人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数108名(単体) 2,010名(連結)
-
平均年齢43.1歳(単体)
-
平均勤続年数12.4年(単体)
-
平均年収7,400,098円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
|
2024年12月31日現在 |
|
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
|
機械・工具 |
1,230 |
(92) |
建設資材 |
620 |
(112) |
建設機械 |
71 |
(4) |
IoTソリューション |
89 |
(0) |
報告セグメント計 |
2,010 |
(208) |
合計 |
2,010 |
(208) |
(注)従業員数は就業人員であり、嘱託・臨時・パート従業員数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
(2)提出会社の状況
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2024年12月31日現在 |
従業員数(人) |
平均年令(才) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(円) |
|
108 |
(6) |
43.1 |
12.4 |
7,400,098 |
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
|
機械・工具 |
66 |
(4) |
建設資材 |
33 |
(2) |
建設機械 |
4 |
(0) |
IoTソリューション |
5 |
(0) |
報告セグメント計 |
108 |
(6) |
合計 |
108 |
(6) |
(注)1.当社従業員は、すべて連結子会社のフルサト工業株式会社、株式会社マルカ及び株式会社ジーネットからの出向者であり、平均勤続年数の算定に当たっては当該会社の勤続年数を通算しております。
2.従業員数は就業人員であり、嘱託・臨時・パート従業員数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3)労働組合の状況
株式会社ジーネット従業員は、管理職を除きジーネット労働組合を結成しており、組合員数は286名でありますが、上部団体には所属しておりません。
当社及びその他の連結子会社について、該当事項はありません。
なお、労使関係について特記すべき事項はありません。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
①提出会社
当事業年度 |
||||
管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1、3) |
男性労働者の育児休業取得率(%)(注2) |
労働者の男女の賃金の差異(%)(注1) |
||
全労働者 |
正規雇用労働者 |
パート・有期労働者 |
||
4.7 |
0.0 |
54.1 |
54.3 |
35.9 |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25条)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.管理職に占める女性労働者の割合については、計算基準時点を2024年12月31日としております。当社グループでは、管理職に占める女性労働者の割合(女性管理職比率)を、サステナビリティ上の重要課題(マテリアリティ)についての指標のひとつとして位置づけております。目標等につきましては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。
4.労働者の男女の賃金の差異については、計算期間を2024年1月1日から2024年12月31日までとしております。なお、当社グループでは、正規雇用労働者及びパート・有期労働者のいずれにおいても、同一職群、同一等級において男女間の賃金差異はございません。昇進・昇給や採用基準等においても、能力や実績等に基づく人材登用を行っております。賃金において男女間の差異が生じている理由は、等級の上位者層に男性労働者が多いこと、また等級の上位層は年齢層が高いことが起因しております。
②連結子会社
当事業年度 |
|||||
名称 |
管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1、3) |
