含むサプライチェーンにおける操業停止。

製造委託先、製品倉庫、およびデータセンター等のサプライチェーンにおける操業停止を想定した、拠点分散化や初動対応、早期復旧の実効性向上を含めた事業継続計画の定期的な見直し。

慢性

水不足による製造委託先の操業停止。

気温上昇によるデータセンター等の電力コスト増。

事業所、データセンターにおける導入機器の効率化などによる消費電力の削減検討。


資源の効率性

事業所、データセンターにおける資源(エネルギー、水)の効率利用によるコスト削減。

SoC開発効率化(独自のマルチコア設計技術、低電力なAIエンジン/アクセラレータの活用)によるコスト削減。

サービス/製品

お客様の省エネ/GHG排出量削減への貢献に寄与する低消費電力製品を中心とした需要増。

低消費電力/省スペースな環境配慮型デバイスとソリューションの開発/提供。

市場

低消費電力技術を基盤とした新たなお客様獲得。

AD/ADAS/データセンター向けSoCを中心としたさらなる低消費電力化/小型化の実現による新たなお客様獲得。

 

〔シナリオ分析〕

区分

シナリオ/参考情報

期間

・短期:~2027年

・中期:2028年~2030年

・長期:2031年~2050年

インパクト

・小:10億円以内

・中:10億円超50億円以内

・大:50億円超

※会計年度単位での影響額

シナリオ

・1.5℃/2.0℃シナリオ:IEA(国際エネルギー機関)のSDS/NZE、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のRCP/SSP1

・4.0℃シナリオ:IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のRCP8.5/SSP5

シナリオ分析の進め方

当社グループは、IEAやIPCC等が発表する「世界の平均気温がパリ協定で合意した2.0℃未満の上昇に抑えられる(一部1.5℃以内)」のシナリオでリスクと機会を分析しました。

さらに、IPCC等が発表する「世界の平均気温が産業革命前比で約4.0℃以上上昇する」のシナリオを用いて、気候変動の進行に伴う自然災害の激甚化が事業に与える影響としてより顕在化するとされる物理的リスクにフォーカスし、分析を行いました。

 

〔1.5℃/2.0℃および4.0℃シナリオにおける当社グループへのインパクト〕

区分

気候変動が当社グループに及ぼす影響

事業活動に対する財務的インパクト

重要度

(※1)

発生時期

影響

項目

影響度

(※2)

移行

リスク

政策/法規制

省エネ/GHG排出量削減に向けた取り組み/施策によるコスト増(カーボンプライシング等のエネルギーコスト増等)。

中・長期

コスト

 

 

技術

市場競争力維持/向上のための研究開発費増。

市場競争力維持/向上のための製造コスト増。

短・中期

コスト

市場/評判

お客様の需要変化による売上減。

環境配慮型デバイスを提供できないことによるレピュテーションリスク。

中・長期

売上

-

規制による材料/電力等仕入れ価格のコスト増。

中・長期

コスト

-

物理

リスク

急性

異常気象の激甚化による製造委託先/製品倉庫/データセンターを含むサプライチェ―ンにおける操業停止。

中・長期

売上

慢性

水不足による製造委託先の操業停止。

中・長期

売上

気温上昇によるデータセンター等の電力コスト増。

中・長期

コスト

 

機会

資源の効率性

事業所、データセンターにおける資源(エネルギー、水)の効率利用によるコスト削減。

中・長期

コスト

 

サービス/製品

お客様の省エネ/GHG排出量削減への貢献に寄与する低消費電力製品を中心とした需要増。

中・長期

売上

-

市場

低消費電力技術を基盤とした新たなお客様獲得。

中・長期

売上

-

※1:重要度「高」「中」「低」の程度は、気候関連のリスクと機会の「発生可能性」と「影響の程度」を勘案して評価しています。

※2:矢印の色は、気候変動シナリオの区分を示す目的で用いており、薄い灰色は1.5℃/2.0℃シナリオ、黒色は4.0℃シナリオを示しています。影響度の大小や発生可能性の高低を示すものではありません。また、試算が困難であるリスク/機会の影響度については、各項目における定性評価に留め、「-」として表示しています。

 

(c)リスクと機会に関する具体的な取組

 近年、自動運転技術の発展や、生成系AIの市場利用が始まり、必要とされるコンピューティングパワーは指数関数的に増加していくと予測されており、消費電力を抑え、GHG排出量を抑制することが社会的な課題となっています。当社グループでは、市場競争力の維持/向上およびエネルギーコスト増への対策として、開発段階から消費電力の低減に向けた取り組みを行っています。

 また、SoCの小型化による使用部材の削減や、省スペース化に向けた取り組みも推進しています。

 

(ⅰ)SoCの消費電力の削減/低減に向けた取組

〔微細化による消費電力の低減〕

 お客様からのSoCに対する消費電力低減の要求に応えるため、当社グループはプロセスノードの進化(微細化や低電圧化)を追求することで、低消費電力化の対応を進めています。

 先端プロセスと既存プロセスにおける消費電力を比較すると、最先端の2nm/3nmプロセスは、28nmプロセスに対し、トランジスタ当たりの消費電力は概ね1/10以下に低減されています。2nm以細の最先端テクノロジー(1.4nm/2nm)への開発投資拡大も進めており、継続して微細化や低電圧化への追求を進めています。

 

〔微細化/低電圧による消費電力低減イメージ〕

※:縦軸は 90nm のTotal Power(Dynamic成分とLeakage成分の和)を基準とした各テクノロジーでの相対比となります。

 

〔低消費電力化の実現に向けた設計技術〕

 当社グループのSoC設計は、お客様の低消費電力化の要望に応えるため、多様な取り組みを行っています。低消費電力SoCを実現するためには、個々の技術だけではなく、様々な技術を組み合わせることが有効です。当社グループの設計環境「リファレンス・デザイン・フロー」は、様々な低消費電力化技術に対応しており、SoCの動作時と待機時の双方の消費電力を削減できます。特に、電源を制御することにより、低消費電力化を図る手法を体系化して開発しています。

 また、当社グループは、UPF/CPF(※)を採用することで、お客様の設計資産への変更を抑えつつ、低消費電力化設計を容易にしています。UPF/CPFの採用は、これまでは検証が非常に困難だった低消費電力化技術に対しても信頼性の高い設計を行うことを可能としています。

 詳細は当社グループのホームページを参照ください。

https://www.socionext.com/jp/products/customsoc/design/low-power.html

 

UPF(Unified Power Format):IEEE Std. 1801として標準化された低消費電力設計指針を記述する標準仕様です。

CPF(Common Power Format)とは、Si2にて標準化された低消費電力設計指針を記述する標準仕様です。

 

〔低消費電力技術〕

 

