事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
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売上
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利益
-
利益率
最新年度
| セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 通信計測 | 68,788 | 56.8 | - | - | - |
| PQA | 31,034 | 25.6 | - | - | - |
| 環境計測 | 10,787 | 8.9 | - | - | - |
| その他 | 10,534 | 8.7 | - | - | - |
3【事業の内容】
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社51社、関連会社2社により構成されており、電子計測器、食品・医薬品の品質保証システム、環境計測機器、デバイスなどの開発、製造、販売を主な事業とし、これらに附帯する保守、サービス等を行っているほか、不動産賃貸業を営んでおります。
当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。
なお、次の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記」のセグメント情報の区分と同一です。
|
区分 |
主要製品名 |
主要な会社 |
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通信 計測 |
デジタル通信・IPネットワーク用測定器、 光通信用測定器、 移動通信用測定器、 RF・マイクロ波・ミリ波帯汎用測定器、 サービス・アシュアランス |
当社、東北アンリツ株式会社、 アンリツカスタマーサポート株式会社、 Anritsu U.S. Holding, Inc.(米国)、 Anritsu Company(米国)、 Anritsu Americas Sales Company(米国)、 Anritsu Electronics Ltd.(カナダ)、 Anritsu Eletrônica Ltda.(ブラジル)、 Anritsu Company, S.A. de C.V.(メキシコ)、 Anritsu EMEA Holdings GmbH(オーストリア)、 Anritsu EMEA GmbH(オーストリア)、 Anritsu EMEA Limited(英国)、 Anritsu GmbH(ドイツ)、 Anritsu SA(フランス)、 Anritsu S.R.L.(イタリア)、 Anritsu AB(スウェーデン)、 ANRITSU COMPANY LIMITED(香港)、 Anritsu (China) Co., Ltd.(中国)、 Anritsu Electronics (Shanghai) Co., Ltd.(中国)、 Anritsu Corporation Limited(韓国)、 ANRITSU PTE LTD(シンガポール)、 ANRITSU COMPANY, INC.(台湾)、 ANRITSU INDIA PRIVATE LIMITED(インド)、 Anritsu Pty Ltd(オーストラリア)、 ANRITSU COMPANY LIMITED (ベトナム) ANRITSU PHILIPPINES, INC.(フィリピン)、 Anritsu A/S (デンマーク) |
|
PQA |
自動重量選別機、 自動電子計量機、 異物検出機、 総合品質管理・制御システム |
当社、アンリツインフィビス株式会社、 Anritsu Infivis Inc.(米国)、 Anritsu Infivis B.V. (オランダ)、 ANRITSU INDUSTRIAL SOLUTIONS (SHANGHAI) CO., LTD.(中国)、 Anritsu Industrial Systems (Shanghai) Co., Ltd.(中国)、 Anritsu Infivis (THAILAND) Co., Ltd.(タイ) |
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環境 計測 |
EV/電池向け試験装置、 電力計測器及びデータ収集システム、 モニタリングソリューション |
当社、 東北アンリツ株式会社、 株式会社高砂製作所、 株式会社鶴岡高砂製作所、 DEWETRON GmbH(オーストリア) |
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その他 |
センシング&デバイス、 物流、厚生サービス、 不動産賃貸、 製造請負業務 |
当社、アンリツデバイス株式会社、 アンリツ興産株式会社、 アンリツ不動産株式会社、 アンリツテクマック株式会社、株式会社ハピスマ |
(注)PQA:プロダクツ・クオリティ・アシュアランス
[事業系統図]
以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。
業績状況