男性労働者の育児休業取得率 (%)(注2) |
労働者の男女の賃金の差異(%)(注1) |
||
全労働者 |
正規雇用労働者 |
パート・有期労働者 |
|||
フルサト工業㈱ |
0.0 |
27.3 |
52.5 |
59.5 |
61.7 |
㈱マルカ |
5.0 |
35.3 |
61.6 |
61.5 |
58.5 |
㈱ジーネット |
3.3 |
33.3 |
59.8 |
61.1 |
41.8 |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25条)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3.管理職に占める女性労働者の割合については、計算基準時点を2024年12月31日としております。当社グループでは、管理職に占める女性労働者の割合(女性管理職比率)を、サステナビリティ上の重要課題(マテリアリティ)についての指標のひとつとして位置づけております。目標等につきましては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。
4.労働者の男女の賃金の差異については、計算期間を2024年1月1日から2024年12月31日までとしております。なお、当社グループでは、正規雇用労働者及びパート・有期労働者のいずれにおいても、同一職群、同一等級において男女間の賃金差異はございません。昇進・昇給や採用基準等においても、能力や実績等に基づく人材登用を行っております。賃金において男女間の差異が生じている理由は、等級の上位者層に男性労働者が多いこと、また等級の上位層は年齢層が高いことが起因しております。また、パート・有期労働者において差異が存在する理由は、男性有期労働者の多くが、定年後の有期嘱託社員であるのに対し、女性有期労働者の多くは比較的年齢の低い有期パートタイム労働者が多く含まれることが挙げられます。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)サステナビリティ全般
① ガバナンス
当社グループは、「サステナビリティ委員会」(以下「委員会」という。)を設置し、サステナビリティ課題への対応を協議・決定しております。
当委員会は、代表取締役社長を委員長とし、委員には委員長が指名する取締役、執行役員、各事業会社取締役など、適切と認められるメンバーにより構成され、原則年2回以上開催することとしております。委員会で審議されたサステナビリティに関わる重要な議案については、「サステナビリティ委員会規程」における定めのもと、年1回以上取締役会に報告を行い、監督を受けることとしております。
また、委員会の運営を補助することを目的に「サステナビリティ委員会事務局」(以下「事務局」という。)を設置しております。当事務局ではサステナビリティについての方針や施策などの策定、各事業会社・各部門との戦略の整合性などを審議・検討し、委員会に上程をしております。
なお、当委員会及び取締役会において、外部講師を招いた委員及び取締役向け勉強会を実施しております。本勉強会は、サステナビリティ課題について協議・決定・監督を行うためのスキル及びコンピテンシーを備えることを目的としております。
(2024年度 サステナビリティ委員会開催状況)
1月 |
・TCFD提言に基づく情報開示内容の更新、マテリアリティごとの目標設定など |
8月 |
・委員向け勉強会(気候変動に関する情報開示対応の動向について) ・上期活動状況モニタリング(温室効果ガス削減取り組み状況など) |
11月 |
・TCFD提言に基づく情報開示内容の更新、人権方針の策定 |
② 戦略
当社グループは、ビジョン(実現したい未来)として掲げる「『叶えたい』が、あふれる社会へ。」の実現のため、経済的価値と社会的・環境的価値の両立を目指す「サステナビリティ基本方針」を策定しております。この基本方針の推進にあたっては、当社グループが果たすべき社会的責任として、各方針テーマに即した重要課題(マテリアリティ)を特定・設定しており、それらを経営戦略や各事業会社・各部門の戦略・施策と連動させることで、取組みを実施しております。
サステナビリティ基本方針 |
重要課題 (マテリアリティ) |
||
1 |
地球環境との「調和・共生」を図る |
地球環境は人類共通の財産と考え、様々な事業プロセスにおける環境への負荷要因の可視化・低減を通じて、気候変動問題への対応や資源の保全などに努めてまいります。 |
事業活動における環境負荷低減 |
2 |
「モノづくり産業」の持続可能性を支える |