〔低消費電力化を可能とする設計・開発プロセスおよび先端パッケージング・集積技術〕

 当社グループでは、製品開発の初期段階から環境配慮を組み込んだ開発体制(「デザイン・レビュー」の仕組み)を構築し、運用しており、お客様からの低消費電力要件を丁寧に把握しながら、最適なプロセスノードの選択や、環境負荷の少ない製造パートナー(Fab/OSAT)の選定を進めています。このような「設計から製造・使用段階までの一貫した取り組み」により、製品ライフサイクル全体のGHG排出量削減を支援しています。

 近年、半導体業界ではチップレット技術が広く注目されています。チップレットとは、CPUやGPUなどのコンピュートチップと、機能毎に特化した複数のチップを、2.5Dあるいは3Dに集積することによって高機能化、高性能化、低消費電力化を実現する先端パッケージング・集積技術であり、消費電力、コスト、歩留の改善に寄与します。こうした流れの中、当社グループが提案するFlexlets™(フレックスレッツ)は、チップレット技術をさらに発展させた「コンフィギュラブル(用途に応じて柔軟に設計可能)な次世代チップレット」として位置づけられています。Flexletsは、従来の固定機能型チップレットとは異なり、RTLレベルで性能や機能を最適化できるため、アプリケーションごとにきめ細かな電力効率の最適化が可能です。特に高性能コンピューティング、ネットワーク機器、車載用途など、多様な市場において柔軟性を発揮します。さらに、Flexletsは2.5Dや3Dに加え、5.5Dのような複雑なマルチチップ統合技術にも対応できる設計になっており、より高度なチップ間連携を可能にすることで、電力効率の改善と高密度化を両立します。5.5Dは、横方向の高密度配線(インターポーザーやRDLなど)を活用しつつ、必要に応じて縦方向の接続を組み合わせる実装方式で、2.5Dと3Dの特長を融合した大規模、かつ柔軟なチップ実装技術として提案しています。

 3D/5.5D積層などのマルチチップ構造では発熱が集中しやすくなるため、熱伝導効率に優れた部材や構造の導入、並びにチップ間の熱干渉を抑えるパッケージ設計が重要です。また、SoC単独で冷却を考えるのではなく、システム全体での冷却効率や冷却コストの最適化を図るため、システム側の冷却系へいかに効率よく放熱するかを考慮し、最新の熱設計(サーマルマネジメント)を取り入れ、高集積化しても安定稼働が可能、かつ高い冷却効率を兼ね備える製品開発を進めています。

 また、これまで電気信号で行っていたチップ間通信の一部を光信号に置き換える光電融合技術は、消費電力を大幅に削減しながら高い通信帯域を実現できる将来技術であり、当社グループでも取り組みを進めています。

 

 以上のように、当社グループは、先端テクノロジー製品や、多様な低消費電力化技術を搭載した製品の開発/提供により、お客様のもとでの消費電力の削減に貢献しています。

 プロセスノード別の売上推移では、製品売上、NRE売上ともに先端テクノロジー製品(7nm以細)へのシフトが進んでいます。将来的な製品売上の先行指標と言えるNRE売上(2026年3月期)では、先端テクノロジー製品の比率が84%に達しています。

 

〔売上の内訳(プロセスノード別)〕

 

(ⅱ)小型化/省スペース化に向けた取組

 当社グループは、SoCの小型化により使用部材(鉱物資源、化石資源)を削減し、原材料から製品にいたる、製造プロセスでのエネルギー削減に貢献しています。

 SoCの小型化は、お客様の最終製品における小型化/省スペース化にも直結し、さらには機器動作時の熱管理の容易化にもつながります。この結果として、お客様における使用部材の削減や、製造プロセスでのエネルギー削減だけではなく、電気自動車の航続距離向上やデータセンターの冷却負荷軽減など、最終製品の使用段階においても環境負荷低減に貢献するため、サステナブルな社会の実現につながると考えています。

 当社グループが提案する、チップレット技術を発展させたFlexlets™は、メモリ、ネットワーク、PCIeなどの多様な機能のチップを柔軟に組み合わせられるため、限られたスペースの中で高い機能集積を可能にする技術です。また、2.5D/3Dパッケージに加えて5.5Dのような新しい実装方式にも対応でき、従来以上に高密度・省電力な設計が可能となります。

 チップレット技術は、小型化/省スペース化だけではなく、低消費電力化やSoCの微細化限界に対するブレークスルーとしても期待されています。低消費電力化の推進にあたっては、チップレット間通信の最適化、低消費電力のインターコネクト技術の採用、また、各チップレットの電力管理を細かく制御するなどの設計技術を適用し、全体の消費電力の削減を図っています。これにより、SoCの微細化の限界を補い、お客様の求める多機能化と環境負荷低減の両立に貢献します。

 当社グループは、こうした先端パッケージングとチップレット技術を取り入れた製品を、データセンター/ネットワーク機器、オートモーティブ分野へ展開し、環境と性能の両立を図るソリューションを継続的に提供しています。

 

〔3DIC F2F(Face-to-face)および5.5D構造イメージ〕

 

(ⅲ)データセンターにおける消費電力の削減に向けた取組

 3nm以細のテクノロジー製品への開発シフトによる高集積化の進展により、設計/開発業務におけるデータ処理量が増大したため、データセンターでの消費電力は当社グループのGHG排出量(Scope1、2の合算値)の約半分を占めている状況であり、将来的な事業規模の拡大に合わせ、消費電力のさらなる増加が見込まれます。

 当社グループでは、データセンターにおける消費電力の低減施策として、CPU/サーバー等を中心に低消費電力型機器の導入/置き換えを順次進めています。また、開発プロセス/開発手法などの改善や、AIを活用する開発プロセスの拡張による業務の効率化により、CPU/サーバーの稼働時間を抑制し、消費電力の低減に取り組んでいます。

 データセンターにおいては、2025年3月期より再生可能エネルギーの導入を開始しており、継続して再生可能エネルギーのさらなる導入拡大を推進していきます。

 

④環境に関する指標と目標

 2026年3月期の当社グループのGHG排出量(Scope1(※1)、2(※2))は、6,094t-COとなりました。前年比では、433t-COの削減となりました。また、売上高当たりのGHG排出量については、3.04t-COとなり、前年比では、0.42t-COの削減となっております。

 当社グループは、2050年までにGHG排出量(Scope1、2)のカーボンニュートラルを目指しており、目標達成に向けて、引き続き削減施策の検討を行い、実行してまいります。

※1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出

※2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出

 

〔GHG排出量〕

項目

グローバル実績(t-CO

目標

2022年3月期

- 基準年 -

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

基準年比

前年比

Scope1

241

199

254

238

△3

(△1%)

△16

(△6%)

2050年までにカーボンニュートラル達成

Scope2

6,846

7,776

6,273

5,856

△990

(△14%)

△417

(△7%)

合計

7,087

7,975

6,527

6,094

△993

(△14%)

△433

(△7%)

再生可能エネルギー導入によるScope2排出削減量(※)

0

0

<電力量>

9.4%

<GHG>

663

t-CO

<電力量>

18.8%

<GHG>

1,458

t-CO

 

