2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,214名(単体) 2,333名(連結)
  • 平均年齢
    50.9歳(単体)
  • 平均勤続年数
    23.2年(単体)
  • 平均年収
    6,979,000円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    -8.0%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1) 【人材戦略に関する基本方針等】

 ① 人材戦略の基本方針

当社は、持続的な企業価値向上を実現するため、人財を最も重要な経営資源と位置付け、経営戦略と一体となった人材戦略を推進します。具体的には、成長分野への適材適所の配置を通じて事業変革を加速するとともに、社員一人ひとりが高い当事者意識を持ち、事業変革を主体的に推進できる人財の育成と登用を重視します。また、多様な人財の尊重と働きやすい環境整備により、社員一人ひとりの能力発揮とエンゲージメント向上を図り、公正な評価・処遇のもとで挑戦を促す企業文化を醸成し、人的資本への投資を通じて中長期的な競争力強化と持続的成長を実現します。

 

 ② 従業員給与等の決定方針

個人の役割と能力発揮度・成果に基づき決定し、企業価値向上への貢献を適切に反映します。また、市場水準や競争環境を踏まえた水準を確保するとともに、多様な人財が能力を発揮できるよう、公正な評価・処遇制度を構築します。

 

 

(2) 【従業員の状況】

① 連結会社の状況

  2026年3月31日現在

部門区分

従業員数(人)

製造部門

1,815

(216)

非製造部門

518

(11)

合計

2,333

(227)

 

(注) 1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.当社グループはディスプレイ事業の単一セグメントであるため、セグメント別従業員数の記載を省略しております。

3.前連結会計年度末に比べ従業員数が1,808名減少しておりますが、主に当連結会計年度における構造改革施策の一環として、希望退職者の募集等による国内外の人員削減を実施したことによるものです。

 

② 提出会社の状況

  2026年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の対前

事業年度増減率(%)

1,214

(94)

50.9

23.2

6,979

△8.0

 

(注) 1.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

2.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

3.当社はディスプレイ事業の単一セグメントであるため、セグメント別従業員数の記載を省略しております。

4.前事業年度末に比べ従業員数が1,425名減少しておりますが、主に当事業年度における構造改革施策の一環として、希望退職者の募集による人員削減を実施したことによるものです。

 

③ 労働組合の状況

当社において労働組合(ジャパンディスプレイ労働組合)が結成されており労使関係は円満に推移しております

 

④ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児取得率及び労働者の男女の賃金の差異

a. 提出会社

当事業年度

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の額の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

2.1

93

70.1

70.6

61.1

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組みは、次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) サステナビリティに関する考え方

当社グループの企業理念「今までにない発想と、限りない技術の追求をもって、人々が躍動する世界を創造し続ける。」の実現に向け、人、社会、地球の持続可能性の確保を経営の前提と位置付け、「サステナビリティ基本方針」の3つの柱を掲げて取組みを推進しています。

 

① 企業倫理の遵守

当社は、人、社会、地球が健全であるために、企業倫理を遵守した経営を実施していくことを目的として、全ての役員及び従業員が遵守すべき具体的指針となる「JDI倫理規範(JDI Ethics)」を制定し、活動の基盤としています。JDI倫理規範は、人権の尊重や職場環境整備、地球環境保全への取組み、地域社会との良好な関係維持や社会通念に反する不適切な行為を行わないこと、誠実に社会的良識に従い行動すること等を謳っています。

 

② ステークホルダーとの共生と共創

当社は、「お客様及び取引先」「従業員」「株主・投資家」「地域社会」等の多様なステークホルダーとの関係を良好に保つとともに、社会的価値の共創に努めます。

 

③ 持続可能な成長

当社では、上記の施策を基に、豊かなグローバル社会の実現への貢献、サプライチェーン全体の環境負荷低減、地域社会をはじめとする社会への幅広い貢献等に取り組むとともに、ガバナンスの強化による効率化と健全性を実現し、企業として持続可能な成長を目指しています。

また、BEYOND DISPLAY戦略の推進を通じて、独自技術を核とした新たな価値創出と社会課題の解決の両立を図るとともに、事業ポートフォリオの変革を通じた中長期的な企業価値の向上に取り組んでいます。さらに、当社の持続的な成長を支える重要な要素として人的資本を位置づけ、経営戦略と連動した人材戦略の推進を通じて、その強化に取り組んでいます。

