2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

パーソナル ビジネス その他
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
パーソナル 4,755,571 78.3 828,337 75.2 17.4
ビジネス 1,292,298 21.3 263,884 24.0 20.4
その他 24,046 0.4 9,458 0.9 39.3

3【事業の内容】

(1)事業の概要

当社の企業集団は、当社、連結子会社193社(国内133社、海外60社)、持分法適用関連会社及び共同支配企業46社(国内36社、海外10社)により構成されており、「パーソナル事業」、「ビジネス事業」を主な事業としております。

当社グループの事業における当社、連結子会社、持分法適用関連会社及び共同支配企業の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

なお、当連結会計年度より組織変更及び業績管理区分の見直しに伴い、連結子会社及び関連会社の一部所管セグメントを見直しております。詳細は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表注記 4.セグメント情報」に記載しております。

パーソナル事業

主要なサービス

 日本国内においては、「au」「UQ mobile」「povo」のマルチブランドで提供する5G通信サービスを中心に、金融、エネルギー、LX(ライフトランスフォーメーション)等の各種サービスを連携し拡充することで、新たな付加価値・体験価値の提供を目指していることに加え、地域のパートナーの皆さまとともに、デジタルデバイド解消とサステナブルな地域共創の実現を目指しています。

 海外においては、国内で培った事業ノウハウを生かし、モンゴルのお客さま向けに、通信サービス、金融サービスおよび映像等のエンタメサービスを提供するとともに、ミャンマーでは現地通信事業者のサポートに取り組んでいます。また、日本から海外へ渡航されるお客さま、海外から日本に来られるお客さま向けの通信サービスについても利便性の向上に努めています。

 

〔親会社〕

KDDI(株)

主要な関係会社

 

〔連結子会社〕

 

沖縄セルラー電話(株)、JCOM(株)、UQコミュニケーションズ(株)、

ビッグローブ(株)、(株)イーオンホールディングス、

中部テレコミュニケーション(株)、auフィナンシャルホールディングス(株)、ジュピターショップチャンネル(株)、

auエネルギーホールディングス(株)、エナリス(株)、KDDI Sonic-Falcon(株)、

KDDI SUMMIT GLOBAL SINGAPORE PTE. LTD.、KDDI Summit Global Myanmar Co., Ltd.、MobiCom Corporation LLC

 

〔持分法適用関連会社〕

(株)カカクコム、KKCompany Technologies Inc.

 

〔持分法適用共同支配企業〕

(株)ローソン

 

 

ビジネス事業

主要なサービス

 日本国内および海外において、幅広い法人のお客さま向けに、スマートフォン等のデバイス、ネットワーク、クラウド等の多様なソリューションや、「Telehouse」ブランドでのデータセンターサービス等を提供しています。

 加えて、AI時代の新たなビジネスプラットフォーム「WAKONX」を立ち上げ、法人のお客さまが抱える業界特有の課題解消に取り組み、お客さまの事業成長と社会課題解決に貢献していきます。

 引き続き、5G通信を中心にIoTやDX、生成AIなどを活用したソリューションを、パートナー企業との連携によってグローバルにワンストップで提供し、お客さまのビジネスの発展・拡大をサポートしていきます。

 

〔親会社〕

KDDI(株)

主要な関係会社

 

〔連結子会社〕

 

沖縄セルラー電話(株)、JCOM(株)、中部テレコミュニケーション(株)、auエネルギーホールディングス(株)、

KDDIまとめてオフィス(株)、アルティウスリンク(株)、

KDDI Digital Divergence Holdings(株)、アイレット(株)、

KDDIエンジニアリング(株)、(株)ラック、

KDDI America, Inc.、Telehouse Canada Inc.、

KDDI Europe Limited、北京凱迪迪愛通信技術有限公司、

KDDI Asia Pacific Pte Ltd、

TELEHOUSE International Corporation of America、

TELEHOUSE Holdings Limited、

TELEHOUSE International Corporation of Europe Ltd.

その他

主要なサービス

通信設備建設及び保守、情報通信技術の研究及び開発等を提供しています。

 

〔親会社〕

KDDI(株)

主要な関係会社

〔連結子会社〕

KDDIエンジニアリング(株)

 

〔持分法適用関連会社〕

京セラコミュニケーションシステム(株)

 

以上の企業集団の状況について事業系統図を示すと次のとおりであります。

 

(2)その他

 事業に係る法的規制

 当社及び子会社等のうち、国内において電気通信サービスを提供する会社においては、電気通信事業を行うにあたり電気通信事業法に基づく登録等を受ける必要があります。また、無線局に係る電気通信設備の設置にあたっては、電波法の免許等を受ける必要があります。

 電気通信事業法は、電気通信事業の公共性に鑑み、その運営を適正かつ合理的なものとするとともに、その公正な競争を促進することにより、電気通信役務の円滑な提供を確保するとともにその利用者の利益を保護し、もって電気通信の健全な発達及び国民の利便の確保を図り、公共の福祉を増進することを目的として制定されています。これにより、低廉で多種多様なサービス、確実かつ安定したネットワーク及び誰もが安心して利用できる環境の実現が図られています。

 当社及び子会社等がそれらの法律により直接規律される主な事項の概要は下記のとおりです。なお、海外において電気通信サービスを提供する子会社等については各国法令に基づき事業を行っております。

 

①電気通信事業法

電気通信事業法による規制は次のとおりです。

 

a電気通信事業の登録等

・電気通信事業の開始にあたり総務大臣の登録を受けること(第9条)、電気通信事業の登録を受けた者が合併等を行う際は総務大臣の登録更新を受けること(第12条の2)、電気通信事業の登録を受けた者が業務区域または電気通信設備の変更を行う際は総務大臣の変更登録を受けること(第13条)、電気通信事業者が電気事業の休止及び廃止等を行った際は総務大臣への届出及び利用者への周知を行うこと(第18条)等の定めがあります。