※:再生可能エネルギー導入による排出削減量は、Scope2の実績に反映済みです。

 

〔売上高当たりのGHG排出量(1億円当たり)〕

項目

グローバル実績(t-CO

2022年3月期

- 基準年 -

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

基準年比

前年比

Scope1+2

6.06

3.61

3.46

3.04

△3.02

△0.42

 

〔GHG排出量 内訳〕

項目(※1)

グローバル実績(t-CO)(※2)

2022年3月期

- 基準年 -

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

Scope1+2(マーケットベース)

7,087

7,975

6,527

6,094

Scope1+2+3(マーケットベース)

266,720

404,716

347,519

522,815

Scope1

241

199

254

238

 

二酸化炭素(CO

241

199

254

238

 

メタン(CH

0

0

0

0

 

一酸化二窒素(NO)

0

0

0

0

 

ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)

0

0

0

0

 

パーフルオロカーボン類(PFCs)

0

0

0

0

 

六フッ化硫黄(SF

0

0

0

0

 

三フッ化窒素(NF

0

0

0

0

Scope2(マーケットベース)

6,846

7,776

6,273

5,856

 

データセンターにおける排出量

1,359

3,655

3,156

3,171

 

オフィスにおける排出量

5,487

4,121

3,117

2,685

Scope2(ロケーションベース)

7,254

7,919

7,117

7,149

Scope3

259,633

396,741

340,992

516,721

 

Cat.1

購入したサービス/製品

(調達金額ベース)

229,697

356,133

299,323

471,327

 

Cat.2

資本財

(設備調達金額ベース)

27,081

35,025

36,455

39,931

 

Cat.3

Scope1、Scope2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動

(Scope1、2活動量ベース)

1,229

1,327

1,244

1,262

 

Cat.4

輸送、配送(上流)

(輸送質量・距離ベース)

908

1,140

1,052

1,054

 

Cat.5

事業から出る廃棄物

(廃棄物処理委託量および金額ベース)

50

25

67

20

 

Cat.6

出張

(出張旅費金額および従業員数ベース)

201

2,267

2,108

2,090

 

Cat.7

雇用者の通勤

(通勤費支給金額および従業員数・勤務日数ベース)

467

824

743

1,037

 

Cat.8

リース資産(上流)

対象項目の排出はありません。

 

Cat.9

輸送、配送(下流)

Cat.4で算出のため非該当

 

Cat.10

販売した製品の加工

対象外

 

Cat.11

販売した製品の使用

対象外

 

Cat.12

販売した製品の廃棄

対象外

 

Cat.13

リース資産(下流)

対象項目の排出はありません。

 

Cat.14

フランチャイズ

対象項目の排出はありません。

 

Cat.15

投資

対象項目の排出はありません。

※1:GHG排出量は、「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン(環境省・経済産業省)」に則り、算定しています。

※2:2025年3月期に実施したGHG排出量算定方法の見直しを踏まえ、2022年3月期の基準年についても同様の見直しを実施しています。

 

〔IFRS S2 開示要求項目〕

開示項目

指標

実績

SASB対照表(コード)

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

温室効果ガス排出

(1)グローバルでの「Scope1」の総排出(t-CO

199

254

238

TC-SC-110a.1

(2)パーフルオロ化合物からの総排出

当社グループ製品には当該物質は含有されていないため、温室効果ガスの排出はありません。

TC-SC-110a.1

「Scope1」の排出を管理するための長期的および短期的な戦略又は計画、排出削減目標並びにそれらの目標に対するパフォーマンスの分析についての説明

2050年までにGHG排出量(Scope1、2)のカーボンニュートラルを目指しています。

TC-SC-110a.2

事業活動におけるエネルギー管理

(1)エネルギー総消費量(GJ)

161,037

149,701

152,036

TC-SC-130a.1

(2)電力系統からの電気の割合(%)

96.0

91.5

91.8

(3)再生可能エネルギーの割合(%)

0

8.9

17.8

水管理

(1)総取水量(m

4,145

2,094

2,094

TC-SC-140a.1

(2)総消費水量、およびそれらの「ベースライン水ストレス」が「高い」又は「極めて高い」地域の割合

水ストレスが「極めて高い」「高い」地域における使用割合は、0%です。

製品ライフサイクル管理

IEC62474申告対象物質を含む製品から生じた売上高の割合(%)

0

0

0

TC-SC-410a.1

IEC62474申告対象物質を含む製品から生じた売上高の割合は、0%です。

当社グループ製品では、IEC62474申告対象物質の閾値を超える使用、報告義務のある用途・物質の使用はありません。

(1)サーバー、(2)デスクトップおよび(3)ラップトップのシステムレベルにおけるプロセッサーのエネルギー効率

該当事項はありません。

TC-SC-410a.2

総生産量

(自社所有の製造設備および製造委託契約をしている製造設備による総生産量を開示)(千個)

123,770

99,612

89,876

TC-SC-000.A

自社施設からの生産の割合(%)

0

0

0

TC-SC-000.B

当社グループは製造工程を外部に委託しており、自社施設では生産を行っておりません。

 

 

(5)サステナビリティ活動に対する社外からの評価

 当社グループは、2022年10月の東京証券取引所プライム市場への上場後、経営と一体化したサステナビリティ活動を積極的に進めています。CDP(Carbon Disclosure Project)においては、昨年同様Bランクを獲得しました。また、EcoVadis社のサステナビリティ評価において、全評価対象企業の上位15%以内に与えられるシルバーメダルを初めて獲得しました。さらに、日本経済新聞社主催「日経サステナブル総合調査SDGs経営編」の総合ランキングにおいては昨年度の3つ星から4つ星に、同じく「脱炭素経営ランキング GX500」においても上位431位から131位に改善しました。

 これらの評価結果をもとに、サステナビリティ活動のさらなる進展を図っています。

 

[CDP2025「気候変動」および「水セキュリティ」の2分野で「B」評価を獲得]

 CDP2025の「気候変動」および「水セキュリティ」の2分野において、最高評価から3番目に位置する「B」評価を獲得しました。

 CDPは2000年に設立、世界唯一の独立した環境情報開示システムを運営する非営利団体です。世界の主要企業から気候変動などの環境関連情報を収集・分析し、その結果を9段階(A、A-、B、B-、C、C-、D、D-、F)で評価しています。CDPのデータベースは環境情報開示のグローバルスタンダードとされており、CDPを通じた情報開示を求める機関投資家が年々増加しています。

※:CDP2025では、世界の時価総額の半分以上に相当する22,100社以上が回答し評価されています。

 

 

[EcoVadis社のサステナビリティ評価で「シルバー」メダルを獲得]

 EcoVadis社のサステナビリティ評価において、全評価対象企業の上位15%以内に与えられるシルバーメダルを獲得しました。特に「環境」「倫理」「持続可能な資材調達」での改善により、全体の上位12%の評価を受けました。

