2026年4月期有価証券報告書より
  • 社員数
    182名(単体) 17,332名(連結)
  • 平均年齢
    43.6歳(単体)
  • 平均勤続年数
    11.3年(単体)
  • 平均年収
    7,610,000円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    1.7%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1)【人材戦略に関する基本方針等】

<人的資本の考え方>

当社グループは、調剤薬局を運営するファーマシー事業と、コスメを中心とした商品を販売するコスメティックストア「アインズ&トルペ」及び家具やインテリア雑貨を企画・製造・販売するライフスタイルショップ「Francfranc」を運営するリテール事業を主として展開しております。主な戦略である「トップラインの拡大」「薬局・店舗・本部の機能の向上」「新サービスの提供」「社員一人ひとりの価値創造力の向上」の実現にあたって、人的資本は単なる費用ではなく、将来の収益基盤を形成する戦略投資であり、中長期的な企業価値向上を実現するための最も重要な経営資本と位置付けております。

各事業における専門性とホスピタリティを兼ね備えたサービス・商品の提供等、当社グループの競争優位の源泉は「人」を介した価値提供にあり、顧客一人ひとりの元気と笑顔の実現を目的とした価値創造の中心にあるのが「人材」です。社員を大切にする会社であること、働きがいのある会社であること、この要件が満たされてこそ、初めてお客さまのために全力を尽くせるという考えに基づき、当社グループは、多様性を尊重し、社員一人ひとりの能力を最大限発揮できるよう支援体制を構築するとともに、多様なキャリア形成のための評価制度等を拡充しております。採用、教育研修、配置最適化等への投資を通じて、社員一人ひとりの生産性及び価値創造力の向上を図り、これにより、各事業における専門性とホスピタリティを兼ね備えた人材の育成・活用を促進し、顧客へのサービス向上とグループ全体のイノベーション創出を目指しております。結果として企業価値の向上に繋げてまいります。

 

<人材戦略の考え方>

当社グループのブランドプロミス、グループステートメント、グループバリュー、人材育成方針及び社内環境整備方針等を踏まえ、企業戦略及びマテリアリティ(重要課題)をもとに、主な戦略・施策や戦略に紐づく人的資本関連施策を整理し人材戦略としております。

 

<当社グループにおける人的資本と企業価値向上のつながり>

 

<指標と目標及び実績>

人材版伊藤レポート、人的資本可視化指針、ISO30414の指標事例を参考にするとともに、当社独自の施策及び指標を再検討し、重要度分析及び企業価値向上、リスクマネジメントの視点から比較可能性と独自性を考慮したうえで、以下の指標(KPI)を設定しております。

戦略に紐づく

人的資本関連施策

指標(KPI)

あるべき姿

2031年4月期目標。

進捗及び取組状況

2026年4月期

人材の積極採用

・新規採用数(新卒/キャリア)

・離職率

-

5%以下

1,403人/450人

7.1%

社員エンゲージメントの向上

・社員エンゲージメント

偏差値55以上

未達

(対前年0.9㌽改善)

社員のダイバーシティ

・女性管理職比率

40%※1

45.1%

※いずれもグループ全社の実績

 

<アイングループの人材育成方針>

〇基本的な考え方

アイングループは、社員を大切にする会社であること、働きがいのある会社であること、この要件が満たされてこそ、初めてお客さまのために全力を尽くせると考えています。「社員の幸せ」が「お客さまの幸せ」につながり、その評価としての「お客さまの笑顔」が社員の新たなエネルギーとなります。この相互の奏功を繰り返していくためには、社員一人ひとりが自ら挑戦し続け成長していくことが必要です。アイングループを活躍の場として、お客さま、地域そして広く社会へ、確かなサービスを提供できる優れた人材へ成長できるよう、人材育成に取り組んでいます。