 

b電気通信事業の業務等

(a) 消費者保護

・電気通信事業者は、利用者に対し、契約締結前に提供条件を説明すること(第26条)、契約成立後に書面を交付すること(第26条の2)、初期契約の書面による解除を行うこと(第26条の3)、電気通信業務の休止及び廃止の周知を行うこと(第26条の4)、苦情等を処理すること(第27条)、不実告知等や勧誘継続行為を禁止すること(第27条の2)、媒介等業務受託者に対する指導等の措置を講じること(第27条の4)等が課されています。

(b) 相互接続・卸電気通信役務

・電気通信事業者は、他の電気通信事業者から電気通信設備への接続の請求を受けたときは応じること(第32条)が課されています。

・第二種指定電気通信設備を設置する電気通信事業者は、第二種指定電気通信設備との接続に関する接続約款の総務大臣への届け出ること(第34条)、当該第二種指定電気通信設備との接続に係る機能を休止又は廃止しようとするときは当該機能を利用するものに対し、その旨を周知すること(第34条の2)、第二種指定電気通信設備を用いる卸電気通信役務の提供の業務を開始する際に総務大臣への届け出ること等の定めがあります。

(c) 公正競争確保

・総務大臣より指定を受けた移動電気通信役務を提供する電気通信事業者は、端末を販売等する場合の通信料金について、端末を販売等しない場合よりも有利なものとすること、行き過ぎた囲い込み等の不当な期間拘束をすること等が禁止されています(第27条の3)。

(d) 外国政府等との協定等

・電気通信事業者は、外国政府または外国人若しくは外国法人との間で電気通信業務に関する協定を締結する際は総務大臣の認可を受けること(第40条)等の定めがあります。

 

補足

株式会社NTTドコモ、ソフトバンク株式会社、Wireless City Planning 株式会社、当社、沖縄セルラー電話株式会社及びUQコミュニケーションズ株式会社は、接続約款を届け出る義務等を負う第二種指定電気通信設備を設置する電気通信事業者に指定されています。

なお、NTT東日本株式会社及びNTT西日本株式会社は電気通信事業法により、指定電気通信設備を設置する第一種指定電気通信事業者として接続料金及び接続条件を定めた接続約款の認可を受けることとされており、当社は当該接続約款に応じて接続を行うこととなっています。

 

 

②電波法

a 無線局の開設(第4条)

  無線局を開設しようとする者は、総務大臣の免許を受けなければならない。

b 欠格事由(第5条)

(a)次の各号のいずれかに該当する者には、無線局の免許を与えないことができる。

ⅰ) この法律又は放送法に規定する罪を犯し罰金以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又はその執行を受けることがなくなった日から2年を経過しない者

ⅱ) 無線局の免許の取消しを受け、その取消しの日から2年を経過しない者

ⅲ) 特定基地局の開設計画の認定の取消しを受け、その取消しの日から2年を経過しない者

ⅳ) 特定高周波数無線局の開設の認定の取消しを受け、その取消しの日から2年を経過しない者

ⅴ) 無線局の登録の取消しを受け、その取消しの日から2年を経過しない者

(b) 開設指針に定める納付の期限までに規定する特定基地局開設料を納付していないものには、当該特定基地局開設料が納付されるまでの間、特定基地局の免許を与えないことができる。

c 免許の申請(第6条)

  無線局の免許を受けようとする者は、申請書に、次に掲げる事項を記載した書類を添えて、総務大臣に提出しなければならない。

(a) 目的

(b) 開設を必要とする理由

(c) 通信の相手方及び通信事項

(d) 無線設備の設置場所

(e) 電波の型式並びに希望する周波数の範囲及び空中線電力

(f) 希望する運用許容時間(運用することができる時間をいう。)

(g) 無線設備の工事設計及び工事落成の予定期日

(h) 運用開始の予定期日

(i) 他の無線局の免許人又は登録人(以下「免許人等」という。)との間で混信その他の妨害を防止するために必要な措置に関する契約を締結しているときは、その契約の内容

d 変更等の許可(第17条)

  免許人は、無線局の目的、通信の相手方、通信事項、放送事項、放送区域、無線設備の設置場所若しくは基幹放送の業務に用いられる電気通信設備を変更し、又は無線設備の変更の工事をしようとするときは、あらかじめ総務大臣の許可を受けなければならない。

e 免許の承継(第20条)

(a) 免許人について相続があったときは、その相続人は、免許人の地位を承継する。

(b) 免許人たる法人が合併又は分割(無線局をその用に供する事業の全部を承継させるものに限る。)をしたときは、合併後存続する法人若しくは合併により設立された法人又は分割により当該事業の全部を承継した法人は、総務大臣の許可を受けて免許人の地位を承継することができる。

(c) 免許人が無線局をその用に供する事業の全部の譲渡しをしたときは、譲受人は、総務大臣の許可を受けて免許人の地位を承継することができる。

f  無線局の廃止(第22条)

  免許人は、その無線局を廃止するときは、その旨を総務大臣に届け出なければならない。

g  免許状の返納(第24条)

  免許がその効力を失ったときは、免許人であった者は、1ヶ月以内にその免許状を返納しなければならない。

h 検査等事業者の登録(第24条の2)

  無線設備等の検査又は点検の事業を行う者は、総務大臣の登録を受けることができる。

i 検査等事業者の登録の取消し(第24条の10)

  総務大臣は、登録検査等事業者が次の各号のいずれかに該当するときは、その登録を取り消し、又は期間を定めてその登録に係る検査又は点検の業務の全部若しくは一部の停止を命ずることができる。

