2026.03.11更新

用語解説

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025
■eAxle
電動車用の駆動ユニットで、モーター・減速機・インバーターなどを一体化し、車軸(アクスル)としてタイヤを回す装置です。コンパクトで高効率なため、BEVの車体設計を柔軟にし、走行性能と省エネルギー性の両立に貢献するアイシンの電動パワートレイン中核商品です。

■回生協調ブレーキシステム
摩擦ブレーキとモーターの発電ブレーキ(回生ブレーキ)をコンピュータ制御で協調させる仕組みです。ドライバーが違和感なく減速できるようにしながら、減速時の運動エネルギーを効率よく電気として回収し、燃費や電費の向上に貢献するアイシンの制御技術です。

■電池骨格
車両の床下などに搭載される駆動用電池を、単なる積載物ではなく車体構造の一部(骨格)として組み込む考え方です。電池を保護しつつ、車体剛性の向上や車室スペースの確保、軽量化を同時にねらうプラットフォーム技術として位置付けられています。

■ギガキャスト
大型アルミ部品を一体成形する「ギガキャスティング」技術を用いて、従来は多数の部品を溶接してつくっていた車体構造を少ない部品数で成形する取り組みです。生産効率の向上、軽量化、コスト低減につながる次世代ボディ構造の一つとして、アイシンが注力している領域です。

■AIオンデマンド交通「チョイソコ」
アイシンが自治体などと展開する、AIを活用した予約制の乗り合い交通サービスです。利用者がスマホや電話で乗車場所と時間を指定すると、AIが複数の乗客の希望をまとめて最適なルートを計算し、効率よく車両を走らせることで、高齢者などの「移動の足」を補う地域交通インフラとして機能します。

■ペロブスカイト太陽電池
ペロブスカイト型という結晶構造を持つ材料を使った次世代太陽電池です。軽くて薄く、フレキシブル基板にも塗れるため、建物の壁や窓、自動車の外板など、これまでパネルを置きにくかった場所への設置が期待されています。アイシンはカーボンニュートラル事業の中核技術の一つとして開発を進めています。

■エナジーソリューション
ガスヒートポンプエアコンや家庭用燃料電池コージェネレーションシステムなど、エネルギーを高効率に使うための機器・システムをまとめたアイシンの事業領域です。建物の空調や給湯に関わる機器を通じて、エネルギーコスト削減とCO₂排出の抑制に貢献することをめざしています。

■トヨグライド
1960年代に登場した日本初の2速半オートマチックトランスミッションの名称です。クラッチ操作を自動化し、当時の小型車でも扱いやすい構造としたことで、運転を楽にし、日本のモータリゼーションの拡大を支えたアイシンの初期代表技術です。

■ガスヒートポンプエアコン
ガスエンジンでコンプレッサーを駆動する空調システムです。電気式エアコンに比べて電力使用量を抑えられ、エンジンの排熱を給湯などに再利用できるのが特徴で、ピーク電力の削減とトータルのエネルギー効率向上に寄与するアイシンのエナジー機器です。

■ボイスナビゲーションシステム
音声案内によってドライバーに進行方向や交差点情報を知らせる自動車用ナビゲーションシステムです。画面を見る時間を減らし、音声中心で道案内を行うことで、運転中の安全性と快適性を高めるアイシンのカーナビ技術の一つです。

■家庭用燃料電池コージェネレーションシステム
都市ガスなどから取り出した水素を使って家庭内で発電し、その際に出る熱を給湯や暖房に利用するシステムです。電気と熱を同時に活用する「コージェネレーション」によってエネルギー利用効率を高め、家庭の光熱費とCO₂排出の削減に貢献します。

■シャワートイレ
温水洗浄機能や暖房便座などを備えたトイレ向け機器の総称で、水流でおしりを洗浄することで清潔性と快適性を高めます。日本発の生活関連商品として普及し、アイシンはこの分野でも開発・供給を行ってきました。

■グループ総合力
パワートレイン、走行安全、車体、エナジーソリューション、ライフ&ビジネスなど、アイシングループ各社が持つ技術・人材・生産拠点・顧客基盤を組み合わせて、システムやソリューションとして提供する力を指します。部品単体ではなく「まとめて提案できる力」が競争優位の源泉という考え方です。

