2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    201名(単体) 1,036名(連結)
  • 平均年齢
    41.0歳(単体)
  • 平均勤続年数
    16.0年(単体)
  • 平均年収
    8,418,000円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    1.1%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1) 【人材戦略に関する基本方針等】

a.当社グループの人材戦略は「人(従業員)をより強い個に成長させて繋ぐ」としております。ニチモウグループにおける幅広い事業領域において、各人が専門領域のプロフェッショナルになる事は必須ですが、企業価値の向上という観点においては、各人の能力を向上(強い個)させ、組織として連携(繋ぐ)していく事が重要であると捉えており、その実現の為に人事制度全般については都度見直しを行っております。

b.当社における従業員の給与その他の処遇決定については、資格等級制度を前提としております。業績だけでなく、各資格に応じた目標設定を行い、業績、資格毎の行動要件含め総合的に評価を行う事で給与等の処遇を決定しております。また評価結果に基づき決定される昇給・賞与について査定ピッチの変更を行い、正しい処遇の実現を目指しております。ベースアップ・賞与支給月数については労働組合との交渉の上で決定しております。

各資格階層における集合型研修の実施に加え、イーラーニングを用いた基礎知識の教育も開始し、昇格時判定にも用いる様にしております。各人の能力向上が結果的に業績向上に結び付き、給与、賞与等で正しく反映される形を目指して参ります。

当社グループにおける従業員の給与その他の処遇決定につきましては、それぞれの職務内容、年齢、業務貢献度などを総合的に考慮し決定しております。また、前述の定期昇給、賞与などを含め、親会社であるニチモウと情報を共有する事により、適正な支給になる様に努めております。

 

 

(2) 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2026年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

食品事業

 

378

〔181〕

海洋事業

 

287

〔61〕

機械事業

 

110

〔32〕

資材事業

 

26

〔12〕

バイオティックス事業

 

16

〔-〕

物流事業

 

159

〔143〕

その他

 

14

〔1〕

全社(共通)

 

46

〔19〕

合計

 

1,036

〔449〕

 

(注) 1 従業員数は就業人員であります。

2 従業員数欄の〔外書〕は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

 

(2) 提出会社の状況

2026年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の対前
事業年度増減率(%)

201

〔77〕

41.03

16.03

8,418

△1.11

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

食品事業

 

61

〔16〕

海洋事業

 

35

〔16〕

機械事業

 

33

〔14〕

資材事業

 

26

〔12〕

全社(共通)

 

46

〔19〕

合計

 

201

〔77〕

 

(注) 1 従業員数は就業人員であります。

2 従業員数欄の〔外書〕は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループにはニチモウ労働組合が組織されており、日本労働組合総連合会に属しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 ① 提出会社

当事業年度

補足説明

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注2)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

2.0

100.0

64.4

71.8

58.3

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

 

 ② 連結子会社

当事業年度

補足説明

名称

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

ニチモウフーズ㈱

9.5

60.4

75.7

63.7

はねうお食品㈱

8.3

54.7

53.2

69.2

㈱ヤマイチ水産

0.0

49.9

48.0

85.5

㈱小樽フーズ

20.0

0.0

43.1

55.9

70.6

マルキユー食品㈱

50.0

100.0

42.6

78.5

86.3

㈱ちかえフーズ

0.0

37.4

89.9

56.2

オホーツクニチモウ㈱

0.0

49.8

52.4

99.4

北海道ニチモウ㈱

0.0

59.1

57.5

65.1

西日本ニチモウ㈱

11.1

0.0

63.0

64.0

73.9

㈱ニチモウワンマン

11.1

68.6

64.4

71.8

㈱ニチモウマリカルチャー

20.0

68.9

67.7

㈱ビブン

6.7

81.0

78.2

79.8

㈱ソーエー

0.0

100.0

69.3

69.3

ニチモウバイオティックス㈱

33.3

81.8

81.8

ニチモウロジスティクス㈱

11.8

51.4

86.7

81.9

日網興産㈱

0.0

85.1

73.7

97.9

ニチモウインターナショナルINC.