少子高齢化に伴う労働力人口の減少や進化するテクノロジーへの対応といった、モノづくりの現場が抱える様々な社会課題に自ら向き合い、ユニークなアイデアで一番に選ばれる『ソリューション・パートナー』を目指します。 |
生産設備・建築現場の自動化・省力化提案による生産性の向上 |
3 |
「安心・安全・快適な社会」を実現する |
製品・商品の安定的な供給体制の整備やIoTなどの先端技術の応用により、当社のビジネスパートナーだけでなく、エンドユーザーの安全・安心・快適性に配慮した事業活動を推進してまいります。 |
製品・商品の安心・安全かつ安定的な供給体制 |
4 |
働く意欲を高め、成長と社会への貢献を促す |
人権尊重の重要性を認識し、社員の個性に重きをおいたダイバーシティ経営を実践することで、社員一人一人が働き甲斐を持って自律的に成長し、社会への貢献を果たす人財を育成してまいります。 |
ダイバーシティ&インクルージョンの推進 |
5 |
公正で誠実な企業活動を推進する |
企業理念のもと、社会の公器として、全ての法令、行動規範及びその精神を遵守し、高い倫理観をもってコンプライアンスを推進するとともに、事業に関連する内外のリスクを適切に管理する活動を推進し、継続的な企業価値の向上を目指します。 |
リスク管理・危機管理体制の強化 |
③ リスク管理
当社グループはサステナビリティ委員会を中心に、サステナビリティに関するリスクの回避・軽減・コントロール、及び機会への早期着手に関する方針の策定や対応策の立案などを実施すると同時に、立案した方針や対応策の実施状況及び効果についてのモニタリングを行っております。また、「① ガバナンス」に記載のとおり、委員会で審議した重要事項につきましては、年1回以上取締役会に報告を行い、監督を受けることで、全社を通じたリスクマネジメントを行っております。
なお、当社グループの全社的なリスク管理につきましては、代表取締役社長のもとに設置されたリスク管理委員会(原則年2回開催)を中心に実施しております。同委員会は、当社グループにおけるリスク情報の収集やリスクコントロール、年度における全社重要リスクの取り組み方針やリスク低減に向けた対策、事業部門への必要な指示や支援等、リスク管理活動の全般を統括しております。サステナビリティに関わる重要事項につきましても、年1回以上リスク管理委員会へ報告を行うことで、全社リスクとの連携を図っております。全社的なリスク管理体制につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
④ 指標と目標
当社グループは、「② 戦略」において記載した各重要課題(マテリアリティ)について、以下のとおり指標と目標(定性的な内容を含む)を定め、2026年12月期を最終年度として進行中の中期経営計画「UNISOL」とともに推進してまいります。
重要課題 (マテリアリティ) |
指標 |
実績 (2023年12月期) |
実績 (一部暫定値含む) (2024年12月期) |
目標 (2026年12月期) |
|
1 |
事業活動における環境負荷低減 |
Scope1+2 CO2排出量 |
8,464t-CO2e (※1) |
約7,600t-CO2e (※2) |
6,856t-CO2e (※1) |
サステナビリティ売上比率 (※3) |
5.9% |
7.4% |
9.5% |
||
2 |
生産設備・建築現場の自動化・省力化提案による生産性の向上 |
||||
3 |
製品・商品の安心・安全かつ安定的な供給体制 |
-(※4) |
- |
人権方針の策定 |
CSRに関する社内ポリシー・ガイドラインの整理・取組み強化、ステークホルダーへの情報開示 |
4 |
ダイバーシティ&インクルージョンの推進 |
女性管理職比率 (※5) |
2.5% |
2.9% |
3.0% |
外国籍社員数 (※5) |
14人 |
18人 |
30人 |
||
理系人財採用比率 (※5) |
7.6% |
6.6% |
9.0% |
||
5 |
リスク管理・危機管理体制の強化 |
コンプライアンス研修受講率 (※6) |
100% |
100% |
100% |
(注)1.2023年12月期Scope1+2 CO2排出量について、2023年12月期有価証券報告書においては暫定値を記載しておりましたが、実績値に差し替えております。なお、実績値への差し替えにあたっては、暫定値に適用していた集計期間等に関して、関連する財務諸表とつながりのある情報を提供するという観点から検証を行い、その結果を反映しております。また、2022年12月期Scope1+2 CO2排出量実績についても、同様の検証・反映を行ったことから、2026年12月期Scope1+2 CO2排出量目標についても修正を行っております。目標設定の考え方につきましては、「(2)気候変動 ④ 指標と目標」をご参照ください。
