2026.03.06更新

用語解説

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: Murata value report 2025
■デジタルツイン
現実の工場や街、車など「フィジカル空間」の様子を、センサなどで集めたデータをもとにコンピュータ上の「サイバー空間」にそっくり再現し、シミュレーションや分析に使う仕組みです。ムラタは、このデジタルツインが社会インフラやモビリティに広く組み込まれていく前提で事業機会を捉えています。

■デジタルシンク
ムラタが独自に使っている造語で、デジタルツインの先にある世界を指します。フィジカル空間とサイバー空間がほぼリアルタイムで同期し、データの収集から分析・シミュレーション、フィードバックによる制御までを、人の手をあまり介さず自動で回し続ける状態を意味します。

■Vision2030
2030年時点でムラタがどのような会社でありたいかを示した長期ビジョンです。デジタルツインやAIの進展を前提に、エッジデバイス、モビリティ、ITインフラ、環境・ウェルネスなどで、ムラタの部品やモジュールを通じてどんな価値を社会に提供していくかの方向性をまとめています。

■中期方針2027
Vision2030を実現するために設定した、2027年度までの中期経営方針です。3層ポートフォリオ経営を軸に、基盤領域(エッジデバイス・モビリティ・ITインフラ)の深堀りと、環境・ウェルネスなど挑戦領域の育成、さらに経営基盤の変革を進める3年間の行動計画として位置づけられています。

■3層ポートフォリオ経営
ムラタが事業を整理するために用いている独自のフレームで、「1層目:標準品型ビジネス」「2層目:用途特化型ビジネス」「3層目:新規事業・ソリューション」の三つに分けて戦略を考える考え方です。1層目でスケールと収益基盤を確保し、2層目で顧客・用途に特化した提案力を高め、3層目で新しいビジネスモデルや共創型のソリューションに挑戦します。

■Global No.1部品メーカー
ムラタが自ら掲げているポジション・目標を表す言葉で、MLCCなど複数の主要電子部品分野で世界トップクラスのシェアと技術力を持ち続けるメーカーでありたい、という意思を込めた表現です。単に規模の大きさだけでなく、顧客や社会から「選ばれ続ける部品メーカー」であることを重視しています。

■垂直統合型ビジネスモデル
材料開発から製品設計、製造プロセスの開発、量産、最終製品としての提供までをムラタグループ内で一貫して行う体制を指します。このモデルにより、品質・コスト・供給の安定性を高めつつ、材料レベルから用途開発まで技術をつなげて、新しい製品や事業を生み出しやすくしているのが特徴です。

■MLCC
「Multilayer Ceramic Capacitor(積層セラミックコンデンサ)」の略称で、ムラタの主力製品の一つです。セラミック材料と電極を何層にも積み重ねて小型化しつつ、大きな電気容量を持たせたコンデンサで、スマートフォンや車載機器、サーバーなど、ほぼすべての電子機器に大量に使われています。

■エッジデバイス
データをクラウドに送る前の「現場」にあたる場所で動く機器を指します。スマートフォンやウェアラブル機器、センサを組み込んだ産業機器などが該当し、ムラタはこれらの中に組み込まれるコンデンサやインダクタ、高周波部品、モジュールを提供しています。

■モビリティ
自動車を中心に、移動手段や移動サービス全般を広く指す言葉としてムラタが用いています。電動化・自動運転・車載通信などの進展に伴い、車載用MLCCやセンサ、通信モジュールなどの需要が高まる領域として位置付けています。

■ITインフラ
データセンターや通信基地局、ネットワーク機器など、デジタル社会を支える情報通信インフラ全般を指します。特にAIサーバーや高速通信向けに、電源関連部品や高周波対応部品、高効率な電源ソリューションを提供する重要市場として定義されています。

■環境・ウェルネス領域
ムラタが「挑戦領域」と位置付ける二つの分野で、「環境」は再エネ・省エネ・資源循環など脱炭素・循環型社会に向けた事業を指し、「ウェルネス」は医療・ヘルスケアのデジタル化や、ムラタの技術を生かした医療機器などを通じて、人々の心身の健康と豊かさに貢献する事業を指します。

■P-FACTS
ムラタの子会社であるピエクレックス社が構築した「使用済み繊維製品を回収し、堆肥化して自然に還す」循環型システムの名称です。堆肥化できる素材で構成された製品づくりと組み合わせることで、繊維廃棄物の削減と資源循環を両立させる仕組みとして位置付けられています。

■ピエクレックス
ムラタの圧電技術と、帝人フロンティアの化学繊維技術を組み合わせて生まれた抗菌性繊維のブランド名であり、その事業を担う子会社の社名でもあります。環境負荷の低い素材でありながら、圧電効果を利用した機能性と抗菌性を持ち、衣料品や生活用品などへの展開を通じて資源循環と衛生・快適さの両立を目指しています。

■efinnos
ムラタが展開する「統合型再エネ制御ソリューション」の名称で、主に太陽光発電の運用最適化に使われます。発電量と電力消費量を予測し、AIを使って余剰電力の吸収やピークカットを行うことで、再生可能エネルギーの利用率向上と電力コストの削減を同時に実現することを狙った仕組みです。