2025.10.21更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: Nabtesco Value Report 2024

サマリ

ナブテスコは「うごかす、とめる。」に代表される独創的なモーションコントロールで、ロボット用精密減速機や鉄道・自動ドア・舶用制御などニッチ領域で高シェアを持つ。電動化・システム化・データ活用へ拡張する「スマートモーションコントロール(SMC)」で価値を高め、Project 10で収益性を立て直しつつ、社会の安全・快適に直結する領域で成長を狙う。

目指す経営指標

・2026年度に全社営業利益率10%(Project 10)達成を目標
・2027年度にROIC10%以上・DOE3.5%を目安に安定配当+機動的な自社株買い導入(2025年度以降方針)
・CO₂排出量:2015年比▲50%を2027年度に達成、2050年ネットゼロ

専門用語

■スマートモーションコントロール(SMC)
ナブテスコが掲げる拡張戦略で、精密減速機などの“受け身の部品(Passiveなコンポーネント)”を、電動化・統合制御・センサー・ソフトウェア・データ解析を組み合わせた“能動的なシステム(Activeなシステム)”に格上げして価値提供する考え方です。製品単体の供給から、状態監視や最適運用を含むソリューション提供へとビジネスを広げます。

■Project 10
収益性の立て直しを目的とした全社プログラムで、価格転嫁の徹底、コスト削減、固定費の適正化などを通じて2026年度に営業利益率10%の達成を目標とする取り組みです。

■精密減速機RV
産業用ロボットの関節などに使われる同社主力の高精度減速機で、衝撃や繰り返し荷重に強く、高剛性・高耐久を特徴とします。ナブテスコはこの分野で世界的な高シェアを持ち、生産能力と品質で競争力を築いています。

■TELEGRAPH AGENT™
舶用エンジンや操船機器から運航データを収集・可視化し、最適運航につなげるナブテスコのデータ連携ソリューションです。他社の高度解析ツールと組み合わせることで、燃料消費の低減など実運航での改善効果を狙います。

■Deep Sea(Pythia/Cassandra)
ナブテスコが連携する海運向けAI・データ解析の技術群で、Pythiaは船舶の性能モデル化・学習、Cassandraは運航最適化や意思決定支援に用いられます。TELEGRAPH AGENT™と連携し、省燃費運航の実証に活用されています。

■セカンドコア/サードコア
高シェア事業のボラティリティ(需要変動)に備え、既存の主力に次ぐ“第二・第三の柱”となる収益源を中長期で育成する方針を指します。SMCの推進領域や協業・M&Aなどを通じて事業ポートフォリオを分散させます。

■CMP/TRS/ACB/MFR(4事業の略称)
同社の事業区分を示す略称です。

CMP:精密減速機・油圧機器などのコンポーネント事業。

TRS:鉄道・舶用・商用車向け機器などのトランスポート関連事業。

ACB:航空機向けのフライト制御系機器などを扱うエアロスペース事業。

MFR:包装機などを中心とする装置・システム事業。
各事業で電動化・統合・データ活用を進め、システム提供へ移行しています。

■FCA(航空機FCA)
航空機のフライトコントロールアクチュエーション(操縦翼面を動かす作動システム)の略称で、アクチュエータや制御機器などからなる安全・高信頼が要求される領域です。同社はこの分野で長年の供給実績を持ちます。