20.0

36.5

36.5

ノールイースタントロール
システムズINC.

20.0

100.0

74.1

113.8

34.2

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

(1) 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

サステナビリティ基本方針『持続可能な社会への航路を拓く』

当社グループは、2021年12月に公表して以来、従業員の考え方や行動の軸となるサステナビリティ基本方針として『持続可能な社会への航路を拓く』を掲げ、未来に向けた大きなチャレンジとしてサステナブル経営を推進しています。企業活動として、水産物の漁獲~加工~販売までをトータルにサポートする当社の責務として、海の豊かな資源の保全および、環境に配慮した生産と流通のサポートを行いながら、世界的な水産物需要の拡大に応えるサステナブル経営に引き続き取り組んでいきます。

① ニチモウが目指すサステナビリティへの考え方

ニチモウグループが目指すサステナブル経営は、創業以来の経営理念に則り、「浜から食卓までを網羅し繋ぐ」を具現化すべく、グループの連携により、海の豊かな資源の保全および環境に配慮した生産と流通をサポートする責務を果たすことで、中長期的な企業価値の向上に努めていくことを主眼としています。これは昨今の自然環境や天然資源への保全意識が高まっている社会において、漁業・水産業を主たる事業領域として事業を展開する当社グループに強く求められているところであり、果たすべき責務であると考えています。

企業価値向上の観点から見ると、サステナブル経営を推進していく上で重要視している海面・陸上養殖や自然環境下で生分解性を有するバイオマス資材など、持続可能な事業に対する注目度は高く、引き合いも多くいただいております。

またリスクマネジメントの面から見ると、海洋環境・資源への配慮を怠れば水産物の調達リスクが高まり、温室効果ガス排出量の削減に向けた取組についても、今後導入が検討されている炭素税の導入によるコスト増など、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があり無視できません。

以上のことから、現行のサステナビリティに配慮した事業活動を推し進めるとともに、新規事業への取組にも着手し、コスト上昇以上の企業価値の向上に努めてまいります。

また、これらの取組における計画・目標設定とその進捗・改善は、ISOのPDCAサイクルを活用して管理・適正化を図ることで、最短ルートでの目標達成を目指してまいります。

② 国連グローバル・コンパクトに署名

当社は、国連グローバル・コンパクト(UNGC)に署名し、2023年5月に参加企業として登録されました。これにより、UNGCが定める「人権・労働・環境・腐敗防止」の4分野に関わる10原則の遵守・実践を通して、サステナブル経営を一層推進していきます。

詳細は以下のリンクからコーポレートサイトをご覧ください。

〇国連グローバル・コンパクトに署名

https://www.nichimo.co.jp/sustainability/policy/

〇人権・労働、環境、腐敗防止の方針

https://www.nichimo.co.jp/sustainability/policy/basic_policy.pdf

人権・労働、環境、腐敗防止の方針に関する詳細な情報については弊社記載の該当HPをご参照ください。

 

③ マテリアリティ(重要課題)

当社グループにおけるマテリアリティ特定のプロセスでは、UNGCが定める10原則を世界共通の課題と捉え、そこから当社グループが事業展開する漁業・水産業における課題と、自社のビジネス環境課題との整合性を意識して重視する課題の絞り込みを実施。2023年度、マテリアリティの決定および目標設定を行いました。今後は有識者やステークホルダーとのエンゲージメント、継続的な改善を実施することで、活動の精度向上に取り組んでいきます。


 

④ マテリアリティの特定プロセス

(a) STEP 1

マテリアリティの特定に際して各部署から担当者を選定し、基礎講座を開催。その後、環境・社会・ガバナンスの観点から、当社グループにおける現状の課題やあるべき姿をリスト化(社会課題の抽出)しました。

