2026年6月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

(単一セグメント)
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
(単一セグメント) 18,273 100.0 1,343 100.0 7.3

3【事業の内容】

 当社グループは、当社を中核として、国内子会社7社、海外子会社15社(うち、1社は非連結子会社)で構成されており、ドキュメント事業及びソリューション事業を行っています。当社グループの事業内容及び当社と関係会社に関わる位置づけは以下のとおりです。

 なお、当社グループにおけるドキュメント事業の占める割合が高いため、セグメント情報については地域別の情報としております。各セグメントに属する会社については事業系統図に記載のとおりです。

 

(1)国内

  当社グループは、顧客である企業の新製品に添付する取扱説明書及びメカニック向けの修理マニュアルなどのライティング(仕様書や実機等をもとに製品ユーザーに向けた文章を執筆)から、イラスト作成、データ組版、翻訳、印刷などのドキュメンテーション作成に関わる業務を中心に行っております。具体的には企業の新製品に必要なドキュメント(取扱説明書、修理マニュアル、設置マニュアル等)の制作に開発段階から関わり、当社グループのドキュメントを読んだ使用者がその新製品を安全かつ分かりやすく操作できるよう、専門的な技術情報をより理解しやすく説明・表現し、最終提供形態である形(データもしくは印刷物等)のあるものに変える創造性の高い業務を行っております。当社グループではこの分野を“テクニカルドキュメンテーション”と呼んでおります。なお、このテクニカルドキュメンテーションにおいて当社グループが関与しております主な製品群は以下のとおりとなります。

 ・デジタル製品(デジタルカメラ、ビデオ、携帯電話、ゲーム機器等)

 ・輸送機器(2輪車、4輪車、建機、汎用エンジン、船舶等)

 ・情報機器(プリンター、コピー機、パソコン等)

 ・一般家電(洗濯機、冷蔵庫、ミシン、電子レンジ、エアコン等)

 ・医薬品・医療機器(各種分析・検査機器)

 ・産業機器(産業用ロボット、工作機械等)

 

  現在、このテクニカルドキュメンテーションのビジネスをベースに、顧客の新製品開発に際しての市場動向調査や各国の法令確認、販売における販促支援(プロモーション活動)、更には、製品を入れるパッケージの梱包設計や梱包緩衝材の調達、マニュアルを含めたアクセサリー関連のアッセンブリー対応など、ドキュメント制作以外の周辺業務まで幅を広げ、顧客である企業へのサービスを「川上」から「川下」まで一貫してサポートしています。また、ドキュメント制作の効率化に合わせ、原稿作成支援ソフト、翻訳支援ソフト、加えてデータ管理システムなど、顧客が自身でドキュメントの開発を行えるよう、ドキュメント作成ソフトの開発・販売にもビジネス展開を行っております。

 

(2)海外

 当社グループは、テクニカルドキュメンテーションサービスを提供する中で、海外でのサポート体制も重要な事業要素のひとつとして捉えており、1984年の創業時から海外への進出を行ってきました。海外において10か国に15社(うち、1社は非連結子会社)、19拠点を配し、顧客の工場への部材供給(マニュアル・箱・ラベル等の印刷物、緩衝材、パレット等)や販促活動の支援業務(広告媒体、展示会、販売代行業務等)を通じて、海外に販売拠点を持つ顧客の新製品開発・販売を支援しております。このような当社グループのグローバルネットワークにより、日本から海外まで販売拠点を持つ顧客を当社グループ全体でサポートすることで、海外においても国内と同等の品質(信頼)でサービスを提供することが可能となっております。これらのネットワークと品質を兼ね備えたサービスが、同業他社では提供されていないきめ細やかなものとなっており、これが当社グループの特徴と考えております。

 

[事業系統図]

 (注)1.ドキュメント事業を行っている連結子会社の地域セグメント及び会社の正式名称は次のとおりであります。

地域セグメント

略称

正式社名

日本

PSG

株式会社パセイジ

CPS

株式会社シープラス

NAV

株式会社ナビ

MID

株式会社マインズ

HEP

株式会社ヘッププロモーション

DLK

株式会社ドゥルック

中国地域

CAS

CRESTEC (ASIA) LTD.