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
1) 財政状態及び経営成績の状況
通信計測事業の分野における、ネットワークインフラの領域では、クラウドサービスの高度化や生成AIの普及拡大によるデータ・トラフィックの急増に対応するため、データセンターの新設及び大容量化が加速しています。800GEネットワークへの更新が本格化しており、光トランシーバーメーカーでは800GE向け光トランシーバーの生産が増強されていることに加え、1.6TE向け光トランシーバーの開発も進展しています。また、ネットワーク機器メーカーでは、PCIe(Gen6)(*1)などのハイスピードバスの開発が進展しています。さらに、データセンターのグローバル接続においては、新たな経路での光海底ケーブル敷設が、ハイパースケーラーによって進められているほか、ネットワークのオール光化に向けた活動も活発化しています。情報通信の領域では、5Gスマートフォン市場が成熟しつつありますが、AI搭載などの高機能・高付加価値スマートフォンが牽引して安定的に推移しています。5G利活用の領域では、Automotive分野における5G活用に向けた研究開発が進展しており、実証実験が継続されています。IoT(Internet of Things)の領域では、Wi-Fi 7(*2)の開発需要が増加しており、今後、Wi-Fi7の普及が加速していくことが期待されています。衛星を用いた通信サービスの非地上系ネットワーク(NTN:Non-Terrestrial Network)では、4GシステムのNB-IoT(Narrowband IoT)を用いた端末もリリースされ、関連した開発需要が見込まれます。また、2024年6月に標準化が完了した「Release 18」(*3)では、IoT向けのeRedCap(enhanced Reduced Capability)や5G NR(New Radio)を用いるNTNなどの機能向上が図られ、チップセットや端末への対応が進められています。さらに、3GPPにおいて次世代通信規格である6Gの仕様についての議論も始まり、研究開発も行われています。
PQA事業の分野においては、食品メーカーの人手不足を背景に、異物混入検査や包装品質検査などの品質保証プロセスの自動化、省人化に係る投資が行われており、需要が継続しています。また、日本市場における計量制度改正を背景とした自動重量選別機の需要も好調に推移しています。
環境計測事業の分野では、国内のEV/電池向け試験需要は、米国関税政策の影響やEV投資の調整局面を背景に顧客の投資に延伸がみられ、試験装置の需要には不透明さがあります。なお、中期経営計画GLP2026で重点開拓領域の一つとして掲げている「EV/電池」事業拡大の取組として、電力計測器及びデータ収集システムを提供するメーカーであるDEWETRON GmbHを連結子会社としました。
このような環境のなか、当社グループの経営成績は次のとおりとなりました。
当期は、受注高は124,564百万円(前年同期比10.6%増)、売上収益は117,462百万円(同4.0%増)、営業利益は14,828百万円(同22.3%増)、税引前利益は16,147百万円(同26.8%増)、当期利益は11,677百万円(同26.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は11,677百万円(同26.1%増)となりました。
当連結会計年度末の資産合計は、173,258百万円となり、前期末に比べ13,432百万円増加しました。
当連結会計年度末の負債合計は、40,541百万円となり、前期末に比べ4,982百万円増加しました。
当連結会計年度末の資本合計は、132,717百万円となり、前期末に比べ8,449百万円増加しました。
なお、当社グループの当連結会計年度の財政状態の状況は、「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 2) 財政状態」に記載しています。
(*1)第6世代のPCI Express規格(シリアル転送方式の拡張スロット用インターフェース規格)
(*2)第7世代のWi-Fi規格、第6世代(Wi-Fi 6)の使用帯域幅160MHzを320MHzまで拡張し、高速化を実現
(*3)3GPPで標準化される規格番号
セグメントごとの経営成績は以下のとおりです。各セグメント別の売上収益は外部顧客に対する売上収益を記載しています。
① 通信計測事業
当事業は、サービス・プロバイダ、ネットワーク機器メーカー、保守工事業者などへ納入する、多機種にわたる通信用及び汎用計測器、測定システム、サービス・アシュアランスの開発、製造、販売を行っています。
当期は、米国関税政策の影響で延伸していた顧客の投資は回復し、データセンター関連需要も好調に推移しましたが、第1四半期の落ち込みを取り戻すまでには至らず、前年同期比で減収となりました。一方、棚卸資産の圧縮やコストコントロールを継続して進めたことにより収益性が改善しました。この結果、売上収益は68,774百万円(前年同期比1.9%減)、営業利益は10,782百万円(同28.7%増)となりました。
② PQA事業
