人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数17,325名(単体) 40,793名(連結)
-
平均年齢37.0歳(単体)
-
平均勤続年数9.0年(単体)
-
平均年収4,828,945円(単体)
従業員の状況
5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況
|
2024年3月31日現在 |
セグメントの名称 |
従業員数(名) |
単体サービス |
17,325 |
〔21,626〕 |
|
国内関係会社 |
2,450 |
〔2,149〕 |
|
海外関係会社 |
21,018 |
〔5,196〕 |
|
合計 |
40,793 |
〔28,971〕 |
(注) 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は〔 〕内に年間の平均雇用人員を外数で記載しております。
(2) 提出会社の状況
|
|
|
|
|
|
2024年3月31日現在 |
従業員数(名) |
平均年齢 |
平均勤続年数 |
平均年間給与(円) |
|||
17,325 |
〔21,626〕 |
37歳 |
5ヶ月 |
9年 |
5ヶ月 |
4,828,945 |
(注)1.従業員数は就業人員であります。
2.臨時雇用者には、パートタイマーおよび嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。
3.平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与は当社への出向者および無期労働契約従業員を除いております。
4.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。
5.当社の従業員数は、単体サービスのセグメントと同一であります。
(3) 労働組合の状況
(a) 名称 |
トランスコスモスユニオン |
(b) 結成年月日 |
1990年3月3日 |
(c) 組合員数 |
12,061名(2024年3月31日現在) |
(d) 所属上部団体名 |
全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会 |
(e) 労使関係 |
健全な労使関係を保っており特記すべき事項はありません。 また、上記の他連結子会社9社で、労働組合を結成しておりますが、 労使関係は良好であり特記すべき事項はありません。 |
(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
① 提出会社
当事業年度 |
補足説明 |
||||
管理職に 占める 女性労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児休業 取得率(%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1 |
|||
全労働者 |
正規雇用労働者 |
パート・有期労働者 |
|||
26.2 |
93.8 |
63.2 |
76.8 |
75.7 |
全従業員に占めるパート・有期の女性労働者の割合が高いため、追加情報を開示 |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福社に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。
3.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による公表において、任意で行う追加的な情報公表として、各社員区分別の労働者の男女の賃金の差異(%)を追記したものであります。
・正社員(管理監督者) 92.0%
・正社員(一般職) 93.6%
・契約社員(正規雇用) 96.5%
・契約社員(非正規雇用) 89.1%
② 連結子会社
当事業年度 |
補足説明 |
|||||||
名称 |
管理職に 占める 女性労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の 育児休業取得率(%) (注)2 |
労働者の男女の 賃金の差異(%) (注)1 |
|||||
全労働者 |
正規雇用労働者 |
パート・有期労働者 |
全労働者 |
正規雇用労働者 |
パート・有期労働者 |
|||
株式会社Jストリーム |
9.9 |
66.7 |
- |
- |
81.3 |
80.6 |
85.4 |
- |
トランスコスモスパートナーズ株式会社 |
29.0 |
- |
- |
- |
88.0 |
68.0 |
92.0 |
- |
大宇宙ジャパン株式会社 |
19.5 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
TTピーエム株式会社 |
18.8 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
株式会社FTHRプロフェショナルズ |
41.4 |
- |
- |
- |
74.9 |
74.9 |
- |
- |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社のサステナビリティに関する考え方および取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)サステナビリティ全般
