2024年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります

百貨店事業 食品事業 商業施設事業
  • セグメント別売上構成
  • セグメント別利益構成 セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
  • セグメント別利益率

最新年度

セグメント名 セグメント別
売上高
(百万円)
売上構成比率
(%)
セグメント別
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
百貨店事業 178,951 28.3 21,591 65.1 12.1
食品事業 412,810 65.3 7,925 23.9 1.9
商業施設事業 40,826 6.5 3,655 11.0 9.0

事業内容

 

3 【事業の内容】

当社の企業集団は、当社、子会社47社及び持分法適用関連会社9社で構成され、百貨店事業、食品事業、商業施設事業及びその他事業などの事業活動を展開しております。

当社グループの事業に関する位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。

また、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。

 

百貨店事業……………………

子会社㈱阪急阪神百貨店が百貨店業を展開しております。

 

食品事業………………………

子会社イズミヤ・阪急オアシス㈱が食品スーパーマーケット業の展開及び㈱阪急阪神百貨店他の食料品仕入代行業務を行っております。子会社イズミヤ・阪急オアシス㈱、子会社㈱関西スーパーマーケット、子会社カナート㈱が食品スーパーマーケット業を展開しております。子会社㈱阪急デリカアイ、子会社㈱阪急ベーカリーが食料品の製造・加工を行い、子会社イズミヤ・阪急オアシス㈱、子会社㈱関西スーパーマーケット、子会社㈱阪急阪神百貨店に販売しております。また、子会社㈱阪急キッチンエール関西が関西圏における個別宅配業を行っております。

 

商業施設事業…………………

子会社㈱エイチ・ツー・オー 商業開発が商業施設運営事業及び衣料品・居住関連品販売事業を行っております。子会社㈱阪急商業開発がショッピングセンターの開発を行っております。子会社㈱カンソーが建物設備等の保守管理・警備・清掃業を行っております。子会社㈱大井開発がホテル経営を行っております。また、当社グループは子会社㈱阪急メンテナンスサービスに店舗の営繕清掃・警備業務を委託しております。

 

その他事業……………………

子会社㈱阪急建装が内装工事の請負を、子会社㈱ハートダイニングが子会社㈱阪急阪神百貨店の店舗における一部の喫茶・レストラン・社員食堂運営をはじめとした飲食店業を、子会社㈱阪急阪神百貨店友の会が各種サービスの提供を目的とした前払式の商品売買の取次を行っております。子会社㈱阪急ホームスタイリングが家具販売業を行い、子会社㈱阪急阪神百貨店に商品を販売しております。子会社エフ・ジー・ジェイ㈱が子会社㈱阪急阪神百貨店の店舗及び他の商業施設等において、化粧品販売業を行っております。子会社阪急百貨店ユニフォーム㈱が子会社㈱阪急阪神百貨店の店舗において、制服、企業ユニフォームの販売業を行っております。子会社㈱アズナスがコンビニエンスストアおよび駅売店事業を、子会社㈱阪急ハロードッグがペット用品の販売・ペットの美容等を、子会社㈱阪急ウェディングが貸衣装業を、子会社㈱阪急クオリティーサポートが食料品・衣料品等の商品検査業務を、子会社㈱阪急アクトフォーが関係会社の総務・人事・経理業務を、子会社㈱ペルソナがペルソナカードの会員管理業務を行っております。関連会社ジェイアール東日本商業開発㈱が商業施設の運営・管理業務を行っております。子会社蘇州泉屋百貨有限公司が中国江蘇省蘇州市で百貨店経営を行っております。また、当社グループは子会社㈱阪急ジョブ・エールに販売業務の一部を委託しております。

 

 

事業の系統図は次のとおりであります。

 


 

(注1)

阪急阪神ホールディングスの子会社であります阪急電鉄他と当社及び阪急阪神百貨店他との間で不動産の賃貸借を行っております。

(注2)

2023年4月1日付で、当社の連結子会社である株式会社阪急オアシスを存続会社、同じく当社の連結子会社であるイズミヤ株式会社を消滅会社とする吸収合併及び存続会社の商号変更を行いました。