CDG

CRESTEC PRINTING (DONGGUAN) LTD.

ZCR

CRESTEC ELECTRONICS TECHNOLOGY(ZHUHAI) CO., LTD.

CSH

CRESTEC SYSTEM SOFTWARE (SHANGHAI) CO., LTD.

SCR

SUZHOU CRESTEC PRINTING CO., LTD.

東南アジア/

南アジア地域

CIN

PT. CRESTEC INDONESIA

CPH

CRESTEC PHILIPPINES, INC.

CTH

CRESTEC (THAILAND) CO., LTD.

CMA

CRESTEC (MALAYSIA) SDN. BHD.

CVN

CRESTEC VIETNAM CO., LTD.

CID

CRESTEC DIGITAL SOLUTION INDIA PVT. LTD.

欧米地域

CEU

CRESTEC EUROPE B.V.

CUS

CRESTEC USA, INC.

2.上記のほか、非連結子会社としてSUZHOU CRESTEC DIGITAL TECHNOLOGY CO., LTD.(略称 Artwork)が存在しており、中間持株会社として㈱エイチエムインベストメントとBANGKOK CRESTEC CO., LTD.が存在しております。

業績状況

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、サービス業の回復や企業の旺盛な設備投資意欲などにより緩やかな回復基調にあるものの、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰や長期金利の上昇などによる資源・資金調達コストへの転嫁など、依然として先行き不透明な状況が続いています。

一方、世界経済においては、米国の関税政策の影響や中東情勢を背景とした資源・エネルギー価格の高騰などによるインフレ懸念が強まるなど、急速に不透明感が高まっています。米国では、関税政策による景気の下押し圧力がある中、個人消費や設備投資は底堅く推移しました。欧州では、物価安定による消費拡大が後押しとなるものの、景気は低迷傾向にあります。中国では、長引く不動産市況の悪化などによる景気停滞で不透明な状況となっています。東南アジア/南アジアでは、多くの製造企業で生産活動は概ね回復傾向にありました。

こうした経済状況のもと、当社グループの主要顧客である日系メーカーの一部の顧客では、インフレや景気不安による販売低迷が続いていますが、全体的には回復傾向にあります。

このような中、当社グループでは前期からスタートした新経営体制のもと、新中期経営計画「CR Challenge27」の目標達成に向け、まず“事業強化戦略”の一環として、新規企業の連携やM&Aの推進を図っており、同業である有限会社アルファ・ティーを2025年7月4日付で子会社化し、2025年9月1日付で吸収合併、更に、事業領域の拡大に向け、2025年12月23日付で株式会社ヘッププロモーションや2026年4月1日付で株式会社ドゥルックを子会社化しました。引き続き、新事業領域の拡大に向けた攻めの投資として、次なる事業戦略に挑戦してまいります。グローバル化/外資系企業との取引拡大や既存企業との取引拡充については、国内外拠点間における「つなぐプロジェクト」を立ち上げ、業務執行役員で構成する経営会議にて情報共有を図りつつグローバル化に向けた新たな挑戦として、2026年5月にベトナム・ハノイにオフィスを開設しました。今後も事業ポートフォリオの拡充に向け、既存企業の川上、川下領域の深耕拡充にも取り組んでまいります。

また、AI活用による事業基盤の高度化に向けては、新たな「AI推進チーム」を立ち上げ、マニュアル制作のノウハウと最新の生成AI技術を融合した「ManuAI bot(マニュアルボット)」や「Ai-RU」等のAIサービスを開始し、新たな事業戦略としてサービスを展開しています。