当事業は、高精度かつ高速の各種自動重量選別機、自動電子計量機、異物検出機などの食品・医薬品・化粧品産業向けの生産管理・品質保証システム等の開発、製造、販売を行っています。
当期は、食品市場における品質保証プロセスの自動化、省人化を目的とした設備投資需要や品質検査への関心の高まりを背景に、需要が好調に推移し、前年同期比で増収増益となりました。特に国内では、新製品の投入や、インバウンド需要による食品メーカーの生産能力増強、計量制度改正による自動重量選別機の更新等の需要を獲得しました。この結果、売上収益は31,033百万円(前年同期比9.9%増)、営業利益は3,318百万円(同17.0%増)となりました。
③ 環境計測事業
当事業は、EV/電池向け試験装置、電力計測器及びデータ収集システム、道路やダム・河川等の映像監視用モニタリングソリューションの開発、製造、販売を行っています。
当期は、2025年10月21日付でDEWETRON GmbHを連結子会社とし、第3四半期中の11月より連結対象としたことも影響し、前年同期比で増収となりました。一方、国内のEV/電池向け試験需要においては、米国関税政策の影響やEV投資の調整局面を背景に顧客の投資に延伸がみられ、前年同期比で減益となりました。この結果、売上収益は10,787百万円(前年同期比26.2%増)、営業利益は850百万円(同5.5%減)となりました。
④ その他の事業
その他の事業は、センシング&デバイス事業、物流、厚生サービス、不動産賃貸等からなっております。
当期は、売上収益は6,867百万円(前年同期比12.9%増)、営業利益は1,972百万円(同35.4%増)となりました。
2) キャッシュ・フローの状況
当期における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、49,314百万円となり、前期末に比べ780百万円減少しました。なお、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合わせたフリー・キャッシュ・フローは、3,199百万円のプラス(前期は17,154百万円のプラス)となりました。
当期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果獲得した資金は、純額で17,881百万円(前年同期は21,071百万円の獲得)となりました。これは、税引前利益の計上により資金が増加した一方で、法人所得税の支払により資金が減少したことが主な要因です。なお、減価償却費及び償却費は6,014百万円(前年同期比306百万円増)となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は、純額で14,681百万円(前年同期は3,916百万円の使用)となりました。これは、子会社の取得による支出及び有形固定資産の取得による支出が主な要因です。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は、純額で6,405百万円(前年同期は12,257百万円の使用)となりました。これは、配当金の支払額5,139百万円(前年同期の配当金支払額は5,270百万円)による支出が主な要因です。
3) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
通信計測(百万円) |
71,742 |
104.7 |
|
PQA (百万円) |
32,108 |
112.0 |
|
環境計測 (百万円) |
10,733 |
123.4 |
|
報告セグメント計(百万円) |
114,584 |
108.2 |
|
その他(百万円) |
6,878 |
115.9 |
|
合計(百万円) |
121,463 |
108.6 |
(注)金額は販売価格によっております。
② 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
|
セグメントの名称 |
受注高(百万円) |
前年同期比(%) |
受注残高(百万円) |
前年同期比(%) |
|
通信計測 |
75,369 |
112.6 |
27,471 |
139.6 |
|
PQA |
32,806 |
112.7 |
9,474 |
127.3 |
|
環境計測 |
8,866 |
88.4 |
4,555 |
87.8 |
|
報告セグメント計 |
117,043 |
110.3 |
41,501 |
128.4 |
|
その他 |
7,520 |
115.5 |
1,829 |
132.5 |
|
合計 |
124,564 |
110.6 |
43,331 |
128.6 |
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
通信計測(百万円) |
68,774 |
98.1 |
|
PQA (百万円) |
31,033 |
109.9 |
|
環境計測 (百万円) |
10,787 |
126.2 |
|
報告セグメント計(百万円) |
110,594 |
103.5 |
|
その他(百万円) |
6,867 |
112.9 |
|
合計(百万円) |
117,462 |
104.0 |