 EcoVadis社(本社:フランス)のサステナビリティ評価は、国連グローバル・コンパクトの10原則、 国際労働機関(ILO)の条約、グローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)の基準、ISO26000の基準など国際的なサステナビリティ基準に基づき行われています。「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4つの中核的なテーマおよび21のサステナビリティ基準により判定されます。2007年の設立以来、世界185カ国、250業種、15万社以上の企業がこの評価を受審しています。

 

[「日経サステナブル総合調査SDGs経営編」にて4つ星を獲得]

 事業を通じて社会・経済・環境の課題解決に取り組み企業価値向上につなげている企業を評価する2025年の「日経サステナブル総合調査SDGs経営編」において、4つ星に認定されました。

 「SDGs戦略・経済価値」「社会価値」「環境価値」「ガバナンス」の4分野における総合得点で5段階評価されるもので、昨年の3つ星に続き、2ランクアップとなる4つ星の評価を受けました。

 特に、「社会価値」「環境価値」「ガバナンス」分野で「S+ランク」の高評価を受けたほか、「SDGs戦略・経済価値」分野でも「A++ランク」を獲得しました。

 

 

[日本経済新聞社「脱炭素経営ランキング GX500」に選出]

 日本経済新聞社主催「脱炭素経営ランキング GX500」において、上位500企業に選出されました。2025年度は総合評価で「BB:131位」となり、前年から大きく評価が向上しました(前年評価は「C:431位」)。

 「脱炭素経営ランキング GX500」は、企業の脱炭素の取り組みを総合的に評価し、GX(グリーントランスフォーメーション)時代の有力企業500社を選出してランク付けするものです。本調査では、アンケートに回答した国内上場企業など830社を対象に「情報開示」「排出量の管理や削減実績」「省エネや再エネ活用」「温暖化ガス削減の具体策」「削減の目標設定」の5分野における総合得点でランキングと格付け評価が行われます。

 当社グループは、評価対象分野のなかでも、特に「情報開示」において評価されており、調査対象企業全体において「AA:10位」に選定されました。

 

[ESG投資指数「FTSE Blossom Japan Index」と「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」の構成銘柄に選定]

 当社グループは、ESG(環境、社会、ガバナンス)投資の代表的な指数として、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などのサステナブル投資ファンドが採用する「FTSE Blossom Japan Index」および「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」の構成銘柄に初めて選定されました。

 

FTSE Blossom Japan Indexについて

 FTSE Blossom Japan Indexはグローバルインデックスプロバイダーであるロンドン証券取引所グループ傘下のFTSE Russellが日本企業に特化して作成し、ESG(環境、社会、ガバナンス)について優れた対応を行っている企業のパフォーマンスを測定するために設計されたものです。FTSE Russellの評価はコーポレートガバナンス、健康と安全性、腐敗防止、気候変動といった分野について行われており、FTSE Blossom Japan Indexの構成銘柄である企業は、環境、社会、ガバナンスに関する様々な基準を満たしています。

FTSE Blossom Japan Sector Relative Indexについて

 FTSE Russellが提供するESG(環境、社会、ガバナンス)評価に基づく日本企業に特化した株式インデックスです。各業種内で相対的にESG対応に優れた企業を選定し、セクター・ニュートラルな設計により業種偏重を抑えています。

 

[2025年度「SOMPOサステナビリティ・インデックス」構成銘柄に選定]

 当社グループは、SOMPOリスクマネジメント株式会社が設定する、2025年度「SOMPOサステナビリティ・インデックス」の構成銘柄に選定されました。

 「SOMPOサステナビリティ・インデックス」は、SOMPOリスクマネジメント株式会社が実施する「環境経営調査」と「ESG経営調査」によるESG評価をもとに、ESGの取り組みに優れた約300銘柄から構成され、同社の「サステナブル運用」のインデックスとして年金基金等の複数の機関投資家に採用されています。

 

 

(6)人的資本への対応

①人的資本に関する戦略

 当社グループは、多様な社員や組織が互いに高め合い協力することが、最先端の技術力やグローバルな開発競争力を向上させ、さらには、持続的成長の基盤となり、当社グループのミッション「Together with our global partners, we bring innovation to everyone everywhere.」の実現につながると考えます。

 「人材こそが企業価値の源泉である」という信念のもと、「人材育成」、「人権/ダイバーシティ&インクルージョン」、「安全衛生」、「健康経営」に注力し、多様な人材が最大限に能力を発揮できる環境づくりとその成長支援を積極的に推進しています。

 こうした考えのもと、当社グループでは、事業特性に即した人材戦略の強化を重視しています。

 当社グループは、カスタムSoCの設計・開発を中核とする事業を展開しており、エンジニアをはじめとする高度な専門性と創造性を有する人材こそが、持続的な成長および競争優位性の源泉であると考えています。技術革新のスピードが加速し、半導体産業を取り巻く競争環境が一層厳しさを増す中で、人材への投資は中長期的な企業価値向上に不可欠な取り組みであると認識しています。

 一方で、当社グループのエンジニアの年齢構成は相対的にシニア層の比率が高く、今後、一定数のエンジニアが毎年退職を迎える局面にあります。このため、当社グループとして、将来的にエンジニア数が減少する可能性があると認識しており、こうした構造的な課題に対応しながら人的資本の持続性をいかに確保していくかが、当社グループの中長期的な成長に直結する重要な経営課題の一つと考えています。

 さらに、当社グループでは、高度な設計・開発力を要する多数の商談を獲得しており、今後、複数の開発プロジェクトが同時並行で進行します。このため、各プロジェクトを着実に進めていくためには、従来以上にエンジニアリソースの確保が求められ、さらに各エンジニアの保有スキルの高度化およびマルチ化が必要になると考えています。このため、人材確保・人材育成が進まない場合、実際に保有するエンジニアリソースと、事業成長に伴い必要となるリソースとの間に乖離が生じる可能性があります。

 これらの認識を踏まえ、当社グループでは、マテリアリティとして「人材確保・リテンションおよび人材育成」並びに「社員のエンパワーメント・エンゲージメント」を定めるとともに、「人材確保」「人材育成」および「開発生産性の高度化」を人的資本戦略の中核に位置づけ、人的資本の質と量の中長期的な安定化を図っています。特に、2026年3月期においては、将来の事業成長を支える人材基盤の強化を目的として、「人材育成」に重点を置いた取り組みを推進してきました。

 当社グループは、人的資本への戦略的な取り組みを通じて、技術開発力の強化と事業成長の両立を図るとともに、社員一人ひとりが能力を最大限発揮できる環境の整備を進めており、人材への継続的な投資を通じて、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。

 

(a)人材育成について

 当社グループは、最先端の「Solution SoC」ビジネスモデルを通じて、ステークホルダーの様々な期待/要望に応えるため、最先端技術を追求することで、世界のイノベーションを支える会社として持続的な成長を目指しており、そのために必要となる、仕事にオーナーシップを持ち、自律的/意欲的にあるべき姿にチャレンジするプロフェッショナルな人材の育成に取り組んでいます。

