2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    3,747名(単体) 4,362名(連結)
  • 平均年齢
    44.0歳(単体)
  • 平均勤続年数
    19.0年(単体)
  • 平均年収
    6,193,000円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    4.1%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1) 【人材戦略に関する基本方針等】

① 人財戦略に関する基本方針

当社グループの人財戦略は、人的資本投資により個の力を引き出し、従業員エンゲージメントを高め、「高齢社会のレジリエンス強化支援」と「家庭のカーボンニュートラルの実現」の2つの社会価値を創出するイノベーティブな人財を確保・育成いたします。また、経営戦略と連動した動的人員計画の高度化により、主力事業と成長事業におけるあるべき姿とのギャップを解消し、「人と社会の未来を笑顔でつなぐ」経営理念の実現に結び付けてまいります。


 


 

ダイバーシティ&インクルージョンの推進による財務・非財務資本の強化


 

 


 

 

② 従業員給与等の決定方針

当社グループにおける従業員の給与その他の給付の額及び内容については、人財・組織・顧客を将来の価値創造の源泉となる重要な無形資産と位置付け、持続的な成長と企業価値向上の実現に向けて人的資本への投資を推進しております。

従業員給与等については、優秀な人財の確保及び定着を図るとともに、従業員一人ひとりが能力を最大限発揮し、お客さまへの価値提供を通じて企業価値向上に貢献できる環境を整備することを基本方針としております。

給与水準の決定にあたっては、当社の業績、物価動向、労働市場環境等を総合的に勘案するとともに、職能資格制度に基づき、職務遂行能力、役割及び成果を適切に反映しております。

また、人事考課及び選考試験結果に応じた昇給・昇格制度を運用するとともに、ゼネラリストコース及びエキスパートコースによる複線型人事制度を採用し、多様なキャリア形成と専門性の発揮を支援しております。

さらに、従業員の生活基盤の安定、働きがいの向上及び人財確保を重要な経営課題と認識し、継続的な賃金改善に取り組んでおります。

今後も、従業員エンゲージメントの向上、人財育成及び専門人財の確保・育成を通じて、当社の持続的な成長及び企業価値向上を支える人的資本への投資を継続してまいります。

 

(注)本方針は提出会社の正社員が対象です。有期雇用労働者及び短時間労働者等については、関連法令及び社内規定に基づき、職務内容・責任等を踏まえた適切な処遇を行います。

 

 

(2) 【従業員の状況】

① 連結会社の状況

2026年3月31日現在

事業部門

従業員数(名)

販売部門

4,222

(3,009)

管理部門

140

合計

4,362

(3,009)

 

(注) 1.従業員数は就業人員数であります。

2.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員数(一般従業員の標準勤務時間数から換算した人員数)であります。

3.当社グループは、家電製品等の小売業並びにこれらの付帯業務の単一事業であり、開示対象となるセグメントはありませんので、セグメント情報の記載を省略しております。

4.管理部門は、当社本社の人事総務部門等の人員数であります。

 

② 提出会社の状況

2026年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の対前

事業年度増減率(%)

3,747

44.0

19.0

6,193

4.1

(2,819)

 

 

事業部門

従業員数(名)

販売部門

3,607

(2,819)

管理部門

140

合計

3,747

(2,819)

 

(注) 1.従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数であります。

2.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員数(一般従業員の標準勤務時間数から換算した人員数)であります。

3.平均年齢及び平均勤続年数は、一般従業員におけるものであり、出向受入者等(860名)及び臨時従業員を含めてのものではありません。

4.平均年間給与は、一般従業員及び出向受入者等におけるものであり、臨時従業員を含めてのものではありません。なお、平均年間給与には賞与及び基準外賃金を含んでおります。

5.当社は、家電製品等の小売業並びにこれらの付帯業務の単一事業であり、開示対象となるセグメントはありませんので、セグメント情報の記載を省略しております。

6.管理部門は、本社の人事総務部門等の人員数であります。

 

③ 労働組合の状況

当社グループ各社の労働組合は、UAゼンセンに所属しております。

なお、連結子会社であるジョーシンテック株式会社、ジェー・イー・ネクスト株式会社、兵庫京都ジョーシン株式会社、ジャプロ株式会社、関東ジョーシン株式会社、滋賀ジョーシン株式会社、和歌山ジョーシン株式会社、J・P・S商事株式会社、JSD INSURANCE PTE.LTD.及びジョーシンリフォーム近畿株式会社には、労働組合はありません。

 

④ 使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度の内容

当社は使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度を導入しております。当該役員・従業員株式所有制度の内容について「1 株式等の状況 (8) 役員・従業員株式所有制度の内容」に記載しております。

 

 

⑤ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異

 A.提出会社

当事業年度

管理職に占める
女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注1、3)

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

3.5

(11/312名)

97.1

60.8

75.0

88.1

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。

3.労働者の人員数について労働時間を基に換算し算出しております。

 

 B.連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める
 女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注1)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注2)

全労働者

正規雇用労働者

パート・

有期労働者

ジョーシンサービス
株式会社

0.0

(0/11名)

100.0

68.6

86.7

76.3

兵庫京都ジョーシン
株式会社

0.0

(0/9名)

100.0

59.4

69.0

95.2

東海ジョーシン
株式会社

0.0

(0/3名)

(対象者無し)

63.2

87.6

93.8

関東ジョーシン
株式会社

0.0

(0/5名)

100.0

62.4

78.7

94.5

和歌山ジョーシン
株式会社

0.0

(0/4名)

(対象者無し)

63.1

100.9

97.9

北信越ジョーシン
株式会社

0.0

(0/36名)

100.0

62.8

86.2

94.2

 

(注) 1.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであり、取得率が100%を超えた場合は100%と記載しております。

2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。労働者の人員数について労働時間を基に換算し算出しております。

3.連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による公表項目として選択していないため、管理職に占める女性労働者の割合の記載を省略しております。

4.上記以外の連結子会社については「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表項目に該当しない、もしくは公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

 

 C.連結グループ

当連結会計年度

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注1、3)

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

4.7

(19/408名)

98.4

60.8

77.5

89.0

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。

3.労働者の人員数について労働時間を基に換算し算出しております。

4.連結グループの範囲は、以下の12社となります。

  上新電機株式会社、ジョーシンサービス株式会社、ジョーシンテック株式会社、ジェー・イー・ネクスト株式会社、兵庫京都ジョーシン株式会社、東海ジョーシン株式会社、関東ジョーシン株式会社、滋賀ジョーシン株式会社、和歌山ジョーシン株式会社、北信越ジョーシン株式会社、ジャプロ株式会社、ジョーシンリフォーム近畿株式会社

 

〈補足説明〉

 管理職に占める女性労働者の割合や男女の賃金差異に表れていますように、女性の登用は当社グループの課題であります。

 男女の賃金については、4割を超える女性社員が人事制度上の勤務地選択において転宅転勤がなく給与減額のあるコースを選択していること、女性役職者(とりわけ管理職)が少ないこと、女性従業員の中でパートタイム従業員の構成比が高いことが差異が生じている主な原因であります。また、家事・育児が女性に偏ることが多く、女性が時間的・心理的・身体的な制約を受けていることも女性活躍を阻害していると考えられます。

 さらに、勤続年数の異なる3グループにつき、子の有無や誕生のタイミングと昇格の相関関係について調べましたところ、過去の登用において出産を経験した女性の昇格は年数を要する傾向が見られました。2015年頃より女性社員の登用が進み、下表のように将来の管理職候補となる女性主任の数も増えております。女性管理職の登用も進み、2030年度の目標である5.0%達成の見通しが立っております。