(注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため記載を省略しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、実際の結果は、将来に関する事項の記述とは異なる可能性があります。その主な要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しておりますが、それらに限定されるものではありません。
1) 経営成績
当社グループは、通信計測事業、PQA事業および環境計測事業の3つを報告セグメントとしています。
① 通信計測事業
当社グループの売上収益の59%を占める通信計測事業は、「ネットワークインフラ市場」「モバイル市場」「エレクトロニクス市場」向けの3つのサブセグメントに区分しております。
a. ネットワークインフラ市場
ネットワークインフラ市場には、有線・無線通信事業者のネットワーク建設、保守、監視及びサービス品質保証用途向けのソリューションや、ネットワーク機器メーカーの設計、生産、試験及び調整用途向けソリューション等を含めております。
当市場においては、クラウドサービスの高度化や生成AIの普及拡大によるデータ・トラフィックの急増に対応するために、データセンターの新設及び大容量化が加速しています。光トランシーバーメーカーでは800GE向け光トランシーバーの生産を増強しており、次世代1.6TE向け光トランシーバーの開発も進んでいます。また、ネットワーク機器メーカーでは、PCIe(Gen6)などのハイスピードバスの開発が進展しています。さらに、データセンターのグローバル接続においては、ハイパースケーラーによって新たな経路での光海底ケーブル敷設が進められているほか、ネットワークのオール光化に向けた活動も活発化しています。これに伴い、関連する計測ソリューションの需要が拡大しています。
当社は、通信機器の研究開発向けソリューションに加え、通信インフラの構築・監視からサービス品質保証までの総合ソリューションを提供することで、事業の拡大に取り組んでまいります。
b. モバイル市場
モバイル市場には、携帯電話サービスを行うサービス・プロバイダの端末受入検査用途向け計測器や、スマートフォン等の携帯電話端末、ICチップセット、その他関連電子部品メーカーの設計、生産、機能・性能検証、保守用途向け計測器等を含めております。
当市場の需要は、携帯電話サービスの技術革新や普及率、加入者数の推移のほか、端末/チップセットメーカーの新規参入又は撤退、端末やチップセットのモデルチェンジや出荷数等に影響される傾向があります。
通信計測事業の主要市場である情報通信分野においては、5Gスマートフォン市場が成熟しつつありますが、AI搭載などの高機能・高付加価値スマートフォンが牽引して安定的に推移しています。
5G利活用の領域においては、Automotive分野における5G活用に向けた研究開発が進展しているほか、IoT(Internet of Things)分野では、Wi-Fi 7(*1)の開発需要が継続しており、今後、Wi-Fi 7の普及が加速していくことが期待されています。衛星を用いた通信サービスの非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network)としては4GシステムのNB-IoT(Narrowband IoT)を用いた端末もリリースされ、関連した開発の需要が見込まれます。
6Gの商用サービスは2030年の開始を目標に、国際標準化団体3GPPにおいて「Release 20」(*2)として規格検討が進められています。これに伴い、6G対応計測器の需要は2027年頃から本格的に立ち上がると見込んでいます。さらに、WRC-23で新たに定義されたFR3(7GHz~15GHz)帯の活用に向けた開発や、2028年のロサンゼルスオリンピックにおける6Gサービス提供を目指す動きが出ています。これらの取り組みにより、6G関連技術の開発需要は当初の想定よりも前倒しで拡大することが予測されます。
当社は、引き続き競争力のある最先端計測ソリューションを提供するとともに、開発ポートフォリオ・マネジメントを的確に遂行することで、収益基盤の強化に努めてまいります。
(*1)第7世代のWi-Fi規格、第6世代(Wi-Fi 6)の使用帯域幅160MHzを320MHzまで拡張し、高速化を実現
(*2)3GPPで標準化される規格番号
c. エレクトロニクス市場
エレクトロニクス市場には、通信ネットワークに関連する通信機器やその他の電子機器に使用される電子デバイスの設計、生産、評価をはじめ、エレクトロニクス分野で幅広く利用されている計測器等を含めております。
当市場の需要は、通信機器や情報家電、自動車等に使用される電子部品及び電子機器の生産規模に影響を受ける傾向があります。IoTサービスの拡大により、多岐にわたる用途の無線モジュールの開発・製造用計測ソリューション需要が堅調です。また、ANS(エアロスペース&ナショナルセキュリティ)に関連する計測器の需要も増加しています。
当社は、エレクトロニクス市場に対するソリューションを拡充し、更なる事業の拡大に努めてまいります。
② PQA事業
PQA事業は、当社グループの売上収益の26%を占めており、高精度かつ高速の各種自動重量選別機、自動電子計量機、異物検出機などの食品・医薬品・化粧品産業向けの生産管理・品質保証システム等の開発、製造、販売を行っています。