(注3)

当社の持分法適用関連会社である寧波開発株式会社の株式を2024年5月20日付で追加取得し、子会社化いたしました。

(注4)

2024年5月15日付で、当社の連結子会社である株式会社関西フードマーケットを株式交換完全子会社とする株式交換契約を締結しました。本株式交換契約は、2024年7月31日を効力発生日として行われる予定です。

 

 

業績

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

当社グループでは、2021年12月15日付の株式会社関西スーパーマーケットとの経営統合に伴い、2022年3月期連結会計年度の連結損益計算書には株式会社関西フードマーケット、株式会社関西スーパーマーケット、株式会社KSPの第3四半期連結累計期間の売上高及び損益は含まれておりません。

 

(1)連結財務諸表に特に重要な影響を与える会計上の見積り

連結財務諸表の作成にあたり、経営者は、決算日における資産及び負債の報告金額、偶発資産及び負債の開示、報告期間における収益及び費用の金額に影響を与える様々な見積りを行っております。

これらの会計上の見積りの中で、翌連結会計年度の連結財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクがあると判断した項目に関しては、連結財務諸表の「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

(2)経営成績

 

連結経営成績

(単位:百万円)

 

 

22/3累計

23/3累計

24/3累計

 

 

金額

金額

金額

前期比

増減

予算比

増減

 

百貨店事業

385,095

491,838

577,140

117.3%

+85,301

102.1%

+11,840

 

食品事業

327,205

416,139

425,626

102.3%

+9,486

100.9%

+3,816

 

商業施設事業

42,879

35,574

32,056

90.1%

△3,517

91.9%

△2,833

 

その他事業

32,928

36,169

39,043

107.9%

+2,873

102.7%

+1,043

総額売上高

788,108

979,723

1,073,866

109.6%

+94,143

101.3%

+13,866

売上高

518,447

628,089

657,400

104.7%

+29,311

96.3%

△25,599

 

百貨店事業

939

10,299

21,591

209.6%

+11,292

108.0%

+1,591

 

食品事業

5,326

5,469

7,925

144.9%

+2,455

99.5%

△41

 

商業施設事業

391

1,808

3,655

202.2%

+1,847

119.9%

+607

 

その他事業

△ 3,409

△ 3,100

△21

-

+3,078

-

+159

 

調整額

△ 2,506

△ 3,089

△6,963

-

△3,874

-

△629

営業利益(△は損失)

740

11,388

26,188

230.0%

+14,800

106.9%

+1,688

経常利益(△は損失)

2,346

13,004

27,875

214.3%

+14,870

107.2%

+1,875

 

特別利益

27,032

17,563

5,865

33.4%

△11,698

 

 

特別損失

13,792

9,422

11,450

121.5%

+2,028

親会社株主に帰属する
当期純利益(△は損失)

9,872

16,382

21,905

133.7%

+5,523

121.7%

+3,905

 

   ※2022年3月期の期首より収益認識に関する会計基準等を適用し、消化仕入契約に基づく売上高等の計上方法を変更しております。なお、会計方針の変更による影響を除外した従前の基準での売上高に相当する数値を総額売上高として記載しております。

 

>売上高

当社グループの売上高は657,400百万円(前期比104.7%)、収益認識に関する会計基準等による影響を除外した従前の基準での売上高に相当する総額売上高は1,073,866百万円(前期比109.6%)となりました。百貨店事業においては、コロナ禍からの人流回復、円安や株高など経営環境の好転により国内消費は堅調に推移し、また、インバウンド売上は過去最高となりました。食品事業では、客単価の上昇と客数の回復により既存店売上高が前期実績を上回り、連結売上高は増収となりました。

 

>営業利益及び経常利益

百貨店事業の売上伸長に伴う利益改善に、各セグメントでの増益も加わり、営業利益は26,188百万円(前期比230.0%)、経常利益は27,875百万円(前期比214.3%)といずれも過去最高となりました。

 

 

(百貨店事業)

百貨店事業では、コロナ禍からの回復に伴う入店客数の増加と高額商材を中心に売上が伸長した都心店が牽引し、国内売上高は引き続き堅調に推移しました。また、インバウンド売上高は円安効果もあり過去最高となりました。

