ストーリー・沿革
サマリ
ミスミは、生産設備の機械部品や工場の備品・消耗品といった生産間接材を、標準品3,000万点超と特注品サービスでワンストップ提供する企業です。グローバル5極生産体制とレジリエントな物流網、基幹システムNEWTONを核としたECプラットフォームにより「確実短納期」を実現し、IT・AIを駆使したデジタルモデルシフトで、設計・調達・在庫管理までものづくりプロセスのムダを徹底的に削減します。顧客時間価値第一の哲学のもと、インダストリアル・オートメーション産業から製品開発領域まで事業ドメインを広げ、「ものづくりを支える産業基盤」として長期的な成長連鎖経営を志向しています。
過去
現在
未来
目指す経営指標
・キャッシュマネジメントシステムの進展と在庫適正化により、BCP対応を含む必要資金水準を従来の約1,000億円から約700億円へ見直し、余剰資金を株主還元に充当する
・配当については、2024年度期末から配当性向35%を目安とし、成長投資と株主還元のバランスをとりながら安定的な還元を継続する方針とする
・2025年7月には、最大250億円・1,700万株を上限とする自己株式取得を公表し、今後も成長投資機会や株価水準を踏まえて機動的に自己株式取得を実施するスタンスを示している
・キャッシュマネジメントシステムの拡大、資本効率の改善、キャッシュアロケーションの最適化、ステークホルダーとの対話深化という4つの財務施策を通じて、EPSや営業キャッシュフローの持続的な向上と高収益・堅固な財務基盤の維持を指標として追求している
トップメッセージの要約
デジタルモデルシフト
ものづくりを支える産業基盤
成長連鎖経営
Next Challenge制度
用語解説
製品そのものにはならないものの、生産設備の運転や保守に欠かせない部品・工具・消耗品などを指します。手袋やマスク、ボルトや工具、機器の修理部材など、工場の現場を支える「縁の下の力持ち」のようなアイテム群で、ミスミはこれらをまとめて効率よく調達できるようにしています。
■ミスミモデル
標準化された部品カタログと、価格・納期を事前に確定させたEC販売、さらに自社生産と商社機能を組み合わせることで、「必要な部品を、必要なときに、確実短納期で届ける」ミスミ独自のビジネスモデルです。調達の手間や待ち時間といった非効率を減らし、お客さまの時間価値を高めることを目的としています。
■グローバル5極生産体制
世界を5つの主要エリアに分け、それぞれに生産拠点と物流拠点を配置することで、各地域の顧客の近くから部品を供給できるようにした体制です。特定の国や工場に依存せず、災害や地政学リスクが起きても安定して「確実短納期」を維持するための仕組みになっています。
■NEWTON(ニュートン)
世界中に散らばるミスミおよびサプライヤーの在庫情報や生産キャパシティをリアルタイムで集約し、最適な組み合わせで見積・納期回答を行う新基幹システムです。マルチクラウドやマイクロサービスなどの最新ITを用い、ECサイトの裏側で「どの工場から、どの在庫を使えば最短で届けられるか」を自動で判断する頭脳の役割を果たします。
■FA事業
「Factory Automation(工場の自動化)」領域向けに、装置や生産ラインで使われる機械部品・電気部品などを提供する事業です。自動機用標準部品やアルミフレーム、センサーなど多様な部品を揃え、設計や保全担当者が必要な部品をまとめて短納期で調達できるようにしています。
■VONA事業
工具、手袋・マスク、補修部材、理化学用品といった工場の消耗品・備品系の生産間接材を、他社ブランド品も含めてワンストップで提供する事業です。多品種少量・不定期なニーズに対応することで、工場内の「ちょこちょこ発生する購入業務」をまとめて効率化し、調達担当者の手間と時間を削減します。
■meviy(メビー)
3D CADデータをアップロードするだけでAIが即時に見積を行い、最短1日でカスタム機械部品を出荷できる、ミスミのデジタル調達サービスです。従来は人手で行っていた図面確認や見積作業を自動化し、試作から小ロット量産までの部品調達リードタイムを大きく縮める役割を担っています。
■エコノミーシリーズ
ミスミ標準品の中でも、製造方法や必要精度を見直すことでコストを抑えた低価格ブランドです。品質・機能は押さえながら、よく使う部品をまとめて安く調達したいニーズに応えるラインアップとなっており、大量調達時のコストダウンに向いています。
■D-JIT(ディージット)
国内外のサプライヤー在庫と工場の生産キャパシティをリアルタイムでつなぎ、お客さまが入力した必要数量に対して、価格と最短納期を自動表示する仕組みです。ミスミECサイト上での「ほしい商品が、ほしい納期内に、ほしい数だけ揃わない」という長年の調達課題を、デジタル技術で解消することを狙ったサービスとなっています。