(b) STEP 2

この取組を中長期的な経営戦略とその計画に落とし込むため、改めて経営層を含めた教育を行い、UNGC4分野10原則やそれに付随する国際宣言・条約なども踏まえ、サステナビリティ推進委員会メンバー主導のもと「当社グループの企業活動における重要度」と「社会やステークホルダーに対する影響度」の2軸で重要課題をマッピングしました。

(c) STEP 3

この結果をもとに事務局でマテリアリティの素案を作成し、本委員会で審議・承認され、正式にマテリアリティとして特定されました。

 


〇マテリアリティの進捗状況

https://www.nichimo.co.jp/sustainability/policy/materiality.pdf

マテリアリティの進捗状況情報については、弊社記載の該当HPをご参照ください。

 

(2)ガバナンス

当社グループは「サステナブル経営」の推進にあたり、2024年1月に代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会を設置し、四半期ごと(計4回)にサステナビリティに関わる基本方針、事業活動や戦略の審議・監督を行うとともに、取締役会への報告を行います。

取締役会および本委員会は気候変動問題を考慮した目標設定や計画、その進捗管理および投資決定を行います。

また、2022年以降ISO統合マネジメントシステム(ISO9001+14001)を活用し、品質および環境配慮を重視した取組を行っております。この取組は経営陣のみならず、各部門単位で運営を行うことで、社員一人ひとりのサステナビリティに対する意識を醸成し、全体で持続可能な社会の実現に貢献するものです。


 

<2025年度の活動実績>

内部統制委員会

執行役員会

サステナビリティ推進委員会

開催4回

開催13回

開催4回

 

 


 

 

 

(3)リスク管理

① 気候関連リスクの選別・評価・管理プロセス

リスクおよび機会につきましては、ISO14001に基づく環境側面(環境に直接・間接に影響を与える要素)、環境法令、業界・事業環境における課題、ステークホルダーのニーズおよび期待などから、気候変動に関するリスクと機会をサステナビリティ推進委員会で、事業リスク等を内部統制委員会でそれぞれ1年に1回以上の頻度で洗い出しています。 気候変動に関するリスクおよび機会を踏まえ、各部門は環境目標を設定し、ISO統合マネジメントシステムに基づいて活動します。環境目標の達成度は四半期ごとに開催されるサステナビリティ推進委員会で進捗管理を行い、1年に1回以上の頻度で取締役会へ報告しています。

② 総合的リスク管理の統合

当社グループが直面する具体的なリスクの識別・評価および、方針の決定は、内部統制委員会がその役割を担っております。気候関連リスクおよび機会とその対応策は、サステナビリティ推進委員会から内部統制委員会に提出され、全社リスクに統合されます。内部統制委員会は取締役会の監督のもと、代表取締役社長を委員長として年4回開催しています。


 

 

(4) 重要なサステナビリティ項目

上記、ガバナンス及びリスク管理を通して識別された当社グループにおける需要なサステナビリティ項目は以下のとおりであります。

・気候変動への対応について

・人的資本への対応について

それぞれの項目に係る当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 

① 気候変動への対応について

(a) 戦略

TCFDが提唱するフレームワークに則り、シナリオ分析の手法を用いて、将来的に気候変動が当社グループの事業にもたらす影響を特定・評価を実施し、気候関連の定量的財務影響の算出と、リスクと機会に対する対応策の検討に取り組んでいます。シナリオ分析では、国際エネルギー機関(IEA)や、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が公表する複数の既存シナリオを参照しています。

リスク・

機会種類

リスク・

機会要因項目

事業インパクト

政策・

法規制

カーボンプライシングの導入

・カーボンプライシングが導入された場合、化石燃料の調達コストが増大する可能性がある。

※定量的財務影響の算出根拠:2030年度、2050年時点を想定したScope1,2排出量に1t-CO2あたりの炭素税価格を乗じて試算

再エネ調達比率に対する規制の強化

・再エネ調達比率に関する規制が強化された場合、再生可能エネルギー開発コストや、Jクレジット、グリーン電力証書などの調達コストが増加する可能性がある。

※定量的財務影響の算出根拠:2030年時点に現在と同程度のScope2排出量の再エネ証書(J-クレジット)を購入した場合の試算

化石燃料由来のプラスチックに対する規制の強化

・化石燃料由来のプラスチックに対する規制が強化された場合、包装資材や機資材に使用しているナイロン、ポリエステルなどプラスチック素材の調達コストが増大する可能性がある。