当社は、当社の目指す姿である「Global Digital Transformation Partner」の実現に向けて、DX企業としてお客様企業の生産性向上を支援するとともに、ステークホルダーの期待に応えることで持続可能な社会の実現に貢献していきます。このような考え方に基づき、みなさまとともにSDGs/ESGを具体的に推進するための基本方針として、サステナビリティ基本方針を定めております。
サステナビリティ基本方針において、「わたしたちは、『お客様の満足の大きさが我々の存在価値の大きさ』という経営の基本理念のもと、みなさまと共創しWell-being社会を実現します。みなさまと共に、SDGs/ESGを推進して参ります。」と宣言するとともに、社会全体のWell-beingを増やすことをパーパスと定め、お客様と共創しWell-being社会を実現するための方針を示しています。
具体的には、社会・お客様企業・個人、それぞれのWell-beingの最大化を目指します。社会のWell-beingについては、気候変動、生物多様性、ビジネスと人権、社会的公正性など、お客様企業とともにその最大化を目指します。お客様企業のWell-beingについては、お客様企業のビジネスの拡大、業務プロセスの最適化、お客様企業における顧客満足度の向上など、お客様企業の持続的な発展に寄与し、その最大化を目指します。個人のWell-beingについては、従業員の最先端技術の習得、健康経営、DE&I、人権の尊重などへの取組みを通じてその最大化を目指します。
当社は、事業および企業活動の両面でサステナビリティ経営の強化に取り組んでまいります。サステナビリティ経営強化の取り組みの一環として、お客様企業の成長に貢献するDX事業を通じて社会課題解決に貢献するとともに、気候変動への対応やプロフェッショナル人材の育成、ガバナンスの強化といったESGの取り組み、従業員は無限の可能性を秘めた最大の資産であると位置づけ、健康経営の推進にも注力しております。
このように、みなさまのサステナブルトランスフォーメーションパートナー(SXパートナー)としてSDGs/ESGを推進することが当社の存在意義と捉えています。
① ガバナンス
当社は、経営戦略とSDGsを紐付け、自社の持続的成長の観点からそのリスクと機会を分析・把握することが重要と考えています。そのため、当社の事業・経営資源とSDGsとの関係性を整理し、特に重要性の高い社会課題を優先的に目標設定して定期的な達成状況の確認を行う専任組織として代表取締役会長が委員長、各取締役が副委員長で構成されるトランスコスモスSDGs委員会を設置しております。
サステナビリティ基本方針に基づき、リスクおよび収益機会にかかる対応方針と重要施策について、同委員会が企画立案・審議・決議、サステナビリティ経営の推進および主たる活動状況の報告等を行っております。同委員会により審議・決議された方針および重要施策に従い、サステナビリティ推進部および各統括組織の担当者がそれらを推進、実行しております。
また、取締役会は、トランスコスモスSDGs委員会からサステナビリティ関連リスクの報告を、各統括組織からサステナビリティ関連リスク以外のリスクの報告をそれぞれ受け、リスクを識別・評価し、統合的に管理しております。
(サステナビリティに関する主な会議体および体制一覧)
会議体および体制 |
役割 |
取締役会 |
トランスコスモスの取締役会は、社外取締役7名を含む計16名から構成され、定例の取締役会を毎月開催するほか、必要に応じて臨時取締役会を開催し、サステナビリティ全般の案件を含む、経営上の重要事項について意思決定を行うとともに、各執行役員の業務執行を監督しています。 |
トランスコスモスSDGs委員会 |
代表取締役会長を委員長としたトランスコスモスSDGs委員会を設置しています。社内取締役が副委員長を務め、全統括の各部門メンバーが参画する全社組織(実行組織)です。トランスコスモスのサステナビリティ全般の案件に関して審議・決議を行い、年複数回取締役会に報告します。 |
サステナビリティ |
トランスコスモスSDGs委員会の企画・立案に基づき、取り組みの方針と重要施策について検討し、検討結果をトランスコスモスSDGs委員会に報告します。 |
(推進体制図)
取締役会およびトランスコスモスSDGs委員会のうち、サステナビリティに関する議題に係る部分の抜粋は下記のとおりです。
会議体名 |
実施時期 |
会議の内容 |
取締役会 |
2023年8月 |
取締役会にてサステナビリティ基本方針の一部改訂と、サステナビリティパーパス、ならびにESG指針の策定が議論され、承認された |
2023年11月 |
社外取締役からの指摘もあり、GHG排出量の削減と再生可能エネルギーの活用を進めるために、SBTの宣言とRE100の加入を検討 |
|
2023年12月 |
当社グループのサステナビリティ体制を定めるSDGs委員会運営規程策定が議論され、承認された |
|
2024年3月 |
人権方針のグループ適用と持続可能な調達方針の策定が議論され、承認された |
また、当社はE(環境)・S(社会)・G(ガバナンス)に配慮した経営を実現し、お取引先企業、社員、株主などステークホルダーの期待に応え社会に貢献すること、および役職員のコンプライアンス意識の一層の向上により、トランスコスモスグループの企業価値の維持・向上を図るため、「トランスコスモスグループ行動指針」を策定しております。
② 戦略
当社は、社会・お客様企業・個人、それぞれのWell-beingの最大化を目指し、DX企業として「Global Digital Transformation Partner」を実現するため、取締役による関与のもとリスクと機会を考慮して、以下のとおり4つのマテリアリティを特定しました。
(4つのマテリアリティおよび概要)
マテリアリティ |
マテリアリティ概要 |
ひとりひとりの創造性を発揮し新たな価値を創出 |