■ものづくり力
生産現場のカイゼン活動や工程設計、設備技術、品質管理を積み重ねることで実現してきた、アイシンの製造能力を指す言葉です。高精度で信頼性の高い自動車部品を、大量かつ安定して供給できる生産現場の力が「ものづくり力」として強調されています。

■マルチステージハイブリッドトランスミッション
エンジンとモーターを多段ギアと組み合わせたハイブリッド車向けトランスミッションです。走行状況に応じてエンジンとモーターの出力配分やギア段をきめ細かく制御し、高効率な走りと力強い加速感を両立させることをねらったアイシンの電動パワートレイン製品です。

■グリルシャッター
車のフロントグリルに設けられた開閉式のシャッター機構です。エンジンや電動部品の冷却が不要な場面ではシャッターを閉じて空気抵抗を下げ、必要な時には開いて冷却性能を確保することで、燃費・電費と走行性能を両立させます。

■LBS
「Location Based Service」の略で、位置情報を活用したサービス全般を指します。カーナビゲーションやオンデマンド交通、地域情報配信などで、ユーザーや車両の現在地に応じた最適な情報やルートを提供する仕組みとして、アイシンのモビリティサービスで活用されています。

■安心快適エントリー
乗り降りや荷物の積み下ろしを「安心・快適」にすることをねらったアイシンの車体関連商品群・コンセプトです。パワースライドドアやバックドア、シートやステアリングの電動調整機能などを組み合わせ、高齢者や子どもでも使いやすい乗降性と快適性を追求しています。

■VC(バリューチェーン)事業
自動車のライフサイクル全体を「価値の連鎖(バリューチェーン)」としてとらえ、新車向け部品だけでなく、補修部品、リビルド・リサイクル、アフターマーケットサービスまでを事業領域として拡大していく取り組みです。M&Aや提携も活用し、「保有車市場を含めて長く稼ぐ」ビジネス構造をめざしています。

■CN(カーボンニュートラル)事業
CO₂排出の削減と吸収・固定化を組み合わせて、排出量の実質ゼロをめざす取り組みを事業として展開する領域です。ペロブスカイト太陽電池やバイオ成型炭などの技術を活用し、自社工場の脱炭素だけでなく、顧客や地域のCO₂削減にも貢献することをねらっています。

■EV推進センター
電気自動車(EV)関連の技術・人材・設備を集約し、横断的に開発と事業化を進めるために設けられたアイシンの専門組織です。従来の部門単位ではなくグループ横断で、eAxleや電池骨格などEV向け商材の企画・開発・生産を加速させる役割を担います。

■バイオ成型炭
ヤシ殻などのバイオマス資源を原料に成形し、炭化してつくる炭素材です。木を伐採せずに調達でき、炭として長期間CO₂を固定できることから、アイシンがカーボンニュートラル事業で活用を検討している環境配慮型の材料の一つです。

■CO₂固定化技術
大気や排ガス中のCO₂を吸収し、化学反応や材料への吸着などによって長期間外に出てこない形に変える技術です。アイシンはバイオ成型炭などと組み合わせて、製品や材料としてCO₂を「閉じ込める」ことで、事業としての脱炭素に結びつけようとしています。

■「“移動の価値”を提供する会社」
アイシンが将来像として掲げるフレーズで、「部品をつくる会社」から、移動そのものの楽しさ・利便性・安全性などの価値をトータルで提供する会社へ変わるという宣言です。電動ユニットやブレーキだけでなく、オンデマンド交通やエナジーソリューションまで含めて事業領域を広げる方向性を示しています。

■「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」
アイシンが掲げるコーポレートスローガンで、クルマやサービスを通じて移動の時間を「感動のある体験」にし、その積み重ねによって人々と社会の明るい未来をつくりたいという思いを込めた言葉です。事業ポートフォリオ変革や新サービスの方向性を語る際の中核フレーズとして使われています。

■フルモデルチェンジ(経営のフルモデルチェンジ)
もともとは自動車の全面改良を意味する言葉ですが、アイシンでは事業ポートフォリオ、組織、人材、仕事の進め方まで含めて会社全体をつくり替えることを指します。AT中心の収益構造から電動化・知能化を軸にした姿へ一気に切り替える、経営トップの強い覚悟を表す表現として用いられています。