また、社員一人ひとりが多様なステークホルダーの視点に立ち、常に相手の想いに寄り添う「ホスピタリティ」を育むことが、社会課題の解決を実現する「挑戦力」へとつながっていくと考えています。性別、年齢、国籍、人種、信条、宗教、社会的身分、出身、障がい、性的指向、性自認等にかかわらず互いを認め合い、多様な働き方やキャリア形成を活かすことで、イノベーションを生み出し、多様な社員の活躍や成長を推進していきます。

 

〇求める人物像

アイングループは、常に相手の想いに寄り添う「ホスピタリティ」をベースに、自ら考え、自ら実践し、日々の経験から学び、そして提案と挑戦の積み重ねで、自ら進化し続ける人材を求め、育成します。

人材採用においては、企業理念である「新・アイン宣言」で示すグループバリューに則った行動を実践する力と、求められるスキル・経験があるかを考慮し、性別、年齢、国籍、人種、信条、宗教、社会的身分、出身、障がい、性的指向、性自認等を理由とする差別を行いません。

多様性を尊重し、社員一人ひとりが持つ能力を最大限に発揮できるよう、積極的に支援し、処遇し、成長の機会を提供することでイノベーションを生み出し、「お客さまの元気と笑顔」の実現を目指します。

 

<アイングループの社内環境整備方針>

アイングループは、社員を大切にする会社であること、働きがいのある会社であること、この要件が満たされてこそ、初めてお客さまのために全力を尽くせると考えています。そのために、グループステートメントの冒頭にある「まず、社員が幸せを感じられる会社でありたい」の実現に向けて、多様なキャリア形成のための体制や評価制度を拡充する等、さまざまな取り組みや制度の整備を積極的に行っています。また、ダイバーシティ&インクルージョンをサステナビリティ経営における重要課題(マテリアリティ)の一つとして捉え、各種施策を推進するとともに、人権課題や人権リスク、両立支援、育児や介護、LGBTQ等、多様な社員が活躍できる仕組みづくりを構築しています。

 

<給与等決定の考え方>

当社グループは、社員を大切にする会社であること、働きがいのある会社であること、この要件が満たされてこそ、初めてお客さまのために全力を尽くせるという考えに基づき、人的資本経営を推進しています。多様なバックグラウンドを持つ社員に対し、挑戦・成長に連動した納得性の高い処遇を実現すること及び地域インフラを支えるために高度な専門性と倫理観を持つ人材が長期にわたり安心して職務に専念できる環境を整備することが重要だと考えております。給与は医療・小売業界の市場水準をやや上回る競争力のある水準を基本とし、給与構成はグループ理念に基づく公正評価及び地域生活水準関連手当、資格手当、賞与等に配分しております。その他、給与以外の処遇を福利厚生として提供し、当社グループでの就業継続の価値をトータルで実現しております。

 

 

(2)【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2026年4月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

ファーマシー事業

15,251

(2,559)

リテール事業

1,335

(2,150)

全社(共通)

746

(138)

合計

17,332

(4,847)

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は年間の平均人員(8時間換算)を( )内に外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載している従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

3.従業員数が前連結会計年度末に比してそれぞれ4,323名、1,489名増加したのは、主に2025年8月1日付でさくら薬局グループを連結子会社化したためであります。

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

 

2026年4月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の

対前事業年度増減率

(%)

182

(56)

43.6

11.3

7,610

1.7

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は年間の平均人員(8時間換算)を( )内に外数で記載しております。

2.平均年間給与は、正社員の税込支払給与額であり、賞与及び基準外賃金を含め、通勤手当は含めておりません。

3.当社の従業員はすべて全社(共通)に所属しております。

(3)最大人員会社の状況

当事業年度における従業員数が最も多い会社

株式会社アインファーマシーズ

 

 

 

 

 

2026年4月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

平均年間給与の

対前事業年度増減率

(%)

12,282

(3,200)

33.4

7.6

4,610

2.2

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は年間の平均人員(8時間換算)を( )内に外数で記載しております。

2.平均年間給与は、正社員の税込支払給与額であり、賞与及び基準外賃金を含め、通勤手当は含めておりません。

(4)労働組合の状況

 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(5)管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異

(a)提出会社

当事業年度

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)

   (注)1.