「従業員は無限の可能性を秘めた最大の資産」であるとの認識のもと、積極的に健康経営を推進します。また、従業員のスキル向上のために、IT/DX人材やマネジメント人材の育成をはじめとした多種多様な業務において自発的に成長し続けられるような仕組みづくりを行います。従業員の「個」の違いにも目を向け、活躍の機会を公平に提供することを目指し、従来の「D&I」の取り組みを「DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)」に進化させて取り組んでいきます。 |
DXによる社会/産業の課題解決をリード |
DX企業としての事業活動を通じ、新しいテクノロジー・デジタル・データをお客様企業に提供することで社会/産業の課題解決をリードしていきます。新しいビジネスモデルの設計、技術研究所のグローバル拠点の確立に向け取り組むとともに、既存領域においても製品・サービスの品質向上および情報セキュリティとプライバシー保護の体制強化に努めます。 |
グローバルに成長機会を追求 |
持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化し、国内外の多様なお客様企業の価値向上に貢献していきます。このためにグローバルに挑戦する企業風土を醸成し、グローバル人材強化に努めます。 |
ステークホルダーエンゲージメント |
企業の存在意義を考慮し、気候変動問題への対応は不可欠であると認識しています。また、国際社会の一員としての自覚を持ち、人権の尊重および適切な労働慣行の推進に向けて取り組んでいきます。国内外の多くの事業拠点においては、経済面での地域コミュニティとの共生を目指し、積極的な社会貢献活動を通してその発展に寄与します。自社の持続的な成長に向けては、事業継続のための計画立案、コーポレート・ガバナンスのさらなる強化、企業倫理とコンプライアンスの向上に取り組んでいきます。 |
これら4つのマテリアリティと、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)会社の対処すべき課題」に記載の中期経営計画2023-2025の3つの目標とは以下のように紐付けられており、中期経営計画への取り組みに注力することで、社会課題の解決に貢献し、ステークホルダーの期待に応えてまいります。
(4つのマテリアリティと中期経営計画の関係)
③ リスク管理
リスク管理については、広範にわたる企業リスクに対処するため、「リスクマネジメント基本規程」を整備し、各統括組織は当該規程に従い、リスク管理の社内体制を構築しております。詳細については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
④ 指標および目標
当社が特定したマテリアリティには指標や目標を設定し、それぞれの進捗状況については、取締役会およびSDGs委員会において定期的にモニタリングされ、取り組みの調整・強化などを図っています。
マテリアリティ |
主な取り組み事例 |
ひとりひとりの創造性を発揮した新たな価値を創出 |
・健康経営の推進 ・高い専門性を持つプロフェッショナル人材の育成 ・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン |
DXによる社会/産業の課題解決をリード |
・トランスコスモスのDXビジネス ・サイバーセキュリティに関するリスクへの対応 |
グローバルに成長機会を追求 |
・中期経営計画を達成するための5つの戦略 |
ステークホルダーエンゲージメント |
・気候変動への対応 ・コミュニティ・地域社会への貢献 ・コーポレート・ガバナンスへの取り組み |
当社はサステナビリティ経営推進の指標として「FTSE Blossom Japan Index」の銘柄入りに必要な3.3以上のスコア獲得を目指しています。
当社は、企業や自治体の環境情報開示のための世界的なシステムを有する国際的な非営利団体であるCDP(Carbon Disclosure Project)が公表した「気候変動レポート 2023」において、マネジメントレベルとされる「B」スコアに認定されました。Bスコアは8段階中上から3つ目にあたり、「自社の環境リスクや影響について把握し、行動している」と評価されたことを示すものです。
(2)気候変動への取り組み
① ガバナンス
ガバナンスについては、「(1)サステナビリティ全般 ① ガバナンス」をご参照ください。
② 戦略
当社では、脱炭素社会に向かうための厳しい政策・法規制が実施されることを前提とした「2℃未満(1.5℃を含む)シナリオ」と、現在の政策の延長線上にある「4℃シナリオ」につき、社会環境変化に基づくシナリオ分析を行いました。シナリオ分析の結果、脱炭素社会に向かうための厳しい政策・法規制が実施されることを前提とした「2℃未満(1.5℃を含む)シナリオ」では移行面でのリスクおよび収益機会が顕在化しやすいこと、一方、現在の政策の延長上にある「4℃シナリオ」では、物理面でのリスクおよび収益機会が顕在化しやすいことがわかりました。今後も継続的にシナリオ分析を実施し、特定された重要な気候変動関連リスクおよび収益機会に対して対応策を講じることでリスクの低減と収益機会の確実な獲得につなげ、不確実な将来に対応できるレジリエンスを高めていきます。
また、気候関連のリスクおよび機会が、当社の財政状態、財務業績およびキャッシュ・フローに与える影響に関する定量的情報を提供するために必要な体制を今後構築する予定です。
③ リスク管理
リスク管理については、「(1)サステナビリティ全般 ③ リスク管理」をご参照ください。
④ 指標および目標
(温室効果ガス排出量)
当社および当社グループの温室効果ガス排出量の実績は以下のとおりです。なお、当該実績データは、2024年9月以降に実績値が確定するため、2022年度の情報を記載しております。