 多様性確保の第一歩としてさらに女性活躍を推進するうえで、育児中社員や将来育児に携わる可能性がある社員がクリアできない障壁をなくしていくことが必要です。その認識のもとに、以下のような取り組みを進めてまいりました。

 

・2023年4月

育児短時間勤務制度の柔軟化 
(子が中学校を卒業するまで利用可能)


・   4月

希望者への旧姓対応開始

・   10月

人事制度上の勤務地選択による昇格制限の撤廃

・   10月

女性がリーダーシップを発揮する店舗の展開

・2024年1月

介護短時間勤務制度の柔軟化

・   4月

休日保育費の補助制度新設

・   4月

イクメン休暇制度の取得義務を28日間に拡大

・   5月~

第1期キャリアフォーラム開催(全4回)

・   6月

くるみん認定取得(取得時上新電機株式会社)

・   9月

えるぼし認定取得(取得時上新電機株式会社)

・2025年2月

社内コミュニティ拡充

・   4月

不妊治療についてのサポート制度整備

・   4月

ベテラン層の働きがい創出のための制度整備

・   5月~

第2期キャリアフォーラム開催(全5回)

・   10月

育児時差出勤制度導入

 

 

 女性活躍を推進するために、育児や介護との両立支援、男性育休取得の促進、女性リーダー育成等、さまざまな角度からアプローチいたします。イクメン休暇の2025年度取得率は98.4%で、2024年度より取得義務日数を14日間から28日間に拡大し、ライフスタイルのひとつとして、性別にかかわらず育児も仕事も楽しめる職場環境を構築しております。また、女性が活躍できる環境を整えることは、ライフスタイルや価値観の変化に対応することになり、すべての従業員にとっての働きがいと働きやすさの実現につながります。今後も、ダイバーシティ・カウンシルを通じた従業員の経営参画により制度改革を進めてまいります。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理

現在、当家電販売業界を含む世間を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。少子高齢化がもたらす人口・世帯数の減少や高齢単身世帯の増加といった人口動態の変化、ICTの高度化、性別・年齢・国籍などに囚われず、それぞれの「個」を尊重し、認め合うというダイバーシティ&インクルージョンの浸透、さらには気候変動など、人を取り巻く社会構造や環境、価値観が大きく変化する中で、人々の生活様式も大きく変わろうとしています。

当社グループは、長期的な視点で未来を考え、社会のあるべき姿を思い描いて、2021年度より経営理念を〖人と社会の未来を笑顔でつなぐ〗に改定し、その実現に向け着実に歩みを進めております。

社会変化の現状と課題を踏まえた上で、当社グループの理念体系の根幹である社是「愛」(「常に相手の立場に立って考え行動する」の意)の基本精神に則り、「持続可能で誰ひとり取り残さない社会」を私たちの未来世代に引き継いでいきたいという思いを込めました。

そして、この新経営理念のもと、中長期的な視点からのバックキャストで、当社グループが中長期的に創造する2つの社会価値や経営ビジョン、7つのマテリアリティ(重要課題)等を特定いたしました。

 

 ① 2つの社会価値

当社グループは、経営理念《人と社会の未来を笑顔でつなぐ》のもと、『高齢社会のレジリエンス強化支援』と『家庭のカーボンニュートラルの実現』という2つの社会価値の創造に取り組んでまいります。

家電販売を主とする小売業にとって、将来像に大きな影響を与えるものは、大きく2つあると考えております。1つ目は「少子高齢化」であります。「少子高齢化」による人口・世帯数の減少、高齢単身世帯の増加は、消費者の購買行動の変化と市場規模の縮小、労働人口の減少という課題を内包しています。当社グループは、リスクとしてこの課題に対処しつつ、新たな事業機会として捉え、当社グループが提供すべき社会の持続的な発展を支える価値のひとつを『高齢社会のレジリエンス強化支援』といたしました。

当社グループは、「レジリエンス」を“元の状態への復元”に留まらず、“変化への適応”と考えております。超高齢社会に変化していくことを踏まえ、その変化の中でもチャンスを見いだし、保有する営業ノウハウを上手く掛け合わせ、新たな付加価値を生み出し、提供し続けることを目指しております。

2つ目は、「気候変動」であります。当社グループは、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言への賛同を2021年7月に表明し、提言に基づき、「ガバナンス」、「戦略」、「リスク管理」、「指標と目標」の全4項目について、積極的に情報開示を行っております。気候変動をはじめとする環境問題は、生物多様性を脅かすだけでなく、世界経済にきわめて大きな影響を与える重大なリスクだと言えます。その対策としてのカーボンニュートラルな社会の実現は、もはや日本をはじめ、世界共通の目標であるといえ、世界各地で頻発する大規模自然災害を目の当たりにして気候変動への対応が喫緊の課題であるとの認識は高まっています。企業にとって環境課題はリスクですが、人々の環境認識の高まりは、対処の仕方一つでチャンスに転化することもできます。当社グループでは家電販売を通じて、創エネ・蓄エネ・省エネ性能の高い家電製品(太陽光発電・蓄電池・省エネ家電製品など)を普及させるとともに、3R(リデュース・リユース・リサイクル)に加え、新たにサーキュラーエコノミーの推進による循環型社会の構築にも積極的に取り組み、社会価値の向上に貢献してまいります。

 

 ② 経営ビジョン

当社グループは経営理念のもと、2つの社会価値の創造を実現するために、『家電とICTの力で生活インフラのHubになる』を経営ビジョンと定めました。2つの社会価値を創造していくためには、人の生活基盤である家庭内インフラの維持・充実が必要不可欠であると考えております。当社グループは、これまで家電販売を通じて、さまざまな家電製品を日本国内に広く普及させてまいりました。今後は、ICTの高度化・技術革新が、家電をIoT家電に進化させ、ICTが社会インフラの高度化ツールとして、少子高齢化への対応、産業・雇用創出、安全・安心な街づくり、社会インフラの老朽化への対処といったさまざまな場面で活用されていくと考えております。当社グループは、「家電製品を普及・浸透させる力」「ICTの高度化・技術革新の力」で、お客さまの生活インフラのHub(活動の中心地・拠点)になることを目指してまいります。

 

 ③ 7つのマテリアリティ(重要課題)

当社グループはさらに、経営理念及び経営ビジョンの実現に向け、当社グループの企業価値創造に対する影響度が高く、優先的に取り組むべき7つのマテリアリティ(重要課題)と14の取り組み課題を特定いたしました。

なお、特定にあたっては、投資家とマルチステークホルダーの両視点を踏まえ、当社グループにとってのリスクと機会を分析の上整理を行い、取り組み課題毎に長期目標、KPIとその達成のためのアクションプランを策定いたしました。

マテリアリティの内容は、多様化する超高齢社会を支える商品・サービスの提供と家庭のカーボンニュートラルの実現を取り組み課題とする『1.生活スタイルの変化を先取りした豊かな暮らしの提案』、データセキュリティの強化と製品品質・製品の安全性確保を取り組み課題とする『2.安全安心な製品・サービスの提供』、資源循環社会の構築と気候変動問題への取り組みを取り組み課題とする『3.地球環境と調和した豊かな社会への貢献』、人財の確保・育成と健康経営を取り組み課題とする『4.ダイバーシティ&インクルージョン』、人権尊重とサステナブル調達活動を取り組み課題とする『5.責任あるバリューチェーンの構築』、地域社会の成長を支えるビジネスの深耕を取り組み課題とする『6.地域社会との共生の推進』、コンプライアンスの徹底/リスクマネジメント/企業モラルの維持とコーポレート・ガバナンス/グループガバナンスを取り組み課題とする『7.企業統治の強化』であります。