つぎに“体制強化戦略”として、次なる事業戦略を迅速かつ効率的に推し進めるため、AIを活用した社内システムを再構築することで、サービス品質の向上と経営効率化に取り組んでおります。認知度向上への取り組みについては、横断的なプロジェクトチームを立ち上げ、グローバルサイトの新設やコーポレートサイト(IRサイトを含む)のリニューアルに取り組み、より一層の認知度向上を目指しております。事業強化に沿った人事戦略については、すでにリニューアルしたコーポレートサイト(採用サイト)を活用し、グローバル人材の獲得に向け取り組んでおります。

 

a.財政状態

 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度より2,475,412千円増加し、20,259,777千円(前連結会計年度比13.9%増)となりました。

 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度より426,701千円増加し、9,279,660千円(前連結会計年度比4.8%増)となりました。

 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度より2,048,711千円増加し、10,980,116千円(前連結会計年度比22.9%増)となりました。

 

b.経営成績

 当連結会計年度の経営成績は、売上高は18,273,423千円(前連結会計年度比2.7%減)、営業利益は1,342,920千円(前連結会計年度比1.8%増)、経常利益は1,524,625千円(前連結会計年度比31.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は982,250千円(前連結会計年度比33.3%増)となりました。

 

 

 セグメントの経営成績は、以下のとおりであります。

 日本は、外部顧客への売上高は5,416,475千円(前連結会計年度比1.0%減)、セグメント利益は85,796千円(前連結会計年度比73.1%減)となりました。

 中国地域は、外部顧客への売上高は4,468,251千円(前連結会計年度比4.2%増)、セグメント利益は384,954千円(前連結会計年度比327.1%増)となりました。

 東南アジア/南アジア地域は、外部顧客への売上高は5,980,562千円(前連結会計年度比10.9%減)、セグメント利益は571,914千円(前連結会計年度比21.3%減)となりました。

 欧米地域は、外部顧客への売上高は2,408,132千円(前連結会計年度比4.1%増)、セグメント利益は299,152千円(前連結会計年度比63.1%増)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,483,856千円増加し、当連結会計年度末には6,920,828千円となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、2,206,719千円の収入(前連結会計年度は1,981,469千円の収入)となりました。これは主として、法人税等の支払額309,613千円があったものの、税金等調整前当期純利益1,595,435千円、減価償却費846,349千円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、743,801千円の支出(前連結会計年度は297,763千円の支出)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出391,102千円、定期預金の預入による支出328,905千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出(純額)165,861千円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、475,042千円の支出(前連結会計年度は1,454,707千円の支出)となりました。これは主として、長期借入れによる収入850,000千円、短期借入金の純増額398,661千円があったものの、長期借入金の返済による支出899,214千円、リース債務の返済による支出275,729千円、配当金の支払額239,410千円、社債の償還による支出181,000千円、自己株式の取得による支出149,685千円によるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

前連結会計年度

(自 2024年7月1日

至 2025年6月30日)

当連結会計年度

(自 2025年7月1日

至 2026年6月30日)

生産高(千円)

前連結会計年度比

(%)

生産高(千円)

前連結会計年度比

(%)

日本

5,270,375

106.6

5,247,536

99.6

中国地域

3,398,956

94.3

3,694,305

108.7

東南アジア/南アジア地域

5,576,268

92.6

4,937,781

88.5

欧米地域

2,411,298

98.3

2,491,196

103.3

合計

16,656,898

97.9

16,370,819

98.3

(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

 

b.受注実績

 当社グループの主要な事業であるドキュメント事業では、提供するサービスの性格上、受注から売上までの期間が短いことから、受注実績の記載を省略しております。

 

c.販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

前連結会計年度

(自 2024年7月1日

至 2025年6月30日)

当連結会計年度

(自 2025年7月1日

至 2026年6月30日)

販売高(千円)

前連結会計年度比

(%)