トランスコスモス単体における温室効果ガス排出実績の2021年度実績および2022年度実績は以下のとおりです。
※トランスコスモス単体の場合、温室効果ガスはCO2のみが該当します。
トランスコスモスグループにおける温室効果ガス排出実績の2022年度実績は以下のとおりです。
※トランスコスモスグループの集計は、連結子会社を集計対象にしております。
※トランスコスモスグループでは、温室効果ガス排出量を、国際基準であるGHGプロトコルに準拠して算定しております。
当社は、温室効果ガス排出量に関し、日本政府の中間目標を遵守し、2030年までに2021年度比46%削減、2050年までにCO2排出量「実質ゼロ」の実現を目指します。今後もより多くのCO2排出量削減のため、短中期のCO2削減目標を設定し、事業活動におけるCO2排出目標の見直しを行っていきます。
(エネルギー消費量)
トランスコスモスグループのエネルギー消費量の実績は下記のとおりです。
※トランスコスモスグループの集計は、連結子会社を集計対象にしております。
※対象はScope2のみとなります。
※トランスコスモスグループでは、電気、再生可能エネルギー等のエネルギー消費量について、国際基準であるGHGプロトコルに準拠して算定しております。
(その他の取り組み)
2023年12月にはSBT(Science Based Targets)を認定する機関であるSBTi(SBTイニシアチブ)に、コミットメントレターを提出しました。今後、当社は、科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出量削減目標の設定に向けた取り組みを開始し、2年以内のSBT認定取得を目指します。
その他の気候変動への取り組みに関する詳細情報は下記のとおりです。
取り組み |
内容 |
CDP「気候変動レポート 2023」でBスコアを獲得 |
詳細については、「(1)サステナビリティ全般 ④ 指標および目標」をご参照ください。 |
「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」デコ活を宣言 |
環境省の「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」(通称:デコ活)の取り組みに賛同し、当社が目標としている2030年までに2021年度比46%削減、2050年までにCO2排出量「実質ゼロ」の実現を目指し、以下のとおり「デコ活宣言」をしました。 宣言(1):製品、サービス、取り組み展開を通じてデコ活を後押しします! 宣言(2):生活・仕事の中で、デコ活を実践します! 取り組みの一例として、一部事業所で水道いらずの手洗いスタンド「WOSH」を設置し、使用した水の98%を機械の中で循環して再利用したり、マイボトル・マイ箸・マイバックを普及する活動を行い、環境負荷低減に努めています。 |
自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)フォーラムへ参画 |
自然関連のリスクと機会に関する情報開示フレームワークを構築することを目指すTNFDの議論をサポートするステークホルダーの集合体であるTNFDの理念に賛同し、TNFDフォーラムへ参画しました。 |
また、当社自身の温室効果ガス削減の取組み以外に、お客様へ温室効果ガス排出量データの収集・算定を自動化するサービスを提供しており、社会全体の温室効果ガス削減に貢献してまいります。
(3)人的資本への取り組み
人と技術を優れた「仕組み」で融合することで価値の高いサービスの提供を実現する「people & technology」は、当社の創業から変わらぬ事業の原点であり、ビジネスモデルそのものです。peopleはきめ細かな対応ができる専門性の高い人材を、technologyはお客様に価値を提供できる全世界の最先端な技術を意味します。当社は、「人と技術」を組み合わせて最も適したビジネスプロセスを作り出すというこの創業の原点を価値創造の核として、今も将来も磨き続けていきます。
なお、人的資本への取り組みにおける「正社員」とは、当社従業員のうち、当社への出向者および無期労働契約従業員を除いた従業員を指します。
① 戦略
「(1)サステナビリティ全般 ② 戦略」に記載の通り、マテリアリティの一つとして「ひとりひとりの創造性を発揮し新たな価値を創出」を設定しております。これに関連し、「健康経営の推進」「高い専門性を持つプロフェッショナル人材の育成」、「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン」に取り組んでいます。
(健康経営の推進)
当社では「従業員は無限の可能性を秘めた最大の資産」であると考え、従業員の健康増進活動においては人事部門、統括産業医など専門的な産業保健スタッフ、事業所の衛生管理者、労働組合、健康保険組合の連携により推進してきました。2022年度からはSDGs委員会を通じた全社的な推進体制に移行するとともに、2022年9月には健康経営宣言を制定し、さらに踏み込んだ健康増進活動の取り組みを進めています。2023年、2024年と2年連続で、経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人認定制度」において「健康経営優良法人」(大規模法人部門)に認定されております。
健康経営の推進に関する主な取り組み(実績・目標数値)は以下のとおりです。
(高い専門性を持つプロフェッショナル人材の育成)
