2026.05.18更新

用語解説

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025
■LPガス
「Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)」の略で、プロパンやブタンなどを主成分とするガスを圧力をかけて液体にした燃料です。都市ガスの配管がない地域の家庭用エネルギーや、業務用・産業用燃料として広く使われています。岩谷産業は輸入から国内配送まで一貫した体制を持つLPガスのリーディングカンパニーです。

■産業ガス
鉄鋼、半導体、化学、医療などの産業で使われる酸素、窒素、アルゴン、水素などのガスの総称です。製造プロセスの加熱・冷却、溶接・切断、クリーンルームの雰囲気制御などに使われ、ものづくりの基盤インフラになっています。岩谷産業はガスそのものに加え、ガス製造設備や供給機器も組み合わせて提供しています。

■カセットガス
家庭用の「カセットこんろ」などに使う、小型の金属ボンベ入りガスです。持ち運びがしやすく、アウトドアや非常時にも使えるのが特徴です。岩谷産業は「カセットこんろ・カセットガス」分野の草分けとして、国内外で商品開発と市場拡大を続けています。

■CO2フリー水素サプライチェーン
水素を「つくる・はこぶ・ためる・つかう」という一連の流れ(サプライチェーン)全体で、CO₂排出を極力出さない、もしくは実質ゼロにする仕組みを指します。再生可能エネルギー由来の水素や、CO₂回収と組み合わせた水素を使い、製造から利用までのライフサイクルで環境負荷を抑えた水素の流通モデルです。

■エネルギー生活総合サービス事業者
岩谷産業が自身を表現する際に用いている言葉で、単にガスやエネルギーを販売するだけでなく、保安・見守り、防災・BCP対策、機器提案なども含め、生活全体を支援するサービスまで一体で提供する事業者という意味です。家庭の暮らしに密着した総合的なエネルギーパートナーというポジションを示しています。

■水素バリューチェーン推進協議会
日本国内で、水素の製造・輸送・貯蔵・利用に関わる企業や団体が参加し、水素のバリューチェーン(価値連鎖)の構築と拡大を議論する協議会です。水素の需要と供給の見通しづくりや制度提言などを通じて、水素エネルギー社会の実現を後押しする場であり、岩谷産業も中心メンバーとして参加しています。

■Hydrogen Council
世界のエネルギー・自動車・産業企業のトップが参加する国際的な水素推進団体です。水素がエネルギー転換の鍵になるという前提のもと、各国政府との対話や調査レポートを通じて、水素関連投資の拡大とルールづくりをグローバルに後押ししています。岩谷産業は日本の水素関連企業としてこの枠組みに参画しています。

■FCトラック・FCバス
「Fuel Cell(燃料電池)」を動力源とするトラックやバスを指します。車載の水素タンクに充てんした水素と空気中の酸素から電気をつくり、その電気でモーターを回して走行します。走行時にCO₂を排出しないことから、物流や路線バスの脱炭素化に向けた有力な選択肢とされています。

■水素ステーション
燃料電池車(FCV)やFCトラック・バスに水素を供給するための給油所のことです。高圧で水素を貯蔵し、車両のタンクに短時間で充てんできる設備を備えています。岩谷産業は商用車向けも含めて水素ステーションの整備・運営に取り組んでいます。

■LPガスに水素を混合した導管供給
既存のLPガス配管に、水素を一定比率で混ぜて流す実証的な取り組みです。すぐにすべてを水素に置き換えるのではなく、段階的に水素比率を高めることで、既存インフラを活かしつつ燃料由来のCO₂排出量を減らす狙いがあります。

■マテリアル事業
岩谷産業における金属・鉱物・樹脂などの素材関連ビジネスの総称です。ミネラルサンドやレア・アース、ステンレスなどの素材を、調達から加工まで一貫して扱い、自動車、エレクトロニクス、環境関連などの産業に供給しています。

■ミネラルサンド
砂状の鉱物資源で、チタンを含むイルメナイトやルチル、ジルコンなどを含む鉱砂を指します。酸化チタンの原料として塗料や樹脂、紙などに使われるほか、耐熱・耐摩耗材料としても利用されます。岩谷産業はこうしたミネラルサンドの調達・販売で強みを持っています。