販売高(千円)

前連結会計年度比

(%)

日本

5,472,006

103.4

5,416,475

99.0

中国地域

4,288,933

96.6

4,468,251

104.2

東南アジア/南アジア地域

6,711,847

95.3

5,980,562

89.1

欧米地域

2,312,219

100.9

2,408,132

104.1

合計

18,785,006

98.5

18,273,423

97.3

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自  2024年7月1日

至  2025年6月30日)

当連結会計年度

(自  2025年7月1日

至  2026年6月30日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

エプソングループ

3,031,065

16.1

2,374,804

13.0

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

① 重要な会計方針及び見積り

 当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しており、この作成にあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

 また、当社の連結財務諸表作成において、損益及び資産の状況に影響を与える見積り及び判断については、過去の実績や当該取引の状況に照らして合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性から業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 見積り及び判断に影響を及ぼす重要な会計方針としては次のものがあると考えております。

 

a.退職給付債務及び退職給付費用

 退職給付債務及び退職給付費用は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算定されており、これらの前提条件には、割引率や年金資産の期待運用収益率等が含まれております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、退職給付債務及び退職給付費用に影響を与える可能性があります。

b.貸倒引当金

 債権の貸倒れによる損失に備えるため回収不能見込額を見積り、引当金を計上しておりますが、将来、債務者の財政状態が著しく悪化した場合、引当金の追加計上等による損失が発生する可能性があります。

c.繰延税金資産

 連結財務諸表と税務上の一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性については、税務計画を考慮し見積っておりますが、予測不可能な前提条件の変更等により見直しが必要となった場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

d.棚卸資産

 当社グループは、棚卸資産の評価を行うに当たっては、製品及び商品については正味売却価額、原材料については再調達原価に基づき、収益性の低下を検討しております。また、一定期間を超えて滞留する棚卸資産についても簿価を切り下げており、状況に変化が生じた場合には、棚卸資産の簿価を切り下げ、売上原価を増加させることになります。

 

 

e.固定資産の減損処理

 当社グループは、資産又は資産グループに減損が生じている可能性を示す事象(減損の兆候)が識別された場合、将来の事業計画等を考慮して、減損損失の認識を行い、必要に応じて回収可能価額まで減損処理を行うこととしております。そのため、将来の市況悪化等が見込まれることとなった場合、減損損失の計上が発生するなど当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

f.のれん及び顧客関連資産の評価

 当社グループは、のれん及び顧客関連資産に関して効果の発現する期間を見積り、その期間で定額法により償却しておりますが、その資産性の評価について検討した結果、当初想定したキャッシュ・フローが見込めなくなった場合に、評価の切り下げを行う可能性があります。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績等

1) 財政状態

(資産合計)

 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度より2,475,412千円増加し、20,259,777千円(前連結会計年度比13.9%増)となりました。これは主として、現金及び預金が1,718,834千円、有形固定資産が470,779千円、のれんが124,344千円増加したことによるものであります。

(負債合計)

 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度より426,701千円増加し、9,279,660千円(前連結会計年度比4.8%増)となりました。これは主として、社債が181,000千円減少しましたが、短期借入金が442,200千円、未払法人税等が131,927千円増加したことによるものであります。

(純資産合計)

 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度より2,048,711千円増加し、10,980,116千円(前連結会計年度比22.9%増)となりました。これは主として、為替換算調整勘定が1,106,917千円、利益剰余金が742,840千円増加したことによるものであります。

 

2) 経営成績

(売上高)

 当連結会計年度の売上高は18,273,423千円(前連結会計年度比2.7%減)となりました。国内では、前期において取引先が実施した新製品投入効果や、開発案件などのプラス要因による反動の影響で取引の減少がありました。海外では、中国にて一部の医薬品メーカーとの取引が回復傾向であったことや欧州にて主要顧客との取引が堅調であったものの、フィリピンの事業再編の影響などにより売上高が減少しております。