これらのマテリアリティを一過性に留めることなく、持続的かつ長期的に経営マネジメントの中で取り組んでいくことにより、事業活動を通じて、当社としての社会的責任を果たし、その結果が企業価値の増大につながっていくよう、引き続き努力してまいります。

 

 ④ リスク管理

当社グループは、経営理念及び経営ビジョンを実現するため、Joshinグループの価値創造に対する影響度が高く、優先的に取り組むべき7つのマテリアリティ(重要課題)及び14の取り組み課題を特定し、これらのマテリアリティを「サステナビリティ委員会」にて審議・推進しております。

サステナビリティ委員会は、業務執行取締役、執行役員、監査等委員、各部門長(子会社役員含む)で構成する全社会議とし、Joshinグループの価値創造実現に向けて、長期的な目標からバックキャストし、設定した取り組み課題の進捗管理や各事業部門の活動及び部門横断的なプロジェクトの推進・啓発・管理・指導等を実施いたします。

「3 事業等のリスク」にもリスク管理に関して記載しておりますのでご参照ください。

 

(2) 重要なサステナビリティ項目

前述のサステナビリティに関する考え方、ガバナンス及びリスク管理を通して識別された当社グループにおける重要なサステナビリティ項目は、①気候変動問題への取り組み、②人的資本への取り組みであり、それぞれの項目に係る当社グループのサステナビリティに関する考え方、取り組み、指標及び目標等は次のとおりであります。

 

 ① 気候変動問題への取り組み

 

A.気候変動への取り組み

 

当社グループは1998年に環境理念を制定し、2000年に本社ビルでISO14001を認証取得して以来、環境マネジメントシステムの構築・運用を通じて、本社機能として営業にかかわる環境負荷軽減と環境パフォーマンス向上への継続的な取り組みを推進してまいりました。

当社グループにおける環境への取り組みは、7つのマテリアリティの一つである「地球環境と調和した豊かな社会への貢献」に対する重要な取り組み課題であると考えております。

『JT-2025 経営計画』において掲げ、『JT-2028 経営計画(2026年度~2028年度)』においても継続しております気候変動問題への取り組み(個別戦略)は、2030年にあるべき姿「地域社会の成長を支え、人と環境の未来に貢献する企業」実現に向けたアクションプランであり、気候変動取り組みロードマップとも合致したものであります。

これらの気候変動に係る課題に対し、先進的に取り組むことによって、投資家や金融機関をはじめすべてのステークホルダーから企業に対する社会的な評価の向上につながると考えております。

このたび、世界レベルで企業などの環境への取り組みを評価し、情報公開するCDP気候変動プログラムへの回答において当社グループは、2023年度、2024年度に続き、2025年度におきましても3年連続で「A」スコアを獲得することができました。

当社グループは今後におきましても、認定取得いたしましたSBT2030年短期目標を2050年カーボンニュートラルの実現へ向けた方向性を示す道筋とし、全社的な取り組みをなお一層進めるとともに、積極的な情報開示に努めてまいります。

 

(a) ガバナンス

 Ⅰ) 監督体制

気候変動や生物多様性といった環境課題に関するリスクや機会、またそれらへの対応施策は、気候変動プロジェクトを通じて提案されます。

これらの施策は、取締役執行役員、執行役員、監査等委員、各部門長(子会社役員を含む)で構成される「サステナビリティ委員会」、「リスク管理委員会」で協議された後、業務執行の中枢機関である「執行役員会」において意思決定が行われ、「取締役会」による監督が実施されます。

決定された施策については、「サステナビリティ委員会」において進捗状況が報告されます。

また、主要なリスクに関しては「リスク管理委員会」にて進捗報告が行われ、取り組みのモニタリングが実施されております。

 


 

Ⅱ) 執行体制

 

2025年度サステナビリティ関連審議・報告実績

サステナビリティ
関連会議体

メンバー

開催数

ESGに係る主な審議・報告内容

取締役会

取締役兼執行役員

独立社外取締役、監査等委員

17回

●中長期のサステナビリティ経営戦略及び中期経営計画の進捗

●78期部門別重点施策サステナビリティ関連に関する報告

●「Joshinグループ行動宣言」及び「グループ行動規範」の改定

●ガバナンスサーベイに係る報告

執行役員会

業務執行取締役

執行役員

独立社外取締役(オブザーバー参加)

34回

●ジョーシン半田店、ジョーシン和泉中央店においてPPAによるソーラ
 ーカーポートを初導入

●改正育児・介護休業法への対応としての育児時差出勤制度導入の件

●ジョーシンサービス協力会社対象人権尊重に関するアンケート調査実
 施の件

●ジョーシン鴻巣店既存店舗での「ZEB」認証取得を報告

●CDP3年連続Aリスト選定を報告

サステナビリティ委員会

議長:代表取締役兼社長執行役員

メンバー:業務執行取締役、
     執行役員、監査等委員、
     各部門長で構成

10回

●統合報告書におけるESG各ページの考え方について

●第3期・第4期ダイバーシティカウンシルの活動報告

●カーボンニュートラル移行計画のバージョンアップに係る報告

●「Joshinグループ行動宣言」及び「グループ行動規範」の改定につい
 ての進捗

●サプライチェーンアンケート実施についての報告

●ファンミーティングの開催についての報告

●環境管理研修受講案内及び結果について

●気候変動プロジェクトの環境課題解決に向けた新たな方向性について

●テレワークの制度化について

リスク管理委員会

議長:代表取締役兼社長執行役員

メンバー:業務執行取締役、
     執行役員、監査等委員
     である取締役、
     労働組合幹部、
     各部門長(子会社役員
     含む)で構成

4回

●年度毎の事業継続マネジメントシステム計画策定

●CSRアクションプランの策定及び四半期毎の進捗管理(ESG含む)

●年度毎のリスク認識・評価に基づくリスク管理項目選定(ESG含む)

●旧耐震事業所の措置状況及びハザードマップ情報の確認

 

 

(b) 戦略

 Ⅰ)気候関連のリスク及び機会が組織のビジネス・戦略・財務計画に及ぼす影響

当社グループは、気候変動がグループに与えるリスク・機会及び事業に与えるインパクトの評価とその対応策構築を目的として平均気温が1.5~2℃及び4℃上昇時シナリオ分析を実施しております。

それぞれの平均気温上昇時に移行/物理リスクと機会において事業インパクトを特定し、2030年までの対応策実現に向けて動き出しております。長期目標である2050年までの主な目標については7つのマテリアリティに記載しております。

これらを前提に、気候変動の影響を分析し、いずれの平均気温上昇時においても事業戦略や中期経営計画にて新たな成長機会を策定いたします。

 

・想定期間:2030年度まで

・採用シナリオ:1.5/2℃シナリオ、4℃シナリオ

 

期間

リスク・機会の項目

財務への影響度

対応策

2024年度

実績

1.5℃/2℃

4℃

移行リスク

政策・

法規制

中期

カーボンプライシング導入によるコストの増加

(△261百万円)

自社受電契約事業所への100%再エネ導入

(2023年度完了)

実施済

(76百万円)

テナント入居事業所など、賃貸物件への再エネ導入の推進(2040年度)

実施中

プラスチック規制強化に伴うコストの増加

プラスチック包装資材の使用削減

実施中

サプライチェーン全体でのプラスチック資源利用の最適化

計画中

技 術

長期

低炭素・再エネ技術の導入によるコストの増加(再エネ設備、EV車両など)

事業所の省エネ化へのさらなる推進

ZEB導入事業所の拡大(再エネ/省エネ設備の再構築)

実施中

(56百万円)

ICP導入によるオペレーショナルコスト増への対応

計画中

市 場

長期

エネルギー価格高騰によるコストの増加

自社調達と外部調達との最適化による設備投資費用の抑制

実施中

物理リスク

急 性

長期

風水害の激甚化による事業停止リスク

(△1,460百万円)