 

(2) サステナビリティへの取組

① ガバナンス

当社は、環境マネジメントシステム及びコンプライアンス委員会等、各種委員会やマネジメントシステムを設置し、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する課題に取り組んでいます。グループ全体のサステナビリティ活動は、CFO管掌下に設置されたサステナビリティ活動の主管部署である広報IR部が各委員会やマネジメントシステムと連携し、基本計画の策定、教育・啓発の実施、リスクと機会の評価等を通じて、ESG課題への取組みを進めています。

これらの内容は取締役会に定期的に報告され、取締役会は、重要な課題や対応策について議論、監督を行うとともに、重要な決定事項について承認を行っています。また、監査委員会及び内部監査部は、当該取組みに関する内部統制及びリスクマネジメントの有効性について監査を行っています。

ガバナンスの詳細については、第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」を参照下さい

 

② 戦略

当社グループは、従来のディスプレイ事業の枠を超えた成長を目指す事業戦略「BEYOND DISPLAY」を推進しています。本戦略のもと、当社は独自技術を活用し、新たな価値創造を通じて社会課題の解決に貢献するとともに、中長期的な企業価値の向上を目指しています。

本戦略は、当社が特定したマテリアリティと密接に関連しており、事業活動とサステナビリティを一体的に推進するものです。

当社グループのマテリアリティは、以下のとおりです。

 

分野

マテリアリティ

重点取組事項

価値創造/事業を通じた社会課題の解決

社会と人の課題を解決する独自技術の開発・提供

・BEYOND DISPLAY戦略のもと、ディスプレイ事業で培った技術を基盤として新規事業領域への展開を通じて、社会課題の解決と持続的な企業価値の向上の両立を目指します。

・RælclearやZINNSIA等の独自技術を通じて、ユニバーサルコミュニケーションや新たなインターフェイスの提供により、人と社会の課題解決に貢献します。

・ディスプレイ、センサー、半導体パッケージングの技術により、医療、産業、モビリティ等の高付加価値領域への展開を通じて、新たな価値創出を図ります。

GreenTechによる環境問題への貢献

・BEYOND DISPLAY戦略による技術の高度化及び事業ポートフォリオの転換により、環境負荷低減と企業価値向上の両立を目指します。

・環境性能に優れた次世代OLED「eLEAP」及び超低消費電力バックプレーン技術「HMO」については、外部パートナーへの展開及び技術提供を通じた業界への普及を図り、市場拡大を通じた環境負荷低減に取り組みます。

・ディスプレイ事業の構造改革(低採算事業の縮小・生産拠点再編等)を推進し、エネルギー効率の高い事業体制への転換を進めます。

・石川工場のMULTI-FAB化等を通じて、多品種・高付加価値製品への対応とともに資源・エネルギー効率の最適化を図ります。

経営基盤の強化

サステナブルなサプライチェーンの構築

・品質、コスト、納期に加え、サプライヤー様による人権や環境等への取組みを評価し、協力的な関係を築きながら、より持続可能なサプライチェーンの実現を目指します。

コンプライアンスの徹底

・法規制の遵守だけでなく、社会規範や企業倫理にも従って行動します。

リスクマネジメントの強化

・事業活動における様々なリスクを適切に管理・評価し、優先度に応じた事前対策の実施を通して、重大な影響を及ぼすリスクが発現した場合の損失の最小化を図ります。

人的資本

優秀な人財の確保と育成

・技術開発に挑戦し続けるエンジニアを含む、当社グループの成長に貢献する優秀な人財を確保・育成します。

・社員のエンゲージメントを高めるための施策を積極的に推進します。

多様性ある人財登用

・社員一人ひとりの人権を尊重し、多様な人財がその能力を最大限に発揮できるような働き方を可能とする職場環境を整備し、新たな発想や価値創造を追求します。

環境

気候変動への対応

・SSBJ基準及びTCFD提言に基づいたシナリオ分析結果により特定したリスクと機会への対応を適切に実践します。詳細は「(3) 気候変動への対応」をご参照ください。

 

 