2.2024年12月期Scope1+2 CO2排出量につきましては、本有価証券報告書提出時点の暫定値を記載しております。確定値につきましては、2025年5月発行予定の統合報告書等にて開示を行ってまいります。
3.当社グループが取り扱う商品やサービスのうち、環境対応や自動化・省人化に関連する分野の商品やサービスの売上を「サステナビリティ売上」(単純合算で算出)とし、全社売上高に占めるサステナビリティ売上の割合を「サステナビリティ売上比率」としております。サステナビリティ売上の集計範囲及び集計方法の精緻化を図りつつ、中期経営計画「UNISOL」の推進を通じて、当社グループが環境や社会に与えるポジティブインパクトを可視化・最大化してまいります。なお、2025年2月14日に開示いたしました中期経営計画「UNISOL」の最終年度数値目標修正に伴いまして、サステナビリティ売上及びサステナビリティ売上比率についても検証を行い2026年12月期目標の修正を行っております(2026年12月期当初目標10.0%)。
4.マテリアリティ3「製品・商品の安心・安全かつ安定的な供給体制」につきましては、定量的な指標・目標を設定しておりませんが、人権対応などの様々な社会的要請に応えられる体制の維持・強化を目指し、社内ポリシーの整備や取組強化などを定性的な目標として推進してまいります。
5.女性管理職比率、外国籍社員数、理系人財採用比率につきましては、当社フルサト・マルカホールディングス㈱及び主な連結子会社3社(フルサト工業㈱、㈱マルカ、㈱ジーネット)を算定対象範囲として集計しております。当社では人財育成方針及び人財活躍推進方針のもと、特に主要な事業子会社を中心として、D&Iの取組みを含む人財戦略を進めておりますが、グループ全体で共通的に実施していない取組みもあるため、指標及び目標につきましては、取組みの対象となる事業子会社に限定して集計・開示を行っております。人財育成方針及び人財活躍推進方針につきましては、「(3)人的資本」をご参照ください。
6. 当社グループ内で実施しているコンプライアンス研修への従業員受講率を、「コンプライアンス研修受講率」としております。なお、マテリアリティ5「リスク管理・危機管理体制の強化」につきましては、コンプライアンス研修受講率を定量的な指標とするとともに、リスク管理委員会を中心とした全社的なリスク管理体制の強化も定性的な目標として推進してまいります。
(2)気候変動
当社グループは、サステナビリティ基本方針のひとつに「地球環境との『調和・共生』を図る」を掲げ、関連するマテリアリティである「事業活動における環境負荷低減」に取り組んでおります。
取組みの一環として、当社グループは2022年11月に、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同の表明を行いました。環境問題への取組みは企業の存続、成長に不可欠な要因であるという認識にたち、気候変動への対応及び情報開示を進めてまいります。
① ガバナンス
当社グループにおける気候変動に関するガバナンスは、サステナビリティ全般のガバナンスに組み込まれております。詳細につきましては、「(1)サステナビリティ全般 ① ガバナンス」をご参照ください。
② 戦略
(リスクと機会の特定・評価プロセス)
当社グループでは、気候変動によるリスクと機会を以下のプロセスにしたがって、特定・評価しております。
①リスクと機会の洗い出し 気候変動によるリスクと機会について、当社に関連する項目の洗い出し・抽出 ②リスクと機会の特定 抽出したリスクと機会について、複数の評価軸(影響の大きさ、影響を受ける期間、関連する事業の範囲)を用いて定性的に重要度を評価し、当社事業にとってより重要度が高いと考えられるリスクと機会を特定 ③事業への影響評価 特定したリスクと機会について、シナリオ分析を用いて2030年に当社事業に及ぼす財務影響を試算し、営業利益に対する影響の大きさを評価 |
(シナリオ分析)
当社グループでは特定されたリスクと機会が2030年時点で当社事業に及ぼす財務影響を試算するため、シナリ
オ分析を実施しております。詳細は以下のとおりです。
使用 シナリオ |
■移行リスク関連シナリオ IEA「World Energy Outlook 2023」におけるNZE2050、APS、STEPSシナリオ ■物理リスク関連シナリオ IPCC「AR6」におけるSSP1-1.9(1.5℃シナリオ)、SSP1-2.6(2℃シナリオ)、 SSP5-8.5(4℃シナリオ) ※その他日本国内の各省庁が発表している報告書等も使用 |