 

〔エンジニア育成〕

(ⅰ)求める人材の明確化

 当社グループは、エンジニアの育成を重要な経営課題の一つと考えています。

 当社グループは、中期事業計画において、AD(自動運転)/ADAS(先進運転支援システム)や車載センシング等の「オートモーティブ」、データセンターやAIアクセラレータ等の「データセンター/ネットワーク」、アクションカメラやネットワークカメラ等の「スマートデバイス」、FA(Factory Automation)機器や計測器等の「インダストリアル」の各領域を中心に事業規模の拡大を計画しています。

 これらの事業領域において、お客様は、SoCのアーキテクチャーに対する知識はもとより、SoCが搭載される最終製品やサービスに関する高い知見、および差別化を可能とする先端のハードウエアからソフトウエアにいたるまでの技術を組み合わせて、最適なソリューションを提案できるパートナーを求めています。このような「Solution SoC」ビジネスモデルの実現には、以下のようなエンジニア人材が必要になると考えます。

- グローバルに開発競争力を維持し続けるためのメソドロジスト

- お客様の要求に基づき最適なSoCアーキテクチャー仕様を提案/策定できるシステムアーキテクト

- アーキテクチャー仕様から実装仕様作成、設計を行える各分野のエキスパート

- お客様からの信頼を得て、開発を円滑にゴールに導くプロジェクトマネジャー

 

(ⅱ)求める人材に必要となるスキルの明確化

 必要とされるエンジニア人材の拡大を図るために、当社グループは、必要なスキルおよび経験を明確に定義し、エンジニア一人ひとりが保有するスキル等の可視化に取り組んでいます。

 

<エンジニアロールモデルとスキル/重要度のマトリックス>

 

(ⅲ)スキル習得に向けた人材育成プログラム

<エンジニア育成のロードマップ>

 当社グループは、エンジニア育成の一環として、エンジニア一人ひとりが上司との1on1面談を実施する制度を設けており、自身のキャリアパスおよびその実現に向けた具体的なアクションを共有することで、個人の成長をサポートしています。また、エンジニア一人ひとりが求められる人材に必要なスキルおよび経験を確実に身に付けるために、エンジニアのレベルに応じた教育プログラムを策定/実践しています。さらに、海外のお客様、海外パートナーとのビジネスを進めていくうえで欠かせない語学/コミュニケーションスキルについても、教育支援体制を強化しています。

 

 

(※) 語学/コミュニケーションスキル育成のプログラム

リーダー層向け

・コミュニケーションスキル上級(1on1研修)

・グローバルマインド研修(グループ研修)

・グループコーチング研修

一般社員向け

・コミュニケーションスキル初級(グループ研修)

・グローバルマインド研修(グループ研修)

・英語運用力研修

・新入社員向け語学研修(グループ研修)

全社員共通

・基礎英語力強化(語学研修アプリ)

 

<エンジニア教育の実施状況>

 

2024年

3月期

2025年

3月期

2026年

3月期

総教育時間(時間)

19,500

18,900

19,000

エンジニア

一人あたり

教育時間(時間)

13.2

12.8

12.7

投資額(万円)

2.04

2.87

2.32

 

(ⅳ)人材育成に関する指標/実績

 中長期的には、さらなる海外商談の増加に加え、最新の技術を提供するIPベンダーやツールベンダー、ファウンドリ、OSAT等のグローバルなパートナーとの協働が増加していくことが見込まれます。これらに対応していくために、多くのエンジニアに対し戦略的に海外ビジネスや先端テクノロジービジネスに参画する機会の創出を進めるとともに、エンジニアが得たノウハウ/経験を組織として蓄積/活用することを進めています。特に若手社員については、実務の中でしか積むことのできない経験の場を得る機会を早い段階から意図的に設けてきた結果、グローバルプロジェクトの経験人数比率、先端プロジェクトの経験人数比率はいずれも9割に迫る水準となっています。

 

<エンジニアのプロジェクト経験状況>

 

2024年

3月期

2025年

3月期

2026年

3月期

2030年までの目標

グローバルプロジェクトの経験人数比率(%)

82

87

89

Over 90

先端プロジェクト(7nm以細)の
経験人数比率(%)

75

82

87

Over 90

 

 また、開発リソースマネジメントおよび開発プロセスの高度化に向けた取り組みにも着手しています。具体的には、タレントマネジメントシステムの活用を通じて、エンジニアのスキル、経験、研修履歴等の人材データを体系的に把握・管理する仕組みの整備を進めており、今後、個人および組織の強み・課題を可視化し、中長期的な人材育成や人材配置の検討・判断をデータに基づいて行っていくことを目指しています。これらの取り組みにより、スキルと経験に基づいた中長期における人材配置が可能となり、特定のエンジニアに依存しない形で重要度・戦略性の高い開発案件を安定的に遂行できる体制を実現します。

 あわせて、プロジェクトマネジメントおよび開発品質マネジメントの強化に向け、開発プロセスの標準化および運用定着に向けた検討・取り組みを進めています。これらの施策を推進することで、将来の開発案件を見据えた開発計画・リソース見積り精度の向上を図り、多数のプロジェクトが同時に進行する状況においても、プロジェクト全体の進捗や負荷状況を可視化しながら開発を推進できる仕組みを高度化し、開発期間の長期化リスクの低減につなげていきます。

 これらの取り組みの進捗および成果を把握するための指標として、「基準を満たしたエンジニア」の状況を定期的にモニタリングしています。「基準を満たしたエンジニア(メソドロジスト、システムアーキテクト、エキスパート、プロジェクトマネジャー)」は、計画に沿って順調に推移しています。特に、メソドロジストについては、指標が大きく改善しています。これは、大規模かつ先端テクノロジーを用いた開発プロジェクトの比率が高まっており、グローバルに開発競争力を維持・強化していくためには、開発方針の決定やグランドデザインを担うメソドロジストの育成が急務であると認識し、戦略的に取り組んできた結果です。

 

<基準を満たしたエンジニア>※2023年3月期の人員を基準(100)とした指数

 

2023年

3月期

2024年

3月期

2025年

3月期

2026年

3月期

目標

メソドロジスト

100

200

225

500

前年比での指数改善

システムアーキテクト

100

118

141

145

前年比での指数改善

エキスパート

100

101

105

106

前年比での指数改善

プロジェクトマネジャー

100

97

115

118

前年比での指数改善

 

(ⅴ)エンジニアのエンゲージメントのモニタリングと改善サイクル

 当社グループでは、エンジニアのエンゲージメントを人的資本の重要な指標の一つと位置づけ、定期的なアンケート調査を通じてその状況を把握しています。エンジニアが自身の役割や成果に対して納得感を持ち、意欲的に業務に取り組めている状態は、当社グループの技術開発力や開発生産性を支える重要な要素であると考えています。