当事業は、食の安全安心に関する意識の高まりや、食品メーカーの業績に影響を及ぼす消費支出水準の変化に影響を受ける傾向があります。
日本市場においては、計量制度改正による重量選別機の更新需要の獲得に加え、インバウンド需要や自動化需要が追い風となり、好調に推移しました。また海外市場では、欧米・アジアの各地域で自動化・省人化を目的とした設備投資の需要拡大が継続し、好調に推移しました。なお、当事業の海外売上比率は約5割となっています。
食品メーカーや医薬品メーカーの品質検査への関心は高く、この需要に応えるために、新製品及び品質保証ソリューションの開発に努めるとともに、海外現地生産を含むサプライチェーンの最適化とグローバルオペレーションの効率化を推進し、事業拡大と収益性の向上に取り組んでまいります。
③ 環境計測事業
環境計測事業は、パワーエレクトロニクスとネットワークの2つの領域で事業を展開しており、当社グループの売上収益の9%を占めています。当事業は、EV/電池向け試験装置、電力計測器及びデータ収集システム、道路やダム・河川等の社会インフラ向け遠隔監視用装置の開発、製造、販売を行っています。EV/電池向け試験装置の売上収益が大きな比重を占めており、当市場の需要は各国のEVシフトに向けた政策や税制優遇による顧客投資の環境変化に大きな影響を受けます。
パワーエレクトロニクスの分野においては、世界的な脱炭素化の流れにより、自動車メーカーの電動化シフトが進展しており、バッテリ、インバータ、モータ等の開発投資が拡大しています。子会社である㈱高砂製作所は、高度なエネルギー制御技術を活かした電源システムに強みを持ち、自動車メーカーや自動車部品メーカー、バッテリメーカー等に、EVの駆動系やバッテリの試験装置を提供しています。国内のEV/電池向け試験においては、米国関税政策の影響やEV投資の調整局面を背景に顧客の投資に延伸がみられました。また、EV/電池およびANS(エアロスペース&ナショナルセキュリティ)、再生可能エネルギーの各分野における事業拡大を目的として、電力計測器及びデータ収集システムを提供するメーカーであるDEWETRON GmbHを第3四半期中の11月より連結対象子会社としました。当社はこの分野に向けて積極的な開発投資を進め、新製品およびソリューションを拡充し、事業のグローバル展開に向けた取り組みを加速させていきます。
ネットワークの分野においては、社会インフラ向けの遠隔監視用装置の需要は底堅く推移しました。
2) 財政状態
① 資産
資産合計は、173,258百万円となり、前期末に比べ13,432百万円増加しました。主な増加要因は、のれん及び無形資産の増加9,653百万円及び棚卸資産の増加3,856百万円です。
② 負債
負債合計は、40,541百万円となり、前期末に比べ4,982百万円増加しました。主な増加要因は、従業員給付の増加1,775百万円、営業債務及びその他の債務の増加1,710百万円及びその他の流動負債の増加1,433百万円です。
③ 資本
資本合計は、132,717百万円となり、前期末に比べ8,449百万円増加しました。主な増加要因は、利益剰余金の増加5,108百万円及びその他の資本の構成要素の増加4,597百万円です。一方で、自己株式の取得により資本が1,342百万円減少しました。
この結果、親会社所有者帰属持分比率は76.6%(前期末は77.8%)となりました。
有利子負債残高は6,754百万円(前期末は6,072百万円)、デット・エクイティ・レシオは0.05(前期末は0.05)となりました。
(注)デット・エクイティ・レシオ:有利子負債/親会社の所有者に帰属する持分
3) キャッシュ・フロー
当社グループは、当連結会計年度末において49,314百万円の資金を保有していることから、将来の予測可能な資金需要に対して不足が生じる事態に直面する懸念は少ないと認識しています。
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1) 経営成績等の状況の概要 2) キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
当連結会計年度の設備投資額は、5,766百万円(前年同期比71.0%増)となりました。主に主力の通信計測事業を中心に技術革新と販売競争に対処するための新製品開発と原価低減に向けた投資を継続しました。研究開発投資については、10,179百万円(前年同期比3.0%増)となりました。主に新製品開発とソリューションの競争力強化に向けた投資を実施しました。これらの設備投資額及び研究開発投資は、主に自己資金によって賄われました。
翌連結会計年度においては、約11,000百万円の設備投資と約11,000百万円の研究開発投資を予定しています。設備投資額は、開発環境基盤強化および製造設備の老朽化対応を目的とした投資等を見込んでおります。研究開発投資については、更なる事業拡大にむけて、主力の通信計測事業においては、競争力の強化、PQA事業については、グローバルビジネス展開を目的とした投資を行っていく他、環境計測事業においては、製品競争力の強化に向けた投資を行います。これらの設備投資額及び研究開発費投資を、主に自己資金によって賄う予定です。