想定した 世界観 |
2100年における世界の気温上昇が1.5℃上昇、2℃上昇、4℃上昇の世界観 |
対象範囲 |
フルサト・マルカホールディングス株式会社、国内連結子会社 |
(特定したリスクと機会)
当社グループでは、上記のシナリオ分析を含むリスクと機会の特定・評価プロセスにより、リスク10項目、機会4項目を以下のとおり特定しております。
リスク 機会 |
シナリオ |
種類 |
リスクと機会の発生する 要因 |
内容 |
時間軸 |
2030年に おける |
移行 リスク |
1.5℃/2℃ |
政策及び規制 |
温室効果ガス排出の価格付け進行 |
炭素税等のGHG排出量の価格付けが進むことにより、仕入コストや電力等のエネルギーコストが増加する |
中~長 |
大 |
|
|
|
情報開示義務の拡大 |
情報開示すべき情報範囲の拡大に伴う、社内管理体制の構築及びデータインフラ整備等により、対応コストが増加する |
短~中 |
小 |
|
|
技術 |
既存製品/サービスの低炭素オプションへの置換 |
自社製品の環境性能やそれに関する保有技術が他社と比べて劣後することで競争力が落ち、売上が減少する |
中~長 |
小 |
|
|
市場 |
消費者行動の変化 |
環境性能の面で劣後する商品・サービスの売上が減少する |
中~長 |
大 |
|
|
|
|
EVへの切替の進展により、内燃機関関連の金属加工部品と機械工具の需要が減少し、売上が減少する |
中~長 |
小 |
|
|
|
|
企業としての環境対応が不十分とみなされると、販売先から選別され、事業全体の売上が減少する |
中~長 |
大 |
|
|
評判 |
当該セクターへの批判、ステークホルダーの不安増大 |
気候変動対応の遅れや、投資家との環境対応に関する情報の非対称性により企業価値が低下する |
中~長 |
大 |
リスク 機会 |
シナリオ |
種類 |
リスクと機会の発生する 要因 |
内容 |
時間軸 |
2030年に おける |
物理的 リスク |
4℃ |
急性 |
台風や洪水などの異常気象の重大性と頻度の上昇 |
台風や洪水などによる自社及びサプライヤーの被災が増加し、復旧コストの増加、機会損失による売上の減少が生じる |
短~長 |
中 |
|
|
慢性 |
平均気温の上昇 |
空調稼働に必要な電力量の増加により、エネルギーコストが増加する |
短~長 |
小 |
|
|
|
|
夏季に製造に携わる従業員を中心として、熱中症等の健康リスクが増大し、生産性が低下したり、対策としての設備投資コストが増加したりする |
短~長 |
小 |
機会 |
1.5℃/2℃ |
製品及びサービス |
低炭素商品/サービスの需要拡大、消費者の好みの変化 |
エネルギー使用時の低・脱炭素化や低コスト化ニーズの高まりに伴い、環境配慮商品の需要が増加し、売上が増加する |
短~長 |
中 |
|
|
|
|
EVへの切替の進展に伴い、関連市場が成長し、売上が増加する |
短~長 |
小 |
|
4℃ |
製品及びサービス |
降雨パターンの変化、気象パターンの極端な変動、異常気象の重大性と頻度の上昇に対する対応・対策 |
自然災害の増加や激甚化に対するレジリエンス向上に貢献する |
短~長 |
中 |
|
|
|
|
平均気温の上昇など厳しい条件下での安定稼働に貢献する省力化関連商品の売上が増加する |
短~長 |
中 |
(注)1.現在、当社グループでは2022年から10年後(2032年)のありたい姿を定めたうえで、その前半期間にあたる中期経営計画(2022-2026年)を推進しております。リスクと機会が顕在化しうる時間軸の評価においても、この経営戦略上の時間軸に一致をさせて、実施しております。具体的には、長期の時間軸を10年とし、それぞれ会計期間及び中期経営期間に合わせて、短期及び中期の時間軸を設定しております。
時間軸 |
期間 |
設定理由 |
短期 |
1年 |
会計報告期間に基づき設定 |
中期 |
2-5年 |
進行中の中期経営計画期間に基づき設定 |
長期 |
6-10年 |
中期経営計画の目指す「10年後のありたい姿」に基づき設定 |
2.当社グループでは、営業利益を財務影響の指標とし、営業利益に対する影響の大きさをそれぞれ「大(5%以上)」「中(1%以上5%未満)」「小(1%未満)」の3段階で評価しております。
(気候レジリエンスの維持・向上)
当社グループでは、特定した気候変動によるリスクと機会について、事業活動に対するさまざまな影響を想定しております。こうした気候関連の変化、進展又は不確実性に対応する能力としての「気候レジリエンス」を維持・向上することで、特定したリスクによる財務影響を最小化するとともに、機会による財務影響を最大化するため、当社グループでは以下の通り対応策を設定しております。