■レア・アース
モーター用の高性能磁石や電池、触媒などに使われるレアアース元素の総称です。少量で高い機能を発揮する一方、特定地域に偏って産出されるため、安定調達が重要な戦略資源となっています。岩谷産業はレア・アースの調達・供給を通じて先端産業を支えています。

■PLAN27
岩谷産業の中期経営計画の名称で、2023年度から2027年度までの5年間を対象とした計画です。水素、脱炭素、国内エネルギー、海外の4つを成長の柱に据え、営業利益やROEなどの財務目標とともに、投資方針や事業ポートフォリオの方向性を示しています。

■グリーンイノベーション基金
国のエネルギー・環境政策の一環として設けられた基金で、長期的な脱炭素技術や実証プロジェクトに対して、NEDOを通じて資金支援を行う仕組みです。岩谷産業はこの基金を活用し、CO₂フリー水素サプライチェーンの構築などに取り組んでいます。

■Japan Hydrogen Fund
水素関連分野に特化した、日本初の本格的な投資ファンドです。国内外の水素製造、輸送、利用に関わる企業やプロジェクトに出資し、水素ビジネスの成長を資金面から支える役割を持ちます。岩谷産業はこのファンドに出資し、自社だけでは届かない領域の水素案件にも関与できるようにしています。

■カーボンオフセットLPガス
LPガスの燃焼時などに排出されるCO₂量を算出し、その分に相当する排出削減・吸収プロジェクトからクレジットを購入することで、実質的にCO₂排出を相殺した形で販売するLPガスです。利用者は通常どおりLPガスを使いながら、CO₂排出量の埋め合わせに貢献できます。

■グリーンLPガス
バイオマス由来原料などを用いて製造したLPガスや、製造・輸送の過程で再生可能エネルギーを活用するなど、ライフサイクル全体のCO₂排出量を抑えたLPガスを指します。従来のLPガスと同じように使える一方で、環境負荷を小さくできるのが特徴です。

■水素エネルギー社会
発電、産業、輸送、家庭用エネルギーなど、社会のさまざまな場面で水素が広く使われる社会の姿を指します。水素を使うことで、CO₂排出を大きく減らしながらエネルギーを供給できるため、カーボンニュートラル実現への重要なシナリオとして位置づけられています。

■カーボンニュートラル
人間の活動による温室効果ガスの排出量と、森林吸収や技術的な回収・貯留などによる吸収・除去量を差し引きゼロにする状態を指します。2050年カーボンニュートラルは、日本を含む多くの国が掲げる長期目標であり、岩谷産業も自社の事業を通じてこの実現を目指しています。

■資本業務提携
単なる取引関係にとどまらず、株式の持ち合いや出資を伴う「資本提携」と、共同事業や技術連携などの「業務提携」を組み合わせた協力関係の形態です。岩谷産業はコスモエネルギーホールディングスとの資本業務提携を通じて、石油・エネルギー分野での協業や新ビジネスの創出を進めています。

■「住みよい地球がイワタニの願いです」
1970年に掲げた岩谷産業のスローガンで、「環境に配慮しながら事業を行う」という会社の姿勢を象徴する言葉です。地球環境を守ることと企業活動を両立させるという思いが込められており、その後の水素・脱炭素への長期的な取り組みの原点になっています。

■「世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なものこそ栄える」
岩谷産業の企業理念であり、創業者が大切にした考え方です。個人としても企業としても、「世の中から必要とされる存在でなければ長く生き残れない」というメッセージで、事業の選び方や投資判断の根底にある価値観を示しています。

■進化する総合エネルギー企業
岩谷産業が将来像として掲げるフレーズで、LPガスの会社にとどまらず、水素や産業ガス、マテリアルなども含めた総合エネルギー企業として、事業ポートフォリオやビジネスモデルを絶えず変化・高度化させていく意思を表しています。単なる規模拡大ではなく、エネルギーの中身と提供価値を進化させていくという意味合いがあります。