4) 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要は、製品の製造販売に関わる部材購入費や営業費用などの運転資金、設備投資資金及び研究開発費が主なものであり、主に営業活動によって獲得した内部資金のほか、直接調達・間接調達により十分な資金枠を確保しています。また、2026年3月に設定した借入枠75億円のコミットメントライン(2029年3月まで有効)により財務の安定性を確保しています。今後とも、大きく変動する市場環境のなかで、国内外の不測の金融情勢に備えるとともに、運転資金、長期借入債務の償還資金及び事業成長のための資金需要に迅速、柔軟に対応してまいります。
当期末の有利子負債残高は、6,754百万円(前期末の有利子負債残高は6,072百万円)となりました。また、デット・エクイティ・レシオは0.05(前期末は0.05)となりました。
今後ともROEの向上、CCC(注)向上によるキャッシュ・フロー創出及びグループ内キャッシュ・マネジメント・システム等による資金効率化に取り組み、強固な財務体質の維持に努めてまいります。
当社の格付(R&I:㈱格付投資情報センター)は、発行体格付が「A」、短期格付が「a-1」となっています。当社は、更なる格付向上に向けて、新たな経営ビジョンのもと、安定した収益を上げる企業としての売上高2,000億円企業を目指してまいります。
株主還元については、連結当期利益の上昇に応じて、親会社所有者帰属持分配当率(DOE:Dividend On Equity)を上げることを基本に、連結配当性向50%以上の配当を行うとともに、総還元性向も勘案した株主還元施策も機動的に行っていくことを基本方針としています。
また、剰余金については、データセンター市場等への事業拡大、5G市場における競争力強化、IoTを活用した産業分野への事業展開、新成長分野の開拓及び6Gをはじめとした次世代技術の獲得等に向けた戦略的投資(含むM&A)のための資金需要等に備える計画です。このような新規事業への投資も含めて、企業価値の向上に取り組みます。
(注)CCC:キャッシュ・コンバージョン・サイクル
5) 経営戦略と今後の方針について
経営戦略と今後の方針は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。
6) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、国際会計基準(IFRS会計基準)に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、予想される将来のキャッシュ・フローや、経営者の定めた会計方針に従って財務諸表に報告される数値に影響を与える項目について、経営者が見積りを行うことが要求されます。これらの見積りは過去の実績等を勘案し合理的に判断していますが、結果として、これらの見積りと実際の結果が異なる場合があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4. 重要な会計上の見積り及び判断」に記載のとおりです。
セグメント情報
6. セグメント情報
(1) 報告セグメントの概要
当社グループは、製品・サービスで区分した事業セグメントごとに国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。取締役会においては、各事業セグメントの財務情報をもとに、定期的に経営資源の配分の決定及び業績の評価を行っております。当社グループは、「通信計測事業」、「PQA事業」及び「環境計測事業」を報告セグメントとしております。
各報告セグメントの主な製品・サービスは以下のとおりです。
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通信計測 |
デジタル通信・IPネットワーク用測定器、光通信用測定器、移動通信用測定器、 RF・マイクロ波・ミリ波帯汎用測定器、サービス・アシュアランス |
|
PQA |
自動重量選別機、自動電子計量機、異物検出機、総合品質管理・制御システム |
|
環境計測 |
EV/電池向け試験装置、電力計測器及びデータ収集システム、 道路やダム・河川等の映像監視用モニタリングソリューション |
(2) 報告セグメントに関する情報
報告セグメントの会計処理の方法は、注記「3. 重要性がある会計方針」における記載と同一です。
なお、セグメント間の売上収益は、通常の市場価格に基づいております。
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
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|
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|
(単位:百万円) |
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|
報告セグメント |
その他 (注1) |
合計 |
調整額 (注2,3) |
連結合計 |
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|