(a) 電波法に規定する罪を犯し罰金以上の刑に処せられる(第24条の2第五項各号(第二号を除く。))に至ったとき。

(b) 登録検査等事業者の氏名、住所等の変更の届出(第24条の5第一項)又は登録検査等事業者の地位承継届出(第24条の6第二項)の規定に違反したとき。

(c) 総務大臣による適合命令(第24条の7第一項又は第二項)に違反したとき。

(d) 工事落成後の検査(第10条第一項)、無線局の変更検査(第18条第一項)若しくは定期検査(第73条第一項)を受けた者に対し、その登録に係る点検の結果を偽って通知したこと又は登録に係る検査を行い、各種規定に違反していない旨を記載した証明書(第73条第三項)に虚偽の記載をしたことが判明したとき。

(e) その登録に係る業務の実施の方法によらないでその登録に係る検査又は点検の業務を行ったとき。

(f) 不正な手段により検査等事業者の登録又はその更新を受けたとき。

j 特定基地局の開設指針(第27の12)

特定基地局の開設指針を定める場合において、総務大臣は、既設電気通信業務用基地局が現に使用している周波数を使用する電気通信業務用基地局については、次の各号に掲げる場合の区分に応じ、当該各号に定めるものに限り、特定基地局とすることができる。

(a) 電波監理審議会が行った有効利用評価の結果の報告を受けた場合において、既設電気通信業務用基地局(周波数の指定の変更を受けた認定計画に従って開設されているものであって、当該認定計画に係る認定の有効期間が満了していないものを除く。)が現に使用している周波数に係る当該結果が総務省令で定める基準を満たしていないと認めるとき 当該周波数を使用する電気通信業務用基地局

(b) 既設電気通信業務用基地局が現に使用している周波数を使用する電気通信業務用基地局を特定基地局として開設することを希望する申出に係る開設指針を定める必要がある旨を決定したとき 当該決定に係る周波数を使用する電気通信業務用基地局

(c) 電波に関する技術の発達、需要の動向その他の事情を勘案して、既設電気通信業務用基地局が現に使用している周波数の再編を行い、当該周波数の再編により新たに区分された周波数を使用する電気通信業務用基地局の開設を図ることが電波の公平かつ能率的な利用を確保するために必要であると認めるとき 当該電気通信業務用基地局

k 開設計画の認定の取消し(第27条の16)

(a) 総務大臣は、認定特定基地局開設者が次の各号のいずれかに該当するときは、その認定を取り消さなければならない。

ⅰ) 電気通信業務を行うことを目的とする特定基地局に係る認定特定基地局開設者が電気通信事業法第14条第一項の規定により同法第9条の登録を取り消されたとき。

(b) 総務大臣は、認定特定基地局開設者が次の各号のいずれかに該当するときは、その認定を取り消すこと

ができる。

ⅰ) 正当な理由がないのに、認定計画に係る特定基地局を当該認定計画に従って開設せず、又は認定計画に係る高度既設特定基地局を当該認定計画に従って運用していないと認めるとき。

ⅱ) 正当な理由がないのに、認定計画に係る開設指針に定める納付の期限までに特定基地局開設料を納付していないとき。

ⅲ) 不正な手段により開設計画の認定を受け、又は周波数の指定の変更を行わせたとき。

ⅳ) 認定特定基地局開設者が電波法に規定する罪を犯し罰金以上の刑に処せられるに該当するに至ったとき。

ⅴ) 電気通信業務を行うことを目的とする特定基地局に係る認定特定基地局開設者が次のいずれかに該当するとき。

                  1 電気通信事業法第12条第一項の規定により同法第9条の登録を拒否されたとき。

                  2 電気通信事業法第12条の2第一項の規定により同法第9条の登録がその効力を失ったとき。

                  3 電気通信事業法第13条第三項において準用する同法第12条第一項の規定により同法第13条第一項

 の変更登録を拒否されたとき。

                  4 電気通信事業法第18条の規定によりその電気通信事業の全部の廃止又は解散の届出があったとき。

(c) 総務大臣は、開設計画の認定の取消しをしたときは、当該認定特定基地局開設者であった者が受けてい

る他の開設計画の認定又は無線局の免許等を取り消すことができる。

(d) 総務大臣は、(a)から(c)の規定による処分をしたときは、理由を記載した文書をその認定特定基地局開

設者に送付しなければならない。

l 特定高周波数無線局開設の認定の取消し(第27条の20の4)

(a) 総務大臣は、認定特定高周波数無線局開設者が次の各号のいずれかに該当するときは、その認定を取り消すことができる。

ⅰ) 正当な理由がないのに、当該認定に係る価額競争実施指針に定める納付の期限までに落札金を納付していないとき。

ⅱ) 特定高周波数無線局の開設の期限までに特定高周波無線局を開設しないとき。

ⅲ) 特定高周波数無線局の認定を受けた者は価額競争実施指針に定める納付の期限までに落札金を現金をもって国に納付しなければならない条件に違反したと認めるとき。

ⅳ) 不正な手段により開設の認定を受け、又は周波数、区域の指定の変更を行わせたとき。

ⅴ) 認定特定高周波数無線局開設者が電波法に規定する罪を犯し罰金以上の刑に処せられるに該当するに至ったとき。

(b) 総務大臣は、特定高周波数無線局の開設の認定の取消しをしたときは、当該認定特定高周波数無線局開設者であった者が受けている他の特定高周波数無線局の開設の認定、開設計画の認定又は無線局の免許等を取り消すことができる。

(c) 認定特定高周波数無線局開設者は、指定周波数及び指定区域の全部に関わる特定高周波数無線局を開設せず、又は運用しないこととなったため指定周波数等に係る認定を受けている必要がなくなったときは、総務大臣に対し、当該認定を取り消すべき旨の申請をすることができる。