③ リスク管理

当社グループでは、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載の「リスク管理規則」に基づき、全社的なリスク管理を行っています。これには、気候変動を含むサステナビリティに関連するリスクも含まれ、重要リスクとして特定されています。広報IR部がこれらのリスクを管理し、マテリアリティとの関連性も考慮した対応策を実施しています。サステナビリティに関連するリスクは、前述のガバナンス体制の下でモニタリングされ、その内容は取締役会へ報告されます。

 

 

④ 指標及び目標

当社グループでは、各マテリアリティに設定した取組方針、行動計画、指標及び目標を定期的にモニタリングし、取組みを進めています。下表は、各マテリアリティに対する2025年度の実績・成果と今後の行動計画・目標です。

気候変動に関する指標及び目標は「(3) 気候変動への対応」をご参照ください。

 

価値創造/事業を通じた社会課題の解決

マテリアリティ

2025年度実績・成果

行動計画・目標

社会と人の課題を解決する独自技術の開発・提供

・当社は、BEYOND DISPLAY戦略のもと、ディスプレイ事業の見直しを進めるとともに、新たな事業領域の基盤構築を通じ社会課題の解決に資する取り組みを推進しました。

・透明インターフェイス「Rælclear」については、東京2025デフリンピックや展示会等での活用を通じ、ユニバーサルコミュニケーションにおける認知拡大及び活用機会の創出を進めました。

・ZINNSIA等のセンサー技術については、展示会や実証等を通じて新たな用途開発を推進し社会実装に向けた検証及び顧客開拓を推進しました。

・生体センシングを活用したセルフケア健康見守りサービス「Virgo」については、事業化可能性の検証及び実証を実施しましたが、ターゲット市場における需要動向や競争環境、収益化モデルの確立状況、並びに当社の経営資源配分との整合性等を総合的に勘案した結果、本格的な事業化には至りませんでした。

・BEYOND DISPLAY戦略のもと、ディスプレイ、センサー等の各分野において、事業化案件の創出及びパートナーとの連携を推進する。

・RælclearやZINNSIA等の独自技術について、展示会・実証・顧客案件を通じた社会実装を推進し、採用案件・導入分野の拡大を図る。

・医療、産業、モビリティ等の高付加価値分野への適用を進め、収益化に向けた事業基盤の確立を図る。

GreenTechによる環境問題への貢献

・低採算事業の縮小及び生産拠点の再編(茂原工場の生産終了等)を実施し、固定費の削減及び効率的な事業体制への転換を推進しました。

・石川工場への生産集約及びMULTI-FAB化に向けた取組みを進め、多品種・高付加価値製品への対応と生産効率の向上を図りました。

・環境性能に優れた次世代OLED「eLEAP」及び超低消費電力バックプレーン技術「HMO」については、外部パートナーへの展開や技術提供を通じた業界への普及を通じて、エネルギー効率の高い事業体制への転換を推進しました。

・光利用効率の向上を目指すLumiFreeについては、要素技術の改良及び評価を進めるとともに、北米市場での販売ルート確立や欧州展示会への出展での認知度向上及び関連分野における適用可能性の検証を実施しました。

・省電力化に貢献する先端半導体パッケージング分野においては、複数の顧客との共同開発・協業の検討を進め、新規事業の立ち上げに向けた基盤整備を進めました。

・低採算事業の縮小等構造改革を推進し、エネルギー効率の高い事業構造への転換を推進する。

・石川工場のMULTI-FAB化等を通じた生産効率向上及び資源・エネルギー効率の最適化を図る。

・製品の使用段階を含めたエネルギー削減への貢献を見据えた技術開発及び市場展開を推進する。

・「eLEAP」及び「HMO」等の技術の外部パートナーへの技術提供を通じて、業界における環境性能向上を図る。

 

 

 

経営基盤の強化

マテリアリティ

指標

2025年度実績

2026年度目標

サステナブルなサプライチェーンの構築

サプライヤーサステナビリティ自己監査実施率

100%

95%以上

サプライヤー自己監査

 80点以上のサプライヤーの割合

94%

80%以上

コンプライアンスの徹底

倫理規範教育受講率

100%

100%

人権・ハラスメント教育受講率

100%

100%

リスクマネジメントの強化

全リスク項目に対する低減策フォロー率

100%

100%

 