男性労働者の育児休業取得率(%)

   (注)2.

労働者の男女の賃金の額の差異(%)

(注)1.

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

34.2

100.0

71.9

73.8

62.7

(b)主要な連結子会社

当事業年度

名称

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)

 (注)1.

男性労働者の育児休業取得率

  (%)

 (注)2.

労働者の男女の賃金の額の差異(%)

(注)1.

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

㈱アインファーマシーズ

42.7

92.7

64.6

67.1

91.6

㈱ファーマシィ

31.9

85.7

62.7

62.5

98.9

クラフト㈱

59.5

81.3

64.5

70.6

84.5

さくら薬局㈱

50.5

100.0

60.8

62.9

60.6

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき、算出したものです。管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合の集計にあたり、課長級に相当する本部マネジャー、薬局長、店長以上の役職者を、それぞれ集計対象の管理職としております。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業の取得割合を算出したものです。

(労働者の男女の賃金の額の差異についての補足説明)

・当社グループの労働者一人ひとりのライフスタイルにあわせた働きやすい環境の提供を目的とした「労働時間選択制度」利用者等を含む、短時間勤務労働者、パートアルバイト労働者等の時間補正を行っています。

・提出会社及び㈱アインファーマシーズ、㈱ファーマシィの当該年度内において、非正規雇用の男性労働者の中に、執行役員以上に相当する職責・待遇の労働者がいるため、例外事象にあたるとして対象労働者より除いています。

・提出会社の非正規雇用労働者に関しては、職種や役職等によりそれに応じた処遇・賃金となっているため、正規雇用労働者と比較してその差異が大きくなっています。

・当社グループにおいて、女性労働者は若年層が多く、また、管理職に占める男性労働者の割合が高いことから、賃金の差異が生じています。同一役職間において比較すると、差異は縮小します。

・当社グループにおいて、人事制度や賃金体系における性別による処遇の差はありません。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)サステナビリティ

 国連サミットでの持続可能な開発目標SDGs(Sustainable Development Goals)の採択等、国際社会が変化する中、企業の長期的な成長のためには、サステナビリティの取り組みがさらに強く求められております。

 サステナビリティを巡る課題への対応は、グループ・ステートメント(企業理念)に掲げる「すべてはお客さまの元気と笑顔のために」に通じ、これまでも当社グループでは、かかりつけ薬剤師・薬局や健康サポートを通じた地域医療への貢献や、日常をより豊かにするライフスタイルの提供等に取り組んでまいりました。

 当社グループは、社会の持続可能な発展に貢献することで、企業の持続可能な発展を実現するサステナビリティ経営を推進しております。

①ガバナンス

 サステナビリティへの対応を深化させ、当社グループ全社で横断的に推進するため、取締役会承認のもと、「サステナビリティ委員会」を設置しております。サステナビリティ委員会では、委員長を代表取締役社長とし、各本部長及び主要各子会社社長等で構成し、当社グループのサステナビリティ推進の方針や施策の策定、推進体制の構築と整備、重要指標のモニタリング等を行い、経営トップのコミットメントのもと、サステナビリティ経営のさらなる強化を図っております。

②リスク管理

 サステナビリティ関連のリスク及び機会の管理については、サステナビリティ委員会において、重要指標のモニタリング等を実施し、検討・議論しております。さらにサステナビリティ委員会において検討・議論された内容については、取締役会に報告し、取締役会が取り組み状況の監督を行っております。

③戦略

<アイングループのCSR・サステナビリティ経営方針>

 「すべては、お客さまの元気と笑顔のために」

 アイングループは、人々の健康や日常の豊かさに貢献する事業を通じ、グループ・ステートメントでもある「お客さまの元気と笑顔」を実現し続けるため、良識と倫理観を持った企業活動を行ってきました。これからも、お客さまをはじめ多様なステークホルダーの皆さまのことを考え、自ら変化し行動することで、企業の持続的な成長と、社会・環境・経済価値を創出し、サステナビリティ経営を実現します。