(売上総利益)

 売上総利益は5,683,653千円(前連結会計年度比1.1%増)となりました。これは、売上高の減少はありましたが、中国での原価改善効果等によるものです。

(営業利益)

 営業利益は1,342,920千円(前連結会計年度比1.8%増)となりました。これは、売上総利益の増加によるものです。

(経常利益)

 経常利益は1,524,625千円(前連結会計年度比31.6%増)となりました。これは、営業利益の増加と為替差益の発生によるものです。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

 親会社株主に帰属する当期純利益は982,250千円(前連結会計年度比33.3%増)となりました。1株当たり当期純利益金額は、当連結会計年度は328.81円(前連結会計年度比36.9%増)となりました。

 

3) キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

 

b.資本の財源及び資金の流動性

 当社の事業では、国内ではそのほとんどが役務提供型の業務であるため、多額の設備投資が必要となる事業ではありません。一方、海外では工場型拠点と商社型拠点があり、商社型拠点では多額の設備投資は発生しませんが、工場型拠点では新規投資や現状設備維持の投資が必要になります。

 運転資金につきましては、当社グループの製品は受注から納品・検収・回収までのサイトが比較的短く、多額に先行で費用が発生することはありません。現在は、事業資金の効率的かつ安定的な調達を図るため、取引金融機関数行との間で複数のコミットメントライン契約を締結しております。また、既存設備維持の投資に関しては営業活動によるキャッシュ・フローより行うこととしておりますが、新たな追加の投資が必要な場合には、リース契約、社債及び長期借入金でまかなっております。

 

c.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、第43期(2027年6月期)を最終年度とする中期経営計画「CR Challenge 27」において、「グローバル化に向けた新たな挑戦」を基本方針とし、最終年度の連結経営指標について以下の数値目標を設定しております。第43期の数値目標に対する第42期の実績につきましては、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰や長期金利の上昇など、先行きの見えない状況が続くなか、当社グループの主要顧客との取引は概ね回復傾向となりました。一方でフィリピンでの事業再編の影響などにより売上高は前期より減少しております。営業利益や営業利益率については原価改善により前期より増加しております。引き続き目標達成に向け邁進してまいります。

 

中期経営計画「CR Challenge 27」の最終年度である2027年6月期の数値目標及び2026年6月期の実績

指標

第43期目標

(2027年6月期)

第42期実績

(2026年6月期)

売上高

200億円

182億円

営業利益

14億円

13億円

営業利益率

7.0%

7.3%

 

 

 

d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(日本)

 前期において取引先が実施した新製品投入効果や、開発案件などのプラス要因による反動の影響で取引が減少したことに加え、一部、取引拡充に向けた営業戦略上の取引(先行投資的な取引)もあり、利益率は悪化しました。

 このような状況のもとで、日本では、外部顧客への売上高は5,416,475千円(前年同期比1.0%減)、セグメント利益は85,796千円(前年同期比73.1%減)となりました。

 

(中国地域)

 華東地区では、長引く中国経済の停滞などによる日系メーカーとの取引は引き続き低調でしたが、一部の医薬品メーカーとの取引は回復傾向になりました。また、中国国内市場向けプロモーション関連の取引は引き続き低調な推移となりましたが、販路拡大に向けた新たな取引(中国系メーカーのライティング業務など)および商材(キャラクター関連など)を取り扱い始めたことや、新たな設備を導入し生産性向上を図ったことで利益は改善しています。華南地区では、完全商社化以降は継続的に収益を維持しております。

 このような状況のもとで、中国では、外部顧客への売上高は4,468,251千円(前年同期比4.2%増)、セグメント利益は384,954千円(前年同期比327.1%増)となりました。

 

(東南アジア/南アジア地域)