 

人的資本

マテリアリティ

2025年度実績・成果

行動計画・目標

優秀な人財の確保と育成

・入社2年目フォローアップ研修の実施

・技術教育を含む専門分野別教育のほか、各階層別・選抜・グローバル教育等の実施

・管理職向けマネジメント研修の新規企画・実施

多様性ある人財登用

・育児・介護休業法の改正に基づき関係制度を充実、管理職に対する教育を実施し、柔軟な働き方を支援

・管理職に対するダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)理解研修の実施

・女性リーダークラスの育成・支援施策の実施

・育児・介護休業法の改正に基づき関係制度を充実し、柔軟な働き方を支援

 

 

マテリアリティ

指標

2025年度実績

目標

多様性ある人財登用

女性管理職比率(注1)

2.1%

3.8%

(2026年度)

男性の育児休業取得率
(配偶者出産休暇を含む)

93%

80%以上

(2026年度)

 

(注) 実績及び目標は、当社(単体)が対象です。

(注1)管理職は、当社の人事制度上の管理職を指します。

 

これらの指標は、多様性の確保及び人的資本強化の進捗を測るものです。

なお、人材戦略に関する基本方針、従業員給与等の決定方針、平均年間給与の対前年増減率については「第4 提出会社の状況 5 従業員の状況等」に記載しています。

 

 

(3) 気候変動への対応

当社は、気候変動への対応をマテリアリティの一つとして位置付け、TCFD提言に基づくシナリオ分析により気候変動に関する重要リスクと機会を特定し、それらが及ぼす財務的影響を評価しています。この分析結果を踏まえ、気候変動対応策の経営戦略への反映を進めるとともに、ステークホルダーに対する情報開示にも積極的に取り組んでまいります。

以下は、SSBJ基準及びTCFD提言に沿った取組み事項です。

 

① ガバナンス

当社は、環境・社会・ガバナンスに関する委員会やマネジメントシステムを設置し、当該体制のもとで気候変動問題を含むサステナビリティ課題への対応を推進しています。気候変動問題に対する最高責任者はCEOです。

取締役会は、年に一度以上、気候変動問題を含むサステナビリティ関連報告及び適時適切なマネジメントシステムからの報告を受け、当該課題に関するリスク及び機会並びに対応状況について監督を行うとともに、重要事項についての承認を行っています。

 

② 戦略

当社グループは、温室効果ガス排出量削減に向け、脱炭素社会を実現するための省エネの推進等を行っています。気候変動による気温上昇が社会に及ぼす影響は甚大と認識し、1.5℃、4℃シナリオを用いて、2050年までのシナリオ分析を実施しています。このシナリオ分析に基づいて特定された重要なリスクと機会を踏まえて、戦略的な気候変動対策の策定を目指してまいります。

 

当社のリスク・機会、事業インパクト及び対応策の一例

分類

リスクと機会

対応策

移行
リスク

新たな
規制

炭素税上昇に伴うサプライチェーン及び自社の製造・調達コストが増加するリスク

・サプライヤーとの連携強化として、サステナビリティ推進ガイドブック及び調達契約への気候変動要素の反映・組込み等を推進

・Scope3排出量の算定・管理を通じたバリューチェーン全体の排出量の把握を実施し、今後の削減に向けた検討を推進

GX推進法等の制度導入に伴う自社操業に係るエネルギーコストが増加するリスク

・エネルギー使用の効率化及び生産オペレーションの最適化を通じたエネルギー使用量及び温室効果ガス排出量削減の推進

評判

気候変動対応や情報開示が不十分な場合、顧客のサプライチェーンから除外され売上が減少するリスク

・TCFD等に基づく情報開示の充実

・顧客調査・CDP等への適切な対応を通じた情報提供の強化

・Scope3排出量の算定・管理

気候変動対応の遅れにより投資家評価が低下し、ESG指数や投資対象からの除外等を通じて、資金調達機会の喪失や資本コスト上昇につながるリスク

・TCFDに基づく情報開示の充実

・ESG評価機関の評価基準を踏まえた情報開示・対応の強化

・投資家への適切な情報提供

 

 

 