(d) 総務大臣は、特定高周波数無線局の開設の認定を取り消すべき旨の申請があったときは、総務省令で定める特別の事情がある場合を除き、当該申請に係る特定高周波数無線局の開設の認定及び当該認定に係る特定高周波数無線局の免許を取り消すものとする。

(e) 総務大臣は、(a)から(d)の規定による処分をしたときは、理由を記載した文書をその認定特定高周波数無線局開設者に送付しなければならない。

m 目的外使用の禁止等(第52条)

  無線局は、免許記録に記載された目的又は通信の相手方若しくは通信事項(特定地上基幹放送局については放送事項)の範囲を超えて運用してはならない。

n 目的外使用の禁止等(第53条)

  無線局を運用する場合においては、無線設備の設置場所、識別信号、電波の型式及び周波数は、免許記録等に記載されたところによらなければならない。

o 目的外使用の禁止等(第54条)

  無線局を運用する場合においては、空中線電力は、次の各号の定めるところによらなければならない。

(a) 免許記録等に記載されたものの範囲内であること。

(b) 通信を行うため必要最小のものであること。

p 目的外使用の禁止等(第55条)

  無線局は、免許記録に記載された運用許容時間内でなければ、運用してはならない。

q 混信等の防止(第56条)

  無線局は、他の無線局又は電波天文業務の用に供する受信設備その他の総務省令で定める受信設備(無線局のものを除く。)で総務大臣が指定するものにその運用を阻害するような混信その他の妨害を与えないように運用しなければならない。

r 秘密の保護(第59条)

  何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信(電気通信事業法第4条第一項又は第164条第三項の通信であるものを除く。)を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。

s 検査(第73条)

  総務大臣は、総務省令で定める時期ごとに、あらかじめ通知する期日に、その職員を無線局(総務省令で定めるものを除く。)に派遣し、その無線設備等を検査させる。

t 無線局の免許の取消し等(第76条)

(a) 総務大臣は、免許人等がこの法律、放送法若しくはこれらの法律に基づく命令又はこれらに基づく処分に違反したときは、3ヶ月以内の期間を定めて無線局の運用の停止を命じ、又は期間を定めて運用許容時間、周波数若しくは空中線電力を制限することができる。

(b) 総務大臣は、包括免許人又は包括登録人がこの法律、放送法若しくはこれらの法律に基づく命令又はこれらに基づく処分に違反したときは、3ヶ月以内の期間を定めて、包括免許又は包括登録(第27条の32第一項)に係る無線局の新たな開設を禁止することができる。

(c) 総務大臣は、前2項の規定によるほか、登録人が第三章に定める技術基準に適合しない無線設備を使用することにより他の登録局の運用に悪影響を及ぼすおそれがあるとき、その他登録局の運用が適正を欠くため電波の能率的な利用を阻害するおそれが著しいときは、3ヶ月以内の期間を定めて、その登録に係る無線局の運用の停止を命じ、運用許容時間、周波数若しくは空中線電力を制限し、又は新たな開設を禁止することができる。

(d) 総務大臣は、免許人(包括免許人を除く。)が次の各号のいずれかに該当するときは、その免許を取り消すことができる。

ⅰ) 正当な理由がないのに、無線局の運用を引き続き6ヶ月以上休止したとき。

ⅱ) 不正な手段により無線局の免許若しくは変更等の許可(第17条)を受け、又は周波数等の指定の変更(第19条)を行わせたとき。

ⅲ) (a)の規定による命令又は制限に従わないとき。

ⅳ) 免許人が電波法に規定する罪を犯し罰金以上の刑に処せられる(第5条第三項第一号)に至ったとき。

(e) 総務大臣は、包括免許人が次の各号のいずれかに該当するときは、その包括免許を取り消すことができる。

ⅰ) 包括免許の運用開始の期限(第27条の5第一項第四号)までに特定無線局の運用を全く開始しないとき。

ⅱ) 正当な理由がないのに、その包括免許に係るすべての特定無線局の運用を引き続き6ヶ月以上休止したとき。

ⅲ) 不正な手段により包括免許若しくは包括免許の変更等の許可(第27条の8第一項)を受け、又は周波数等の指定の変更(第27条の9)を行わせたとき。

ⅳ) (a)の規定による命令若しくは制限又は(b)の規定による禁止に従わないとき。

ⅴ) 包括免許人が電波法に規定する罪を犯し罰金以上の刑に処せられる(第5条第三項第一号)に至ったとき。

(f) 総務大臣は、登録人が次の各号のいずれかに該当するときは、その登録を取り消すことができる。

ⅰ) 不正な手段により無線局の登録(第27条の21第一項)又は変更登録(第27条の26第一項又は第27条の33第一項)を受けたとき。

ⅱ) (a)の規定による命令若しくは制限、(b)の規定による禁止又は(c)の規定による命令、制限若しくは禁止に従わないとき。

ⅲ) 登録人が電波法に規定する罪を犯し罰金以上の刑に処せられる(第5条第三項第一号)に至ったとき。

      (g) 総務大臣は、(d)から(f)の規定によるほか、電気通信業務を行うことを目的とする無線局の免許人等が

次の各号のいずれかに該当するときは、その免許等を取り消すことができる。

       ⅰ) 電気通信事業法第12条第一項の規定により同法第9条の登録を拒否されたとき。

       ⅱ) 電気通信事業法第13条第三項において準用する同法第12条第一項の規定により同法第13条第一項

の変更登録を拒否されたとき。

       ⅲ) 電気通信事業法第15条の規定により同法第9条の登録を抹消されたとき。

(h) 総務大臣は、(d)((ⅳ)を除く。)及び(e)((ⅴ)を除く。)の規定により免許の取消しをしたとき並びに(f)((ⅲ)を除く。)の規定により登録の取消しをしたときは、当該免許人等であった者が受けている他の無線局の免許等又は開設計画の認定、特定高周波数無線局の開設の認定を取り消すことができる。