<7つの重要課題(マテリアリティ)>

 将来目指す社会からのバックキャスティングと、当社グループの価値観に基づく事業戦略等からのフォアキャスティングの両軸から、社会課題を幅広く把握し、マテリアリティ分析の対象とする課題群を整理しました。また、ISO26000や国連グローバル・コンパクト、国連SDGs等のグローバルな議論の動向を踏まえ、さらに、世界や日本、業界特有の社会的課題を包括的に抽出したうえで、「挑戦すべき機会」と「対応すべきリスク」の2つの観点から「自社における重要度」及び「ステークホルダーにおける重要度」を判定し、サステナビリティ委員会にて協議・検討を進め、取締役会での議論を経て、7つのマテリアリティを特定しております。なお、当社グループのマテリアリティは2020年に特定し、2025年に見直しを行っております。

 

 

マテリアリティ

ありたい姿(KGI)

主な取り組み

1.地域医療への貢献

CSV課題(S)※

高齢化及び医療の高度化により薬物治療が複雑化する中、地域住民の平等かつ持続的な、健康で豊かな生活の実現に貢献している

・質の高い医療の推進と医療費抑制に貢献するため、患者さまの服薬情報を一元的かつ継続的に把握し、医薬品の適正使用の推進や重複投薬・相互作用の 防止等に取り組む「かかりつけ薬剤師・薬局」機能の充実を図る

・高齢化の進展に伴い高まる在宅医療ニーズに対応し、通院が困難な患者さまに対して、薬剤師による継続的な薬学的管理及び服薬支援を提供する

2.日常をより豊かにするライフスタイルの提供

CSV課題(S)※

洗練された商品を楽しく選べる場を提供し、現代社会において高感度なライフスタイルの実現に貢献している

・トレンドやニーズ、立地に応じた新鮮なコスメ&ビューティアイテム・インテリア&雑貨アイテムを取り揃えた店舗展開で、人々のエンパワーメントと「自分らしい」日常の実現に貢献する

3.安全・安心と信頼

事業プロセス課題(S)※

個人情報保護を含めた安全と安心を最優先に商品・サービスを提供し、患者さま・お客さまと強い信頼関係を築いている

・医薬品の提供に関連する全過程において、安全と安心の提供が根幹的に重要であることを全社員が認識、理解して行動する

・患者さま・お客さまの求める価値提供のために、個人、店舗の環境が整っており、社会的なニーズに沿った、商品・サービスを提供する

4.環境保護・負荷低減

事業プロセス課題(E)※

事業活動にかかわる地球環境の持続可能性を追求し、環境保護に努めるとともに、環境負荷の最小化に取り組んでいる

・グループ全体の温室効果ガス排出量を一定の精度で把握し、各取り組みの削減効果を可視化する

・廃棄物の発生を抑制し、コスト削減を図るとともに、省資源に貢献する

5.社員の成長と活躍

経営基盤課題(S)※

心身ともに健康で、多様に活躍できる環境を創造し、社員の自律と成長を支援することで、企業価値向上を実現している

・グループ全体で自ら学び続ける文化を浸透させ、社員一人ひとりの能力を最大限発揮する教育研修の体制を整備する

・性別、年齢、国籍、宗教、出身、障がい、性的指向等にかかわらず互いを認め合える企業風土の中で多様な働き方やキャリア形成を通じたイノベーションを創出する

6.健全な経営基盤

経営基盤課題(G)※

誠実、公正な企業文化の継承と、すべての人の人権を尊重する姿勢を共有価値とし、組織の結束が強化されている

・人権尊重の企業文化の定着と、各ステークホルダーの人権リスクに対する包括的な取り組みを推進する

情報セキュリティをより強固にし、確実な運用でAX(AIトランスフォーメーション)の推進による業務の効率化と企業価値向上に貢献している

・教育研修により事業部主体のAX(AIトランスフォーメーション)推進による業務の効率化と企業価値向上を図る

グループ全体のコーポレート・ガバナンスを強化し、透明性が高く健全な経営を行っている

・取締役会の実効性評価で課題を抽出し、改善するPDCAサイクルを継続的に実施するとともに、コーポレートガバナンス・コード改訂対応により、取締役会の監督機能を強化する