阪急本店では、全てのカテゴリーが前期実績を上回って推移しました。化粧品を含めファッション全般が好調で、ジュエリーや時計、ラグジュアリーブランドファッション等が好調なインバウンド売上の押上げも寄与し、売上高は過去最高となりました。

販売費及び一般管理費については、人件費やカード手数料などの売上に連動する費用が増加し、全体でも増加しました。

以上の結果、総額売上高は577,140百万円(前期比117.3%)、営業利益は21,591百万円(前期比209.6%)となりました。

 

(食品事業)

食品事業では、総額売上高が425,626百万円(前期比102.3%)、営業利益は7,925百万円(前期比144.9%)となりました。

売上・粗利益率改善に向け、曜日販促等による集客施策に加え、惣菜・PB商品や重点販売商品の取り組みを強化しました。

イズミヤ・阪急オアシス株式会社の既存店売上高前期比は104.0%(客数102.2%、客単価101.7%)、株式会社関西スーパーマーケットの同前期比は103.3%(客数99.4%、客単価103.9%)となりました。

両社ともに値上げの影響による客単価上昇と客数の回復により、既存店売上高は前期実績を上回って推移しました。

販売費及び一般管理費については、人件費が増加したものの、生産性向上に向けた什器等の改善、要員体制の最適化徹底などの経費コントロールに努め、想定どおりに推移しました。

食品製造子会社では、株式会社阪急デリカアイや株式会社阪急ベーカリーにおいて、グループ外への卸販売と専門店売上が伸長し増益となりましたが、宅配事業では、株式会社阪急キッチンエール関西の新センター立ち上げに伴う会員システムの変更の影響により減収減益となりました。

 

(商業施設事業)

商業施設事業では、総額売上高32,056百万円(前期比90.1%)、営業利益3,655百万円(前期比202.2%)となりました。

ホテルを運営する株式会社大井開発では、ビジネス・観光ともに宿泊需要が回復したことに加え、客室平均単価と稼働率の最大化を図る機動的な価格施策と効率的な運営の推進により、客室稼働率は安定的に90%を超え、過去最高益となりました。

イズミヤのショッピングセンター運営と衣料品・住居関連品販売及びテナント管理を行う株式会社エイチ・ツー・オー 商業開発は、収益力強化、費用の適正化、地域との連携強化による差別化に取り組みました。イズミヤショッピングセンターの店舗閉鎖や直営売場の縮小により減収となったものの、経費の抑制やテナントの売上拡大に向けた取り組みや新規イベント区画の設置が計画以上に進捗するなど効率的な運営を推進し、増益となりました。

 

(その他事業)

その他事業では、総額売上高39,043百万円(前期比107.9%)、営業損失21百万円(前期は営業損失3,100百万円)となりました。コロナ禍からの回復により専門店子会社が増収となり、持株会社である当社を除いたその他事業の子会社の営業損益は482百万円改善し、黒字化しました。

 

>親会社株主に帰属する当期純利益

特別利益として百貨店旧配送センターの土地売却等で固定資産売却益5,865百万円を計上した一方で、減損損失7,196百万円、阪急本店の改装や神戸阪急・高槻阪急のリモデル改装等に伴う固定資産除却損2,737百万円など特別損失を11,450百万円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は21,905百万円(前期比133.7%)となりました。

 

≪特別損益の状況≫

(単位:百万円)

科目

金額

主な内容

特別利益

5,865

(対前連結会計年度 △11,698百万円)

 

固定資産売却益

5,865

旧配送センター売却

特別損失

11,450

(対前連結会計年度 2,028百万円)

 

減損損失

7,196

阪急阪神百貨店、イズミヤ・阪急オアシス等

 

固定資産除却損

2,737

  エイチ・ツー・オー リテイリング等

 

店舗等閉鎖損失

1,031

 

 

事務所移転費用

313

食品グループ本社機能集約

 

関係会社整理損

171

 

 

 

生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。

① 生産実績

当連結会計年度における生産実績の状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

品名

生産高(百万円)