当社は、付加価値の高いサービスの提供には、当社の価値観を理解した専門性の高い人材を育成することが重要であるとの認識のもと、目指す姿の実現に向けて、人的資本への投資を行い、人材の獲得・育成とともに付加価値の源泉となる経営の基本理念の浸透に取り組んでいます。主な取組には、「多様な人材獲得」「人材育成プログラム」「マネジメント人材の育成」「DX(デジタルスキル強化)人材の育成」があります。
・「多様な人材獲得」:優秀な新卒、中途・経験者の採用と定着に向け、当社への理解を促進するため、冊子等の紙面では伝えきれない魅力を動画でわかりやすく紹介するコンテンツの拡充を図っています。また、新卒向けでは、就業レディネスの向上に向けた内定者研修や配属前研修を実施し、入社後の定着率向上を図っています。中途・経験者採用においては、多くの採用が必要な受託業務のオペレーター向けに、自社サイト「Work it!」を中心とした採用活動を展開しています。
・「人材育成プログラム」:多種多様な業務において社員ひとりひとりが能力を最大限発揮し、自発的に成長し続けられるよう、さまざまな仕組みを整備しています。また、テレワークの進展や若年層を中心とした学習スタイルの変化などを踏まえ、各種研修のオンライン化や、マイクロラーニングなど動画コンテンツの拡充に取り組んでいます。
<400以上の社内研修講座>
社員ひとりひとりのレベルに応じて成長できるよう、ITスキルや業務スキル、選択型ビジネススキル研修など400以上の必須型・選択型・任意型のプログラムを用意し、社員のキャリアアップ・スキルアップを支援しています。
<専門技術研修>
専門的な人材を育成するため専門技術研修も充実させており、ITエンジニアリング、CADエンジニアリング、Webエンジニアリング、プランナー、マーケティングなど、サービスごとに異なる高度な専門技術を習得するための研修制度を設けています。
・「マネジメント人材の育成」:サステナブルな経営・事業を支えるマネジメント人材の育成に向けて、各種人材育成プログラムの整備・拡充を図っています。
<選抜型次世代人材・リーダー育成>
グループ経営や本格的なグローバル展開を担う次世代リーダーの輩出を目的とした制度を整備しています。新卒・中途を問わず次世代を担う人材を選抜し、社内外でのマネジメント教育、キャリア支援、役員層による面談や共に組織の未来を考える機会などを提供しています。
<管理職・マネジメント研修>
マネジメント品質の担保に向けて、管理職(課長職以上)に必要とされるスキルを定義するとともに、組織運営に必要な標準的知識の習得や、経営理念および規則・制度を正しく理解し適切な組織運営を行うための研修プログラムを構築し、提供しています。
<キャリアコンサルティング>
社員の成長支援および組織活性化を目的に「キャリアコンサルティング窓口」を設置しています。「将来に漠然と不安がある」、「自分の適性とキャリアの方向性がわからない」といった不安の整理と自律的なキャリア形成を支援しています。
<経営の基本理念の共有・浸透>
創業時から50年以上にわたって受け継がれている当社の理念や価値観の共有・浸透を目的としたプログラムを取り入れています。「お客様満足第一主義」「people & technology」「現場主義」など、全社員共通の指針となる経営の基本理念の共有と理解を通じて、社員ひとりひとりの成長と当社の持続的成長を目指します。
・「DX(デジタルスキル強化)人材の育成」:企業のDXの動きが加速する中、より重要性が高まるDX人材の輩出に向け、2018年より始めた新卒社員向け・既存社員向けのデジタル教育研修プログラムを運用しています。新卒社員向けには、従来の新卒研修制度にデジタルスキル強化研修を導入し、既存社員向けには顧客における課題解決の提案や自社サービス開発等の事業拡大、競争力向上に向け、経産省デジタルスキル標準に則ったDXリテラシーの習得、DX・IT・AI領域の基礎知識習得に関する研修プログラムを用意しています。
また、従業員エンゲージメント向上の取り組みとして、2020年より、全正社員と役員を対象としたエンゲージメント調査(eNPS)を実施しています。2022年の調査では、満足度が低い結果となったものとして、「キャリアパスを描ける」、「能力・スキルを高められる」、「事業戦略に共感できる」への対応が最優先課題であることが明らかになりました。この結果を踏まえ、引き続き、会社のビジョンの共有と、社員個人のキャリアパスの明確化のためのコミュニケーションを継続的に推進していくために、当社経営に対する従業員の理解促進、意識向上に向け「社員向け決算説明会」の開催や、従業員と経営陣の直接の対話の機会を設けるため、全国でタウンホールミーティングを開催し、積極的なコミュニケーションを図っています。また、人事制度の改革にも着手していきます。従業員エンゲージメント向上を顧客ロイヤルティの向上につなげ、最終的には事業成長につなげていきます。
(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I))
当社では、重要な経営戦略の一つとしてダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進してきました。今後、ますます激変する社会環境に伴い、お客様のニーズもさらに多様化することが予想されます。常にお客様の期待を超えるサービスを提供するためには、性別、年齢、国籍、性的指向・性自認、障がいの有無など、多様なバックグラウンドを持った社員ひとりひとりがいきいきと、最大限の力を発揮できる職場環境と仕組みづくりが重要です。それは、社員に対して平等に支援するだけでなく、「個」の違いにも目を向け、活躍の機会を公平に提供することです。当社の持続的な成長のため、そして、お客様、社会へのさらなる貢献を目指し、「公平性(Equity)」を追求し、「D&I」から「DE&I」へ進化させて取り組んでいます。