漁獲規制の強化

・漁獲規制の強化に伴う天然魚の漁獲量の減少により売上・収益が減少する可能性がある。

・養殖飼料向け天然原料魚の漁獲量が減少・調達コストが増加する可能性がある。

技術

気候変動に対応した養殖技術の主流化

・気候変動により、海水温の上昇、海洋生物の回遊ルートの変更、海洋の酸性化などにより漁獲高の大幅な減少という影響を受ける可能性がある。その場合気候変動に対応した養殖技術が必要となるが、当社グループがこうした技術への対応に乗り遅れた場合、生産コストが増大する可能性がある。

市場

環境配慮型製品需要の高まり

今後、環境に配慮した養殖用種苗・餌料調達ニーズが高まる可能性がある。当社グループが適した製品を供給できない場合、環境配慮を証明できない商品の需要減退による売上・収益の減少と、市場シェアを失う可能性がある。

急性物理的リスク

異常気象の激甚化

・主要な養殖・加工施設の一部は沿岸部にあり、これらは海抜2~5m程度に存在する。気候変動により台風、洪水等の発生頻度が高まる場合、設備損壊等による稼働停止などのため、売上・収益が減少する可能性がある。

※定量的財務影響の算出根拠:過去の自然災害に伴う休業等による売上損失額に対して、洪水発生頻度を乗じて試算

慢性物理的リスク

・気候変動による生育環境の変化

・海洋環境の変化による水産物の調達リスク

・水温上昇など海洋環境の変化に伴う天然魚・海面養殖魚の漁獲・生産量の減少により売上・収益が減少する可能性がある。

・養殖飼料向け原料魚の漁獲量が減少・調達コストが増加する可能性がある。

 

 

 

リスク・

機会種類

リスク・

機会要因項目

時間軸

発生

確率

影響度

総合

評価

影響額

 実施中・実施予定の対応策

政策・

法規制

カーボンプライシングの導入

中期

1.5℃シナリオ

試算結果

2030年 3.3億円

2050年 5.8億円

・連結範囲を対象にGHG排出量を計測。削減目標を立案し、達成に向けて対応

・再エネ使用、省エネ設備投資(ノンフロン機器への転換、電気使用量の削減等)の推進

・生産工場の最適化による生産効率向上

・包材のプラスチック使用量削減

・輸送効率化

(サプライヤーコスト増加に対して)

・保管料や物流コストの増加に対し、業界動向や関連法規制を注視しながら適宜対応

再エネ調達比率に対する規制の強化

中期

1.5℃シナリオ

試算結果

2030年 0.2億円

化石燃料由来のプラスチックに対する規制の強化

中期

 

漁獲規制の強化

短期

 

・養殖魚への代替に向けた養殖事業への投資・ノウハウの蓄積

技術

気候変動に対応した養殖技術の主流化

短期

 

・養殖魚への代替に向けた養殖事業への投資・ノウハウの蓄積

・水産物加工の安定供給体制の構築に向けた、省エネ化・エコシステムの導入と生産力強化に伴う支出の増加を計画

市場

環境配慮型製品需要の高まり

中期

 

・食品残渣を活用し、環境に配慮した養殖飼料を研究開発・販売

・人口種苗の増産(ギンザケ・サーモン)による天然種苗の補完・置換え

急性物理的リスク

異常気象の激甚化

短期

2℃シナリオ

試算結果

~2050年 7.5億円

4℃シナリオ

試算結果

~2050年 22.5億円

・本社が主幹となり、各拠点のBCP対策を実施

・高リスク拠点の特定、移転、設備強化

・物流拠点の分散、見直しによるリスクヘッジ

・養殖施設、工場および冷蔵庫施設等の防災対策強化

・精度の高い気象予測での在庫管理

・事業継続計画(BCP)の策定・訓練実施

・物理的被害に備える保険制度への加入・見直し

・産地の分散化や調達先の多様化によるリスク低減

(養殖)