 

(注)上記の内容は2026年3月31日時点における電気通信事業法及び電波法に基づき記載しています。

 

業績状況

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

a.経営成績の状況

中期経営戦略の最終年度である当連結会計年度は、増収増益となりました。

2025年度の主な取組みについて、パーソナルセグメントでは、「お客さまの体験価値向上」を重要な柱と位置づけ、通信品質の向上およびエリア拡大に継続的に取り組んだ結果、Opensignal社が実施する通信体感分析の日本市場での「モバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポート」において、4期連続で国内最多の部門において1位(※1)を獲得することができました。こうした高品質なネットワークでのデータ通信の使い放題(※2)をベースとし、衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」、混雑時でもより快適な通信を可能にする「au 5G Fast Lane(ファストレーン)」、海外でもデータ通信が使い放題(※3)になる「au海外放題」等を組み合わせた「auバリューリンクプラン」を2025年6月より提供開始しました。

 本プランは、お客さまに価値あるサービスを提供し、いただいた対価をパートナーさまへの還元や未来への投資につなげる「経済の好循環」の実現にも資するものです。今後も、価値あるサービスの提供を通じて、社会の持続的成長と企業価値の向上を目指してまいります。

ビジネスセグメントでは、法人向けモバイルサービス、IoT関連サービス、データセンター事業が成長を牽引しました。なかでもデータセンター事業では、2025年5月にタイ・バンコクのデータセンターが、開業から約2年でタイ国内のコネクティビティ第1位(※4)を獲得するなど、世界最大のコネクティビティを誇るロンドン拠点、フランス国内最大のパリ拠点、カナダ国内最大のトロント拠点とあわせ、世界のお客さまから高い評価をいただいています。また、日本国内においても、2026年1月に最先端のAIサービスを提供する「大阪堺データセンター」を開業しており、製薬業界や製造業界など、多様な分野でのAI社会実装を加速してまいります。

なお、当社連結子会社における不適切な取引が判明した点につき、本年3月に調査結果等を公表いたしましたとおり、再発防止策の徹底および当社グループ全体のガバナンス強化に取り組むとともに、これを当社グループが一層結束する契機とし、より強靭で一体感のある企業グループへと生まれ変わることで、信頼回復に努めてまいります。

 

当社は本年5月、中期経営戦略(2026年度-2028年度)「Power-to-Connect 2028」を発表いたしました。AIが社

会インフラとして広く浸透する「AI前提社会」において、当社は、お客さまとの接点、全国に展開したインフラ、多様なスキルを持つ人財など、AIに代替されにくいリアルなアセットを生かし、異分野融合による価値創造手法「Fusion」を通じて、事業の強化・創出に取り組んでまいります。

お客さま起点での価値づくりを重視し、お客さまの事業成長に貢献する「AI労働力」、暮らしや体験を変革する「AI生活力」を支える新事業を創造し、社会実装を先導するフロントランナーを目指してまいります。

また、KDDIグループは新たなブランドメッセージ「Spark Your Journey」を策定いたしました。「Spark」とは、夢中になれる何かに出会えた瞬間に、胸の奥で生まれる小さな「ときめき」の火花。そして、「Your Journey」は、お客さま一人ひとりが歩む、かけがえのない「人生の旅路」を表しています。

お客さま一人ひとりの人生に寄り添い、その挑戦の火を灯し、後押しする存在でありたいという、強い決意を込めています。

当社はこれからも、つなぐチカラを進化させ、「KDDI VISION 2030」の実現に向け、グループ一丸となって挑戦してまいります。

 

※1 2026年4月23日 Opensignal社発表「モバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポート」

 (https://insights.opensignal.com/reports/2026/04/japan/mobile-network-experience

※2 テザリング、データシェアのご利用にはデータ容量の上限があります。月間データ利用量が200GBを超えた場合、当月末までの通信速度を通常のご利用に影響のない範囲(最大5Mbps)に制限します。なお、当社設備などの状況により、制限の適用が遅れる場合または適用されない場合があります。混雑時間帯は通信速度を制限する場合があります。

※3 一定期間内(24時間単位)に大量のデータ通信があった場合、通信速度を制限することがあります。

※4 データセンター内で低遅延かつ安定的・効率的な相互接続が可能な事業者数のこと。2025年5月時点。

 

連結業績

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

2025年3月期

自 2024年4月1日

至 2025年3月31日

2026年3月期

自 2025年4月1日

至 2026年3月31日

比較増減

 

増減率(%)

 

 

売上高

 

5,835,525

6,071,915

236,390

4.1

 

 

売上原価

 

3,343,655

3,481,279

137,623

4.1

 

売上総利益

 

2,491,870

2,590,636

98,766

4.0

 

 

販売費及び一般管理費

 

1,429,465

1,529,370

99,906

7.0

 

 

その他の損益(△損失)

 

△2,438

△2,031

407

 

 

持分法による投資損益(△損失)

 

27,501

39,890

12,389

45.1

 

営業利益

 

1,087,468

1,099,125

11,657

1.1

 

 

金融損益(△損失)

 

△19,513

△5,485

14,028

 

 

その他の営業外損益(△損失)

 

5,464

24,264

18,800

344.1

 

税引前当期利益

 

1,073,418

1,117,904

44,485

4.1

 

 

法人所得税費用

 

337,573

337,243

△330

△0.1

 

当期利益

 

735,846

780,661

44,815

6.1

 

 

親会社の所有者

 

655,416

707,112

51,697

7.9

 

 

非支配持分

 

80,430

73,549

△6,881

△8.6

当期より、組織変更及び業績管理区分の見直しに伴い、連結子会社及び関連会社の一部所管セグメントを見直しております。これに伴い、前期のセグメント情報については、変更後のセグメント区分に基づき作成したものを開示しております。