事業継続マネジメント体制の構築及び推進

店舗への災害対策用設備(蓄電池、備蓄品)の導入

実施済

(79百万円)

慢 性

長期

平均気温上昇に伴う空調コストをはじめとする電気エネルギー使用量の増加

(△5,720百万円)

店舗、施設の室温上昇を抑える省エネ設備への投資(駐車場緑化、遮熱フィルムなど)

実施中

機会

製品・

サービス

中期

気象変動対応製品・サービスによる売上高の増加

(100,000百万円)

環境配慮型製品の販売・サービスの推進

住宅環境の高機能化リフォームの推進

創エネ、蓄エネ設備(太陽光パネル、蓄電池ほか)の販売促進

実施中

市 場

中期

脱炭素社会への移行に伴うビジネス市場の拡大

(500百万円)

サーキュラーエコノミー事業など、他社とのアライアンスによる脱炭素ビジネスの推進

計画中

短期

低炭素かつ強靭な物流プロセス構築への社会的要請

関西・東京の2拠点物流体制の確立

EC出荷機能の東京物流センターへの拡張

店舗受け取りサービスのエリア拡大(関東・北信越地域へ展開)

実施済

(700百万円)

中期

季節変動リスク緩和による収益安定化の機会

(30,000百万円)

季節要素に左右されない製品、サービスの取り組み強化(サポートビジネス、モバイル通信、サブスクリプションなど)

実施中

評 判

長期

ESG評価を重視する投資需要の拡大

ESG関連情報の適切な開示・透明性向上

気候変動対策及び循環型社会実現に係る積極的推進によるESG評価の向上とブランディングの強化

実施中

 

 

Ⅱ)マテリアリティ取り組み課題の目標及び2025年度実績

◆資源循環社会の構築

環境に係る課題解決のひとつに廃棄されていた製品や原材料などを新たな資源ととらえ、循環させる循環型社会への転換がステークホルダーから求められており、商品の買い取り及び再販の体制や、リサイクル品の再資源化及び再利用の推進等事業性の確立に向けた当社のサーキュラーエコノミー実現への取り組みを目指しております。

取り組み課題実現のためのアクションプラン

2030年目標

2050年目標

・リユース、再販等資源循環サイクル再構築

・社内備品、消耗品等の再資源化、再利用

・家電リサイクル対象4品種回収率65%

・不用な備品、消耗品の国内再資源ルート検
 討

・当社グループより回収したリサイクル家
 電品を再資源化し、それを使用したオリ
 ジナル商品の開発/販売

[2025年度実績]

・リユース実績 45,047台

・家電リサイクル対象4品種回収率 63.0%

・廃プラスチックへの対応と再生化・事業化
 に向けたスキームの構築

・ショッピングバッグにおけるプラスチック
 使用量の2019年度比 90%削減[2027年]
・プラスチック素材を用いたレジ袋廃止
・全事業所におけるプラスチック使用量の年
 間数値掌握及び削減目標の設定

・ショッピングバッグの使用量を2050年度
 までに限りなくゼロにすることを目標に
 設定
・販売製品のプラスチック再生スキームの
 確立と事業化 

[2025年度実績]

・ショッピングバッグ使用におけるプラスチック使用量の86.7%削減 (2019年度比)

・サーキュラーエコノミー事業化実施に向け
 た取り組み

・小型家電品を選定し、再資源化/再販及び
 カーボンフットプリント実現に向けた企業
 間スキームの確立
・太陽光パネルのガラス部リサイクル及び再
 資源化の実施

・事業化の定着を図り、社内事業計画の一
 環として年度予算化を目指す

[2025年度実績]

・アウトレット北花田店において不要となった気泡緩衝材回収。
 回収した気泡緩衝材は再製品化され、他の気泡緩衝材と共に当社各店に納品

 

 

◆気候変動問題への取り組み

カーボンニュートラル実現に向け、2023年3月度において自社受電契約事業所再生可能エネルギー比率100%を達成、加えてCDP回答書においても2023、2024年度に続き、2025年度においても3年連続にてAリストに選定されるなど更なる飛躍を遂げることができました。

今後はSBT目標達成を目指し、スコープ3削減に向けた取り組み、サプライヤーエンゲージメントの一層の強化により情報開示の更なる精緻化を目指してまいります。

取り組み課題実現のためのアクションプラン

2030年目標

2050年目標

・事業所の再生可能エネルギー電源比率向上

・賃借物件の再生可能エネルギー電源比率向上

・対象となる新規自社受電契約事業所において
 ZEB認定を目指す

・賃借事業所を含む全事業所における再生
 可能エネルギー電源比率80%達
・自家発電促進のための自社契約事業所に
 おける自家生成率30%達成
・スコープ1+2におけるGHG排出量 42%
 削減

・再生可能エネルギー電源比率100%達成
 (賃借事業所を含む全事業所)[2040年]
・自家発電促進のため自社契約事業所にお
 ける自家生成率50%達成
・スコープ1+2におけるGHG排出量100%
 削減を達成

[2025年度までの実績]
・テナントを含む全事業所における再エネ化の比率は62.2%

・自社契約事業所における自家生成率※28.0% ※自家生成率:太陽光発電等自家発電により生成した電力量/全再生可能エネルギー発電量

・オンサイト及びオフサイトPPAによる太陽光発電システムの導入は、2026年3月現在で、76事業所(FIT及びPPAでの導入含む)

・スコープ3全カテゴリーにおける削減目標及
 び対策
・スコープ3の削減に向け、サプライヤーとの
 エンゲージメントを通じてカーボンフットプ
 リントの開示要請の推進

・1次データを活用したサプライチェーン
 排出量の算定
・スコープ3 カテゴリー1、11における
 GHG排出量 25%削減

・スコープ3対象全カテゴリーにおける
 GHG排出量100%削減を達成

[2025年度実績]

・スコープ1+2 2021年度比で35.0%削減

・スコープ3(カテゴリー1、11) 2021年度比で7.8%削減

・環境配慮型製品の販売強化

・住宅環境の高機能化リフォームの推進

・蓄エネ設備(太陽光パネル、蓄電池他)の販売
 推進

・再生可能エネルギー普及事業の展開

・環境配慮型製品及び省エネリフォームの
 推進による削減貢献量の更なる向上
・次世代エネルギービジネスへの参入を目
 指し、事業化プランを構

・低カーボン製品の販売促進

・エネルギービジネス事業化の定着を図
 り、年度予算化を目指す

[2025年度実績]

 ・CDP気候変動プログラムを3年連続、サプライヤーエンゲージメント評価(SEA)の総合スコア2年連続Aスコア受賞

 ・他企業とのエンゲージメントを通じ、再エネ関連ビジネス確立へのディスカッションの継続

 

 

◆生物多様性保全への取り組み

当社グループは、事業活動全体における生態系への影響を把握し、お客さまやサプライヤーなどステークホルダーの皆さまと連携しながら、その影響の低減及び保全活動を積極的に推進してまいります。そして今年度は更に定量的な観点からも分析を実施し、情報開示の更なる深化を目指してまいります。

取り組み課題実現のためのアクションプラン

2030年目標

2050年目標

・TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)
 に基づく定量的開示
・生物多様性保全に向けた取り組みと事業スキ
 ームの確立

・TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォ
 ース)に基づく定量的情報開示の実施
 [2028年]

・SBTs for Nature 認定の推進

・他企業との生物多様性関連ビジネスの事
 業化の確立及び協業

・生物多様性関連事業化の定着を図り、社
 内事業計画の一環として年度予算化を目
 指す

[2025年度実績]

・TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)への賛同及び当社サイトへのTNFDリスクと機会開示情報の公開

・ESA(エコシステム社会機構)を通じ、他企業とのエンゲージメント開始

 

 

(c) リスク管理

 気候関連及び生物多様性のリスクについて組織がどのように識別・評価・管理しているか

 

Ⅰ)組織がリスクを識別・評価するプロセス

全社におけるリスクマネジメント体制におきまして、リスク管理体制の核となる「リスク管理委員会」及 び「サステナビリティ委員会」を設置し、環境関連全般を含むグループ全体のリスクについての識別・評価・管理を実施しております。

 

Ⅱ)組織がリスクを管理するプロセス

Ⅲ)組織が上記のプロセスに対し、総合的リスク管理においてどのように統合されるか

移行計画において、気候変動及び生物多様性に係る全社的なマネジメントは「気候変動プロジェクト」によってリスクの特定、事業インパクトの評価及びそれらの対応策を策定し、「サステナビリティ委員会」によって審議がなされております。加えて、本社部門においてはISO14001に基づく環境マネジメントシステムを構築しており、この体制の下においても法令遵守などのリスクのモニタリングを行っております。

 

(d) 指標と目標

Ⅰ)環境課題に係る主なアクションプランのロードマップ


 

●2025年度 気候変動課題解決に係る主なアクションプランのロードマップ

目標と施策

~2030年

~2050年

全事業所における再生可能エネルギー電源比率100%の早期実現

自社受電契約事業所再生エネ比率100%達成を受け、テナント店舗などの再エネ比率向上に向け交渉継続

全事業所における再生可能エネルギー電源比率100%達成

スコープ1+2におけるGHG排出量を2030年度までに2021年度比で
 42.0%削減

スコープ1、2におけるGHG排
 出量実質ゼロ達成

自社受電契約事業所における自家消費率向上に向けた取り組み

自社エネルギー自給率向上のための太陽光発電システム及びオフサイトPPA導入を推進し、自社受電契約事業所における自家生成比率※30%達成

※自家生成比率:太陽光発電等自家発電により生成した電力量/全再生可能エ
        ネルギー発電量

自社受電契約事業所における自家消費率50%達成

BCP対策としての蓄電池の導入を推進し、2030年度にかけて70事業所
 (上方修正)に導入を計画

奈良店に続き新設及び設置可能な店舗に対してZEB(ネットゼロエネル
 ギービル)認定取得を目指す

高効率太陽光発電+系統型蓄電
 池の導入に加え、オフサイト
 PPA推進により、自社受電契約
 事業所における自家発電比率
 50%に拡大

サプライチェーン全体におけるGHG排出量の管理及び削減対策

スコープ3主要カテゴリーのSBTにおけるGHG排出量削減目標に沿った削減プランの構築

スコープ3において「カテゴリー1,11」を2021年度比で25.0%削減

スコープ3対象全カテゴリーにおけるGHG排出量100%削減達成

スコープ1,2については2021年度比で42.0%削減

物流における、川上・川下の排出量算定精度向上及びカテゴリー4削
 減プランの策定及び実施

サプライヤーとの協業で、スコ
 ープ3対象全カテゴリーのカー
 ボンゼロ達成

情報開示の更なる精緻化及び環境に係るビジネススキームの確立

移行計画における財務的インパクトの掌握及びTNFD提言に基づくリスクと機会・影響の定量化分析策定

「家庭のカーボンニュートラルの実現」に向け、事業化の定着を図り、社内事業計画の一環として年度予算化を目指す

気候変動・ネイチャーポジティブに関する他企業とのアライアンスに
 よる事業化の確立及び協業

サプライヤー各社によるカーボ
 ンフットプリント開示により、
 低カーボン製品の販売促進を通
 じ、スコープ3排出量削減計画
 の実施

 

 

 

Ⅱ)GHG排出量削減に向けた取り組み


※ 2021年度実績値について、EY新日本有限責任監査法人からの保証を受けております。

※ 2022~2024年度実績値について、株式会社日本環境認証機構からの保証を受けております。

 

スコープ3

カテゴリー

各カテゴリーの概要

2025年度算定結果

CO2算定結果

(ton-CO2e)

比率
 (%)

購入した製品・サービス

原材料の調達、パッケージングの外部委託、消耗品の調達

1,096,663

24.3%

資本財

生産設備の増設(複数年にわたり建設・製造されている場合には、建設・製造が終了した最終年に計上)

15,791

0.3%

燃料

調達している燃料の上流工程(採掘、精製等)、調達している電力の上流工程(発電に使用する燃料の採掘、精製等)

2,523

0.1%

輸送、配送(上流)

調達物流、横持物流、出荷物流(当社が荷主)

19,473

0.4%

事業から出る廃棄物

廃棄物(有価のものは除く)の当社以外での輸送、処理

4,710

0.1%

出張

従業員の出張

119

0.0%

雇用者の通勤

従業員の通勤

1,714

0.0%

11

販売した製品の使用

使用者による製品の使用

3,370,540

74.5%

12

販売した製品の廃棄

使用者による製品の廃棄時の輸送、処理

6,773

0.2%

13

リース資産(下流)

当社が賃貸事業者として所有し、他社に賃貸しているリース資産の稼働

3,005

0.1%

14

フランチャイズ

当社が主宰するフランチャイズの加盟者のスコープ1、2に該当する活動

76

0.0%

15

投資

株式投資、債券投資、プロジェクトファイナンスなどの運用

261

0.0%

合計

4,521,648

100.0%

 

 

当社グループはステークホルダーからの皆さまの信頼を高めていくべく株式会社日本環境認証機構(総合認証機関JACO)から2022年度より「スコープ1、スコープ2及びGHG排出量の最も構成比が高いスコープ3のカテゴリー1、4、11(4については2023年度から)」におきまして、継続して第三者保証を受けております。

これら対象エネルギー使用量はグループ全体の総排出量の99.2%にあたります。

本年度につきましても第三者保証審査を通じ、グループにおけるサステナビリティ報告の精度向上を目指してまいります。

 


 


 

 

B.事業所における脱炭素への取り組み

 

(a) カーボンニュートラルに向けた取り組み

当社グループは、事業所におけるカーボンニュートラルの早期実現に着手し、オンサイト及びオフサイトPPAによる太陽光発電システムの導入を積極的に実施いたしました。

既に2023年に太陽光発電システム設置を始めとし、自社受電契約事業所149事業全てにおいて再生可能エネルギー契約への切り替えが完了しておりますが、引き続き自家発電及び自家消費の割合を高めることで、再エネ電力料金の高騰リスクに備えるべく準備を行っております。

 


 

「ジョーシン奈良店(奈良県奈良市)」に続き、「ジョーシン鴻巣店(埼玉県鴻巣市)」においても建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)のエネルギー消費性能で最高ランクとなる「6つ星」評価を獲得すると同時に、ZEB認証における4段階評価の最高ランクとなる「ZEB」認証を取得いたしました。さらに環境負荷の低減だけでなく、地域社会における快適な駐車環境の提供にも貢献するべくジョーシン半田店、ジョーシン和泉中央店2店舗においてPPAによるソーラーカーポートを初導入いたしました。

これらの取り組みに昨年度運用開始いたしました風力発電によるバーチャルPPA導入と合わせ、2025年度における自社受電契約事業所に占める自家生成率は28.0%となりました。

引き続き2030年自家生成率目標30%に向け、取り組みを加速してまいります。

 

◆鴻巣店ZEB化に向けた取り組み

 

 

ZEB認証に係る主な項目

主な設備内容

 

 

高断熱化(既存設備)

・屋根、外壁に断熱材を採用

 