・浮沈式生簀の導入・施設の補強

・赤潮発生を予測し、被害を最小化

・陸上養殖への対応強化

慢性物理的リスク

・気候変動による生育環境の変化

・海洋環境の変化による水産物の調達リスク

短期

 

・外部環境変化に強い屋内での陸上養殖を展開

・投資・ノウハウの蓄積を継続

・代替たんぱく質などの生産および事業化に向けた技術開発

・取扱い水産物の資源状態調査の実施

・調達先の多様化

・代替飼料の開発(低魚粉配合飼料)

 

 

リスク・

機会種類

リスク・

機会要因項目

事業インパクト

製品
および

サービス

認証済み製品や低炭素製品への嗜好変化(陸上養殖)

・温暖化による水温変化などの外部環境に左右されず、省エネ・エコシステムで安定的な生産を行う陸上養殖による売上・収益の増加の可能性がある。

環境配慮型機資材への嗜好変化

・環境配慮認証を得た漁獲水産物・養殖魚や環境配慮型の機資材における需要向上による売上・収益の増加の可能性がある

低炭素製品への嗜好変化

(バイオマス漁網)

・化石燃料由来の従来品の代替として、製造・廃棄時のCO2排出量を削減する生分解性プラスチックを用いた海洋資材開発に取り組んでいる。これらはプラスチックに関する規制が強化された場合、売上・収益の増加の可能性がある。

低炭素製品への嗜好変化

(リサイクルプラスチック)

・廃棄漁網のリサイクルに取り組んでいる。ここでは高品質の再生ペレットの製造も行うため、プラスチックに関する規制が強化された場合、売上・収益の増加の可能性がある。

・省エネ技術導入、再エネ・燃料転換

・スマート養殖対応によるコスト低減

省エネ技術導入等によるエネルギーの消費量削減、効率化に伴う操業コストの低減の可能性がある

市場

ブルーカーボン市場への参画

・藻場造成における資材の提供やコンサルティング、ブルーカーボンクレジットの販売による売上・利益の増加の可能性がある。

 

 

リスク・

機会種類

リスク・

機会要因項目

時間軸

発生

確率

影響度

総合

評価

影響額

実施中・実施予定の対応策

製品
および

サービス

認証済み製品や低炭素製品への嗜好変化(陸上養殖)

短期

 

・外部環境変化に強い屋内での陸上養殖を展開

・投資・ノウハウの蓄積を継続

・環境配慮商品や認証品の取り扱い拡大

(養殖)

・陸上養殖の対応強化

・高温耐性品種の開発、養殖適地の探索

環境配慮型機資材への嗜好変化

中期

 

・MSCやMELなどの認証を取得、環境に配慮した水産物の取り扱いを継続。

低炭素製品への嗜好変化

(バイオマス漁網)

短期

 

・バイオ生分解性素材を使用し、環境に配慮した養殖機資材の研究開発・販売

・製造・廃棄時のCO2排出量を約50%削減するバイオマス漁網の実用化に向けた支出を計画

低炭素製品への嗜好変化

(リサイクルプラスチック)

短期

 

・廃棄漁網のリサイクルネットワークの構築を推進

・省エネ技術導入、再エネ・燃料転換

・スマート養殖対応によるコスト低減

中期

 

・安定した調達を行うために生産者との協業を強化

・省エネ技術導入やスマート養殖への対応によるコスト低減を提案

・エネルギー高効率な省エネ設備対応

(養殖)・AI、IoTを活用した効率化、省人化

市場

ブルーカーボン事業への参画

中期

 

・藻場造成における資材提供

・藻場が固定した炭素をブルーカーボンクレジットとして活用する計画を検討

 