分類

リスクと機会

対応策

物理
リスク

急性
リスク

台風・豪雨等の自然災害の激甚化により、サプライチェーンの寸断や自社生産停止が発生し、売上が減少するリスク

・サプライヤーのマルチ化による調達の安定化

・在庫の一定量確保及び適正在庫水準の継続的な検討

・異なる地域での外部委託先の活用による分散生産体制の構築

自然災害の頻発化・激甚化により、BCP対応や在庫確保等に伴うコストが増加するリスク

・BCPに基づく適切な材料在庫の維持

・設備対策の強化

慢性
リスク

自然災害の頻発化・甚大化により、

設備の補修やBCP対応に係るコストの増加や生産停止等による売上が減少するリスク

・危機管理委員会による継続的なBCP見直し

・リスク評価及び対応策の実施による災害リスクの低減

・災害発生時の迅速な復旧及び設備補修を通じた操業影響及びコスト増加の抑制

気温上昇等の慢性的な気候変動により、労働生産性低下や感染症拡大、人員不足等を通じて生産遅延が発生し、売上機会を逸失するリスク

・異なる地域における外部製造委託の活用による分散生産体制の構築

機会

製品・
サービス

低消費電力・省エネルギー製品の需要拡大により、売上及びライセンス収入が拡大する機会

・BEYOND DISPLAY戦略による低消費電力技術の展開及び環境性能に優れたeLEAP、HMO等低消費電力技術のパートナー企業への技術提供の推進

・継続的な技術改良による競争力の維持・強化

災害対応や社会インフラ高度化ニーズの高まりにより、関連する製品・サービスの需要が拡大し、売上機会が創出される機会

・BEYOND DISPLAY戦略による製品・サービスを通じた災害対応及び高度化する社会インフラへの対応

市場の
変化

EV化の進展により高付加価値ディスプレイ及び関連技術の需要が拡大し、売上増加が見込まれる機会

・EV関連企業への提案強化及び新規顧客開拓

・車載向け高付加価値製品(2VD等)の開発・供給の推進

AIの普及やデータ処理需要の拡大に伴い、低消費電力ニーズが高まり、低消費電力関連技術の需要が拡大する機会

・BEYOND DISPLAY戦略による低消費電力製品の開発及び量産化を通じた市場への貢献

・先端半導体パッケージング分野への参入の推進

 

 

(シナリオ分析の結果)

2050年の1.5℃シナリオにおいて、BEYOND DISPLAY戦略による低消費電力技術の展開により、売上及び知財・技術提供による収入拡大の機会が見込まれることを確認しました。これを踏まえ、独自技術を軸とした高成長分野への展開を進めることで、中長期的な成長機会の獲得につながるものと認識しています。

一方、4℃シナリオにおいては、自然災害の頻発化・甚大化によるサプライチェーンの混乱や操業停止に伴う売上減少及びコスト増加等のリスクの高まりが想定されます。

当社は、これらのリスク及び機会に対し、対応策の実行を通じたリスク低減及び機会の獲得に取り組むとともに、当社の強みである独自技術を通じて、低炭素社会の実現に貢献していきます。

 

③ リスク管理

広報IR部が主管部署となり、気候変動を含む全社リスクの識別・評価、管理プロセスについて、リスク管理規則に基づき適切な管理を行っています。

各リスクの担当各部門では、事業活動に関連するリスク管理フローに従って、想定される新たな規制、製品・サービス、市場に関する気候関連リスクと機会の特定を行っています。

 

④ 指標及び目標

環境負荷の指標であるScope1、Scope2に加えて、Scope3排出量についても、該当カテゴリー全ての排出量を算定し開示しています。温室効果ガス排出量削減に向けては、省エネルギー化の推進及び目標達成に取り組むとともに、バリューチェーン全体での中長期的な削減目標の設定に向けた検討を進めてまいります。

 

気候変動への対応

指標

2025年度実績

目標

エネルギー起源CO2排出削減量

1,043t-CO2

2026年度:50t-CO2

 

(注)2025年度実績は茂原工場及び石川工場、2026年度は石川工場が対象です。

 

気候変動への対応の詳細については、2026年11月発行予定の当社「サステナビリティレポート 2026」をご参照ください。