 

太陽光発電(既存設備)

・屋上に設置

 

 

高効率空調機(EHP)

・パッケージエアコン

 

 

照明のゾーニング制御

・風除室等のKED照明設備を調光制御

 

 

LED照明器具(既存設備)

・タイムスケジュールにとる調光制御

 

 

換気設備(既存設備)

・低騒音型有圧型換気扇

 

 

 

 

・低騒音型天井埋込型換気扇

 

 

給湯設備(既存設備)

・電気温水器

 

 

BEMS

[計測・記録項目]

 

 

 

 

・エネルギー計測・記録

 

 

 

 

・電力量(空調・換気・照明・給湯・太陽光・その他「コンセン
 ト」・対象外)

 

 

 

 

・データのCSV出力

 

 

 

 

[省エネ制御項目]

 

 

 

 

・空調をデマンド制御

 

 

 

 

・温度センサーを用いて空調を制御

 

 

 

(b) EV充電設備設置状況

当社グループは「地球環境に配慮した店舗づくり」の一環として、2010年3月大阪EVアクションプログラムへの賛同を機にEV充電スタンドの事業所への導入を積極的に進めており、2024年度には設置可能な102事業所全てに導入完了(急速充電3事業所、普通充電99事業所)いたしました。

今後はEV普及状況を見ながら急速充電スタンドの増設を実施し、2025年度は6事業所、今年度は20事業所において増設を検討しております。

 

(c) 再生可能エネルギー導入状況

2050年度までにおける電力調達・消費量の合計値は、リアル店舗のスクラップ&ビルド及びEC店舗の売上拡大により、多少の増減はあっても大きくブレはないとの前提にて、2030・2040・2050年度の予測値を算定いたしました。

2022~2025年度の数値は実績値をベースに構成比を入力しております。

 

電力消費量別構成比

2022年度

2023年度

2024年度

2025年度

2030年度
(推計)

2040年度
(推計)

2050年度
(推計)

対象:テナントを含む全事業所

比率

比率

比率

比率

比率

比率

比率



電力メニュー調達・消費

58.7%

58.0%

49.4%

48.1%

54.5%

55.0%

45.0%

証書+電力調達・消費

0.0%

0.3%

0.6%

0.7%

0.5%

15.0%

10.0%

自家生成(PPA含む)

2.6%

6.5%

18.6%

19.2%

25.0%

30.0%

45.0%

再エネ調達量・比率

61.2%

64.9%

68.5%

68.0%

80.0%

100.0%

100.0%

非再エネ電力の調達・消費

38.8%

35.1%

31.5%

32.0%

20.0%

―%

―%

電力調達・消費量の合計値

100.0%

100.0%

100.0%

100.0%

100.0%

100.0%

100.0%

Scope2マーケット基準排出量

(ton-CO2e)

15,621

13,732

11,883

12,256

11,470

 

 

 

C.生物多様性への取り組み

(a) ガバナンス

「A.気候変動への取り組み」を参照ください。

 

(b) 戦略

当社グループが関わる直接操業に関しては、家電製品セクターのバリューチェーンにおいて関連する「ビジネスモデル整理表」を作成することで、当社グループにおける事業の川上、川中、川下における業務工程、原材料・商品・販売先、事業者を整理いたしました。

前提条件

事業内容

小売(家電)

 

 

 

川上

川中

川下

製品段階

投入財

原料

基礎製品

中間製品

最終製品

店舗建設

販売

サービス

消費

業務内容
・工程

①投入財
 の利用

①原料採取

②輸送

①原料精製

②物流・流
 通

①生産

②物流・
 流通

①生産

②物流・流
 通

③製品調達

①建設機材
 投入

②企画・設
 計・エン
 ジニアリ
 ング

③施工

①販売
 (店舗、
 EC)

①設置(据
 付及び工
 事)

②修理

①消費

①再利用・
 廃棄

原材料・製品・販売先の例

製品

・産業用
 機械/
 部品製
 造

・採掘用
 機械製
 造

商品の原材料

・石油

・鉱石

・レアメタ
 ルなど

 

店舗建設の原材料

製品

・鉄

・ガラス

・プラスチ
 ック

・アルミ

・ウレタン
 など

 

店舗建設の資材など

製品

・半導体

・フレー
 ム

・基盤な
 ど

製品

・パソコン

・スマート
 フォン

・テレビ

・冷蔵庫

・洗濯機

・エアコン
 など

 

販売先

・家電量販
 店

投入機材

・建設機械

・大型トラ
 ック

 

企画・設計・エンジニアリング

 

施工

・調達

・施工計画

・施工管理

・工事監理

・廃棄

販売元

・家電量
 販店

 

販売先

・一般消
 費者

・企業

・各自治
 体

設置のための商品輸送及び据付工事

 

修理サービス

引取先

・リサイク
 ル業者

 

 

(c) リスクと機会

◆川中(A・中間製品)における自然関連リスク評価による分析結果

自然環境が厳しくなる中、家電業界においては持続可能な原材料の調達や循環型設計の製品開発、回収・リユース・リサイクルの強化等の対応が求められると予想されます。また、消費者も生物多様性・環境に配慮した商品を求める傾向が強まると考えられます。

これらのことから、将来起こり得るシナリオにおいて需要が高まる可能性のある商品・技術やそれらに対応する調達・販売方法を検討することにより、当社グループにおける機会と捉えることが可能であると考えます。

今年度においては、半導体製造企業が開示している情報などをもとに、半導体製造における代表的な自然関連リスクを把握し、製造企業(3社程度)を選定し、代表的なリスクへの対応状況(リスク特定状況や、リスク対応策の開示有無、対応策の内容等)を整理いたしました。

これら自然関連リスクへの当社グループの対応策としては下記の2通りが考えられます。

 

・調達戦略の検討(自然関連リスクに対して対応策が十分でないと考えられる企業への調査・是正など)

・家電各メーカーとのエンゲージメントを通した自然関連リスクの回避

 

代表的な自然関連リスクに対して対応策が開示されていない半導体製造企業に対し、家電メーカーを通じて下表対応策を提案し、上流の企業にも働きかけていくことが望ましいと考えます。

 

リスク分類

代表的な自然関連リスク

ビジネスへのネガティブインパクト

 当社グループへの
ネガティブインパクト

カテゴリ1

カテゴリ2

物理
リスク

急性

異常気象の頻発・激甚化、また気候変動による豪雨増加にともなう土砂災害

工場の操業停止や道路の寸断にともなう生産性の低下や復旧コストの増加

半導体の供給不足による家電コストの上昇、売り上げ減少など

慢性

気候変動による利用可能な水資源量の減少

利用可能な水資源量の減少による、水利用の多い生産工程の遅延と対応コスト増

移行
リスク

政策

自然資本関連法規制(水源保全、海洋汚染、土壌汚染、生態系保護など)の強化

規制強化に伴う対応コストの増加

評判

水利用や汚染などの環境負荷などによる生態系の悪化による周辺コミュニティ、ステークホルダーからの評判の悪化

企業価値の低下や収益悪化、訴訟問題による対応コスト増加

生態系への悪影響により評判が低下している企業との取引による企業価値の低下など

 

 

◆自然関連における機会の創出

自然関連課題が一層深刻化する将来を見据え、当社グループにとっての機会(家電業界において需要拡大が期待される製品・技術、ならびにそれらに対応する調達・販売手法を通じたビジネス機会等)を特定することを目的とし、当社グループにおける機会(機会ロングリスト)の創出を実施いたしました。