前期比(%)

食品事業

食料品

38,794

100.4%

合計

38,794

100.4%

 

(注)1.金額は、販売価格によっております。

2.上記以外のセグメントについては、該当事項はありません。

 

② 受注状況

当連結会計年度における該当事項はありません。

なお、食品事業(食料品製造業)については、過去の販売実績に基づいて見込生産を行っております。

 

③ 販売実績

当連結会計年度における販売実績の状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

品名

販売高(百万円)

前期比(%)

 百貨店事業

衣料品

125,552

112.2%

身の回り品

141,327

132.9%

家庭用品

13,879

110.3%

食料品

157,187

107.1%

食堂・喫茶

13,520

117.2%

雑貨

118,163

121.8%

サービス・その他

8,125

128.5%

消去

△615

106.4%

組替額 (注)2

△398,803

119.1%

178,336

113.6%

 食品事業

スーパーマーケット

406,611

102.1%

食料品製造

9,315

100.4%

個別宅配・宅配プラットフォーム

6,826

91.1%

サービス・その他

5,244

101.4%

消去

△2,372

59.1%

組替額 (注)2

△15,470

99.9%

410,155

102.4%

 商業施設事業

商業不動産賃貸管理

15,238

98.5%

衣料品・住居関連品

12,658

70.0%

ホテル

6,314

151.4%

サービス・その他

8,332

98.5%

消去

△10,486

98.8%

組替額 (注)2

△1,726

93.4%

30,330

89.9%

 その他事業

店舗内装工事

4,633

122.5%

飲食店

2,540

109.5%

百貨店友の会

1,015

100.0%

人材派遣

2,287

120.5%

その他

54,982

114.2%

消去

△26,417

125.9%

組替額 (注)2

△4,444

101.2%

34,598

108.9%

調整額 (注)1

3,979

80.8%

合計

657,400

104.7%

 

(注)1.事業セグメントで代理人取引として純額表示した外部顧客への売上高のうち連結決算では本人取引となる取引(セグメント間での消化仕入契約に基づく取引)の外部顧客への売上高を連結損益計算書で総額表示に組替えるための調整額であります。

   2.2022年3月期第1四半期連結会計期間の期首より適用した「収益認識に関する会計基準」等による影響を除外した従前の基準での売上高に相当する「総額売上高」を「売上高」に組み替えております。

 

 

(3)財政状態

(単位:百万円)

 

22/3末

23/3末

24/3末

 

22/3末

23/3末

24/3末

 現金及び預金

34,724

58,670

68,423

 支払手形及び
 買掛金

56,839

63,674

78,875

 受取手形及び
 売掛金

59,906

68,572

74,653

 借入金及び社債

175,382

179,267

163,844

 棚卸資産

22,639

21,234

20,086

 負債合計

393,620

413,608

416,062

 流動資産合計

129,725

161,408

180,095

 株主資本

202,030

206,213

222,795

 固定資産合計

524,832

525,015

529,117

 純資産合計

260,938

272,814

293,149

資産合計

654,558

686,423

709,212

負債純資産合計

654,558

686,423

709,212

 

 

 今年度期末の資産合計は709,212百万円となり、前年度期末に比べて22,789百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が土地の売却等により9,753百万円、ソフトウエア及びソフトウエア仮勘定がシステム投資により7,181百万円、受取手形及び売掛金が売上高の増加に伴い6,080百万円増加したことなどによるものです。

 負債合計は416,062百万円となり、前年度期末に比べて2,454百万円の増加となりました。これは主に、一年内返済長期借入金が15,000百万円減少した一方、支払手形及び買掛金が15,200百万円、未払金が2,532百万円増加したことなどによるものです。

 純資産合計は293,149百万円となり、前年度期末に比べて20,335百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上及び配当金の支払により利益剰余金が18,605百万円、株式含み益の増加によりその他有価証券評価差額金が1,122百万円それぞれ増加したことなどによるものです。