 エンゲージメントのモニタリングにあたっては、年齢層、等級、組織、評価方法といった切り口から分析を行い、全体傾向だけでなく層別・組織別の課題を把握しています。主な観点としては、エンジニア制度に対する印象、活動・成果に対する評価の納得感、報酬に対する満足度などを継続的に確認しています。

 こうした分析を通じて、エンゲージメントの課題は年代や役割によって異なることが示されており、当社グループでは、評価フィードバックの充実や期待する役割の明確化、部門特性を踏まえたフォローを行うなど、改善に取り組んでいます。今後も、エンジニアの声を継続的に把握し、その結果を制度やマネジメントの改善につなげることで、人的資本の価値最大化と持続的な成長を目指していきます。

 

(b)人権/ダイバーシティ&インクルージョン/安全衛生/健康経営について

 当社グループは、一人ひとりのライフスタイルやキャリアプランを尊重し、心身ともに健康でいきいきと働ける環境の構築に取り組んでいます。こうした考えのもと、健全な労働環境づくりを進めることで、過重労働の抑制やストレスの軽減を図り、従業員の心身の健康を維持しつつ、より良い働き方を実現する企業風土・文化の醸成に努めています。

 あわせて、多様な人材がそれぞれの能力を最大限に発揮できる環境づくりの一環として、女性活躍の推進にも取り組んでいます。今年度は、社外メンタリング制度の導入を通じて、女性社員が社外の視点や経験から学ぶ機会を提供するとともに、キャリア形成に関する意識醸成やネットワーク形成を支援しています。

 また、管理職層を含む社員を対象に無意識バイアスに関する研修を実施し、多様な価値観を尊重した公正な意思決定や人材マネジメントの浸透に努めています。これらの取り組みを通じて、性別にかかわらず一人ひとりが安心して挑戦できる企業風土の醸成を図っていきます。

 さらに当社グループは、社員の健康を、事業成長を支える重要な経営基盤の一つと位置づけ、健康経営を経営戦略の一環として推進しています。経営トップのコミットメントのもと、推進体制を整備し、従業員の健康課題の把握、重点施策の検討・実施およびその効果検証を継続的に行っており、健康増進施策の推進やワークライフバランスの最適化を通じた組織の生産性向上と持続的な成長を目指しています。こうした取り組みの積み重ねが評価され、当社は「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」に認定されました。健康経営を積極的に実践することにより、社員のエンゲージメント向上を図るとともに、イノベーションの創出、企業ブランドの強化、さらには社会への貢献につなげていきます。

 

〔基本的な考え方〕

人権

 当社グループでは、グループ理念である「CSR基本方針」において、「人権の尊重」および「社員の労働環境整備」を重要な責務として掲げています。

-人権の尊重

 私たちは一人ひとりの人権を尊重し、差別等の人権侵害行為を許しません。

-社員の労働環境整備

 私たちは社員の幸せを目指し、個性を尊重し、公平な処遇を実現するとともに、健康で働きやすい環境をつくります。

 当社グループは事業活動に関わるすべてのステークホルダーの人権を尊重し、性別、年齢、国籍、人種、民族、思想、宗教、社会的身分、雇用形態、婚姻状況、妊娠状況、門地、性的指向や性自認、身体的特徴、疾病、障がい等による差別的取り扱い/人権侵害を行いません。

 また、当社グループやサプライチェーンで働く人々に対しては、一人ひとりの人権を尊重します。ハラスメントを排除し、健康で安心して働くことができる職場環境を提供するとともに、最低賃金や労働時間の法規制を遵守し、強制労働や、児童労働、人身売買を行いません。また、結社の自由と団体交渉権、プライバシーの権利を保護します。

ダイバーシティ
&インクルージョン

 当社グループは、様々な個性、考え方、価値観をもった社員一人ひとりが、働きやすく、能力を発揮することができる企業風土、文化の醸成に努めます。当社グループは国籍/性別/年齢等を問わず人材採用と登用を行い、かつ、多様な人材がいきいきと働くことのできる社内環境整備を推進します。

安全衛生/健康経営

 当社グループが持続的に成長するため、社員が健康かつ安全に働き、自らの持てる力を最大限発揮できるように、社員と関係者の健康と安全を最優先して事業を展開します。労働災害の無い安全な職場を実現するため、事故防止、安全に働ける環境づくりを行うとともに、健康経営の推進により社員のエンゲージメント向上/健康維持/増進を図り、企業価値の向上に向けた様々な取り組みを推進します。

 

〔主な取組〕

 当社グループの取り組みおよび諸制度の多くは、法令上または一般的な水準以上を満たしており、従業員の心身の健康維持に配慮しつつ、経済的・心理的な負担を軽減し、長期にわたり能力を発揮できる環境を整備しています。下記は、法令上または一般的な水準以上を満たしている主な取り組み・諸制度です。

 

主な取り組み・諸制度

人権・ダイバーシティ/職場環境

・人権相談窓口の設置

・人権教育(ハラスメント防止、LGBTQ+への理解含む)の全従業員受講

・視覚障がい者によるマッサージルーム運営

・精神障がい者による社内業務代行制度

・障がい者への環境整備アンケートの実施と改善

柔軟な働き方

・フレックスタイム制度(コアタイムなし)および在宅勤務制度(リモートワーク)の柔軟運用

・疾病、疾患の治療のための短時間勤務制度

・新卒採用時期の併用(新卒採用において4月入社を基本としつつ、10月入社制度を併用)

 

 

育児・出産・不妊治療支援

・産前休職の拡充、妊産婦通院外出の支援、育児休職期間の延長

・育児短時間勤務および子の看護等休暇制度の拡充

・ベビーシッターサービス費用補助

・チャイルドプラン休職制度(不妊治療目的で通算365日まで休職可能)

介護・家族支援

・介護休職制度(通算1年まで回数制限なし、介護休職中の社会保険料負担を補助)

・家族の介護休暇

・積立休暇(介護・私傷病・子の行事・不妊治療等に利用可能)

休暇・処遇制度

・年次有給休暇、その他(生理)の休暇、諸休暇(勤続年数やライフイベントに応じた特別休暇)

・奨学金返還支援制度

・時間外、休日、深夜勤務における賃金割増

安全衛生/健康経営

・健康診断、婦人およびがん検診、ストレスチェックの実施

・禁煙サポートおよび受動喫煙防止対策

・感染症予防対策

・安全衛生防災委員会の設置および安全衛生防災委員による職場巡視

・交通安全講習の実施

 

②人的資本に関する指標と目標(単体ベース)

 当社は、主要な取り組みについて目標を設定するとともに、その目標に対する進捗状況を管理しています。

戦略

指標

実績

目標

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

人材
育成

(エンジニア)

グローバルプロジェクトの経験人数比率

82%

87%

89%

Over 90%

先端プロジェクト
(7nm以細)の経験人数比率

75%

82%

87%

Over 90%

人材
育成
への
投資

エンジニア一人当たりの研修時間

(全従業員)