具体的には、以下の5つの重点取り組み領域にてDE&Iを推進しています。
ⅰ.ジェンダー平等
当社では、2007年10月に専任組織を設置し、2015年度からは、新たに全社横断の「女性活躍・働き方向上プロジェクト」を発足し、全社をあげて取り組みを強化しました。KPIを達成するために各部門で具体的なアクションプランに落とし込み、毎年報告会を実施しています。全社や各部門の状況を可視化し共有することで、意識浸透がはかられ、取り組みが加速しました。
また、両立支援の取組として、女性のライフイベントに係わらず仕事と生活を両立させ、活躍し続けることだけでなく、全社員が、仕事と生活を両立させながら最大限に能力が発揮できる環境を目指し、取り組みを進めています。また、男性育児参画に資する施策として、男性の育児休業の取得を勧奨(両立支援ハンドブック内容拡充、ロールモデル拡充、管理職向けeラーニング拡充)、夫婦(他社勤務の方を含む)で参加可能なセミナーの開催などを実施し、性別に関係なく働きやすい環境作りに取り組んでいます。
当社の行動計画(KPI)は下記のとおりです。
|
実施期間 |
目標 |
結果 |
第1回 |
2016年4月1日から2021年3月31日までの5年間 |
2020年度までに女性管理職比率を、2015年度比1.6倍以上とする |
女性管理職比率23.0%で目標達成 |
第2回 |
2021年4月1日から2024年3月31日までの3年間 |
女性管理職比率を25%以上にする |
女性管理職比率26.2%で目標達成 |
男性の育児休業と配偶者出産休暇の合計取得率を40%以上にする |
男性の育児休業と配偶者出産休暇の合計取得率93.8%で目標達成 |
||
第3回 |
2024年4月1日から2026年3月31日までの2年間 |
女性管理職比率を28.0%以上にする |
- |
男性の育児休業と配偶者出産休暇の合計取得率を80.0%以上維持する |
- |
さらに当社では、女性社員が高い意欲を持ちキャリア形成できるよう、能力開発やキャリア開発の支援に取り組んでいます。具体的には、管理職候補の母集団を形成するため、2008年より2階層(次世代・次々世代)を対象とした選抜型研修の実施、他流試合を通じた視野拡大・意識向上と人脈形成を目的とし、異業種の他企業と合同で女性管理職の候補人材を育成するための研修プログラムの実施、キャリア形成に対する自発的な意識とモチベーション向上を図るため、毎年様々なテーマを設け、外部講師による講演会の開催、さらなる女性活躍推進を目的とし、2008年からNPO法人J-Winへの加入等、様々な取り組みを行っています。また、女性管理職比率の向上と併せて、女性役員の割合を増加させるための取組みも進めていきます。
なお、女性活躍の状況に関するデータは以下のとおりです。
また、ジェンダー平等の取組だけでなく、国籍・人種・宗教による差別なく、グローバルに事業を展開する上で有為な人材を適切に登用することや、プロパー社員と中途採用社員においても区別なく、社員の能力・実績をもって適切に登用することも多様なバックグランドを持つ社員の活躍機会を公平に提供する取組の1つであると考えています。
これらに関する具体的な指標、目標、実績は以下のとおりです。
指標 |
目標 |
実績 |
||
2022年度 |
当事業年度 |
|||
外国人の管理職への登用 |
国籍・人種・宗教による差別なく、グローバルに事業を展開する上で有為な人材を適切に登用する。 |
雇用を促進 |
確保の状況0.9%(なお、当社グループの海外連結子会社においては、ローカライズを推進しており、海外連結子会社の管理職に占める外国人の割合は92.9%で現地の外国人がその会社の代表を務めているケースもあり、管理職の外国人人材が活躍しております。) |
確保の状況:1.0%(なお、当社グループの海外連結子会社においては、ローカライズを推進しており、海外連結子会社の管理職に占める外国人の割合は92.6%で現地の外国人がその会社の代表を務めているケースもあり、管理職の外国人人材が活躍しております。) |
中途採用者の管理職への登用 |
プロパー社員と中途採用社員との区別なく、その社員の能力・実績をもって適切に登用する。 |
現状を維持 |
確保の状況:66.6% |
確保の状況:64.8% |
ⅱ.障がい者
当社では、「障がいの有無に関わらず、すべての社員がともに働き、それぞれの個性と実力を発揮できる。」が企業の当然のあり方であると考えています。企業とは個性や性格の異なる人々が集まる場所であり、その多様性が優れた企業文化を育むという信念をもっています。これまで当社には、聴覚、視覚、上肢、下肢、内部障がいなど、さまざまな障がいをお持ちの方が多数入社しており、各現場で力を発揮しています。また、全社的に障がいをもった社員をサポートするための仕組みづくりに積極的に取り組んでいます。こういった取り組みが認められ、当社は、障がい者雇用の特色ある優れた取り組みを行う優良な企業として、東京都より「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」(東京都知事賞)を受賞しました。
また、当社の特例子会社である株式会社トランスコスモス・アシストは、障がいの有無に関わらず、社会の一員として共に働き、それぞれの個性と実力を発揮できる会社を目指し、自閉症・発達障がい者を含めた知的障がい者を積極的に雇用しています。
ⅲ.LGBTQ
当社では、すべての人が公平で“自分らしく”いきいきと活躍し、組織として活かしあえることを目指して、全従業員に対してLGBTQ(セクシャルマイノリティ)およびSOGIE(性的指向・性自認)に関する正しい理解を促し、LGBTQ理解者を増やしていくとともに働きやすい環境づくりを推進しています。