 フィリピンでは、前々期から進めている体制変更や事業の見直しにより取引は減少傾向にあるものの、2025年7月から稼働している自社工場への一部内製化などにより、税引後の収益性は改善傾向にあります。インドネシアでは、医薬品関連の新規取引や生活用品・ヘルスケア用品などの新事業分野の顧客との取引は堅調に推移しました。タイでは、主要顧客の生産調整が落ち着き、取引は改善傾向になりました。ベトナムでは、ハノイオフィス開設にかかる準備費用は発生しているものの、全般的に取引は軟調でした。インドでは、生産活動は回復傾向にあり、取引が増加しています。

 このような状況のもとで、東南アジア/南アジアでは、外部顧客への売上高は5,980,562千円(前年同期比10.9%減)、セグメント利益は571,914千円(前年同期比21.3%減)となりました。

 

(欧米地域)

 米国では、関税政策の影響による個人消費や設備投資の鈍化などが懸念される中、主要顧客である輸送機器メーカーとの取引は引き続き安定しているものの、翻訳関係の取引は軟調であったことや、前期のようなスポット的な大型印刷案件もなく、全体的に利益は減少しています。その一方で、欧州では引き続き主要顧客との取引が安定していることで利益も増加しています。

 このような状況のもとで、欧米では、外部顧客への売上高は2,408,132千円(前年同期比4.1%増)、セグメント利益は299,152千円(前年同期比63.1%増)となりました。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

 当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

 当社は、主にドキュメント事業を行っており、国内においては当社及び国内子会社が、海外においては中国地域、東南アジア/南アジア地域、欧米地域を、それぞれの地域の所在国における現地法人が、担当しております。

 当社としては、各地域を独立した経営単位として考えており、取り扱う製品について各地域の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

 したがって、当社は、製造・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、「日本」、「中国地域」、「東南アジア/南アジア地域」、「欧米地域」の4つを報告セグメントとしております。

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

 報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表作成において採用している会計処理の方法と概ね同一であります。

 報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。

 セグメント間の売上高は、第三者間取引価格に基づいております。

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報

前連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額

(注)1.

連結財務諸表

計上額

(注)2.

 

日本

中国地域

東南アジア/
南アジア地域

欧米地域

計

売上高

 

 

 

 

 

 

 

一時点で移転される財又はサービス

5,297,945

4,288,933

6,711,847

2,312,219

18,610,945

-

18,610,945

一定の期間にわたり移転されるサービス

174,060

-

-

-

174,060

-

174,060

顧客との契約から生じる収益

5,472,006

4,288,933

6,711,847

2,312,219

18,785,006

-

18,785,006

その他の収益

-

-

-

-

-

-

-

外部顧客への売上高

5,472,006

4,288,933

6,711,847

2,312,219

18,785,006

-

18,785,006

セグメント間の内部売上高又は振替高

396,530

62,987

47,397

138,689

645,604

△645,604

-

計

5,868,536

4,351,920

6,759,244

2,450,908

19,430,610

△645,604

18,785,006

セグメント利益

319,289

90,137

726,267

183,430

1,319,125

△348

1,318,777

セグメント資産

8,593,579

5,539,659

5,671,941

2,643,048

22,448,229

△4,663,864

17,784,364

セグメント負債

6,699,707

1,437,386

2,296,992

333,632

10,767,719

△1,914,759

8,852,959

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

113,975

297,176

351,608

45,680

808,440

-

808,440

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

46,238

147,408

405,023

62,156

660,826

-

660,826

(注)1.調整額は、セグメント間取引消去によるものです。

2.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

 

当連結会計年度(自 2025年7月1日 至 2026年6月30日)

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額

(注)1.

連結財務諸表

計上額

(注)2.