 

 

 

(b) 指標及び目標

当社グループは、気候変動への対応として、2050年までにカーボンニュートラルを目指して、温室効果ガスの排出を削減し、エネルギーの効率的で持続可能な使用を促進するとともに、気候変動の緩和、適応に貢献する商品およびサービス等の開発・提供に努めます。2024年に策定した環境方針においても、同内容を掲げ、ホームページで公開しています。

2030年に向けたScope1,2削減目標につきましては、気温上昇を1.5℃に抑える水準に沿うように、2024年度を基準年として、2030年度までに42%削減する目標に設定いたしました。

このScope1,2削減目標の設定にともない、2024年度以降のScope1,2算定値は連結範囲と整合するよう算定範囲の見直しを実施しております。


 

2024年に策定した環境方針においても、同内容を掲げ、ホームページ上で公開しています。

https://www.nichimo.co.jp/sustainability/policy/basic_policy.pdf

環境方針に関する詳細な情報については、弊社記載の該当HPをご参照ください。

 

温室効果ガス排出量(Scope1,2,3算定)

当社グループは温室効果ガス排出量の把握を推進しており、各年度のScope1,2,3算定を実施しております。今期の取り組みとして、Scope1,2算定範囲を見直し、2024年度の数値から連結範囲と整合するように国内事業所・営業所および海外グループ会社をScope1,2算定範囲に含めて算定しています。

単位:t-CO2

 

 

2022年度

2023年度

2024年度

2025年度

Scope1

事業者自らによる温室効果ガスの直接排出

5,459

5,443

13,407

12,415

Scope2(マーケット基準)

他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出

6,000

5,877

6,358

6,537

Scope2(ロケーション基準)

5,153

5,007

5,482

5,603

Scope1+2(マーケット
基準) 小計

 

11,459

11,320

19,674

18,952

Scope1+2(ロケーション
基準) 小計

 

10,612

10,450

18,889

18,020

カテゴリ1

購入した製品・サービス

596,126

588,199

622,475

657,067

カテゴリ2

資本財

5,180

2,714

5,881

5,134

カテゴリ3

エネルギー関連活動

1,670

1,610

2,392

2,401

カテゴリ4

輸送、配送(上流)

1,960

1,749

1,879

1,726

カテゴリ5

廃棄物

12

12

916

1,188

カテゴリ6

出張

200

206

202

196

カテゴリ7

従業員の通勤

532

554

540

526

カテゴリ13

リース資産(下流)

16

15

15

15

Scope3

事業活動に関連する他社の排出

605,696

595,059

634,300

668,251

Scope1+2(マーケット基準)+3 合計 (サプライチェーン排出量)

617,155

606,379

654,064

687,203

Scope1+2(ロケーション基準)+3 合計 (サプライチェーン排出量)

616,308

605,509

653,188

686,270

 

 

 

<Scope1,2算定について>

※GHGプロトコルに則り、Scope1,2算定を実施。

Scope1,2範囲としては、2022年度および2023年度の算定では連結子会社を含む国内主要拠点を対象に算定し、事業所・営業所はScope1,2算定対象から除外しています。

2024年度から連結範囲と整合するように、国内事業所・営業所および海外グループ会社をScope1,2算定範囲に含めて算定しています。

※Scope1,2の算定方法および排出係数等は、「地球温暖化対策の推進に関する法律」の「温室効果ガス排出量の算定・報告・公表制度」に基づいて算出。

「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」および、「電気事業者別排出係数」の調整後排出係数(Scope2マーケット基準)と全国平均係数(Scope2ロケーション基準)、「フロン類算定漏えい量の算定・報告に用いる冷媒種類別GWP一覧」を使用。

※2022年度からフロン類の排出量を含めて算定しています。

 

<Scope3算定について>

※GHGプロトコルに則り、Scope3算定を実施。Scope3は基本連結での算定とし、カテゴリ5はデータ収集できた拠点のみの算定としています。

※Scope3の算定方法および排出係数等は、「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」および「IDEA v2」に基づき算出。