7.地域社会・取引先との連携

地域社会・お取引先との連携課題

(S・E)※

地域とのコミュニケーションとサプライチェーンとの協働により、さらなる価値向上を実現している

・地域社会との調和と共生を目指し、地域活動の習慣化により、社会貢献を実現する

・サステナブル調達を通じて、サプライチェーン全体で継続的にサステナビリティ活動を推進する

※( )内のESGは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)を指しております。

 

④指標及び目標

<マテリアリティにおける重要指標(KPI)とAspirational Goal[2031年4月期に向けた挑戦的な目標]>

 当社グループは、挑戦的な目標の達成を目指すことで、企業の持続的な成長と、社会・環境・経済価値を創出し、サステナビリティ経営を実現してまいります。

マテリアリティ

重要指標(KPI)

Aspirational Goal

[2031年4月期に向けた挑戦的な目標]

1.地域医療への貢献

・かかりつけ薬剤師が在籍している

薬局の割合

・100%

・在宅医療の対応割合*1

・10%

2.日常をより豊かにするライフスタイルの提供

・さらなる提供価値拡大のための積極的な店舗展開

・アインズ&トルペ 175店舗

・Francfranc 210店舗

 

3.安全・安心と信頼

・医療安全上の危険予知に関する研修・

勉強会・店舗活動等の実施状況

・全薬局にて12回以上/年

・お客さま満足度調査における最高評価の

店舗*2割合

・50%以上

4.環境保護・負荷低減

・Scope1・2におけるCO₂(GHG)排出量の削減率*3

・30%

・医療用医薬品の廃棄率

・0.025%

5.社員の成長と活躍

・役職毎に必要な能力を習得するための

階層別研修の受講率

・100%

・部長及び課長ポジションの後継者候補の

女性割合

・50%

6.健全な経営基盤

・お取引先さまを含むバリューチェーンの人権デューデリジェンス(人権DD)の定期的な実施

・年1回

・AIによる社員一人あたりの間接業務時間の削減率*4

・12.5%

 

・取締役会実効性評価結果

・全項目4点以上

7.地域社会・取引先との連携

・健康サポート薬局※5認定率

・50%

・お取引先さま説明会の参加率

・100%

*1 年間の処方箋総受付回数に占める在宅医療対応の割合

*2 アインズ&トルペ

*3 基準年(2022年4月期)排出量に対する削減率

*4 基準年(2025年4月期)間接業務時間に対する削減率

*5 健康サポート薬局:厚生労働大臣が定める一定の基準を満たしている薬局。かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能を備えた薬局のうち、さらに地域住民による主体的な健康の維持・増進を積極的に支援する薬局のこと

※詳細は、下記アイングループ公式ウェブサイト「アイングループのサステナビリティ」ページよりご確認ください。また、見直す前のマテリアリティ(2022年4月期~2025年4月期の5年間)の取り組みと直近の実績もご確認いただけます。

https://www.ainj.co.jp/corporate/sustainability/about/

(2)気候変動への対応(TCFD*1提言への取り組み)

 当社グループは、環境保護・負荷低減を重要課題(マテリアリティ)のひとつと認識しております。中でも気候変動課題は年々深刻化しており、持続可能な社会実現のためにも重要な項目のひとつであると考え、2022年4月には、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の最終報告書(TCFD提言)に賛同しています。また、TCFD提言が推奨する4つの開示項目について、次のとおり整理し、設定しております。

*1 TCFD:「気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」の略。G20 財務大臣及び中央銀行総裁の意向を受け、金融安定理事会(FSB)が設置。2017年6月に最終報告書「TCFD提言」を公表