当期の売上高は、通信を基盤としたモバイル収入に加え、金融事業収入やIoT関連サービス・データセンター等で構成されるグロース領域の成長による収入の増加等により、6,071,915百万円(4.1%増)となりました。

営業利益は、前期と比較し、売上高の増加等により、1,099,125百万円(1.1%増)となりました。

親会社の所有者に帰属する当期利益は、707,112百万円(7.9%増)となりました。

 

b.セグメント別の状況

パーソナルセグメント

 

パーソナルセグメントにおける、当期の業績概要等は以下のとおりです。

 

業 績

 

 

(単位:百万円)

 

2025年3月期

自 2024年4月1日

至 2025年3月31日

2026年3月期

自 2025年4月1日

至 2026年3月31日

比較増減

 

増減率

(%)

売上高

4,709,292

4,812,737

103,445

2.2

営業利益

846,317

828,337

△17,979

△2.1

 

当期の売上高は、前期と比較し、通信を基盤としたモバイル収入に加え、金融事業収入の増加等により、4,812,737百万円(2.2%増)となりました。

営業利益は、前期と比較し、売上高の増加等があったものの、過去に資産計上した短期解約者に係る契約コストの減損等により、828,337百万円(2.1%減)となりました。

 

モバイルはLTV重視・価値創出への構造変革が奏功し、前期比で成長が加速しました。

モバイル収入は前期比で326億円、アクセスチャージ影響を除くと前期比で約500億円の増加となり、期初予想を大きく上回り増収しました。

成長を支えた他社に先駆けた価値創出について、史上初の4連覇を達成したつながる体感No.1の通信品質に加え、1周年を迎えたau Starlink Directは接続数400万人(※1)を突破、5G Fast Laneも累計約250万人(※2)の方にご利用いただいております。

この結果、モバイルARPUは前期比で100円の増加、解約率安定も寄与してスマホ稼働数は前期比で36万契約の増加と、ARPU増とID増を両立することができました。

注力領域の金融事業は前期比で増益、2023年3月期から2026年3月期にかけてCAGRは30.4%となり、順調に成長いたしました。

※1 2026年4月時点

※2 2026年3月時点

 

 

ビジネスセグメント

 

ビジネスセグメントにおける、当期の業績概要等は以下のとおりです。

 

業 績

 

 

 

(単位:百万円)

 

2025年3月期

自 2024年4月1日

至 2025年3月31日

2026年3月期

自 2025年4月1日

至 2026年3月31日

比較増減

 

増減率

(%)

売上高

1,405,762

1,527,914

122,151

8.7

営業利益

235,253

263,884

28,631

12.2

当期の売上高は、前期と比較し、IoT関連サービス・データセンター等で構成されるグロース領域の成長による収入の増加等により、1,527,914百万円(8.7%増)となりました。

営業利益は、前期と比較し、売上高の増加等により、263,884百万円(12.2%増)となりました。

 

ベース領域は近年の働き方改革や柔軟なワークスタイルニーズを背景に、モバイルを活用したDX需要が堅調で、ID・ARPU共に着実に伸長し、増益となりました。

グロース領域ではIoT関連サービスにおいて、コネクティッドカーを中心とした回線数の伸びとIoT関連ソリューション案件の確実な進捗により成長を牽引いたしました。データセンターも引き続き旺盛な需要により販売の進捗が堅調、Starlink、ドローン等の新規商材なども堅調に推移し、増益に寄与しました。

本年1月22日に稼働を開始した大阪堺データセンターについては順調にお申し込みをいただいております。

 

c. 財政状態の状況

 

2025年3月期

2026年3月期

比較増減

資産合計(百万円)

16,714,708

19,063,364

2,348,656

負債合計(百万円)

11,159,713

13,470,674

2,310,961

資本合計(百万円)

5,554,995

5,592,690

37,695

親会社の所有者に帰属する持分(百万円)

5,032,495

5,076,738

44,242

親会社所有者帰属持分比率(%)

30.1

26.6

△3.5

1株当たり親会社所有者帰属持分(円)

1,264.94

1,333.50

68.56

有利子負債残高(百万円)

4,437,562

5,375,351

937,789

(注)当社は2025年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っており、前連結会計年度の期首

   に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり親会社所有者帰属持分を算定しております。

 

(資産)

資産は、コールローン等が減少したものの、金融事業の貸出金、営業債権及びその他の債権等が増加したことにより、前連結会計年度末と比較し、2,348,656百万円増加し、19,063,364百万円となりました。

 

(負債)

負債は、金融事業の預金、借入金及び社債等が増加したことにより、前連結会計年度末と比較し、2,310,961百万円増加し、13,470,674百万円となりました。

 

(資本)

資本は、親会社の所有者に帰属する持分の増加等により、5,592,690百万円となりました。

以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末の30.1%から26.6%となりました。

 

(有利子負債)

auフィナンシャルホールディングス株式会社(連結)を除く、有利子負債残高は、前連結会計年度末が2,818,884百万円、当連結会計年度末が3,269,350百万円となっております。

 

 

(※)auフィナンシャルホールディングス株式会社(連結)を除く、当社連結における親会社所有者帰属持分

比率は、前連結会計年度末が50.9%、当連結会計年度末が48.5%、親会社所有者帰属持分当期利益率は、

前連結会計年度末が13.0%、当連結会計年度末が14.0%となっております。

 

 

② キャッシュ・フローの状況

 

 

(単位:百万円)

 

2025年3月期

2026年3月期

比較増減

営業活動によるキャッシュ・フロー

1,249,042

1,788,853

539,811

投資活動によるキャッシュ・フロー

△1,180,103

△1,080,455

99,648

フリー・キャッシュ・フロー ※

68,939

708,398

639,460

財務活動によるキャッシュ・フロー

△33,555

△553,130

△519,575

現金及び現金同等物に係る換算差額

△1,415

2,363

3,778

現金及び現金同等物の増減額(△は減少)