 

日本

中国地域

東南アジア/
南アジア地域

欧米地域

計

売上高

 

 

 

 

 

 

 

一時点で移転される財又はサービス

5,294,984

4,468,251

5,980,562

2,408,132

18,151,931

-

18,151,931

一定の期間にわたり移転されるサービス

121,491

-

-

-

121,491

-

121,491

顧客との契約から生じる収益

5,416,475

4,468,251

5,980,562

2,408,132

18,273,423

-

18,273,423

その他の収益

-

-

-

-

-

-

-

外部顧客への売上高

5,416,475

4,468,251

5,980,562

2,408,132

18,273,423

-

18,273,423

セグメント間の内部売上高又は振替高

470,157

91,702

39,754

121,212

722,827

△722,827

-

計

5,886,632

4,559,954

6,020,317

2,529,345

18,996,250

△722,827

18,273,423

セグメント利益

85,796

384,954

571,914

299,152

1,341,817

1,103

1,342,920

セグメント資産

8,950,484

6,667,954

6,496,267

2,738,210

24,852,917

△4,593,140

20,259,777

セグメント負債

7,130,803

1,413,945

2,264,993

314,659

11,124,401

△1,844,740

9,279,660

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

116,865

321,750

351,083

56,649

846,349

-

846,349

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

301,980

263,246

168,441

10,491

744,161

-

744,161

(注)1.調整額は、セグメント間取引消去によるものです。

2.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)

1.製品及びサービスごとの情報

 単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

 (1) 売上高

(単位:千円)

日本

中国

東南アジア/南アジア地域

欧米地域

計

フィリピン

その他

計

5,472,006

4,288,933

3,346,774

3,365,072

6,711,847

2,312,219

18,785,006

(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

 (2) 有形固定資産

(単位:千円)

日本

中国

東南アジア/南アジア地域

欧米地域

計

フィリピン

インドネシア

その他

計

1,726,146

3,176,058

527,336

401,831

80,433

1,009,602

507,412

6,419,220

 

3.主要な顧客ごとの情報

(単位:千円)

顧客の名称又は氏名

売上高

関連するセグメント名

エプソングループ

3,031,065

東南アジア/南アジア地域

 

 

当連結会計年度(自 2025年7月1日 至 2026年6月30日)

1.製品及びサービスごとの情報

 単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

 (1) 売上高

(単位:千円)

日本

中国

東南アジア/南アジア地域

欧米地域

計

フィリピン

その他

計

5,416,475

4,468,251

2,444,404

3,536,158

5,980,562

2,408,132

18,273,423

(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

 (2) 有形固定資産

(単位:千円)

日本

中国

東南アジア/南アジア地域

欧米地域

計

フィリピン

インドネシア

その他

計

1,812,550

3,690,779

390,178

329,315

140,974

860,468

526,200

6,889,999

 

3.主要な顧客ごとの情報

(単位:千円)

顧客の名称又は氏名

売上高

関連するセグメント名

エプソングループ

2,374,804

東南アジア/南アジア地域

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)

 該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2025年7月1日 至 2026年6月30日)

(単位:千円)

 

日本

中国地域

東南アジア/南アジア地域

欧米地域

全社・消去

計

減損損失

38,946

-

-

-

-

38,946

 

(注)「日本」において、のれんの減損損失を計上しております。当該減損損失の計上額は38,946千円であります。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

日本

中国地域

東南アジア/南アジア地域

欧米地域

全社・消去

計

当期償却額

30,288

-

-

-

-

30,288

当期末残高

55,698

-

-

-

-

55,698

 

当連結会計年度(自 2025年7月1日 至 2026年6月30日)

 

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

日本

中国地域

東南アジア/南アジア地域

欧米地域

全社・消去

計

当期償却額

47,738

-

-

-

-

47,738

当期末残高

180,043

-

-

-

-

180,043

(注)株式会社ヘッププロモーション、株式会社ドゥルックの全株式を取得し、連結子会社としております。当該事象によるのれんの増加額は182,478千円であります。「日本」において、のれんの減損損失を計上しております。当該事象によるのれんの減少額は38,946千円であります。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

 該当事項はありません。