 なお、当連結会計年度において、ROE(自己資本当期純利益率)が8.5%(前連結会計年度 6.7%)、ROA(総資産経常利益率)が4.0%(前連結会計年度 1.9%)、ROIC(投下資本利益率)が4.7%(前連結会計年度 2.1%)と、資本効率性・資産効率性を示す指標はいずれも上昇いたしました。

 

 

(4)キャッシュ・フロー

(単位:百万円)

 

主な項目

22/3

23/03

24/03

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

6,465

30,295

49,332

 

 税金等調整前当期純利益

15,586

21,146

22,289

 

 減価償却費

17,902

19,159

19,970

 

 減損損失

1,881

3,877

7,196

 

 投資有価証券売却損益(△は益)

△ 6,485

△3,495

△21

 

 固定資産売却損益(△は益)

△ 13,624

△13,511

△5,817

 

 売上債権の増減額(△は増加)

△ 3,420

△8,655

△6,072

 

 棚卸資産の増減額(△は増加)

2,992

1,234

1,162

 

 仕入債務の増減額(△は減少)

△ 4,706

6,807

15,176

 

 法人税等の支払額

△ 2,228

△4,237

△7,225

 

投資活動によるキャッシュ・フロー

△ 5,203

5,782

△17,752

 

 有形固定資産の取得による支出

△ 26,304

△23,925

△17,507

 

  有形固定資産の売却による収入

19,771

13,896

10,152

 

 無形固定資産の取得による支出

△ 3,874

△6,788

△13,076

 

  投資有価証券の売却による収入

9,386

16,828

36

 

 長期貸付けによる支出

△ 4,011

 

  長期貸付金の回収による収入

451

5,331

2,312

 

財務活動によるキャッシュ・フロー

△ 28,578

△12,549

△22,531

 

  長期借入れによる収入

32,000

5,000

 

 長期借入金の返済による支出

△ 46,840

△1,181

△15,431

 

 配当金の支払額

△ 3,093

△3,080

△2,895

 

 自己株式の取得による支出

△ 473

△8,855

△1,885

 

営業CF+投資CF+財務CF

△ 27,316

23,528

9,048

 

現金及び現金同等物の期末残高

33,174

57,020

66,373

 

 

当連結会計年度の「現金及び現金同等物の期末残高」は、66,373百万円(前期末比9,353百万円増)となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、49,332百万円の収入(前期比19,037百万円の収入増)となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得などにより、17,752百万円の支出(前期は5,782百万円の収入)となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済や自己株式の取得などにより、22,531百万円の支出(前期は12,549百万円の支出)となりました。

 

なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の推移は下記のとおりです。

 

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

2024年3月

自己資本比率

41.5%

36.4%

36.2%

36.2%

37.8%

時価ベースの自己資本比率

16.7%

18.1%

15.9%

25.2%

31.6%

キャッシュ・フロー
対有利子負債比率

16.9

15.9

29.2

6.3

3.5

インタレスト・
カバレッジ・レシオ

12.9倍

16.6倍

6.8倍

31.9倍

56.0倍

 

 

自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業活動によるキャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業活動によるキャッシュ・フロー/利息の支払額
※1 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
※2 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。

※3 営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利息の支払額については、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

(1)報告セグメントの決定方法

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、「百貨店事業」、「食品事業」、「商業施設事業」及び「その他事業」を報告セグメントとしております。

 

(2)各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類

「百貨店事業」は主として衣料品、身の回り品、家庭用品、食料品等の販売を行う百貨店業を行っております。「食品事業」は食品スーパー、食料品製造等を行っております。「商業施設事業」は商業不動産賃貸管理、ビルメンテナンス等を行っております。「その他事業」は内装工事、友の会、人材派遣、飲食店、情報処理サービス等を行っております。

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。

報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

百貨店
事業

食品
事業

商業施設

事業

その他
事業

調整額
(注)1

連結
財務諸表
計上額

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 外部顧客への売上高

157,009

400,651

33,725

31,777

623,164

4,924

628,089

 セグメント間の内部売上高
 又は振替高

578

4,165

10,619

20,126

35,489

△35,489

157,588

404,817

44,345

51,904

658,654

△30,565

628,089

セグメント利益又は
損失(△)