33,969

157,632

123,663

現金及び現金同等物の期首残高

887,207

921,175

33,969

現金及び現金同等物の期末残高

921,175

1,078,807

157,632

※ フリー・キャッシュ・フローは「営業活動によるキャッシュ・フロー」と「投資活動によるキャッシュ・フロー」の合計であります。

 

営業活動によるキャッシュ・フロー(収入)は、前期と比較し、金融事業の借入金の増加幅が小さくなったこと等により収入が減少したものの、金融事業の預金の増加幅が大きくなったこと等による収入の増加により、539,811百万円増加し、1,788,853百万円の収入となりました。

投資活動によるキャッシュ・フロー(支出)は、前期と比較し、前期にあったローソン等の関連会社株式の取得による支出の減少等により、99,648百万円減少し、1,080,455百万円の支出となりました。

財務活動によるキャッシュ・フロー(支出)は、前期と比較し、社債発行及び長期借入による収入の減少等により、519,575百万円増加し、553,130百万円の支出となりました。

また、上記キャッシュ・フローに加えて、現金及び現金同等物に係る換算差額により2,363百万円増加した結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較し、157,632百万円増加し、1,078,807百万円となりました。

 

③ 営業実績

 当連結会計年度における営業実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前期比(%)

パーソナル

4,812,737

2.2

ビジネス

1,527,914

8.7

その他

121,449

△0.1

セグメント間の内部売上高

△390,185

 合計

6,071,915

4.1

(注)金額は外部顧客に対する売上高とセグメント間の内部売上高の合計であります。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定により、国際財務報告基準(IFRS)に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。

なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」に記載しております。また、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4)見積り及び判断の利用」に記載しております。

 

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績の分析

(売上高)

 前期と比較し、通信を基盤としたモバイル収入に加え、金融事業収入やIoT関連サービス・データセンター等で構成されるグロース領域の成長による収入の増加等により、6,071,915百万円(4.1%増)となりました。内訳につきましては「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表注記 24.売上高」をご参照ください。

 

(売上原価、販売費及び一般管理費)

前期と比較し、短期解約者に係る契約コストの減損等により、5,010,649百万円(5.0%増)となりました。内訳につきましては「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表注記 25.費用の性質別内訳」をご参照ください。

 

(その他の収益及びその他の費用)

 当社連結子会社における架空循環取引に伴う代理店手数料に係る外部流出額の計上等により2,031百万円の損失(前期は2,438百万円の損失)となりました。内訳につきましては「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表注記 26.その他の収益及びその他の費用」をご参照ください。

 

(持分法による投資損益)

 持分法適用共同支配企業の株式会社ローソンにおける投資利益の増加等により、39,890百万円(45.1%増)となりました。

 

(営業利益)

 以上の結果、営業利益は1,099,125百万円(1.1%増)となりました。なお、営業利益率は、18.1%(0.5ポイント減)となりました。

 

(金融収益及び金融費用)

 受取配当金6,112百万円、支払利息30,542百万円、為替差益15,886百万円の計上等により、5,485百万円の損失(前期は19,513百万円の損失)となりました。内訳につきましては「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表注記 27.金融収益及び金融費用」をご参照ください。

 

(その他の営業外損益)

 持分法適用除外に伴う再測定益19,818百万円の計上等により、24,264百万円の利益(344.1%増)となりました。内訳につきましては「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表注記 28.その他の営業外損益」をご参照ください。

 

(法人所得税費用)

 前期に税率の変更による影響等があったこと等により337,243百万円(0.1%減)となりました。なお、2026年3月期の法人税等負担率は30.2%となりました。法人所得税費用に関する詳細については「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表注記 15.繰延税金及び法人所得税」をご参照ください。

 

(非支配持分に帰属する当期利益)

 主に一部の海外子会社の利益減少等の影響により、73,549百万円(8.6%減)となりました。

 

(親会社の所有者に帰属する当期利益)

 上記の結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は707,112百万円(7.9%増)となりました。

 

 なお、報告セグメントの売上と営業利益の概況については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。

 

b.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。

当社グループは、運転資金及び設備投資については、自己資金及び借入金等により資金調達することとしております。このうち、借入金等による資金調達に関しては、通常の運転資金については短期借入金及びコマーシャル・ペーパーで、設備投資などの長期資金は固定金利の長期借入金及び社債で調達することを基本としております。また金融事業については、資金調達やリスクアセットの削減を目標として、債権流動化を行っております。

なお、当連結会計年度末における借入金等を含む有利子負債の残高は5,375,351百万円、現金及び現金同等物の残高は1,078,807百万円となっております。

流動性リスクとその管理方法につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表注記31.金融商品」に記載しております。

 

c.経営上の財務目標の達成状況について

財務目標において、営業利益については、持続的な成長を目指し、株主還元については、安定的な配当を継続し、連結配当性向は40%超を掲げておりました。

当連結会計年度においては、通信ARPU収入はじめ、注力領域が順調に成長し、配当性向40%超を達成いたしました。

当社は本年5月、AIが前提となる社会を見据えた新たな成長構造実現に向けて、中期経営戦略(2026年度-2028年度)「Power-to-Connect 2028」を発表しました。

財務目標において、「テレコムコアセグメント」の安定成長を維持しつつ、「グロースセグメント」において2桁成長を実現することで、調整後営業利益(注)の年平均成長率(CAGR)5%を目指します。また、資本効率を重視し、ROE(自己資本利益率)及びROIC(投下資本利益率)スプレッドを重要な経営指標として掲げ、役員報酬と連動させることで、その実行力を高めてまいります。株主還元については、調整後当期利益(注)に対する配当性向40%超、事業成長に沿った安定増配を継続、自己株式取得については、成長投資とのリターンを比較検討しながら機動的に実施する方針としています。