13.2H

(11.3H)

12.8H

(11.7H)

12.7H

(12.2H)

-

エンジニア一人当たりの投資額

(全従業員)

2.04万円

(1.76万円)

2.87万円

(2.59万円)

2.32万円

(2.67万円)

-

メソドロジスト
育成度(指数)
(※1)

200

225

500

前年比での指数改善

システムアーキテクト
育成度(指数)
(※1)

118

141

145

前年比での指数改善

エキスパート
育成度(指数)
(※1)

101

105

106

前年比での指数改善

プロジェクトマネジャー
育成度(指数)
(※1)

97

115

118

前年比での指数改善

ダイバーシティ&インクルージョン

(人材確保/リテンション)

採用人数

新卒:26人
キャリア:39人

新卒:36人
キャリア:32人

新卒:35人
キャリア:23人

2026年3月期実績以上の採用を継続

定年後再雇用率

89.3%

83.5%

91.0%

-

離職率(※2)

1.9%

2.4%

2.8%

2.5%未満

ダイバーシティ&インクルージョン

(人権/コンプライアンス)

管理職女性比率

2.6%

2.6%

3.1%

3.4%以上(※3)

新卒入社の女性比率

7.7%

16.7%

14.3%

15.0%以上(※3)

外国籍社員比率

2.0%

2.2%

2.3%

-

障がい者
雇用率

2.4%

2.4%

2.4%

2.5%以上

法定障がい者雇用率以上

労働者の男女の
賃金の額の差異

全労働者:
71.6%

正規:
72.5%
非正規:
62.7%

全労働者:
73.4%

正規:
74.7%
非正規:
61.8%

全労働者:

74.8%

正規:

76.8%

非正規:

58.5%

社員の働きやすさ/働きがい/活躍を支援する仕組み/制度を充実させると共に、資質ある社員を性別/年齢に関係なく、相応の上位職へ昇格させる等の取り組みにより改善を図っていく。

(賃金制度上、同一資格等級での性別/年齢の賃金差異はないが、上位職位/資格等級に占める女性の割合が少ないことが差異の主な理由であるため)

労働者の男女の
賃金の額の差異
(管理職)

91.6%

95.4%

90.0%

生活賃金以上の
従業員比率(※4)

100%

100%

100%

100%

サプライチェーン
デュー・デリジェンス実施率

80.2%

95.2%

95.4%

調達金額ベースで全取引先の90%以上の回答入手

コンプライアンス教育
e-Learning受講率

(※5)

100%

100%

100%

100%

ダイバーシティ&インクルージョン

(ワークライフバランス)

育休取得率(男性)

57.1%

93.3%

85.7%

50.0%(※3)

育休取得率(女性)

100%

100%

100%

100%

復職率

100%

100%

100%

100%

年間総実労働時間

2,099時間

2,016時間

2,001時間

2,000時間未満を目標とし、段階的な削減を図る(各年度、前年比1%減)

有給休暇取得率

75.3%

75.4%

80.3%

70.0%

欠勤率

0.77%

0.80%

0.93%

-

リモートワーク適用比率(※6)

100%

100%

100%

-

安全
衛生

健康
経営

アブセンティーイズム(※7)

0.77%

0.80%

0.93%

-

ワークエンゲージメント(※8)

2.37

2.40

2.36

-

ストレスチェック実施率

83.2%

87.2%

88.2%

100.0%

重大労働災害・事故件数

0件

0件

0件

0件

従業員エンゲージメント

従業員満足度
eNPS
(※9)

△69

△67

△65

業界平均以上
(△68)

 

※1:

2023年3月期の人員を基準(100)とした指数です。

※2:

正規従業員における自己都合退職者の比率です。

※3:

女性活躍推進法に基づき策定した一般事業主行動計画で示した目標です。

※4:

日本労働組合総連合会が公表する「連合リビングウェイジ報告書」および「都道府県別リビングウェイジ」で示された水準を上回る賃金が支払われた正規従業員の比率です。

※5:

コンプライアンス教育のe-Learningには以下が含まれます。

コンプライアンス、情報セキュリティ、インサイダー取引防止、ハラスメント防止、環境、購買取引、安全保証輸出関連法令等。

※6:

対象者(一部の職種を除く全社員)は、リモートワークを週2回まで利用することが可能であり、

フレキシブルに勤務場所を選択し効率的に働くことに努めています。

※7:

病欠、病気休業している状態で、傷病および外傷休業延日数÷在籍労働者の延所定労働日数で算出しています。

※8:

仕事に関連するポジティブで充実した心理状態で、新職業性ストレス簡易調査票にて算出した数値です。

※9:

eNPSは「Employee Net Promoter Score」の略で、従業員のエンゲージメント(貢献意欲/信頼関係)を数値化する手法の一つです。

当社は2024年3月期より、国内従業員に対して、株式会社リクルート様が運営するサーベイツール「Geppo」を用いて、エンゲージメントサーベイを年1回行っています。なお、業界平均とは同ツールを利用する電子部品/デバイス/電子回路製造業の業界平均となります。

 

(7)サプライチェーン全体での取組

 当社グループは、持続可能な社会の実現に向けて、当社グループのみならず、サプライチェーン全体でサステナビリティの向上に取り組むことが重要であると認識しています。そのためには、パートナーの皆さまに当社グループの方針や考え方をご理解いただくとともに、責任ある調達活動を推進していただくことが不可欠であると考えています。

 この認識のもと、当社グループではサプライチェーンにおけるCSRの取り組みを強化するための指針として、「ソシオネクストグループCSR調達ガイドライン」を策定しています。本ガイドラインでは、人権の尊重、多様性の推進、気候変動への対応をはじめとするRBA行動規範(※)に則り、パートナーに遵守を求める事項を明確に定めるとともに、CSR活動への積極的な取り組みを要請しています。

 さらに、パートナーにおけるCSR活動の実施状況を把握・確認するため、「CSR全般」「環境活動」「情報セキュリティ」「事業継続管理(BCM)」「責任ある鉱物調達」などの分野に関する定期的な調査を実施しています。これらの調査結果を踏まえ、必要に応じて改善に向けたフィードバックや対話を行うことで、サプライチェーン全体の透明性および実効性の向上に努めています。

 当社グループは、今後もパートナーとの協働を通じて、リスクの低減と価値創出の両立を図り、最適かつ持続可能なサプライチェーンの構築に取り組んでいきます。

Responsible Business Alliance 行動規範の略語です。

 

①パートナーに対するCSR調査

 当社グループは、サプライチェーンにおける人権・環境・コンプライアンスを含むCSR上のリスクを把握・低減し、持続可能な調達活動を推進することを目的として、パートナーに対し、定期的な「CSR調査」を実施しています。本取り組みは、リスクベースのアプローチに基づき、サプライチェーン全体における潜在的なリスクを特定し、改善につなげることを重視しています。