通信計測 |
PQA |
環境計測 |
計 |
||||
|
売上収益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
外部収益 |
70,109 |
28,241 |
8,545 |
106,897 |
6,081 |
112,979 |
- |
112,979 |
|
セグメント間収益 |
13 |
3 |
- |
16 |
3,079 |
3,096 |
△3,096 |
- |
|
計 |
70,123 |
28,244 |
8,545 |
106,914 |
9,161 |
116,075 |
△3,096 |
112,979 |
|
売上原価及びその他の収益・費用 |
△61,748 |
△25,408 |
△7,645 |
△94,803 |
△7,704 |
△102,507 |
1,652 |
△100,855 |
|
営業利益 |
8,375 |
2,836 |
900 |
12,111 |
1,456 |
13,568 |
△1,444 |
12,124 |
|
金融収益 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
757 |
|
金融費用 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
143 |
|
持分法による投資損益(△は損失) |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
△0 |
|
税引前利益 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
12,737 |
|
法人所得税費用 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
3,478 |
|
当期利益 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
9,259 |
|
セグメント資産 |
96,877 |
28,917 |
10,540 |
136,336 |
8,895 |
145,231 |
14,595 |
159,826 |
|
資本的支出(注4) |
3,066 |
617 |
233 |
3,917 |
351 |
4,268 |
△8 |
4,260 |
|
減価償却費及び償却費(注4) |
4,314 |
766 |
207 |
5,289 |
431 |
5,720 |
△13 |
5,707 |
(注1)「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメント等であり、センシング&デバイス、物流、厚生サービス、不動産賃貸等を含んでおります。
(注2)営業利益の調整額には、セグメント間取引消去8百万円、各事業セグメントに配分していない全社費用△1,452百万円が含まれております。全社費用は、主に事業セグメントに帰属しない基礎研究費用及び一般管理費です。
(注3)セグメント資産の調整額は、主に事業セグメントに帰属しない余剰運用資金(現金及び現金同等物)及び長期投資資金(その他の金融資産(非流動資産))等です。
(注4)資本的支出、減価償却費及び償却費には使用権資産に係る金額を含めております。
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
|
報告セグメント |
その他 (注1) |
合計 |
調整額 (注2,3) |
連結合計 |
|||
|
|
通信計測 |
PQA |
環境計測 |
計 |
||||
|
売上収益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
外部収益 |
68,774 |
31,033 |
10,787 |
110,594 |
6,867 |
117,462 |
- |
117,462 |
|
セグメント間収益 |
13 |
1 |
- |
15 |
3,667 |
3,682 |
△3,682 |
- |
|
計 |
68,788 |
31,034 |
10,787 |
110,610 |
10,534 |
121,144 |
△3,682 |
117,462 |
|
売上原価及びその他の収益・費用 |
△58,005 |
△27,716 |
△9,936 |
△95,658 |
△8,562 |
△104,221 |
1,587 |
△102,633 |
|
営業利益 |
10,782 |
3,318 |
850 |
14,951 |
1,972 |
16,923 |
△2,094 |
14,828 |
|
金融収益 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
1,555 |
|
金融費用 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
264 |
|
持分法による投資損益(△は損失) |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
27 |
|