※カテゴリ8:該当する活動はScope1,2で計上済み。

※カテゴリ9~12、15:今後算定を検討。

※カテゴリ14:該当なし。

 

 

② 人的資本について

(a) 戦略

ニチモウグループの人材戦略について

第140期中期経営計画の人材戦略として「人(従業員)をより強い個に成長させて繋ぐ」を掲げ1年が経過致しました。ニチモウグループにおける幅広い事業領域において、各人が専門領域のプロフェッショナルになる事は必須ですが、企業価値の向上という観点においては、各人の能力を向上(強い個)させ、組織として連携(繋ぐ)していく事が重要であると認識し、その施策を実施して参りました。事業環境が急速に変化する現代において、専門領域だけでは、解決できない課題も多く、組織的な人材育成が必要な局面に入っております。その為、社員の階層別の教育の深化に着手し、昇格要件に組み込むなどの対応を行っております。一方で、重要な人財に長期就労してもらうための施策として「健康経営優良法人」「くるみん」の取得による環境整備や部分的な給与制度の見直しも行い、正しい処遇の実現にも取り組みエンゲージメントの向上を図っております。また、業務効率化を進めるための社内DXの取組も本格化しており、社内システムの見直しにも着手しております。

 

「浜から食卓までを網羅し、挑戦の歩みを未来へ」を具現化する人材を育成するために、注力するポイントごとに区分けし、二つのSTAGEで中長期的な人材の育成を行ってまいります。

2023年3月期

STAGE1
(~2025年3月期)

STAGE2
(~2028年3月期)

~2030年3月期

 

(現状把握)

・全社アセスメント、若手従業員面談などを通した現状における課題・問題の洗い出し

(新たな施策の導入)

・長期的に求める能力の明確化

・新たな教育機会の提供

・人事評価制度の見直し

・社内DX化に向けた取組

(人材の新たな活用)

・女性管理職

・グループ間交流

・ジョブローテーション制度

(未来へ繋ぐ)

「浜から食卓までを網羅し、挑戦の歩みを未来へ」具現化できる人材を創出

 

 

 

 

 

STAGE2/1年目の振り返り

・女性管理職1名を登用するとともに、社内で女性活躍についての議論を行い現実可能な施策についても検討を行っております。また、新卒採用においても将来の管理職候補となる女性社員の採用比率も増やす事としております。一方で育児世代が安心して働ける環境作りとして「くるみん」の取得も行いました。

・グループ間交流、ジョブローテーションについては、大きな取組には至っておりませんが、管理部門から営業部への異動、異なる営業部への異動などを行いましたので、今後その効果を見極めていく予定です。

 

(b) 指標

KPI進捗

 

項目

KPI

2026年3月期進捗

1

人事上の情報、

施策の可視化

KPIISO30414の認証取得

「スキルと能力」を明確化する為に等級ごとの能力要件を明確にし、資格毎の教育をe-ラーニングを中心に開始、力量の向上に努めた。

※2024年3月期にISO30414の11領域を参考にニチモウグループの注力領域として「多様性」「生産性」「スキルと能力」「後継者育成」の4つを重点項目に選定した。

2

グループ全体としての

ビジョン共有

理解度100%

理解度52%(前期39%、前期比+13ポイント)

※全社アセスメントの 全社・経営カテゴリ 設問1「経営のビジョン・理念は明確で一貫性を持っている」の肯定回答率を使用

・当社およびグループ会社にてタウンミーティングを実施。新中計・パーパスを浸透させ目標達成を図る。

3

人材定着、

育成プランの作成

離職率5以下

離職率4.38% ※単体実績

・人事評価制度の一部を改定し、業績だけ偏らないバランスへ改定、定期昇給ピッチの改定

・資格要件の明確化と昇格期間の見直し

4

ダイバーシティ

女性採用比率50

女性採用比率44

女性管理職比率10以上

女性管理職比率1.5

男性育休取得率100

男性育休取得率100% ※単体実績

・2026年3月期から女性管理職1名登用開始。定着支援策と安定採用を通じ、将来の女性管理職候補を育成中

・育児介護と就労の両立を目的に在宅勤務制度を導入

・単体においては男性育休取は定着しつつあるが、グループ会社での推進がテーマ

 