機会

関連事象

ビジネスへの
ポジティブインパクト

実現可能性

影響度

関連する指標案

補足

ECの強化による新たな顧客確保

気候変動・自然災害

収益の向上

市場の拡大

人口動態変化に対する店舗ドミナント、戦略の見直し(影響度:大)-ECの推進

ECニーズの増加があるので、当社においてはリアル店舗とECのドミナント戦略の見直しが必要

省エネ製品/省エネ改修への補助金の拡大による市場の活性化

気候変動・自然災害

収益の向上

市場の拡大

対象となる環境配慮型製品の販売実績及び削減貢献量

気温の上昇や空気質の悪化から、特に低価格の省エネ空調の需要が増大するので、当社は、幅広い価格レンジのエアコ販売を行う必要がある

収穫食材の変化に合わせ調理法が変えられる調理器具の販売強化

食料・農業

収益の向上

収益

 

長時間鮮度保持可能な製品の販売強化

食料・農業

収益の向上

収益

省エネタイプの大容量フラッグシップクラスの冷蔵庫は鮮度保持の機能が充実している

グリーン家電(高性能・高馬力エアコン等)の販売強化

気候変動

自然災害生物多様性

自然資本健康

公衆衛生

収益の向上

評判(企業価値)の向上

台数

削減率(可能であれば)収益

(メンテナンス契約、楽助含む)長く家電を使ってもらうため、メンテナンスのサブスク化を図り、お客さまとのつながりを持ち続けるようにし、買い替え時には当社で購入いただく、というスキームづくりを推進

廃家電(レアメタル等)の回収・再資源化・再製品化

生物多様性

自然資本資源廃棄物

資源循環健康

公衆衛生

収益の向上

評判(企業価値)の向上

・年間買取件数、リサイク
 ル実績、リサイクル回収
 率、有価回収のスキーム
 策定(カテゴリごとに決
 める:例・紙類、重量)

・買取は件数、再資源化は
 重量

・再資源化率

リサイクルや廃棄物を極力少なくすることを推進していく。買い替えに伴う引き取り、リユースの強化、廃家電の再資源化、の効率的な仕組みづくりが必要。指標としては、家電に限らず様々なものを捨てず有価で引き取ることもできるので、いかに効率よく回収をしていくか、そのような仕組みづくりを推進

サーキュラーエコノミーへの貢献度の定量化・ESG指数への採用

生物多様性・自然資本

収益の向上

評判(企業価値)の向上

投資資金の増加

安定調達

ESG指数の評価向上、投資資金

サーキュラーエコノミーへの貢献度を定量化し、資源効率の高い企業としてESG指数への採用や、機関投資家からの長期的な安定資金を調達できるようにする

都市部店舗のサービス向上(強化防災意識を高めるセミナー実施等)による新たな顧客確保

気候変動・自然災害

収益の向上

評判(企業価値)の向上

・絶対額

・セミナー実施回数

・人口が集中しているところへ店舗を構
 える、店舗を減らしたところは、ECで
 補うことによる当社のドミナント戦略
 の見直し、ECの強化・推進

・防災に関する意識向上のためのセミナ
 ーを店舗で行うことで、防災関連商品
 をお客さまに購入いただくことが考え
 られる

中古品やリファービッシュ品販売

資源廃棄物・資源循環

収益の向上

評判(企業価値)の向上

収益

・リユース品販売実績及び買い取り実績

・回収製品リファービッシュ実績

家電の長寿命化(修理体制の整備)

生物多様性・自然資本

商品の安定調達

評判(企業価値)の向上

収益

家電の長寿命化(修理体制の整備)とリサイクル素材の活用により、金属資源(銅、リチウム、レアアース等)の新規採掘に伴う土地改変や生息地破壊を食い止めることにつながる

 

 

D.循環型社会構築への取り組み

 

●サーキュラーエコノミーにおける資源循環イメージ


 

●2030年度に向けた循環型社会構築に係る主なアクションプランのロードマップ


 

E.環境配慮型製品への取り組み

当社グループは早くから環境配慮型商品の取り組みを行っております。特にエアコンや冷蔵庫につきましては年間の使用頻度が高いので、家庭用電力料金高騰の昨今家計への電気代負担を抑制でき、かつ快適に過ごしていただくために積極的にお勧めしております。

対象となるカテゴリーは、冷蔵庫につきましては450L以上、統一省エネラベル3つ星以上の省エネ大容量モデルで自動製氷機能付、エアコンにつきましては省エネラベル2つ星以上(※5.0kw以上は★の制約はなし)の省エネ(節電)多機能モデル、フィルター自動清掃機能、オートルーバー、外気温にも左右されないハイパワー(冷房又は暖房)モデルとなります。洗濯機につきましてはドラム式洗濯乾燥機が、温水洗浄便座につきましては瞬間湯沸かし型温水洗浄便座が対象となります。

 

 

環境保全項目

2025年度

2026年度

主管部署

目標

実績

目標

 

環境配慮型

製品販売の推進

売上台数構成比 30%

32.1%

売上台数構成比 30%

商品部

 

◆環境配慮型商品取り組み強化の徹底や東京都ポイント施策、エアコンの販売好調等により、対象商品の構成比
 が上昇いたしました。

 

上記家電製品を対象に、買替えのサイクルの目安として2013年度製の冷蔵庫・エアコン・温水洗浄便座をベースモデルに設定しております。2013年度における「1台あたり平均GHG排出量」につきましては環境省「省エネ買換えナビゲーション しんきゅうさん」からカテゴリー毎の排出量目安を抽出し、2022~2025年度における環境配慮型製品の販売台数実績と同数販売した際の排出量差異にて削減量を算定いたしました。

 

 

削減貢献量
 対象カテゴリー

GHG削減貢献量(t-CO2/年)

2022年

2023年

2024年

2025年

・・・

2030年目標値

 

環境配慮型エアコン計

3,256

7,948

7,387

21,018

・・・

23,000

 

環境配慮型冷蔵庫計

4,596

6,714

5,922

6,126

・・・

8,000

 

環境配慮型温水便座計

188

371

386

392

・・・

500

 

環境配慮型対象

カテゴリー計

8,040

15,032

13,694

27,535

・・・

31,500

 

 

 

 ② 人的資本への取り組み

 

A.戦略

 

(a) 経営戦略に紐づく人財戦略

人財戦略に関する基本方針等は、「第4 提出会社の状況 5 従業員の状況 (1) 人財に関する基本方針 ① 人財戦略に関する基本方針」に記載しております。

 

(b) 社内環境整備方針

当社グループでは、多様な人財の活躍こそが新たな事業価値を捉えて持続的成長につなげていく組織力の源泉だと考えております。「生活インフラのHub」となって社会に貢献するとともに、当社グループの企業価値を向上させるためには、社会が抱える課題やニーズを捉え新たな価値を生み出すことが必要であります。そのために当社グループでは、一人ひとりが公平な機会を与えられ、心身ともに健康で働きがいを感じながら活躍できる社内環境を整備してまいります。

そして、多様な人財の自由な発想から生まれるアイデアを新たなビジネスに結実させ、サステナビリティ経営を推進してまいります。

 

人財確保

多様な人財が活躍する職場づくりを目指し、新卒及びキャリア採用で年間約150名を確保し、バランスのとれた年齢構成を実現するとともに、パートタイム従業員の積極的な社員登用により、グループ全社の人的資本の維持を図っております。

また、2030年の当社グループのあるべき姿を見据え、経営戦略と連動した「動的人員計画」を策定し、今後の成長事業と位置づけるモバイル通信、リフォーム及びガバナンス・体制強化を担う企画運営部門(経営企画、法務、ICT/DX、マーケティング、物流など)においてキャリア採用を積極的に実施し、社会の変化に応じた人財の確保を進めてまいります。

 