①ガバナンス

 気候変動課題、また気候変動課題に対するリスク管理や戦略、目標の設定等については、サステナビリティ委員会のもとに気候変動対応チームを設けて、データ集計や原案策定等にあたらせ、これを同委員会において議論し確定しております。サステナビリティ委員会は、グループ全社で横断的にサステナビリティ経営を推進するため、取締役会承認のもと設置された組織です。委員長を代表取締役社長とし、各本部長及び主要各子会社社長等で構成され、議論した内容については、取締役会に報告(年1回以上)し、取締役会が重要事項の決定と、同委員会の取り組みの監督を行っております。

②リスク管理

 サステナビリティ委員会のもとに設けている気候変動対応チームが、関連各部門と協議の上、全社的なリスクの洗い出し(リスク評価)を行っております(年1回以上)。取り組み、KPI、進捗等についても、気候変動対応チームが関連各部門と連携して適正な管理(リスク管理)を行うことで、目標の達成を目指しております。

 また、気候変動対応チームが主導するリスク評価・管理の内容は、グループ全社の横断的課題を統括するサステナビリティ委員会に報告してグループ全体の共通認識とし、さらなる議論と検討を進めております。

③戦略

<当社グループにおける重要なリスク・機会の特定>

 気候変動にともなうリスク及び機会には、低炭素社会への移行によって引き起こされるもの(移行リスク・機会※2)と、極端な気象現象の過酷さと頻度の増加や海面上昇その他の長期的な気象パターンの変化によって引き起こされるもの(物理リスク・機会※3)が考えられます。当社グループにかかわるすべてのリスクと機会項目の洗い出しを行った後、その中でも重要な影響を与えるリスクと機会を、次のとおり整理いたしました。

 

 

 

当社グループにおける重要なリスク・機会

移行リスク

・機会※2

政策・規制・法

1.温室効果ガスに関する規制強化

2.その他エネルギー・資源に関する規制強化

市場と技術の転換

3.省エネルギー対策・再生エネルギープログラムの推進

評判

4.ステークホルダー(責任ある行動に対する期待と懸念)

5.お客さま・患者さま意識・行動の変化

物理リスク

・機会※3

急性

6.異常気象の激甚化(台風、ゲリラ豪雨等風水害)

7.気候変動に起因する感染症の流行

慢性

8.降水・気象パターンの変化(平均気温上昇、海面上昇)

※2 移行リスク・機会:低炭素社会への移行によって引き起こされるリスクと機会

※3 物理リスク・機会:気候変動をともなう、極端な気象現象、またその過酷さや頻度の上昇、海面上昇等の長期的な気象パターンの変化等によって引き起こされるリスクと機会

<シナリオ分析>

 当社グループの売上高の8割以上を占めるファーマシー事業の調剤薬局国内全店舗と、リテール事業のアインズ&トルペ国内全店舗を対象として、IPCC※4(気候変動に関する政府間パネル)等が想定する複数のシナリオに基づき、考えられる気候変動に関連する移行リスク・機会、物理リスク・機会を幅広に検討いたしました。特に重要なリスクと機会における影響の分析に着手しております。

シナリオ

2℃シナリオ

4℃シナリオ

SSP1 RCP2.6 IEA SDS

SSP5 RCP8.5 IEA STEPS

対象事業

ファーマシー事業の調剤薬局国内全店舗、

リテール事業のアインズ&トルペ国内全店舗

対象期間

2030年、2050年

※4 IPCC:「気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change)」の略。WMO(世界気象機関)とUNEP(国連環境計画)のもとに設立された組織。195の国・地域が参加。各国政府の気候変動に関する政策に科学的な基礎を与えることを目的とし、気候変動に関する最新の科学的知見(出版された文献)についてとりまとめた報告書を作成

<事業インパクトの評価>

 2030年+2℃の世界では、低炭素・脱炭素が推進されることにより、特に温室効果ガスに関する規制強化(主に炭素税の課税や排出量取引制度等)の移行リスクが高まる可能性が考えられます。