 

また、当社グループでは、上記「②人的資本について(a) 戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針に係る指標については、当社においては、関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取組みが行われているものの、連結グループに属する全ての会社では行われてはいないため、連結グループにおける記載が困難であります。このため、上記「②人的資本について(b) 指標 KPI進捗」に、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。

 

 

ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)

● 多様な働き方・労働環境の整備:

「くるみん認定」を取得

 当社は、次世代育成支援対策推進法に基づく子育てサポート企業として、厚生労働大臣の認定を受け2025年8月29日付で「くるみん認定」を取得いたしました。

 男性・女性共に仕事と子育てを両立しやすい職場環境づくりを目指し、時差出勤や在宅勤務などの柔軟な勤務制度の導入に加え、長時間労働の抑制と年次有給休暇の取得促進に注力しております。

 今後、従業員の働き方がますます多様化する中で、従業員一人ひとりが安心して働き、育児のみならず介護との両立を含めた包括的な両立支援を推進します。単なる制度整備に留まらず、職場風土づくりにも引き続き積極的に取り組んでまいります。


 

◎多様な働き方・女性活躍の実現に向けての制度

・育児・介護在宅勤務制度

 ⇒本人の希望と業務遂行を会社も交えて運用を取り決める事で、質を落とさない在宅勤務を実現する。

・一般在宅勤務制度

 ⇒一般の社員についても、集中して書類作成などを行う場合を想定し週1回の在宅勤務を許可

・時差出勤制度

・時間単位年休制度

・育児時短制度(小学校入学前まで)

 ⇒小学校に入るまでの保育期間に配慮

・介護時短制度

・年休取得推奨日の設定

 ⇒全社の観点で年休取得を推奨する為、毎年取得推奨日を設定

・年休繰越最大2年(療養休暇)

 ⇒年休取得が進まない場合だけでなく、長期間の体調不良などを想定し繰越期間を2年間とする。更にあまった休暇を療養休暇に最大15日間の積立が可能

 

◎意見徴収

・全社アセスメント

⇒全社員のエンゲージメント向上、経営課題を抽出する為にも毎年実施、社員にも内容を公開する。

・若手社員個別面談

⇒10年目以下の若手層と人事担当者が面談を行う事で細かな悩み事などを確認する。

 

◎教育の機会

・制度理解の動画配信

⇒イントラに掲示するだけでなく、動画を利用する事で、制度改定の背景や制度のポイントを丁寧に説明する。

 

 

育休取得率(%)

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

男性

100%

100%

100%

女性

100%

100%

100%

 

 

● 従業員の健康促進

健康経営優良法人の認定取得

経済産業省と日本健康会議が共同で実施する健康経営優良法人認定制度において、「健康経営優良法人2026年(大規模法人部門)」に認定されました。当社では、従業員一人ひとりが心身ともに健康で、その能力を最大限に発揮できることが企業の発展につながると考えております。この考えのもと、定期健康診断・ストレスチェックは受診率100%を維持し、二次検診や特定保健指導、メンタルヘルス対応含めて個別に手厚いフォローを行っております。近年では禁煙対策や働く上での男女の性差における研修など、施策を充実させリテラシー向上にも取り組んでおります。経営と従業員が一体となって健康経営に取り組み、従業員が安心・安全に働ける会社であり続けるために「こころと身体の健康」を積極的にサポートします。


 

 

 

 

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

月平均時間外労働時間(時間)

12.2

12.6

12.9

有給休暇取得率

66.3%

57.9%

58.5%

健康診断の受診率

100%

100%

100%

ストレスチェック受診率

100%

100%

100%