(c) 人財育成方針

当社グループは、人財育成は持続的成長に向けた投資であると考えております。環境の変化を敏感に捉え、会社の仕組みやビジネスモデルを変革できる意欲的な人財を育成するため、従業員の意見発信機会の創出と政策への反映により、従業員の経営参画を促しております。そして、一人ひとりがJoshinブランドに絆を感じて自発的に能力を発揮し、新たな価値の創出に積極的に貢献する意欲を引き出しております。私たちは、豊富な知識や経験をもつ従業員によるサービスで、新たなお客さま満足を創出し、企業価値の向上につなげてまいります。

 

人財育成

・従業員の多彩な専門性向上

当社グループの中核事業である家電製品・情報機器、リフォーム関連製品等のハイレベルな提案型販売を実現するため、「家電製品アドバイザー」「スマートマスター」を役職任用の条件として資格取得の推進に努めており、家電アドバイザーについては、既に正社員の保有率は86.5%に達しております。

・DX教育の推進と自律的成長の支援

今後の事業展開に不可欠となるDX教育を2022年度からスタートしております。DXリテラシー研修や生成AI研修など、段階的にデジタル・リテラシーを高める研修の機会を提供し、業務における生産性の向上はもちろん、ITの進化にともなうビジネスモデルの転換に対応可能な態勢の構築を進めております。「ITパスポート」をはじめ関連資格の取得も推進しながら、今後もDX教育を推進してまいります。

また、特定分野にとどまらず、従業員が幅広く必要な知識やスキルを習得できる通信教育講座の受講機会を提供することで、個々の自律的な成長をサポートしてまいります。

 

Ⅰ) 人権尊重

 

▼「Joshinグループ人権方針」の制定

Joshinグループは創業以来、「常に相手の立場にたって行動する」という社是「愛」の精神を大切にしてまいりました。これは、個の価値観を重んじる人権尊重の考え方につながっております。私たちは、今後も人権尊重を精神的な基盤とし、事業活動を通じて社会課題の解決に貢献してまいる意思を社内外に明確にするため、2022年7月に「国連グローバル・コンパクト」に署名し、同年12月に「Joshinグループ人権方針」(※1)を公表いたしました。

 

 

(※1) Joshinグループ人権方針 https://www.joshin.co.jp/ja/csr/social/strategy/human_rights_policy.html

 

 

 

▼人権デュー・ディリジェンスの実践

○人権リスクの特定と評価

当社グループの事業活動が人権に及ぼす潜在的なリスクを特定し、「深刻度」と「当社の関わり」の観点から評価して、人権リスクマップ(※2)を作成いたしました。この結果に基づき、重要度が高く示された人権リスク低減に向け、具体的な対応策を検討し、優先的に取り組んでおります。

(※2) 人権リスクマップ(リスク評価結果)

一般的なリスクマトリクスとは異なり、各軸の端にも優先度の高い領域があります。

 

 

 


 

 

○人権リスクの防止・軽減

人権リスク評価の結果、深刻度が大きいお取引先さまの「長時間労働」や「健康及び安全衛生の侵害」などへの対応を優先課題と特定し、バリューチェーン下流の配送・工事・修理委託先を対象に「人権尊重の取り組みに関するアンケート」を実施いたしました。(※3) 特に配送協力会社に対しては、2024年度より同アンケートを実施しており、前年度と比較して人権尊重の取り組み実施率が向上しております。これは、協力会社を対象とした人権尊重の取り組みに関する講習会の開催(※4)や、関連資料の配布といった啓発活動が寄与したものと分析しております。

 

 

(※3)人権尊重の取り組みに関するアンケート

2024年度対象:配送協力会社        対象社数  88社回答率:65.9%

2025年度対象:配送・工事・修理協力会社  対象社数 373社回答率:61.1%

 

 

(※4)人権尊重の取り組みに関する講習会

当社グループのジョーシンサービス(株)が主催する協力会社とのエンゲージメントの場において、「人権尊重の取り組みに関するアンケート」実施趣旨や調査結果を説明・指導する機会を設けております。

2025年度人権尊重の取り組みに関する講習会 参加社数  91社

 

 

 

Ⅱ) 健康経営

従業員の成長や活躍の基盤となる「健康経営」

ⅰ) 健康経営の推進目的

 

 労働集約型産業の当社グループにとって、従業員一人ひとりの「こころとからだの健康増進」はさまざまな経営課題を解決し、経営理念「人と社会の未来を笑顔でつなぐ」を実現する上での基盤となる重要な要素であります。


 

 当社グループは、従業員のこころとからだの健康増進が、従業員の成長と生活向上だけでなく、会社の活力向上と経営理念の実現へとつながると考えております。会社と従業員が"Win-Win"の良好な関係になることを目的に健康経営を推進いたします。

 

 

ⅱ) 健康経営の推進体制

健康経営の推進には、従業員一人ひとりへの会社による関わり方がその効果や速度を左右するため、経営トップによる強いリーダーシップの下での推進体制の構築が必要であります。そのため2022年10月に経営トップによる「Joshinグループ健康経営宣言」を社内外へ発信し、推進体制を構築いたしました。

 


 

ⅲ) 健康経営の取り組み

・からだの健康増進

当社グループの健康課題を抽出し、課題改善計画の策定、計画実行、検証、改善を年度単位で行い、健康指数(肥満・血圧・肝機能・脂質・血糖・喫煙)の改善に取り組みます。

・こころの健康増進

ストレスチェック結果を起点としたラインケア及びセルフケアに関する教育を重点的に実施いたします。

・がんや女性の健康課題

日本人の2人に1人が罹患すると言われている「がん」や、女性特有の疾病への健康課題にも取り組み、多様性を受け入れ従業員一人ひとりがそれぞれの能力を発揮できる社内環境の整備を推進いたします。

 

Ⅲ) ダイバーシティ&インクルージョン

当社グループは、多様性を活かし社会が必要とする新たな価値を創造し続けられる企業風土を醸成してまいります。働く喜びを感じながら公私ともに豊かな時間を過ごすために、さまざまな経験や能力が活かされる労働環境を実現し、個の充実がもたらす力を持続的成長につなげてまいります。

 

ダイバーシティ・カウンシル

 


 

ダイバーシティ・カウンシルは、従業員が意見を発信し、その声をスピーディーに経営層に伝え施策に反映させる仕組みであります。

 

<2025年度の主な活動成果>

**育児時差出勤制度の導入

*ファミリーデーの実施(本社、なんばビル、東大阪店で実施)

*「挑戦できる風土」醸成のための全社イベント「やめたいことアワード」企画

 

 

開催日

カウンシル 主な協議テーマ

 

第3期

4月22日

*D&I推進ロードマップ案 *エンゲージメント向上の取り組み

 

5月26日

*活動総括 *「変革と挑戦」 *生産性を高めるために考えること

 

6月9日

*カウンシルメンバーそれぞれの立場で考えるD&I推進策発表

 

第4期

7月7日

*メンバーの「所属部署エピソード」紹介 *カウンシルの運用について

 

10月7日

*取り組みテーマ *育児時差出勤制度 *アンコンシャスバイアス *働きがい

 

11月10日

*女性活躍推進のための取り組み *「挑戦できる風土」醸成のためのイベント企画

 

1月20日

*エンパワメント交流会 *介護や看護のための休暇制度

 

2月17日

*介護や看護のための休暇制度 *テレワーク制度案

 

3月2日

*D&I推進ロードマップ案 *テレワーク制度案 *「やめたいことアワード」

 

 


 

JoshinグループD&I推進ロードマップ


 


 

 

B.指標及び目標

〇経営理念の実現に向けた人的資本KPI

多様な人財が活躍できる働きがいのある労働環境の実現に向けた施策を推進してまいります。