トップコミットメントにて当社のダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進方針を明示やLGBTQおよびSOGIEに関する推進方針、従業員に対する姿勢や行動を明示し、2021年度からは管理職向け、2023年度からは全従業員に向けて「LGBTQ研修(e-ラーニング)」を実施しています。また、一部グループ保険において保険会社の条件を満たした場合に保険受取人に同性パートナーの指定を可能としたり、採用時のエントリーシートの性別欄に配慮するなど、性別にとらわれない採用を実施しています。その他、LGBTQ相談窓口(当社専門窓口)を設置し、当社で働く全ての従業員が相談できる体制を整えています。これらの取組により、2023年11月、職場におけるLGBTQ+などのセクシュアル・マイノリティへの取り組みの評価指標「PRIDE指標2023」において「シルバー」を受賞しました。
ⅳ.Well-being(持続可能な働き方)
多様な人材が活躍する社会においては、ワークライフバランス推進や柔軟な働き方ができる組織体制の確立など労働環境の整備が重要といわれます。当社では、仕事と育児・治療に係る両立支援を『DE&I』領域における「Well-being」として、社員が活躍し続けられる職場環境と仕組みづくりを推進します。
生産性向上に向けた時間外労働の削減、柔軟な働き方に向けて取組として、当社は、本社・センター・事業所などそれぞれ職場環境が異なるものの、ひとりひとりが自発的に成長し続ける仕組みの整備と充実したワークライフバランスの実現を目指し、できるだけ時間や場所にとらわれない柔軟な働き方に向けた環境整備に取り組んでいます。多様かつ柔軟なシフト体制を組める勤務体系、モバイルワークや在宅勤務の制度化、フレックスタイムの拡充、社員の多様な価値観を尊重する地域型正社員制度や副業制度等を導入しています。
また、従業員のワークライフバランス推進のため、長時間労働是正や有給休暇の取得促進にも積極的に取り組んでいます。具体的には、「品質・生産性向上」の取組として、各事業所から生産性向上につながるベストプラクティスツール・事例を集約し、厳正な審査の結果、優秀な事例は表彰し、全社展開して活用を行っています。引き続き、労働生産性の向上と働きやすい環境整備に取り組みながら、社員が活躍し続けられる環境の整備に取り組んでいきます。
ⅴ.クロスカルチャー(異文化理解)
当社では、アジアを中心に世界34の国と地域・111の拠点でサービスを提供しています(2024年3月現在)。異なる文化や価値観を持つメンバーが交流し、それぞれの違いを認め合いながら、多様性を変革の力に変えて組織全体のパフォーマンスを最大化するとともに収益の最大化を目指していきます。
② リスク管理
リスク管理については、「(1)サステナビリティ全般 ③ リスク管理」をご参照ください。
③ 指標および目標
指標および目標については、上記「(3)人的資本への取り組み ① 戦略」においてそれぞれの戦略に合わせて記載しております。
(4)人権尊重の取り組み
① ガバナンス
当社は事業の原点として「people & technology」を掲げている通り、企業活動のすべての場面において、ステークホルダーの方々の人権を尊重することは極めて重要であると考えております。常に健全な職場環境を維持すること、また、社員の人権を尊重するため、国籍・人種・民族・信条・宗教・性別・年齢・障がいの有無などを理由とした差別やセクシュアルハラスメント・マタニティハラスメントなどを禁止することをコンプライアンス行動指針で明示し、周知徹底しています。
当社は、「トランスコスモス人権方針」を定め人権尊重の取り組みを進めてきましたが、2024年3月に取締役会承認のもと「トランスコスモスグループ人権方針」として改定し、トランスコスモスグループの人権尊重への取り組みに関する全ての文書・規範の前提として位置付けました。これに基づき企業活動のすべての場面において、ステークホルダーの方々の人権を尊重するとともに、人権尊重の取り組みを加速していきます。
(トランスコスモスグループ人権方針)
トランスコスモスは事業の原点として「people & technology」を掲げており、私たちの事業にとって「人」はかけがえのない存在です。また、事業を通じてすべてのステークホルダーの充実や幸せ実感を向上させる(Well-beingの向上)ことを目指し、トランスコスモスグループ「サステナビリティ基本方針」を定めています。
これらの考えに基づき、私たちは、企業活動のすべての場面において、ステークホルダーの方々の人権を尊重するとともに、トランスコスモスグループの人権尊重への取り組みに関する全ての文書・規範の前提として位置付けます。
1.国際基準の支持・尊重
私たちは、人権に関する国際規範である「国際人権章典(「世界人権宣言」「国際人権規約」)や、国際連合「ビジネスと人権に関する指導原則」、労働者の基本的権利が定められている「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」「OECD 多国籍企業行動指針」を支持します。
また、子どもの権利に関する諸原則である国連「児童の権利に関する条約」や「子どもの権利とビジネスの原則」に賛同し、児童労働を行わず、子どもの権利を尊重します。
私たちは事業を行うすべての国において関連法規を遵守し、国際的に認められた人権と各国・地域の法令などに矛盾がある場合には、最大限、人権に関する国際規範を尊重するよう努めます。
2.企業活動における人権の尊重
私たちが事業を行うすべての国において、多様性を尊重し、国籍・人種・民族・信条・宗教・性別・年齢・性的指向・性自認・障がいの有無等による差別やセクシュアルハラスメント・マタニティハラスメントなどのあらゆるハラスメント、強制労働や児童労働などの人権を侵害する行為を禁止します。また、表現の自由とプライバシー保護についても認識し、その侵害が無いように注意を払ってまいります。