■MISUMI floow(フロー)
工場内で使う間接材について、「在庫レス・発注レス・管理レス・不正レス」を目指すトータルコストダウンサービスです。高頻度で使う消耗品は工場の自販機に常設してミスミが自動補充し、中頻度品は定期配送、低頻度品はECや窓口経由で調達する設計により、発注・在庫管理・棚卸しなどの間接業務時間を大幅に減らします。
■顧客時間価値(お客さまの時間価値)
お客さまが本来取り組むべき設計や生産、開発などの「価値を生む仕事」に使える時間をどれだけ増やせるか、という考え方です。ミスミは、調達や見積もり、在庫管理といった間接作業のムダを減らすことで、お客さまの時間を生み出すことを自社の役割と位置づけ、「お客さまの時間価値を第一」に掲げています。
■成長連鎖経営
顧客の時間価値向上を起点に、ミスミ自身、インダストリアル・オートメーション産業、そして社会全体の成長が連鎖していく状態を目指す経営コンセプトです。社員一人ひとりの挑戦がミスミモデルの進化につながり、その成果が顧客の生産性向上となり、産業・社会の発展へ広がっていく、という「成長の連鎖」を意識した考え方になっています。
■インダストリアル・オートメーション(IA)産業
工場やプラントなどの生産現場で、自動化・省人化を進めるための装置やシステム、部品を提供する産業全体を指します。生産設備メーカーや装置メーカー、その部品サプライヤーなどが含まれ、ミスミはこのIA産業の「裏側の部品供給」を担うプレーヤーとして、自社の存在意義を位置づけています。
■確実短納期
「短い納期で届ける」だけでなく、「約束した納期を外さない」ことまでを含めたミスミ独自の表現です。標準2日目出荷などのルールを徹底し、在庫配置や生産・物流の仕組みを組み合わせることで、世界のどこから注文されても安定して短納期で届けることを目指しています。
■Next Challenge制度(NC制度)
社員一人ひとりが自分のキャリアについて「次どうする?」を毎年自分で選ぶ、ミスミ独自の人事制度です。現職を続ける場合も含めて全員が次の挑戦先を応募形式で選び、「Do Next(今の組織で新テーマに挑戦)」や「Go Next(別組織・別地域への異動)」などの選択肢を通じ、社員が安住せず挑戦を続けることを仕組みとして求めています。
■ミスミ戦略スクール
経営トップ自らが講師となり、中堅以上の社員を対象に「リーダーとしての視座」と「戦略思考」を徹底的に鍛える社内講座です。事前課題や長時間の討議、事後レポートなど負荷の高いプログラムを通じて、ミスミモデル進化のために自分たちが何をすべきかを考え抜かせる場であり、共通言語と変革への覚悟を育てることを狙っています。
■Fictiv(フィクティブ)
ミスミグループの米国子会社で、カスタム機械部品のオンライン調達サービスを提供する企業です。世界中の製造パートナーとデジタルプラットフォームを結び付け、精度の高い部品をスピーディーに調達できる仕組みを持っており、ミスミが得意とする標準部品ビジネスと組み合わせることで、製品開発の上流工程から量産立ち上げまでを一気通貫で支える体制づくりに活用されています。
沿革
2 【沿革】
関係会社
4 【関係会社の状況】
(注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
2 「議決権の所有又は被所有割合」欄は、すべて所有の割合であり、(内書)は間接所有の割合であります。
3 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
4 連結子会社のうち特定子会社は、株式会社ミスミ、ミスミ(上海)投資有限公司、ミスミ(中国)精密機械貿易有限公司、SURUGA SEIKI (NANTONG) Co., LTD.、SURUGA SEIKI (SHANGHAI) Co., LTD.、SURUGA SEIKI (FOSHAN) Co., LTD.、MISUMI Vietnam CO., LTD.、SAIGON PRECISION CO., LTD.、MISUMI INDIA Pvt. Ltd.及びMISUMI TREASURY SINGAPORE PTE. LTD.であります。
5 株式会社ミスミ及びミスミ(中国)精密機械貿易有限公司については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。なお、記載数値は連結会社相互間の内部取引について消去しておりません。