維持・向上させる 気候レジリエンス |
分類 |
対応策 |
具体的内容 |
低炭素経済への移行(規制の強化、ステークホルダーの意識変化等)に対するレジリエンス |
機会の 最大化 |
サプライチェーンにおける協働を通じた、商材や梱包資材の脱炭素化 |
・省エネ等、顧客の需要をとらえた環境性能の優 れた製商品・サービスの開発・探索と提供 ・EV車の普及を支える製商品の開発・探索と提供 |
リスクの 最小化 |
事業活動の脱炭素化の推進 |
・主要事業所、工場におけるエネルギー使用量 削減(省エネ設備導入・ペーパーレス・社有 車のエコカーへの切替等) ・再生可能エネルギーの使用推進 |
|
適切な情報開示とステークホルダーとのコミュニケーション強化 |
・TCFD開示や年次の環境データ、対応策の実施状 況等を適切に開示 |
||
物理的な気象現象 (大雨、気温上昇等)に対するレジリエンス |
機会の 最大化 |
物理リスクに対する顧客の対応力向上のための自動化・省力化 |
・自動化・省力化関連商品の提案強化 ・防災・減災関連製商品の探索 ・復旧・復興関連製商品の迅速な提供体制の整備 |
リスクの 最小化 |
事業活動に対する物理リスクへの対処 |
・事業継続計画(BCP)の強化等、気候変動による 物理的リスクや従業員の健康リスクの低減 |
③ リスク管理
当社グループにおける気候変動に関するリスク管理は、サステナビリティ全般のリスク管理に組み込まれております。詳細につきましては、「(1)サステナビリティ全般 ③ リスク管理」をご参照ください。
④ 指標と目標
当社グループは、温室効果ガス(GHG)排出量のうち、当社グループにおける直接排出量(以下「Scope1」という。)及び電力の使用に伴う間接排出量(以下「Scope2」という。)を、気候変動に関する取組みの指標として用いております。また、目標につきましては、2022年を基準年、2030年を目標年とした場合に、SBTi(Science Based Targets initiative)が求める削減水準を踏まえた設定を行っております(2030年 2022年比42.4%減)。
|
|
|
|
(単位:t-CO2e) |
||
|
2022年12月期 (実績) (※2) |
2023年12月期 (実績) (※2) |
2024年12月期 (見込) (※3) |
2026年12月期 (目標) (※2) |
2030年12月期 (目標) (※2) |
|
Scope1+2 CO2排出量 |
8,701 |
8,464 |
約7,600 |
6,856 |
5,012 |
|
|
うち、Scope1 |
5,241 |
5,169 |
約4,850 |
- |
- |
|
うち、Scope2 |
3,460 |
3,295 |
約2,750 |
- |
- |
(注)1. 当社フルサト・マルカホールディングス株式会社及び海外を含む連結子会社(2024年12月末時点)を集計・
算定対象としております。
2.2023年12月期Scope1+2 CO2排出量について、2023年12月期有価証券報告書においては暫定値を記載しておりましたが、実績値に差し替えております。なお、実績値への差し替えにあたっては、暫定値に適用していた集計期間等に関して、関連する財務諸表とつながりのある情報を提供するという観点から検証を行い、その結果を反映しております。また、2022年12月期Scope1+2 CO2排出量実績についても、同様の検証・反映をおこなったことから、2026年12月期及び2023年12月期Scope1+2 CO2排出量目標についても修正を行っております。
3.2024年12月期Scope1+2 CO2排出量につきましては、本有価証券報告書提出時点の暫定値を記載しております。確定値につきましては、2025年5月発行予定の統合報告書等にて開示を行ってまいります。
また、Scope1及びScope2以外のその他の間接排出量(Scope3)につきましても、実績把握を進めております。
|
|
(単位:t-CO2e) |
|
2023年12月期 (実績) |
2024年12月期 (実績) |
Scope3 カテゴリ1(購入した製品・サービス) CO2排出量(※1) |
590,227 |
算定中 |