 当社グループのCO2(GHG)排出量(Scope1・2)の多くは、電力に由来するものです。よって、電気使用量や調達時の価格・CO2排出係数等により、追加のコストが発生する可能性があります。ただし、省エネルギー・再生エネルギーの取り組みによって、炭素税による影響を最小限にするとともに、電気使用量を削減することで、財務、事業戦略等に重大な影響を及ぼさないことを確認しております。

 そして2030年+4℃の世界では、異常気象の激甚化・気象パターンの変化(店舗・事業所の被災やパンデミック発生等)による物理リスクが高まる可能性が考えられます。

 当社グループでは、いかなる状況下においても、社員の生命及び健康を守り、医薬品及び医療サービスの提供を遂行することが、地域のインフラのひとつとして、期待・要請されている役割であると認識しております。この役割を果たすためにも、災害対応については、BCPの強化・継続改善をはじめ、全社員・またその家族の安否報告訓練や避難訓練、物流強化等、気候変動に適応するための取り組みを推進しております。今後は、さらにリスクの高い地域・店舗の分析を進め、さらなる災害対策を検討します。

 また、気候変動を起因とする感染症等が流行した場合、特にファーマシー事業においては、処方箋応需枚数等に影響を受ける可能性があります。自然災害における対応と同様、医療サービス提供のための体制づくりを強化してまいります。

 このように、増大するリスクを見通した対策を進めることにより、財務・事業戦略等へ重大な影響を及ぼさないよう、備えることが可能であると考えております。同時に、さらにレジリエンスの強化・向上を図ることが、お客さまや患者さま、地域住民の方等が必要とする医療の継続提供につながり、事業の発展に大きく貢献すると考えております。

④指標及び目標

 当社グループは、2050年カーボンニュートラル(自社の事業活動にともなう、CO2(GHG)排出量(Scope1・2)の実質ゼロ)の実現に向けて積極的に取り組むこととし、気候変動の評価指標として、CO2(GHG)排出量と再生エネルギー由来電力への転換率等を選定しました。さらに2030年度目標として「CO2(GHG)排出量(Scope1・2)2021年度比 30%削減」、「再生エネルギー由来電力への転換率 30%」を設定しております。またScope3の排出量の削減に向けては、卸会社と協業した取り組み「医療用医薬品の配送回数の削減のトライアル」等を実施しております。

 今後も、TCFD提言に基づく情報開示の充実を図るとともに、気候変動に関わる政策や法規制の制定等の変化にも対応した、事業戦略・気候変動の緩和策及び適応策の実施を進めてまいります。気候変動課題に適切に対応することで、ステークホルダーの皆さまの期待や要請にお応えし、企業の持続的な成長と、社会・環境・経済価値を創出するサステナビリティ経営を実現してまいります。

指標

あるべき姿

2030年度目標

グループ全体のCO2(GHG)排出量を把握し、適切に管理・監督ができる業務体制を構築する

(1)Scope1・2におけるCO2(GHG)排出量

(2)Scope3※5におけるCO2(GHG)排出量

Scope1・2における

CO2(GHG)排出量

削減率 30%※6

カーボンニュートラル実現に向けて、適切な目標

設定と取り組みを実施する

・再生エネルギー由来電力への転換率

30%※7

※5 Scope3:Scope3とは、Scope1、Scope2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)のこと

※6 基準年(2022年4月期)排出量に対する削減率

※7 基準年(2022年4月期)使用電力全体に対する再生エネルギー転換率

<CO₂(GHG)排出量(グループ全社)実績>

2026年4月期

排出量(千t-CO₂)

Scope1

1.9

Scope2

27.3

Scope3

1,191.3

※詳細は、下記アイングループ公式ウェブサイト「環境 気候変動課題への対応(TCFD)」ページよりご確認ください。

https://www.ainj.co.jp/corporate/sustainability/environment/climate-change.html