税引前利益 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
16,147 |
|
法人所得税費用 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
4,469 |
|
当期利益 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
11,677 |
|
セグメント資産 |
101,519 |
31,278 |
24,382 |
157,179 |
10,626 |
167,806 |
5,452 |
173,258 |
|
資本的支出(注4) |
4,092 |
873 |
531 |
5,497 |
1,305 |
6,802 |
△79 |
6,723 |
|
減価償却費及び償却費(注4) |
4,257 |
820 |
458 |
5,536 |
495 |
6,031 |
△17 |
6,014 |
(注1)「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメント等であり、センシング&デバイス、物流、厚生サービス、不動産賃貸等を含んでおります。
(注2)営業利益の調整額には、セグメント間取引消去△69百万円、各事業セグメントに配分していない全社費用△2,025百万円が含まれております。全社費用は、主に事業セグメントに帰属しない基礎研究費用及び一般管理費です。
(注3)セグメント資産の調整額は、主に事業セグメントに帰属しない余剰運用資金(現金及び現金同等物)及び長期投資資金(その他の金融資産(非流動資産))等です。
(注4)資本的支出、減価償却費及び償却費には使用権資産に係る金額を含めております。
(3) 製品及びサービスに関する情報
前連結会計年度及び当連結会計年度の製品及びサービスに関する外部顧客からの売上収益は(2)に記載のとおりです。
(4) 地域別に関する情報
売上収益及び非流動資産(金融商品、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)の地域別内訳は以下のとおりです。
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
|
(単位:百万円) |
|
|
売上収益 |
非流動資産 |
|
日本 |
36,378 |
25,752 |
|
米州 |
28,129 |
5,021 |
|
(うち 米国) |
(22,213) |
- |
|
EMEA |
15,449 |
3,811 |
|
アジア他 |
33,022 |
1,538 |
|
(うち 中国) |
(12,981) |
- |
|
消去及び全社 |
- |
△311 |
|
合計 |
112,979 |
35,811 |
(注1)売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(注2)非流動資産(金融商品、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)は資産の所在地によっております。
(注3)EMEA(Europe, Middle East and Africa):欧州・中近東・アフリカ地域
(注4)米国及び中国における非流動資産(金融商品、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)につきましては、重要性が乏しいため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
|
(単位:百万円) |
|
|
売上収益 |
非流動資産 |
|
日本 |
39,885 |
26,855 |
|
米州 |
28,627 |
5,128 |
|
(うち 米国) |
(26,448) |
- |
|
EMEA |
17,348 |
14,313 |
|
(うち オーストリア) |
- |
(10,103) |
|
アジア他 |
31,601 |
1,503 |
|
(うち 中国) |
(11,633) |
- |
|
消去及び全社 |
- |
△448 |
|
合計 |
117,462 |
47,351 |
(注1)売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(注2)非流動資産(金融商品、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)は資産の所在地によっております。
(注3)EMEA(Europe, Middle East and Africa):欧州・中近東・アフリカ地域
(注4)米国及び中国における非流動資産(金融商品、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)につきましては、重要性が乏しいため、記載を省略しております。
(注5)オーストリアにおける売上収益につきましては、重要性が乏しいため、記載を省略しております。
(5) 主要な顧客に関する情報
単一の外部顧客との取引による売上収益が当社グループ売上収益の10%を超える外部顧客がないため、記載を省略しております。