 これまで当社グループでは、自社開発の評価ツールを用いてパートナーにおけるCSR評価を実施してきましたが、評価の客観性および網羅性を一層高めることを目的として、2025年度より外部評価ツールを活用したCSR評価を開始しました。外部ツールの活用により、グローバルな動向や基準を踏まえた評価を行うとともに、サプライチェーンにおけるリスク管理の高度化を図っています。

 本CSR調査は、当社グループのCSR調達方針およびRBA行動規範に基づき、取引において重要と考える以下の9分野について評価を行っています。具体的には、「法令遵守」「人権/労働」「安全衛生」「環境」「公正取引/倫理」「品質/安全性」「情報セキュリティ」「事業継続」「マネジメントシステム」を対象カテゴリーとしています。

 調査結果はA~Dの4段階で評価し、Dランク(ハイリスク)と判定されたパートナーに対しては、是正措置の実施を要請するとともに、必要に応じて改善に向けた支援や対話を行います。また、CSR調査に回答いただいたすべてのパートナーに対して評価結果および指摘事項をフィードバックし、対応が不十分と判断された項目については、次回調査までの改善計画の策定と是正状況の確認を行っています。

 これらの取り組みを通じて、当社グループはパートナーと継続的にコミュニケーションをとりながらCSRへの取り組みの実効性向上を図っています。なお、ハイリスクと判定されたパートナーにおいて、当社グループからの是正要請への対応が確認できない場合には、リスクの程度に応じて取引条件の見直しや取引継続可否の判断を行うなど、サプライチェーン全体のリスク管理強化に取り組んでいます。

 

〔2026年3月期 CSR調査結果(購入金額ベース)〕

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

Aランク

79.5%

93.1%

87.7%

Bランク

0.7%

1.9%

7.1%

Cランク

0.0%

0.2%

0.6%

Dランク

0.0%

0.0%

0.0%

合計

80.2%

95.2%

95.4%

 

②責任ある鉱物調達に関するデュー・デリジェンス

 当社グループは、サプライチェーンにおける、いかなる人権侵害や環境破壊も容認しません。責任ある鉱物調達が解決すべき社会課題であるとの認識のもと、当社グループとしての「責任ある鉱物調達の方針」「推進体制」「調達プロセス」を策定/構築し、RBA/RMI(※1)などのグローバルな規範に則った調達活動を進めており、毎年、CMRT(※2)/EMRT(※3)調査を通じて得られた結果に対してデュー・デリジェンスを行い、リスクの特定と改善の取り組みを進めています。

 これらの調査結果を踏まえ、当社グループではリスクの特定および評価を行い、必要に応じてパートナーに対する是正要請や改善に向けた対応を実施することで、サプライチェーンにおけるリスク低減と責任ある鉱物調達の実効性向上を図っています。今後も、国際的な動向や要請を踏まえながら、継続的な改善に取り組んでいきます。

※1

Responsible Minerals Initiative の略語です。

※2

Conflict Minerals Reporting Template の略語です。

※3

Extended Minerals Reporting Template の略語です。

 

〔2026年3月期 調査結果:3TG(金、タンタル、スズ、タングステン)〕

・調査対象のパートナー:24社

・調査回答入手のパートナー:24社(入手率100%)

・特定した製錬/精製業者:全鉱物で206社(うちRMIのRMAP認証を取得している業者は201社)

 

3TG

2026年3月期(24社)

合計

タンタル

スズ

タングステン

製錬所/精製所総数

206

89

32

51

34

RMAP認証取得(コンフリクトフリー)製錬所/精製所数

201

89

32

49

31

RMAP Active 製錬所/精製所数

-

-

-

-

-

その他RMI認定 製錬所/精製所数

5

-

-

2

3

RMAP認証取得 製錬所/精製所率

98%

100%

100%

96%

91%

調査票回収率

100%

-

-

-

-

 

〔2026年3月期 調査結果:コバルト/マイカ〕

・調査対象のパートナー:23社

・調査回答入手のパートナー:23社(入手率100%)

・特定した製錬/精製業者:全鉱物で59社(うちRMIのRMAP認証を取得している業者は49社)

 

コバルト/マイカ

2026年3月期(23社)

合計

コバルト

マイカ

製錬所/精製所総数

59

54

5

RMAP認証取得(コンフリクトフリー)製錬所/精製所数

49

45

4

RMAP Active 製錬所/精製所数

10

9

1

その他RMI認定 製錬所/精製所数

-

-

-

RMAP認証取得 製錬所/精製所率

83%

83%

80%

調査票回収率

100%

-

-

 

(8)人的資本に関する外部機関からの評価

 当社グループは、人的資本の最大化に向けた取り組みに対して、外部機関による評価を積極的に受審しています。日本経済新聞社主催「日経スマートワーク経営2025」の総合評価では昨年に引き続き3つ星に認定され、また「S&P Global CSA 2025」においては昨年度の半導体セクター上位11%から上位9%にスコア改善をしました。さらに今年度は、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」 に初めて認定されました。これらの評価結果をもとに、さらなる施策の強化を図っています。

 

[「日経スマートワーク経営2025」で3つ星に認定]

 日本経済新聞社主催「日経スマートワーク経営2025」の総合評価において、3つ星に認定されました。

 「スマートワーク」とは、従業員のウェルビーイングの向上などにより人材を最大限活用するとともに、人材投資を加速させることで、新たなイノベーションを生み出し、生産性を向上させ、企業価値を最大化させることを目指す経営戦略です。「スマートワーク経営」の調査は、全国の上場企業および有力な非上場企業を対象に、有効回答があった788社の中から「人材活用力」、「人材投資力」、「テクノロジー活用力」の視点において優れている企業を星5段階で評価されます。

 当社グループは、評価対象分野のなかでも、特に「人材戦略とKPI」への対応が評価されました。

 

 

[「S&P Global CSA 2025」で半導体セクター上位9%のスコアを獲得]

 ESG投資分野の世界的な調査/評価会社である米国のS&P Global社では、世界の企業を対象に、経済/環境/社会の3つの側面に関する評価(CSA:Corporate Sustainability Assessment)を実施し、サステナビリティに優れた企業を毎年選定しています。当社グループは、CSAスコア57点を獲得しました。これは、半導体セクターにおいて上位9%の評価となっています。評価対象分野のなかでも、特に「マテリアリティ/課題の分析と取り組み」、「環境対応」、「製品品質管理」、「サプライチェーンマネジメント」および「人的資本の最大化」への対応が評価されました。

 

 

[「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」に認定 ]

 

 経済産業省および日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人認定制度」において、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」に認定されました。当社グループは、社員が心身ともに健康でいきいきと働ける環境を構築していくことが、さらなる企業価値の向上につながるとの考えのもと、「健康づくり」を経営戦略の一つとして位置づけ、多様な取り組みを推進してきており、こうした健康経営の取り組みが評価されました。