2026.03.11更新

用語解説

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025
■4つのコアテクノロジー(伸線技術・ワイヤーフォーミング技術・樹脂コーティング技術・トルク技術)
朝日インテックが強みとする4つの素材加工技術の総称です。伸線技術はステンレスの線材を極細まで均一に引き伸ばす技術、ワイヤーフォーミング技術はその細いワイヤーをコイルやロープなど必要な形状に成形する技術、樹脂コーティング技術はワイヤー表面を薄い樹脂でコーティングして滑りや耐久性を高める技術、トルク技術は医師の手元の回転を先端まで正確に伝えるためのねじれ制御技術を指し、これらを組み合わせることでガイドワイヤーやカテーテルなどの高性能製品を生み出しています。

■PCIガイドワイヤー
PCI(経皮的冠動脈形成術)で使われる、非常に細いワイヤー状の医療機器です。手首や足の付け根から血管に挿入し、詰まったり狭くなった冠動脈の病変部まで道筋をつくる「案内役」として働き、その上をPCIバルーンカテーテルやステントが通っていきます。朝日インテックは、このPCIガイドワイヤーで国内外トップクラスのシェアを持ち、難易度の高い病変にも対応できる操作性とトルク伝達性を特徴としています。

■PCIバルーンカテーテル
PCIガイドワイヤーに沿って病変部まで運ばれる、先端に小さな風船(バルーン)が付いたカテーテルです。直径1〜5mm程度のバルーンを血管内でふくらませることで、内側から狭くなった血管を押し広げ、血流を回復させる役割を持ちます。開胸せずに治療できるため、患者の身体的負担を抑えた治療手段として広く用いられています。

■PCIガイディングカテーテル
穿刺部(手首や足の付け根)から冠動脈の入口まで留置される中腔のチューブ型カテーテルです。PCIガイドワイヤーやPCIバルーンカテーテルなど、さまざまな医療機器を安全かつ安定的に冠動脈の入口まで運ぶ「入口のトンネル」のような役割を果たし、手技全体の安定性を高めます。

■貫通カテーテル
血管が強く狭窄・閉塞している部位をPCIガイドワイヤーが通過する際、その通過を補助するために用いられるカテーテルです。ガイドワイヤーの進行方向を安定させ、固い病変部を乗り越える際のサポート力を高めることで、難易度の高い治療の成功率向上に貢献します。

■カテーテル治療(低侵襲治療)
手首や足の付け根から「カテーテル」と呼ばれる細い管を血管内に挿入し、病変部を内側から治療する方法です。胸を大きく開く外科手術を伴わないため、痛みが比較的少なく、入院期間も短くなる「低侵襲」な治療として位置づけられています。朝日インテックは、このカテーテル治療で用いられるガイドワイヤーやカテーテルを中心に事業を展開しています。

■CTO(慢性完全閉塞)・CTO病変
CTOは「慢性完全閉塞」の略で、血管の内腔が完全に詰まった状態が長期間続いている病変を指します。カテーテル治療の中でも特に難易度が高い領域とされてきました。CTO病変では細いガイドワイヤーで固い閉塞部を安全に貫通させることが求められ、朝日インテックはこの領域向け専用デバイスの開発を強みとしています。

■CTO治療用PCIガイドワイヤー「Miracle」
朝日インテックが開発した、世界初のCTO用PCIガイドワイヤーです。極細ステンレスワイヤーとトルク技術を組み合わせることで、非常に固く閉塞した血管を通過させるための貫通性能と操作性を両立させた製品であり、従来は外科手術に頼ることが多かったCTO治療において、カテーテル治療という新たな選択肢を広げる役割を果たしました。

■中腔ケーブルチューブ「ACT ONE(アクトワン)」
デバイス事業の代表的な高機能部材で、内部が空洞になった金属ケーブル構造のチューブです。高いトルク伝達性と高速回転に耐える耐久性を兼ね備えており、カテーテルや内視鏡、ロボットなどの医療機器・産業機器の駆動部材として採用されています。顧客ごとの仕様に応じて設計・量産できる点も特徴で、朝日インテック独自のコアテクノロジーを体現する製品です。

■アクセスデバイス
手首や足の付け根などの血管からガイドワイヤーやカテーテルを挿入し、病変部までの「道筋」をつくるためのデバイスの総称です。PCIガイドワイヤー、PCIガイディングカテーテル、貫通カテーテルなどが含まれます。治療用デバイスを病変部まで安全かつ正確に誘導するための基盤となる領域であり、朝日インテックの主力分野の一つです。

■高付加価値治療デバイス
単に病変部まで道筋をつくるだけでなく、石灰化病変など治療が難しい病変を直接処置し、症状改善につなげるための機能を備えた治療用デバイスを指します。朝日インテックは、CTO病変も含む石灰化病変などの臨床課題に対し、新しい機能を持つ製品群を開発し、アクセスデバイスに続く次の成長エンジンとして位置づけています。

■スマート医療用デバイス
生体情報や画像情報などのデータを積極的に活用し、デジタル技術を使って医師の操作や治療の標準化を支援するデバイスを指します。朝日インテックは、次世代センサーやエネルギー技術、ナビゲーション機能、ソフトウェア医療機器(SaMD)などを組み合わせたスマートデバイスを開発し、「10年後の当たり前の医療」をつくることを目標に掲げています。

■伴侶動物医療機器(伴侶動物用医療機器)
犬や猫など家族同然の「伴侶動物」を対象とした医療機器を指します。朝日インテックは、人用医療機器で培った低侵襲治療向けの技術を応用し、血管内・内視鏡下・経皮的アプローチによって動物への負担を抑える治療デバイスや、専用の内視鏡製品などを開発する新事業を立ち上げています。

■グローバルニッチナンバーワン医療機器企業/グローバルニッチトップ企業
朝日インテックが長期ビジョンとして掲げる、自社の目指す企業像です。心血管・脳血管などの低侵襲治療といった「ニッチだが世界的に重要な専門領域」で、PCIガイドワイヤーなど特定製品群において世界トップクラスのシェアと技術力を持つ企業であり続ける、という意味合いを持っています。単なる規模拡大ではなく、選択した領域での圧倒的な専門性と価値提供を重視する考え方です。

■新中期経営計画「Building the Future 2030」
2026年6月期から2030年6月期までの5年間を対象とした新しい中期経営計画の名称です。高付加価値治療デバイスなど新規事業の本格貢献に備える「成長戦略加速のための5年間」と位置づけられており、①循環器領域でのグローバルニッチトップの維持・強化、②非循環器領域での製品・販売体制強化、③新規事業の創出と高付加価値治療デバイスへの参入、④研究開発・生産体制の強化などを重点テーマとしています。

■メディカル事業(朝日インテック)
朝日インテックグループにおける主力事業で、PCIガイドワイヤーやガイディングカテーテル、バルーンカテーテル、マイクロカテーテルなど、主に低侵襲カテーテル治療で使われる自社ブランド医療機器の開発・製造・販売を行う事業です。売上の大部分を占めており、心臓だけでなく末梢血管、脳血管、消化器などの領域にも製品を展開しています。

■デバイス事業(朝日インテック)
医療機器・産業機器メーカー向けに、ACT ONEなどの中腔ケーブルチューブ、トルクコイル、ハイテンションワイヤーロープ、樹脂ライナーや樹脂チューブといった高機能部材を提供する事業です。素材設計から加工、アッセンブリーまで一貫対応できる点を武器に、内視鏡や手術ロボットなど多様な機器の性能向上を支え、メディカル事業と相互補完的な役割を担っています。