当社グループは、引き続きサステナビリティ経営を根幹に、社会の持続的な成長と企業価値の向上を目指していきます。

 

(注)上記の調整後利益は、非経常的かつ大規模なコストやポートフォリオ見直しに伴う一時損益を除外した

ものです。

 

セグメント情報

4.セグメント情報

(1)報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会等が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは、「パーソナル」、「ビジネス」の2つを報告セグメントとしております。なお、当社グループの報告セグメントは、事業セグメントの区分と同じとしております。

 

パーソナルセグメントでは、個人のお客さま向けにサービスを提供しています。

日本国内においては、「au」「UQ mobile」「povo」のマルチブランドで提供する5G通信サービスを中心に、金融、エネルギー、LX(ライフトランスフォーメーション)等の各種サービスを連携し拡充することで、新たな付加価値・体験価値の提供を目指していることに加え、地域のパートナーの皆さまとともに、デジタルデバイド解消とサステナブルな地域共創の実現を目指しています。

海外においては、国内で培った事業ノウハウを活かし、モンゴルのお客さま向けに、通信サービス、金融サービスおよび映像等のエンタメサービスを提供するとともに、ミャンマーでは現地通信事業者のサポートに取り組んでいます。また、日本から海外へ渡航されるお客さま、海外から日本に来られるお客さま向けの通信サービスについても利便性の向上に努めています。

 

ビジネスセグメントでは、日本国内および海外において、幅広い法人のお客さま向けに、スマートフォン等のデバイス、ネットワーク、クラウド等の多様なソリューションや、「Telehouse」ブランドでのデータセンターサービス等を提供しています。

加えて、AI時代の新たなビジネスプラットフォーム「WAKONX」を立ち上げ、法人のお客さまが抱える業界特有の課題解消に取り組み、お客さまの事業成長と社会課題解決に貢献していきます。

引き続き、5G通信を中心にIoTやDX、生成AIなどを活用したソリューションを、パートナー企業との連携によってグローバルにワンストップで提供し、お客さまのビジネスの発展・拡大をサポートしていきます。

 

当連結会計年度より、組織変更及び業績管理区分の見直しに伴い、連結子会社及び関連会社の一部所管セグメントを見直しております。これに伴い、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後のセグメント区分に基づき作成したものを開示しております。

 

(2)報告セグメントごとの売上高、利益または損失、その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「3.重要性がある会計方針」をご参照ください。

報告セグメントの利益は、営業利益をベースとした数値であります。

セグメント間の取引価格は、第三者取引価格または総原価を勘案し、価格交渉のうえ決定しております。

資産及び負債は、報告セグメントに配分しておりません。

 

 

(3)報告セグメントごとの売上高、利益または損失、その他の項目の金額に関する情報

 当社グループのセグメント情報は以下のとおりであります。

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

 

その他

(注)1

 

合計

 

調整額

(注)2

 

連結財務

諸表

計上額

パーソ

ナル

 

ビジネス

 

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

4,646,569

 

1,166,700

 

5,813,268

 

22,256

 

5,835,525

 

 

5,835,525

セグメント間の内部売上高または振替高

62,723

 

239,062

 

301,786

 

99,316

 

401,101

 

401,101

 

 計

4,709,292

 

1,405,762

 

6,115,054

 

121,572

 

6,236,626

 

401,101

 

5,835,525

セグメント利益

846,317

 

235,253

 

1,081,570

 

7,445

 

1,089,015

 

1,547

 

1,087,468

金融収益及び金融費用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

19,513

その他の営業外損益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5,464

税引前当期利益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1,073,418

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

576,322

 

106,041

 

682,364

 

4,358

 

686,721

 

4,727

 

681,994

減損損失

7,299

 

1,076

 

8,375

 

489

 

8,864

 

 

8,864

持分法による投資損益(△損失)

24,923

 

486

 

25,409

 

2,092

 

27,501

 

 

27,501

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

 

その他

(注)1

 

合計

 

調整額

(注)2

 

連結財務

諸表

計上額

パーソ

ナル

 

ビジネス

 

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

4,755,571

 

1,292,298

 

6,047,868

 

24,046

 

6,071,915

 

 

6,071,915

セグメント間の内部売上高または振替高

57,166

 

235,616

 

292,782

 

97,403

 

390,185

 

390,185

 

 計

4,812,737

 

1,527,914

 

6,340,650

 

121,449

 

6,462,100

 

390,185

 

6,071,915

セグメント利益

828,337

 

263,884

 

1,092,222

 

9,458

 

1,101,680

 

2,555

 

1,099,125

金融収益及び金融費用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5,485

その他の営業外損益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

24,264

税引前当期利益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1,117,904

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

577,077

 

111,161

 

688,238

 

3,226

 

691,465

 

5,186

 

686,279

減損損失

53,373

 

40

 

53,413

 

57

 

53,470

 

 

53,470

持分法による投資損益(△損失)

38,192

 

440

 

37,752

 

2,138

 

39,890

 

 

39,890

(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、設備の建設及び保守、研究・先端技術開発等の事業を含んでおります。

2.セグメント利益の調整額は、セグメント間取引消去であります。

 

(4)製品及びサービスごとの情報

 製品及びサービスごとの情報については、「24.売上高」にて記載しております。

 

(5)地域ごとの情報

① 売上高

 本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の大部分を占めるため、記載を省略しております。

 

② 非流動資産(金融資産、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)

 本邦に所在している非流動資産の金額が連結財政状態計算書の非流動資産の金額の大部分を占めるため、記載を省略しております。

 

(6)主要な顧客ごとの情報

 特定の顧客への外部売上高が連結損益計算書の売上高の10%未満であるため、記載を省略しております。