(注)1.当社フルサト・マルカホールディングス株式会社及び直接子会社4社(フルサト工業㈱、㈱マルカ、㈱ジーネット、㈱セキュリティデザイン)を集計・算定対象としております。排出量については、外部より購入した製品及びサービスの金額(税抜)に、「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース_ver3.4」に掲載されている「産業連関表ベースの排出原単位(GLIO:2005年表)」の金額ベースの排出原単位を乗じ、2005年当時の消費税5%を加算することにより算出しております。今後、法改正に伴う参照先及び算定条件等の変更により、GHG排出量が増減する可能性があります。
(3)人的資本
① 戦略
当社グループでは、人財戦略の策定・推進にあたり、企業の成長は社員個人の成長とグループ各社の融合において実現されるという認識のもと、当社の目指すべき姿を以下のとおり定めております。
[目指す姿]
1. 社員全員が、組織の求める期待や役割を認識し、当事者意識を持って能動的に行動している状態
2. グループ各社の人財が融合され、企業価値向上のために各人が努力している状態
3. 事業再編に伴い社員交流が進み、ビジネスにおけるシナジー創出につながっている状態
この目指すべき姿の実現のため、当社グループでは人財育成方針、人財活躍推進方針のもと、取組みを進めております。また個人の成長やグループの融合の基礎となる、従業員が意欲を持って働き続けられる環境整備についても、継続して推進してまいります。
(人財育成方針)
当社グループは商社という業態を主としていることから、提供する付加価値は“ヒト”に大きく依存しております。そのため、人財の獲得、定着、育成及び有機的な活用について、戦略的に実行する必要があると考えております。こうした認識のもと、経済情勢が目まぐるしく変化する中、お客様の課題を探求し新しいソリューションを提案するために、「オーナーシップマインドを備えたユニーク人財の育成」を方針に掲げ、「多様性を活かす」組織づくり、「挑戦を促す」意識の醸成、「自律性を育む」人財開発の3つの柱で推進してまいります。
具体的には、2024年7月からスタートしました新人事制度(主要グループ会社を対象とした統合人事制度)に則した形で、2025年1月から教育研修制度を刷新しました。等級ごとに求められる役割とそれを果たすためのスキルを明文化し研修プログラムに反映させたことで、社員の自律的な成長を促します。
また、年代別キャリア研修や女性のためのキャリアデザイン研修、自己申告制度、公募制度、FA制度等のサブシステムにより社員が自律的にキャリア形成を行うことも進めております。
(人財活躍推進方針)
当社グループでは、社員ひとりひとりが十分に能力を発揮し、活躍するための基盤を構築することが不可欠であると認識しております。そのため、グループ内で適材適所の人員配置等を実現するための最適な人財ポートフォリオの構築や社内制度の統合などを推進してまいります。
2024年7月には、主要グループ会社(フルサト・マルカホールディングス㈱、フルサト工業㈱、㈱マルカ、㈱ジーネット)の人事制度が統一され、人事におけるプラットフォームが完成しました。また、2025年1月からスタートする統合教育研修制度との併用により、グループ各社の人財交流の活性化を促すことが可能となるばかりでなく、グループ理念の浸透においても、グループ全体で一体感をもって取り組んでいく体制が整備されました。
(意欲を持って働き続けられる環境整備)
社員が意欲を持って働き続けられる環境の整備を行うため、女性活躍をはじめとしたダイバーシティや機会均等の取組み、働き方改革の推進、労働安全衛生の確保等を引き続き行ってまいります。
具体的には、当社グループは2022年10月に「UNISOLグループ健康経営宣言」を制定しており、従業員の健康管理を経営課題として捉え、戦略的に健康経営を推進しております。
また、従業員のモチベーション向上、エンゲージメント向上を目的とし、従業員の財産形成の一助とすることに加えて、当社の企業価値の持続的な向上を図るインセンティブを対象従業員に与えるとともに、対象従業員が当社の株主との一層の価値共有を進めることを目的として、2024年度は従業員ESOP信託制度を導入しました。
② 指標及び目標
当社グループではサステナビリティ基本方針に基づくマテリアリティのひとつとして、「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」を掲げております。人財育成方針に掲げる「多様性を活かす」組織づくり等とも連動させながら、取組みを強化してまいります。
なお、具体的な指標と目標につきましては、「(1)サステナビリティ全般 ④ 指標及び目標」に記載しております表中「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」の欄をご参照ください。