私たちは、各国・各地域で定める法令を遵守し、労働者の結社の自由、団体交渉および団体行動をする権利を尊重します。
3.人権方針の対象範囲
本方針は、トランスコスモスグループのすべての企業活動・役員・従業員に適用され、役員と従業員、また当社グループで働く全ての方々をその保護の対象、またその実践の主体としています。
また、当グループのすべての取引先やステークホルダーの皆様にもご理解頂き、人権尊重の取り組みに努めていただくよう働きかけます。
4.推進体制
人権にかかわる対応方針と重要施策は人権推進委員会で検討し、トランスコスモスSDGs委員会において審議・決議します。
これらの人権リスクマネジメントに関しては、取締役会が監督責任を負い、当人権方針へのコミットメントおよびその遵守に関する重要事項の決定や取り組みに関する継続的なチェック機能を担います。
5.雇用機会の均等・適正な労働条件
私たちは個人の状況に基づく差別行為をおこなわず、求人、雇用、研修、昇進、その他の応募者または従業員の処遇において、あらゆる差別を排除し、公平な雇用機会を提供します。
私たちは、業務上の安全・衛生などに関する各国で定める法令などを遵守し、一人ひとりの心身の健康状態に配慮し、健康的で安全かつ衛生的な職場環境の維持・整備に努めます。
また、いかなる強制的な労働形態も、現代における奴隷的労働形態も認めておりません。
私たちは、同一労働同一賃金に関して、企業活動を行う各国・各地域で定める法令を遵守し、従業員に対して最低賃金以上の公正な報酬を支給します。
また、各国の法令を踏まえ、長時間労働の削減に取り組み、適正な労働時間の管理を行います。
6.人権課題の特定
私たちは、外部専門家、従業員やお取引先、地域社会などの関連するステークホルダーとの対話を継続的に行い、固有の人権課題を特定し、対応していきます。
7.人権デュー・ディリジェンス
私たちは、本方針に基づき人権デュー・ディリジェンスを継続的に実施し、企業活動にかかわる人権への負の影響を把握し、防止・軽減を図ります。
8.是正・救済措置
トランスコスモスグループでは、通報窓口等を用意しています。当グループの企業活動において、人権に関する負の影響が発生した場合、影響を受けた方々、または団体等に対する適切な救済措置を図ります。
9.教育・研修
私たちは、本方針への理解促進と、企業活動において実行されるよう、当グループの役員および従業員に対して、教育と研修を行います。
10.報告
私たちは、本方針の人権尊重に向けた取り組みおよびその進捗状況について、各種報告書やウェブサイト等を通じ、報告していきます。
② 戦略
当社は、外部専門家、従業員やお取引先、地域社会などの関連するステークホルダーとの対話を継続的に行い、固有の人権課題を特定し、対応していきます。
当社は、本方針への理解促進と、企業活動において実行されるよう、当グループの役員および従業員に対して、教育と研修を行います。
なお、当社は現在、最低賃金に満たない報酬などの重要な労働問題を特定していないため、財務諸表への影響を評価しておりません。
③ リスク管理
当社は、「トランスコスモスグループ人権方針」に基づき人権デュー・ディリジェンスを継続的に実施し、企業活動にかかわる人権への負の影響を把握し、防止・軽減を図ります。トランスコスモスグループでは、通報窓口等を用意しています。当グループの企業活動において、人権に関する負の影響が発生した場合、影響を受けた方々・または団体等に対する適切な救済措置を図ります。
④ 指標および目標
人権尊重の取組に関する指標および目標については、「(3)人的資本への取り組み ③ 指標および目標」と一体的に設定しています。
(5)その他の取り組み
① コミュニティ参画・発展への取り組み
国内外の拠点を置く各地での地域貢献活動をはじめ、次世代育成への支援、寄付・福祉活動を継続的に実施し、コミュニティへの参画と社会貢献活動を通じた様々な社会課題の解決に取り組み、コミュニティの発展に寄与していきます。
② SDGsへの取り組み
責任ある企業活動と、people & technologyを軸とした事業を通じて、SDGsの達成に貢献していくためにサステナビリティ推進の専任組織であるトランスコスモスSDGs委員会を通じて、SDGsを軸とした社内外でのイノベーション活動を展開し、SDGs活動の啓蒙と定着を図っています。具体的には、従業員向けSDGs教育 (eラーニング)、毎週のSDGsに関する勉強会を実施しているほか、以下のような取り組みを実施しております。
実施時期 |
実施内容 |
2023年6月 |
ひとり親の就労を支援する「ひろがれ未来塾」に協力 |
2023年9月 |
和歌山県の「企業の森」事業に参画し、森林保全活動への取り組みを開始 |
|
長崎県、五島市とワーケーション協定を締結 |
2023年10月 |
トランスコスモスコリア、ソウル西大門地域の児童福祉施設内に図書館を設立 |
2023年11月 |
長崎県・長崎市と「BPOセンター長崎スタジアムシティ」の立地協定締結 |
2023年12月 |
カーボンニュートラルにつながる活動として沖縄県八重瀬町にて植樹を実施 |
2024年1月 |
「ちばSDGs登録制度」に登録 |
|
長崎県SDGs登録企業に認定 |
2024年3月 |
大分県の「森林クレジット創出支援」事業に企業版ふるさと納税で支援を表明 |
|
札幌市に企業版ふるさと納税を活用した寄付を実施し、感謝状を授与 |
|
上海市高齢者基金会に高齢者ケア用品を寄贈 |
|
「あいちSDGsパートナーズ」に登録 |
|
「札幌SDGs企業登録制度」に登録 |