10,299

5,469

1,808

△3,100

14,477

△3,089

11,388

セグメント資産

199,077

157,650

145,739

517,756

1,020,224

△333,801

686,423

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 減価償却費

6,747

5,338

2,916

4,235

19,238

△78

19,159

 のれん償却額

507

507

507

 持分法適用会社への投資額

292

10,406

10,698

10,698

 減損損失

123

2,051

336

1,656

4,167

4,167

 有形固定資産及び

 無形固定資産の増加額

10,468

4,942

1,096

14,758

31,265

△105

31,160

 

(注) 1.調整額は、以下のとおりであります。

(1) 外部顧客への売上高の調整額4,924百万円は、セグメント間の内部取引の消去額及び事業セグメントで代理人取引として純額表示した外部顧客への売上高のうち連結決算では本人取引となる取引(セグメント間での消化仕入契約に基づく取引)の外部顧客への売上高を連結損益計算書で総額表示に組替えるための調整額であります。

(2) セグメント利益又は損失の調整額△3,089百万円は、セグメント間取引消去であります。

(3) セグメント資産の調整額△333,801百万円には、投資と資本の相殺消去△184,542百万円、債権債務の相殺消去△147,794百万円及び固定資産未実現損益の調整△1,179百万円等が含まれております。

(4) 減価償却費の調整額△78百万円、有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額△105百万円は、セグメント間取引消去であります。

2.セグメント売上高及び利益又は損失は、連結損益計算書の売上高、営業利益と調整を行っております。

 

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

(単位:百万円)

 

百貨店
事業

食品
事業

商業施設

事業

その他
事業

調整額
(注)1

連結
財務諸表
計上額

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 外部顧客への売上高

178,336

410,155

30,330

34,598

653,420

3,979

657,400

 セグメント間の内部売上高
 又は振替高

615

2,654

10,496

25,541

39,307

△39,307

178,951

412,810

40,826

60,139

692,728

△35,327

657,400

セグメント利益又は
損失(△)

21,591

7,925

3,655

△21

33,151

△6,963

26,188

セグメント資産

219,636

162,465

140,504

511,653

1,034,259

△325,047

709,212

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 減価償却費

7,369

5,198

2,906

4,562

20,036

△65

19,970

 のれん償却額

507

507

507

 持分法適用会社への投資額

293

11,423

11,717

11,717

 減損損失

1,236

4,672

1,292

188

7,390

7,390

 有形固定資産及び

 無形固定資産の増加額

7,701

6,583

1,977

15,557

31,819

△65

31,754

 

(注) 1.調整額は、以下のとおりであります。

(1) 外部顧客への売上高の調整額3,979百万円は、セグメント間の内部取引の消去額及び事業セグメントで代理人取引として純額表示した外部顧客への売上高のうち連結決算では本人取引となる取引(セグメント間での消化仕入契約に基づく取引)の外部顧客への売上高を連結損益計算書で総額表示に組替えるための調整額であります。

(2) セグメント利益又は損失の調整額△6,963百万円は、セグメント間取引消去であります。

(3) セグメント資産の調整額△325,047百万円には、投資と資本の相殺消去△183,479百万円、債権債務の相殺消去△140,178百万円及び固定資産未実現損益の調整△1,178百万円等が含まれております。

(4) 減価償却費の調整額△65百万円、有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額△65百万円は、セグメント間取引消去であります。

2.セグメント売上高及び利益又は損失は、連結損益計算書の売上高、営業利益と調整を行っております。

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1) 売上高

本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2) 有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1) 売上高

本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2) 有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) 

   セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) 

   セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

 

百貨店
事業

食品
事業

商業施設

事業

その他
事業

調整額

連結
財務諸表
計上額

(のれん)

 

 

 

 

 

 

 

当期償却額

507

507

507

当期減損額

当期末残高

1,690

1,690

1,690

 

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

 

百貨店
事業

食品
事業

商業施設

事業

その他
事業

調整額

連結
財務諸表
計上額

(のれん)

 

 

 

 

 

 

 

当期償却額

507

507

507

当期減損額

当期末残高

1,183

1,183

1,183

 

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

該当事項はありません。